【ハンターハンター】イカルゴは仲間思いのキメラアント！念能力や名言・声優を紹介

今回のまとめでは、テレビアニメ『HUNTER×HUNTER（ハンターハンター）』に登場するイカルゴの念能力や名言「貸しだぞ」の意味や、声優についてまとめていきます。また、キルアとの関係などについてもまとめていきます。イカルゴについてまとめていくその前に、まずは『HUNTER×HUNTER（ハンターハンター）』の概要やあらすじについて見ていきましょう。

『HUNTER×HUNTER（ハンターハンター）』は、1998年より2020年6月現在も『週刊少年ジャンプ』にて連載されている冨樫義博さんの漫画です。内容はSFダークファンタジーとなっており、コミックは36巻まで刊行されています。テレビアニメは1999年全62話にて放送されたのが第1作目で、また、OVAも3期まで放送されました。2011年には全148話にて制作会社並びにスタッフ、声優など一新した第2作目が放送されました。

『HUNTER×HUNTER（ハンターハンター）』は休載が多いことでも知られており、2020年6月現在も休載が続いている状態となっています。コミックの刊行もペースが緩やかとなっています。詳しい休載情報に関してはホームページなどを参照ください。また、『HUNTER×HUNTER（ハンターハンター）』はアニメ化の他、トレーディングカードやミュージカルなど様々なメディアミックスがされていることでも知られる人気作です。

主人公のゴン=フリークスは、幼い頃動物に襲われていたところをある少年に助けられました。それをきっかけに亡くなったと思っていた父親が健在で、また、怪物や財宝、遺跡などを追及するスゴイハンターとして名を馳せていることを知ったのです。ゴンは父親を求め、憧れていたハンターになることに決めました。ですが、ハンターになるにはハンター試験なるものを受けなければなりません。

ゴンは、ハンター試験で出会ったクラピカやレオリオ、キルアと知り合い、4人でハンター試験合格を目指し奮闘していくことになりました。『HUNTER×HUNTER（ハンターハンター）』は、主人公のゴンを中心に修行や冒険をしていく物語となっています。

それでは、まとめの中心人物であるイカルゴのプロフィールを見ていきましょう。イカルゴはもともとNGL自治国という国の人間でしたが、登場時は人間ではなく「キメラ＝アント」と呼ばれる特殊な生態をしている”蟻”の仲間となっています。キメラ＝アントは”第一級隔離指定種”にしている昆虫であり、強い生態の生物を捕食することによって繁栄させるという特徴的な生態系を確立しており、人間も蟻となってしまっていました。

イカルゴは生態としては蟻なのですが、見た目はタコの形をしています。キメラ＝アントは「美食の蟻（グルメアント）」という異名もあり、女王蟻をヒエラルキーの頂点に立たせ産卵形態を取った繁栄をしています。また、キメラ＝アントは王の次に直属護衛軍、師団長、兵隊長など階級と役割が振り分けられており、階級ごとに強さも変わるのです。イカルゴは、特質系能力者の師団長のライオン型の蟻・ハギャ隊で兵隊長をしています。

イカルゴはイカになりたかったという願望を持っています。見た目はタコでありなが、操作系の能力を持った能力者で、キメラ＝アントが独裁国家の東ゴルトー共和国を乗っ取った際には狙撃手として活躍していました。狙撃手としての腕はなかなかだったといいます。イカルゴはとても優しい性格をしており、情に厚いことから殺害することを躊躇い部下に殺害をさせていました。声優は後半で紹介する堀内賢雄さんが担当しています。

イカルゴが登場したのは、『HUNTER×HUNTER（ハンターハンター）』のコミック18巻から30巻で描かれた『キメラ＝アント編』です。『キメラ＝アント編』は王の死を持って幕を閉じました。では、イカルゴの今後の活躍してくる可能性はあるのでしょうか？イカルゴの今後の活躍について考察していきます。

