【トイ・ストーリー】ボー・ピープはウッディのガールフレンド？4で再登場する？

『トイ・ストーリー』はピクサーによって1995年に公開されたコメディ・アドベンチャー映画です。人間の見ていないところでおもちゃ達が動き、困難に立ち向かっていく姿が描かれています。『トイ・ストーリー』は公開後アカデミー特別業績賞などを受賞するほど人気となり、2019年までに『トイ・ストーリー4』まで続編が製作されています。

『トイ・ストーリー』に登場するボー・ピープは第1作目と第2作目に登場していたおもちゃです。羊飼いの女の子の人形で、かわいいピンクのドレスを着ています。『トイ・ストーリー』の第1作目ではバズが転落してしまった時、おもちゃ達の間ではウッディがわざとバズを突き落としたのではないかという噂が立ちました。しかし、ボー・ピープは最後までウッディのことを信じていました。

恋人未満友達以上の関係だからこそウッディを最後まで信じられたのかもしれません。第2作目の『トイ・ストーリー2』ではヤード・セールでアルに奪われてしまったウッディを助けるようバズに言います。常にウッディのことを心配しており、キスするシーンもありました。このように『トイ・ストーリー』では良い雰囲気の2人が描かれていました。正式に付き合っているわけではありませんが、互いに想い合っているのは確かです。

ボー・ピープは『トイ・ストーリー4』で再登場しました。なんと『トイ・ストーリー4』の冒頭から再登場しています。ボー・ピープはみんなの事を優しく見守りながらも勇敢な女性でした。仲間が片付け忘れられ嵐で流されそうになっているときも、決して見捨てずにボー・ピープがみんなに指示を出して助け出していました。そんなボー・ピープはある時別な人に渡されてしまいます。

ボー・ピープはウッディと違い、モリーの人形だったのであっさりと次の持ち主に渡ってしまいました。それからボー・ピープは持ち主を転々としていきました。やがてボー・ピープは持ち主のないおもちゃになります。そして物語は現代に戻り、ウッディ視点でストーリーは進みます。ウッディはアンディからボニーに譲られたものの、ボニーからは遊んでもらえなくなっていました。

そんな時、ボニーがゴミで作ったおもちゃに命が宿ります。そのおもちゃはフォーキーという名前をつけられ、ボニーの一番のお気に入りになりました。ウッディはボニーのためにまだ自分のことをゴミだと思っているフォーキーの世話をすることにしました。しかしフォーキーはウッディに反発し、車から脱走してしまいます。

ウッディはフォーキーを連れ戻そうとしました。フォーキーを説得してようやくボニーの近くまで帰ってきましたが、アンティークショップの窓際に置かれているランプスタンドを見てウッディはボー・ピープのことを思い出します。アンティークショップにボー・ピープがいるかもしれないと思ったウッディは、フォーキーと共にアンティークショップに忍び込みました。

しかしウッディはギャビーという女の子の人形に目をつけられてしまいます。なんとか脱出したもののボニーのお気に入りのフォーキーは捕らえられてしまいました。ウッディはなんとかしてフォーキーを助けに行こうとしますが、大勢の子供達がウッディを使って遊び始めます。ウッディがいる場所は公園で、近くの保育園の子供達が遊びに来ていたのです。

その公園でボー・ピープは再登場します。ウッディと一緒に遊ばれていた女の子の人形がボー・ピープだったのです。ボー・ピープは隙を狙ってウッディと共に公園から脱出します。再会を喜んだ2人でしたが、昔別れた時とはまるで違う雰囲気のボー・ピープにウッディは驚きました。ボー・ピープは今は持ち主がいないおもちゃとして7年も過ごしていました。ウッディはそんなボー・ピープに助けを求めます。

ボー・ピープが『トイ・ストーリー3』に登場しなかったのは、違う持ち主の手に渡ってしまったからです。『トイ・ストーリー3』ではそのことがレックスのセリフでしか語られておらず、『トイ・ストーリー』のファンの間では登場しないことが惜しまれていました。『トイ・ストーリー4』ではボー・ピープが再登場した時に『トイ・ストーリー3』に登場しなかった理由が明らかになります。

ボー・ピープはアンディのおもちゃではなく、モリーのおもちゃでした。そのため、もらわれていくタイミングがアンディのおもちゃ達とは違ったのです。早い段階で他の人の手に渡ったボー・ピープはその後もたくさんの人々に遊んでもらいました。そして最終的に行き着いた先がアンティークショップだったのです。

ボー・ピープはアンティークショップで2年間過ごします。しかし子供達と今まで遊んできたボー・ピープにとって、アンティークショップは飾られているだけでとてもつまらないところでした。そこでアンティークショップから抜け出して持ち主のいないおもちゃになる決意をしたのです。ボー・ピープは持ち主がいないことに対して悲観しておらず、ウッディには世界の広さを語っているシーンもありました。

アンディの家に居た頃のボー・ピープの性格は穏やかでみんなを優しく見守るお姉さんのような立場でした。そして時にはウッディ以上にみんなを引っ張る勇敢な一面もあります。またウッディと想い合っていただけあり、ウッディのことを一番理解していたおもちゃでもありました。しかし『トイ・ストーリー4』で再登場したボー・ピープの性格は少し変わっていました。

ボー・ピープは持ち主のいないおもちゃ達を引っ張る立場になっており、以前よりも勇敢で行動的な性格になっていました。服装もドレスから動きやすいパンツスタイルになっています。なぜこのように性格が変化したのかというと、持ち主のいないおもちゃになることを決意してアンティークショップの外に出たからです。外では必ずしも大切なおもちゃとして扱われるわけではありません。

