【ワンピース】モデルとなった実在する海賊一覧！名前の由来になった海賊を紹介

『ワンピース』に登場するキャラクターには実在するモデルがいると言われています。さらに元ネタとして海賊だけじゃなく、俳優やモデル、アーティストなど幅広いジャンルからもモデルが選ばれています。ここからはまず『ワンピース』の基本情報などをまとめていきましょう。

『ワンピース』は日本を代表する漫画であり、海賊を題材にした王道冒険漫画となっています。これまでの海賊のイメージを覆し、海の冒険を楽しむ海賊たちの姿は多くの少年たちの心を魅了しています。『ワンピース』はいまや日本を代表する漫画になっているので、基本的な情報を簡単にまとめていきます。

アニメやゲーム、歌舞伎など数多くのメディアミックスが行われている『ワンピース』は圧倒的な人気を獲得している漫画であり、作者・尾田栄一郎が描く壮大なストーリーが絶賛されています。4億7000万部以上の売り上げを誇っている漫画として漫画史を変え続ける活躍を見せています。

『海賊王』と呼ばれ、この世のすべてを手に入れたと言われる海賊ゴールド・ロジャーは公開処刑の際に、自身の宝がある島に置いてきたことを明かしました。世の男たちがその宝を手に入れるために海に出るという『大海賊時代』が到来して、少年モンキー・D・ルフィも海賊になる決意をします。

海賊は海上で略奪行為を行う盗賊のことであり、一般的には悪人とみられています。しかし、実際には当時の政府や王国に雇われることがあったり、海岸線の街の経済に貢献していたりと後世に伝えられているような残虐な盗賊という一面だけでは語れない存在でした。

歴史上に実在した世界の海賊は数多く、その存在はローマ帝国の時代にはすでにいたとされています。爆発的にその数が増えたのは『大航海時代』と言われる15世紀半ばから17世紀半のヨーロッパであり、『カリブ海の海賊』や『私掠船』などといった海賊たちが横行していました。こうした海賊たちがキャラクターの元ネタとなっています。

ここからは『ワンピース』のキャラの名前の元ネタになった海賊一覧を見ていきましょう。『ワンピース』のキャラクターには実在の海賊を元ネタとしてモデルにしているキャラクターも多く、特に名前は実在の海賊からとられたものが多いことも特徴です。

モデルとなった海賊一覧①の『ウッズ・ロジャーズ』は『ワンピース』で最も重要なキャラクターである『海賊王』ゴール・D・ロジャーのモデルとなった海賊と考えられています。ウッズ・ロジャーズは初代バハマ総督であり、海賊時代のヨーロッパにおいて学術的にも、カリブの海賊抑圧という点でも残した功績は大きいことでも知られています。

モデルとなった海賊一覧②の『エドワード・ティーチ』は『黒ひげ』マーシャル・D・ティーチと『白ひげ』エドワード・ニューゲート、『白ひげ海賊団』四番隊隊長サッチの名前のモデルとなっています。『エドワード・ティーチ(エドワード・サッチ)』は史上最も有名な海賊であり、『黒ひげ』と呼ばれた残虐で、誰にも理解できない行動の数々は伝説となっています。

モデルとなった海賊一覧③の『フランソワ・ロロノア』はロロノア・ゾロの名前のモデルになっており、残忍なことでも知られたカリブの海賊です。最下層の貧民から世界的な海賊へとのし上がり、残虐の限りを尽くしたと言われています。

モデルとなった海賊一覧④の『ジャン・ラフィット』は『黒ひげ海賊団』の初期メンバーの一人であるラフィットのモデルで、19世紀初期のメキシコ湾に実在した海賊です。ビジネスライクな海賊として知られ、金にならない船は無傷で開放するなど「紳士海賊」とも呼ばれました。

モデルとなった海賊一覧➄の『アルビダ』はルフィの最初の敵である女海賊「アルビダ」のモデルで最古の女海賊と言われています。5世紀頃のスカンディナヴィア王女であり、その後国を逃げ出して海賊船の船長になったという異色の経歴を持っています。

モデルとなった海賊一覧⑥の『ジャン・バール』はトラファルガー・ローの部下であるジャンバールのモデルでフランスを代表する国民的な英雄です。フランス海軍の艦艇の名前として知られる『ジャン・バール』は、フランス人では知らない人がいないほどの有名な英雄となっています。

モデルとなった海賊一覧⑦の『バーソロミュー・ロバーツ』は『七武海』バーソロミュー・くまのモデルであり、ウェールズ生まれの海賊です。規律を重んじる海賊であり、『大航海時代』最後にして最大の海賊と称される大海賊です。『ブラック・バート』という通り名でも知られています。

モデルとなった海賊一覧⑧の『バーソロミュー・エル・ポルトゲス』はルフィの兄であるポートガス・D・エースのモデルとなっており、ポルトガル生まれの海賊です。海軍に捕縛されたときにはワイン樽を使って脱走したことでも知られる海賊で、『脱走の名人』と言われています。さらに海賊でありながらも『カナヅチ』であったとも伝えられています。

モデルとなった海賊一覧⑨の『チュイ・アプー』は『最悪の世代』の一人であるスクラッチメン・アプーのモデルであり、19世紀の香港の海賊となっています。大海賊「十五仔（シャプ・ウグ・ツァイ）」の傘下であった「チュイ・アプー」はスクラッチメンの外見上のモデルでもあり、辮髪が特徴的な海賊として知られています。

