【ワンピース】トゲトゲの実の能力と強さは？ミス・ダブルフィンガーの技を考察

尾田栄一郎先生による大人気漫画『ワンピース』には様々な「悪魔の実」と呼ばれる特殊な能力を授ける身を食べた悪魔の実の能力者が登場します。そのなかでも通称「アラバスタ編」と呼ばれるストーリーに登場する「バロックワークス」という犯罪組織は悪魔の実の能力者が多数登場します。

皆さんはそんな「バロックワークス」のオフィサーエージェント「ミス・ダブルフィンガー」こと「ザラ」とザラの「トゲトゲの実」を覚えているでしょうか？本記事ではそんな「ミス・ダブルフィンガー」と「トゲトゲの実」の強さについて迫ることで大人気漫画『ワンピース』の世界観について深掘りしていきましょう！

「ミス・ダブルフィンガー」ことザラと「トゲトゲの実」に迫る前に、大人気漫画『ワンピース』の基本的な情報についておさらいしておきましょう！

漫画『ワンピース』は尾田栄一郎先生によって1997年から『週刊少年ジャンプ』で連載されつづけ、世界中で愛されている海洋冒険活劇漫画です。漫画の人気を受けて1999年からアニメも放映開始されており、2020年で漫画は23年、アニメは21周年という記録的な人気を誇っています。主人公のモンキー・D・ルフィとその仲間たちの冒険は2020年春現在「新世界」と呼ばれる海域の「ワノ国」という国で展開されています。

「東の海」の「フーシャ村」に住む少年「モンキー・D・ルフィ」は、彼を命がけで護ってくれた海賊の「赤髪のシャンクス」に麦わら帽子とともに「海賊王ロジャー・スミスの秘宝」の噂を託され、「偉大なる航路」で待つというシャンクスに麦わら帽子を返し、秘宝を手に入れるべく冒険の旅に出ます。その先で仲間たちや強敵たちと出会い、そして各地での活躍によって賞金首となって「バロックワークス」による襲撃を受けるのでした。

「バロックワークス」とは「王下七武海」とよばれる政府公認海賊の一角であった「サー・クロコダイル」が代表を務めていた「秘密犯罪会社」です。男女ペアのエージェントによるツーマンセルで破壊行動や諜報、賞金首の殺害などを行なっており、上位のメンバーから順に「オフィサーエージェント」「フロンティアエージェント」「13日の金曜日」「ビリオンズ」「ミリオンズ」などの階級に分かれています。

「トゲトゲの実」の能力者である「ミス・ダブルフィンガー」ことザラはこのうち「オフィサーエージェント」にあたり、「スパスパの実」の能力者である「Mr.1」ことダズ・ボーネスとタッグを組んでアラバスタ編でナミやゾロと対峙することになりました。また、ザラには、「バロックワークス」の根城でもあるカフェ「スパイダーズカフェ」で「ポーラ」と名乗って店を切り盛りする女店主としての顔も存在します。

「トゲトゲの実」とは、「超人系」のカテゴリーに分類される「悪魔の実」のひとつで食べた者の体に棘を生やし、いわく「棘人間」に変化させます。『ワンピース』劇中では「ミス・ダブルフィンガー」ことザラの皮膚の一部を硬化・鋭角化させ、超人的な運動神経を与えました。余談ながら、仕事のバディであるMr.1の食べた悪魔の実「スパスパの実」もまた「超人系」カテゴリの悪魔の実であり、2人とも近接白兵戦を得意としています。

この章では、「バロックワークス」の「ミス・ダブルフィンガー」ことザラの食べた「トゲトゲの実」の能力や強さをより詳しくご紹介していきましょう！

「ミス・ダブルフィンガー」の強さであり、「トゲトゲの実」の最大の特徴は「体のどこからでも任意で切り離し可能な棘を無数に生やすことが出来る」という能力です。ザラ本人も劇中で自分のことを「棘人間」と表現しており、後述の章でも詳しく技をご紹介しますが自分の身体能力に併せたもっとも殺傷力のあがる部位へ棘を生やすことで打撃の威力を刺突能力に変えています。

「ミス・ダブルフィンガー」の強さを「バロックワークス」の「オフィサーエージェント」たらしめている強さはそのザラ本人の身体能力の高さとしなやかさを軸としたアクロバティックな白兵能力にあります。特に本人が鉄球のように高速回転しながら相手を刺し貫く「スティンガーヘッジホッグ」や「シー・アーチンスティンガー」は突進力と素早さから壁や家具をたやすく破壊して攻撃が貫通するなど高い破壊力をもっています。