このような環境の変化から、ボー・ピープの性格も変わってしまったといわれています。また、以前ならウッディの理解者であり、反発することもほとんどありませんでした。しかし『トイ・ストーリー4』では見知らぬウッディの仲間を助けるにあたり、ウッディに反抗する場面がありました。あまりにも勇敢になっているボー・ピープに反論できず、ウッディが怒られるシーンもあります。

このようにボー・ピープは元々は穏やかな性格をしていましたが、再登場後は環境の変化によって勇敢な強い女性へと変わっていました。ただウッディへの愛は変わらず、最後には一緒に持ち主のいないおもちゃとして生きていきます。

ボーピープはライトスタンドに飾られた羊飼いの少女です。この見た目と名前からボーピープはマザー・グースの絵本「Little Bo Peep(小さなボー・ピープ)」を元ネタにしているといわれています。「Little Bo Peep(小さなボー・ピープ)」はリトル・ボー・ピープという少女が羊を見失ったところから始まる物語です。

リトル・ボー・ピープはきっとみんな戻ってくると思っていました。しかしみんなが戻ってくる夢を見ただけで、現実はそう都合よくありません。そこでリトル・ボー・ピープは杖を持って羊を探す覚悟を決めます。やっと羊を見つけだしたものの、羊はしっぽだけありませんでした。ある日リトル・ボー・ピープは迷子になるのですが、とある牧草地の近くでなくなっていたしっぽを発見します。

羊のしっぽはなんと干すために木に吊るされていました。リトル・ボー・ピープはショックで泣いてしまいます。そして歩きながら今羊飼いとして出来ることをしようとリトル・ボー・ピープは思い至ります。こうしてリトル・ボー・ピープは羊のしっぽを再びくっつける方法を考えました。「Little Bo Peep(小さなボー・ピープ)」はこのようなストーリーとなっています。

日本ではあまり馴染みのないストーリーですが海外ではとても有名な話で、ボー・ピープを見た瞬間に「Little Bo Peep(小さなボー・ピープ)」の人形であるとすぐに分かるようです。そのため、『トイ・ストーリー』のボー・ピープは、マザー・グースの「Little Bo Peep(小さなボー・ピープ)」を元ネタにしたおもちゃなのではないかといわれています。

『トイ・ストーリー』でボー・ピープ役を演じている声優はアニー・ポッツです。アニー・ポッツは1952年10月28日生まれの女優・声優です。女優としては『ゴーストバスターズ』に登場するジャニーン役でも知られています。『ゴーストバスターズ』ではエミー賞やゴールデン・グローブ賞にノミネートされたことがあります。

声優としては『トイ・ストーリー』の他に『ヘラクレス』というアニメにも出演しています。アニー・ポッツのその他の出演作品には『クライム・オブ・パッション』や『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』、『ジョン・キャンディの迷探偵ハリーにまかせろ?!』、『トワイライトゾーン』、『世にも不思議なアメージング・ストーリー』などがあります。

『トイ・ストーリー』の日本語吹き替え版でボー・ピープ役を演じている声優は戸田恵子です。戸田恵子は1957年9月12日生まれの女優・声優です。『それいけ!アンパンマン』のアンパンマン役で知られており、第6回声優アワードでは「高橋和枝賞」を受賞する実力を持っています。現在ではアンパンマン以外の声優業はほとんどしておらず、女優業に専念しています。

戸田恵子の声優としての出演作品には『キキとララの青い鳥』のキキ役、『風の名はアムネジア』のソフィア役、『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎役、『宇宙戦士バルディオス』のローザ・アフロディア役、『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』の木戸千恵子役、『キャッツ♥アイ』の来生瞳役、『新・ど根性ガエル』の山中ヨシコ役、『新竹取物語 1000年女王』の雨森始役などがあります。

『トイ・ストーリー4』を実際に観た方の感想では、冒頭のシーンで泣きそうになったという方もいました。冒頭では『トイ・ストーリー3』でボー・ピープが登場しなかった理由が判明しました。ボー・ピープとウッディの別れはとても悲しいものでした。

ボー・ピープは『トイ・ストーリー』の第2作目まではかわいいドレスを着ていました。しかし『トイ・ストーリー4』からはがらりとイメージチェンジしています。この改変は物語の中で必要なことでした。ただ、『トイ・ストーリー4』のポスターを見た時には驚いたという方も多いようです。ボー・ピープはイメチェンしたものの、多くのファンに受け入れられていました。

また、『トイ・ストーリー4』の結末に関しては賛否両論ありました。ただ『トイ・ストーリー4』にはフォーキーやギャビーなど魅力的な新キャラが登場しており、さらにはボー・ピープが再登場しています。ボー・ピープの再登場は特に嬉しかったという声もたくさんありました。

『トイ・ストーリー4』を見た方の中には、ボー・ピープの変わってしまった姿にショックを受けたという方もいました。昔はウッディの良き理解者だったのですが、『トイ・ストーリー4』ではウッディと口論する場面もあります。そのため、前の性格が好きだった方にとっては受け入れ難かったのかもしれません。

『トイス・トーリー』のボー・ピープはウッディと相思相愛の仲ですが、まだ友達以上恋人未満という関係でした。そんな二人は残念ながら引き離されることになります。そして『トイ・ストーリー4』では以前とは違い強い女性となって再登場しました。『トイ・ストーリー4』ではボー・ピープが再登場するだけあり、とても話題になった作品です。ぜひ一度観てみてください。