キメラ＝アントにされた者の中には人間だったころの記憶を持っている者や思い出した者もいるのですが、イカルゴは人間だったころの記憶が戻っていないことや、人間だったころのイカルゴの仲間であるウェルフィンの仲間であるジャイロが今後何らかの形でゴンと衝突する可能性があることから、イカルゴの再登場も大いにあると考えられます。

それでは、イカルゴのかっこいい魅力について見ていきましょう。まず、1つ目はイカルゴの戦闘スタイルについてです。『HUNTER×HUNTER（ハンターハンター）』では、登場キャラクターが割と軽く死んでいくスタイルのストーリーなのですが、イカルゴは人を殺めるのが苦手です。苦手というよりは好まないと言った方が合っているでしょう。イカルゴは作中で1人も殺した事がない唯一のキャラクターと言っても過言ではありません。

イカルゴは、どうにかして自分の手で殺さない方法を探すなど、殺すことに対して躊躇いがあるキャラクターです。その理由は情に厚く優しい性格が起因しているのでしょう。また、この性格のお陰でウェルフィンを殺害しなかったことから、コムギの存在を忘れていたメルエムにコムギの存在を思い出させることになったので、イカルゴの優しい性格は『HUNTER×HUNTER（ハンターハンター）』の岐路であったと言えます。

続いてのイカルゴのかっこいい魅力は、キルアと仲間になった理由です。キルアは『HUNTER×HUNTER（ハンターハンター）』のメインキャラでありながら、暗殺一家であるゾルディック家の3男として生まれた人物です。そんなキルアとイカルゴは、東ゴルトーでの『キメラ＝アント編』で出会いました。キメラ＝アント討伐隊としてきていたキルアを、イカルゴは殺害目的で近づいたのが最初です。

イカルゴは仲間と協力し空からキルアを狙い攻撃しますが、キルアの方が一歩先を行っており、イカルゴはギリギリのところまで追い込まれてしまったのです。キルアは、イカルゴの仲間の能力の詳細情報とイカルゴの命を懸け引きにしたのです。ですが、仲間想いのイカルゴは「仲間を売ることはできない」と自分の命が聞きに瀕しているにも関わらず秘匿情報を守りました。そして、イカルゴは自死しようとしたのです。

仲間を庇うイカルゴに「かっこいい」と感激したキルアは、イカルゴを助けました。その後の戦闘でキルアは負傷してしまい危機に瀕しますが、そんなキルアをイカルゴが助けたのです。キルアに情がうつってしまったイカルゴは、キルアに親近感を覚えました。また、自分がかつて人間であったことを思い出したことで、イカルゴはキルアの味方となったのです。

続いてのイカルゴのかっこいい魅力は、ジャイロとの関係についてです。ジャイロとイカルゴ、2人はキメラ＝アントになる前は人間であり仲間同士だったという関係性でした。ジャイロは自然主義団体NGLの創設者であり、”影の首領”として暗躍していました。ジャイロは世界を悪に満ちたものにしたいという目論見から麻薬を造ったりしていたのです。その後、ジャイロはキメラ＝アントとなってしまったのでした。

ジャイロは人間時代の記憶もあり、女王の命令にも背くなど普通のキメラ＝アントとは違う様相を呈していました。また、人間だった頃からの知り合いであるウェルフィンからも慕われており、もともとジャイロは善人であったのです。現在は人間であったこを思い出したイカルゴですが、記憶はまだ蘇っていません。ジャイロとの仲もまだ思い出していませんが、今後何らかの動きがあると考えられます。

続いてのイカルゴのかっこいい魅力は、ウェルフィンとの関係についてです。ウェルフィンはキメラ＝アントで師団長をしている具現化系能力の持ち主です。また、ウェルフィンは人間だった頃、NGLに所属しておりイカルゴとは仲間同士でありました。現在は嗅覚が優れたオオカミ型の蟻です。イカルゴとの戦いに負けた後はイカルゴのメッセンジャーとなったのですが、イカルゴとのやり取りで人間だった頃の名前を思い出しています。