そして「トゲトゲの実」の意外な能力としては、「筋肉のツボを刺激してパンプアップし筋力を大幅に増強する」という地味に強い能力があります。『ワンピース』劇中では、ナイスバディな「ミス・ダブルフィンガー」の腕がフランキーのようにマッシヴなフォルムに変化しそのまま派生技を絡めることで巨大な石柱を一撃で砕くなどの強さを発揮しています。

覇気という概念がまだ『ワンピース』劇中になかった時期の能力者のため本人の身体能力に依存する強さが大きいですが、「トゲトゲの実」はそこそこ強い能力の悪魔の実と言えるでしょう。「ミス・ダブルフィンガー」はアラバスタ編以降も生存しているため、ファンの間ではバロックワークスのオフィサーたちが悪魔の実の能力を覚醒させて、再登場したら相当に強いのではないかと考察されています。

ここでは「ミス・ダブルフィンガー」ことザラのプロフィールとともに「ミス・ダブルフィンガー」の技をご紹介していきましょう！

「ミス・ダブルフィンガー」の本名は「ザラ」であることが公式から後に公開されており、187cmという長身にスラッとした立ち姿とモデル歩きのようなグラマラスな歩き方が特徴です。

そんな「ミス・ダブルフィンガー」とはアラバスタ編では「ポーラ」という偽名でカフェ「スパイダーズカフェ」を切り盛りしていた女店主です。その実態は「ミス・ダブルフィンガー」という「バロックワークス」の組織内でトップ５に数えられる戦闘能力と実績を備えたエージェントでした。異名は「毒グモのザラ」で任務作戦中は聡明そうなカフェの店主からグラマラスな女戦士へと変貌します。

「ミス・ダブルフィンガー」というコードネームは「ふたつの指」→「１・１」→「正月（１月1日）」を表したものであり、ほかの女性エージェントたちと同じく祝日の名を冠しています。そして、そんな「毒グモのザラ」こと「ミス・ダブルフィンガー」は、アラバスタ編後に投獄され、同僚の「ミス・ゴールデンウィーク」らのオフィサーたちとともに脱走。脱走先で「酒場のポーラ」と名乗り「NEWスパイダーズカフェ」を開いています。

PSPのゲーム『ワンピース ROMANCE DAWN 冒険の夜明け』（2012）のプレイ動画13:50付近で炸裂している技が、「ミス・ダブルフィンガー」の「トゲトゲの実」による技「ダブルスティンガー」です。両手の指を一対の杭のような太い針に変えてジャブの要領で相手を滅多刺しにする様子が描かれています。

「ミス・ダブルフィンガー」の「トゲトゲの実」によって一対の棘を腕にまとうのではなくそれぞれの指を延長する形で展開した技を「スティンガーフィンガー」と言います。劇中ではナミの肌を抉るなどといった活躍をしていますが、幻覚のなかでは串刺しにするなどの描写がなされています。

「スティンガーフィンガー」は東の海編の序盤に登場した「キャプテン・クロ」の必殺技「杓死」と系統は似ている技と言えるでしょう。その上で、「キャプテン・クロ」の攻撃が武器依存であり折れてしまえば無効化出来るのに対して、「ミス・ダブルフィンガー」は任意のタイミングで抜き差しが出来るためより強力になっています。

曲芸的ともいえる「ミス・ダブルフィンガー」の技のひとつに「スティンガーヘッジホッグ」があります。名前の通り「ヘッジホッグ（Hedgehog=ハリネズミ）」のように体を丸めた状態で満遍なく体を棘で覆いそのまま高速回転して衝突する技となっています。攻防一体となった技であり、超人形の能力者のうちでも純粋に白兵戦を行う手合いにとっては強力な技だと言えるでしょう。

「ミス・ダブルフィンガー」の「トゲトゲの実」らしさの出ている技に「シー・アーチンスティンガー」もあります。

これも名前の通り「シー・アーチン（sea urchin=ウニ）」のように頭髪をすべて棘に変えた状態で突進から刺突をする攻撃になっています。『ワンピース』劇中ではナミとの闘いの終盤に使用しているため、「ミス・ダブルフィンガー」にとってもとどめの一撃としての位置付けの強い技だと言えるでしょう。暗殺などゼロ距離でいきなり使われたら悪魔の実の能力者でもない限り致命傷は真逃れない攻撃です。