ウェルフィンは人間だった頃はザイカハルという名前で、NGLではイカルゴとは仲間であったことなどを思い出しました。また、ジャイロを慕い尊敬していたことも思いだしたのです。イカルゴとの会話で自分の過去を思い出したウェルフィンは、イカルゴと同じようにキメラ＝アントが敵であることを自覚するようになりました。また、ウェルフィンとイカルゴの間には仲間であったという事実のほか弟であったのでは？という説もあります。

続いてのイカルゴのかっこいい魅力は、『キメラ＝アント編』での活躍についてです。イカルゴは『キメラ＝アント編』では、たこの姿をしたキメラ＝アントでありながら人間側の人員として活躍していきます。イカルゴは「キメラ＝アント討伐隊」として、強化系能力者のプロハンター・パームを救出するために、具現化系の能力者であるキメラ＝アントのフラッタに寄生し地下倉庫へ潜入しました。

イカルゴの活躍によってパームの救出に成功し、また、キメラ＝アントの王であるメルエムのところにメッセンジャーとしてウェルフィンを送り込み、メルエムの記憶を取り戻させたという二重の功労者ともなったのです。イカルゴは人間であったときの記憶が戻っていないにも関わらず、何らかの形で丸く収まるような行動を自然と取っていました。イカルゴはまだまだ底知れぬ存在であることが窺えます。

続いては、イカルゴの念能力について見ていきましょう。イカルゴは、操作系の念能力を持つ能力者でタコの足の1本を銃に変えることができます。この銃は本物の弾丸を使う銃ではなく、イカルゴが息を吸って吐いたことでできる空気を使った”空気銃”です。その他にもイカルゴはこの空気銃を使った「蚤弾（フリーダム）」という念能力を使うことができます。この蚤弾という能力は自前の蚤をこの銃に装填するオリジナルの攻撃方法です。

イカルゴの狙撃の腕前と蚤の飛躍力が相乗することによって、遠くにいる敵にも届く威力を持っています。蚤入り空気弾を受けた相手は、蚤の唾液によって出血が止まらない状態となってしまうのです。蚤の唾液には血を固まらせることを防ぐ成分が入っているため、この攻撃を受けた敵は戦闘不能に陥る確率が高いのです。ですが、イカルゴはこれまでに1度も殺害経験がないので、この念能力の致死率はあまりないことが窺えます。

続いての念能力は、「死体と遊ぶな子供達（リビングデッドドールズ）」というものです。この念能力は死体に寄生しその死体を操るという操作系念能力の応用みたいな能力です。対象となった死体が本来持っていた身体的能力や念能力などが使えるという特徴があり、対象が強ければ強いほどイカルゴの戦闘能力も上がります。また、この念能力が使えるタイムリミットは死体が腐るまでの間と決まっているのも特徴です。

続いては、イカルゴがキルアに放った名言「貸しだぞ」の意味などについて見ていきましょう。イカルゴが放った「貸しだぞ」とは一体何のことに対してなのでしょうか？イカルゴとキルアは、対面当初は敵対している者同士でお互いをけしかけていました。ですが、自分が危機的状況下にあっても仲間を決して売らないイカルゴの姿を「かっこいい」と言ったキルアの言葉によって、イカルゴはキルアに親近感が湧いたのです。

そして、イカルゴは自分の本当の敵はキルアたちではなく、キメラ＝アントであることを思い出し自覚します。その後はキルアたちの仲間に加わりキメラ＝アント討伐戦では味方同士となりました。2人はそれぞれ作戦がありましたが、イカルゴが危機的状況に陥ったシーンにてキルアがイカルゴを助けにきた際、「ありがとう」などの感謝の言葉ではなく「貸しだぞ」と放ったのです。この言葉の意味は、このシーン以前にありました。

「貸しだぞ」の意味は、イカルゴとキルアの闇病院での会話で分かります。2人の間に友情が芽生えたころは、キメラ＝アント討伐戦真っただ中にありました。キルアは戦闘で瀕死状態となってしまい、そんなキルアをイカルゴは闇病院へと担ぎ込んだのです。イカルゴのお陰で状態が良くなり回復したキルアは、自分たちの仲間にイカルゴを友だちだと紹介しようとしますが、イカルゴはキメラ＝アントであることを気にしていました。

ですが、キルアは既にイカルゴを友だちだと思っていたので、少し拗ねてしまいます。そして、イカルゴに「友だちになったのだから、次助けられても礼は言わない。イカルゴも自分にありがとうとは言うな。」といったような会話が繰り広げられたのです。イカルゴが「貸しだぞ」と言ったのはこの闇病院での会話が関係していたのです。友だちだからこそ「ありがとう」とは言わずに「貸し」にしといてやるといったシーンでした。

以上のことから、イカルゴとキルアは深い友情で繋がっていることが窺えるでしょう。キメラ＝アントと人間といった敵対している種族同士でありながら、種族を超えて友情が芽生えた2人の「貸し」には友だち以上の信頼関係が構築されていたのです。また、この後もイカルゴとキルアはお互いを助け合っていくのですが、その中には「貸し」以上のものがあることが見て取れます。イカルゴとキルアの友情に着目してぜひご覧ください。

続いては、イカルゴの声優を担当した声優の堀内賢雄（ほりうち けんゆう）さんについて紹介していきます。声優の堀内賢雄さんは1957年7月30日生まれの静岡県出身、自身が代表を務めるケンユウオフィスに所属しています。堀内さんは声優のほかナレーターとしても活動しており、また、ケンユウオフィス以外「talk back」という声優養成所も運営していることで知られています。

堀内さんは声優になる以前は、DJを目指し司会業やナレーションやレポーターとしてテレビ番組などで活動していました。声優としては、1983年に放送された特撮『アンドロメロス』で声優デビューをしています。「第6回声優アワード」では富山敬賞を受賞する実力派として様々な作品に出演しています。

そんな声優・堀内賢雄さんがこれまでに出演した主な作品には、テレビアニメ『機動新世紀ガンダムX』ジャミル・ニート、『エアマスター』坂本ジュリエッタ、『NARUTO -ナルト-』二代目火影・千手扉間、『ガン×ソード』カギ爪の男、『銀魂』金太郎、『BLEACH』天貝繍助、『ヨルムンガンド』レオン・リビエール、『キングダム』王翦、『牙狼 -紅蓮ノ月-』藤原道長、『ジョーカー・ゲーム』結城中佐などがあります。

『HUNTER×HUNTER（ハンターハンター）』の中で、イカルゴがキルアに放った「貸しだぞ」というシーンが1番好きだという感想が多くありました。イカルゴはキメラ＝アントでタコの姿をしたゆるキャラのようなキャラクターをしていますが、中身は男前でコミュニケーション能力の高いことから人気のあるキャラクターだとうことが窺えました。

続いての感想は、イカルゴがキルアに放ったセリフ「貸しだぞ」がかっこいいという感想です。イカルゴに関する感想や評価を見ていると「貸しだぞ」というセリフに関するものが多く、2人の友情関係やコミュニケーション能力に憧れるといった声が多くありました。また、イカルゴに関する感想にはネガティブなものは少なくポジティブなものばかりあることも特徴です。

また、「貸しだぞ」というセリフに関する感想のほか、『HUNTER×HUNTER（ハンターハンター）』の中で1番好きなキャラクターがイカルゴだという声も多くある傾向でした。仲間想いで優しい性格のイカルゴは愛されキャラであるということが窺えるでしょう。イカルゴは持ち前のコミュニケーション能力や優しさをいかし、読者からも好感があります。今後のイカルゴの登場などにもぜひ着目してみてください。

以上、『HUNTER×HUNTER（ハンターハンター）』に登場する仲間想いのイカルゴの念能力やキルアと交わした「貸し」、声優・堀内賢雄さんなどに関するまとめでした。イカルゴは『HUNTER×HUNTER（ハンターハンター）』の中でも地味ではありますが密かな人気のあるキャラクターであることが窺えました。サイト内にはイカルゴのほかにも様々なまとめがありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。