「トゲトゲの実」を用いた「ミス・ダブルフィンガー」の技のなかで見応えのあるのが「スティンガーステップ」です。『ワンピース』劇中では後述の「ソーイングスティンガー」から派生した技として登場し、足裏にびっしりと棘を展開して踏み降ろすようにして使用しています。絵面のサディスティックさが「ミス・ダブルフィンガー」のグラマラスな印象とマッチしている技と言えるでしょう。

「ミス・ダブルフィンガー」のおそらくは一幕のギャグとして挟み込まれた技が「ソーイングスティンガー」です。下駄のように足裏に一本づつだけ長い棘を展開しそのままモデル歩きのように闊歩して踏みつけた対象を串刺しに出来ます。その姿は少々シュールではありますが、前述の「スティンガーステップ」と組み合わせた際にナミの脹脛を刺し貫くなどクモのような一撃を加えています。

「ミス・ダブルフィンガー」の奥の手的な技として「トゲトゲ針治療（ドーピング）」と呼ばれる補助技があります。これは本人の筋肉に作用する棘を内側に生やすことで瞬時にパンプアップし怪力を発現する技で、後述の「スティンガーフレイル」と併せてそれまでのテクニシャンな姿から獰猛なパワータイプへと「ミス・ダブルフィンガー」を変貌させます。

「トゲトゲ針治療（ドーピング）」から派生する一撃必殺の力技のひとつが「スティンガーフレイル」です。もともとの「ミス・ダブルフィンガー」の俊敏さに加えて「トゲトゲ針治療（ドーピング）」による筋力増強と上腕部への棘の展開で打撃力も貫通力も桁違いの威力を発揮しています。『ワンピース』劇中では直撃すらしなかったものの、石柱を砕いてみせています。おそらくはMr.1との拠点強襲などで使用している技だと考察出来る技です。

この章では「トゲトゲの実」の能力者である「ミス・ダブルフィンガー」のアニメ版の声優についてご紹介しましょう！

初代の「ミス・ダブルフィンガー」のアニメ版声優は2020年現在は「真山亜子」さんの名義で声優活動を継続しているベテラン声優「水原リン」さんです。真山亜子さんはアニメ『ワンピース』収録当時に闘病のため降板し、「橘U子」さんと交代することになりました。

1987年から声優業をしている真山亜子さんの代表作は『こげぱん』（2001）の「こげぱん」役や『ゲゲゲの鬼太郎』第５期（2008）「磯女」役で、『アタック・オブ・ザ・ジャイアント・ケーキ』（1999）の「タラ」役など多くの映画吹き替えなども行なっています。

バトンタッチを受けるかたちで「ミス・ダブルフィンガー」を演じ切ったのは同じくベテラン声優の「橘U子」さんです。橘U子は近年ですと『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』（2019）の「カルラ」役や海外アニメの『ドラゴン：レスキューライダーズ』（2019）の「マレーナ」役を演じるなど幅広い作品で活躍しています。

SNSでのアラバスタ編の「ミス・ダブルフィンガー」の評価や感想はいかがでしょうか？少し抜粋して紹介してみましょう。

ナミのアラバスタ編で登場した武器「クリマ・タクト」の初実践にもあたる「ミス・ダブルフィンガー」との闘いはファンの間でも人気の一戦となっています。

また、深く掘り下げられなかったもののバディであるMr.1とのオトナなやりとりが好きだったとの感想も多くみられています。

特に、Mr.1vsゾロとミス・ダブルフィンガーvsナミというダブルマッチの構図になったアラバスタ編ではお互いの陣営のやりとりがファンの心をつかむことになりました。

バロックワークスのオフィサーたちの夢がそれぞれ非常に日常に即したものであるという点が能力者としての生き方という枷と皮肉にもかけ離れておりそれがまた泣けるという感想もファンの間ではみられているようです。

アラバスタ編を彩る「トゲトゲの実」の能力者「ミス・ダブルフィンガー」の強さや能力の紹介はいかがでしたか？最初期のキャラクターたちが再登場などを見せている局面で元バロックワークスのキャラクターたちがどう関わってくるのかなどファンの期待が高まっているようです。これを機に初期のキャラクターやエピソードを再度観てみても面白いかもしれません。