モデルとなった海賊一覧⑩の『ヘンリー・モーガン』はモーガン大佐のモデルであり、海賊でありながらも海賊を取り締まる立場になったことでも知られています。イギリス人海賊としては圧倒的な知名度を誇っています。

モデルとなった海賊一覧⑪の『サミュエル・ベラミー』は『ドレスローザ編』でルフィの盟友になった「ハイエナのベラミー」のモデルで「ブラック・サム」という異名を持っています。また捕虜した船員への厚遇から『海賊のプリンス』とも呼ばれました。初期のベラミー同様に雄弁家であったことでも知られています。

モデルとなった海賊一覧⑫の『ジョン・ホーキンス』はバジル・ホーキンスのモデルの一人となっており、「七武海」のモデルである制度「私掠船」船長としてスペインの「無敵艦隊」を破った海賊としても知られています。ホーキンスは圧倒的な強さから政府に雇われた海賊の代名詞となっています。

モデルとなった海賊一覧⑬の『ジョン・ラカム』はロックス海賊団の一人「キャプテン・ジョン」や50年前のブルックの船長「キャラコのヨーキ」のモデルとなった大海賊です。「キャラコ・ジャック」という通り名で知られ、「操舵手」としての実力は世界でもトップクラスであったと言われています。

モデルとなった海賊一覧⑭の『バルバロッサ・ウルージ』はネット上で絶大な人気を博している『怪僧ウルージ』のモデルとなり、イスラム国家を後ろ盾にしていた大海賊「バルバロッサ・ウルージ(赤髭ウルージ)」という呼び名でも知られています。頭が切れる海賊であったことが伝えられており、極めて冷静な『怪僧ウルージ』の性格的なモデルもなっています。

モデルとなった海賊一覧⑮の『フランシス・ドレーク』は「最悪の世代」X・ドレークのモデルであり、私掠船船長であり海軍提督でもありました。ジョン・ホーキンスとは親戚同士で、一時は同じ船に乗っていました。「ワンピース」でもドレークとホーキングは「カイドウ」の傘下として同じ海賊団の属しているとも言えます。

モデルとなった海賊一覧⑯の『エドワード・ロウ』は「最悪の世代」トラファルガー・ローのモデルであり、世界一残虐な海賊としても知られた大海賊です。カリブ海を震撼させた海賊であり、嬉々として人を殺す姿はキャプテン・ジョンソンの「海賊史」でも記されるほどの残虐性を秘めていました。

モデルとなった海賊一覧⑰の『アン・ボニー』は「最悪の世代」ジュエリー・ボニーのモデルで世界的な女海賊として知られています。男たちがひしめく「大航海時代」の中でも、女海賊として男以上に勇敢な海賊だったと言われています。ジョン・ラカムの部下であり、晩年の動向が謎なことでも注目されています。

モデルとなった海賊一覧⑱の『ウィリアム・キッド』は「最悪の世代」のユースタス・“キャプテン”キッドのモデルで、日本でも「キャプテン・キッド」として知られる大海賊です。数多くの伝説が残っている一方で、その実情は平凡な男だったという伝承も残っている謎多き海賊でもあります。

モデルとなった海賊一覧⑲の『シャーロッテ・デ・ベリー』は四皇「ビッグ・マム」ことシャーロット・リンリンのモデルとなっており、イングランド出身の女海賊として知られています。幾度の結婚をした海賊としても知られ、人食の伝承も伝わっている海賊です。名前だけでなく、その行動もモデルとなっていると言われています。

モデルとなった海賊一覧⑳の『バルバロス・ハイレッディン』は麦わら傘下に入った巨人族「ハイルディン」のモデルはオスマン帝国の提督でもありました。ウルージとは実の兄弟であり、海賊「バルバロス兄弟」として伝説となっています。バルバリア海賊の王としてヨーロッパ中を震撼させていました。

モデルとなった海賊一覧㉑の『バジル・リングローズ』は「最悪の世代」のバジル・ホーキンスのもう一人のモデルであり、17世紀の海賊となっています。海賊でありながらも船医として活躍していたバジル・リングローズがモデルで、冷静で教養のある海賊だったこともホーキンスのモデルであると言われています。

モデルとなった海賊一覧㉒の『フェルディナンド・マゼラン』は世界一の大監獄「インペルダウン」の元署長マゼランのモデルで日本でも世界史の授業で習う冒険家です。史上初の世界一周を果たしたことでも知られ、マゼラン海峡の名前の由来にもなっている大冒険家です。

モデルとなった海賊一覧㉓の『アル・カポネ』は「最悪の世代」カポネ・ギャング・ベッジのモデルで、日本でも知られる世界的なギャングです。聖バレンタインデーの大虐殺でも知られる世界一のギャングであり、ベッジのポジションや恰好などもカポネにそっくりとされています。

ここからはワンピースキャラの元ネタになっている有名人を紹介していきましょう。ワンピースのキャラクターの中には俳優などが外見のモデルになっていることがあります。それらのモデルには作者の好きな俳優などが描かれることも多く、注目されています。

海軍大将・青キジの元ネタとなったのは昭和の名優・松田優作です。『探偵物語』や『太陽にほえろ』などで知られる昭和の名優であり、作者・尾田栄一郎がファンだったことでデザインとして採用されています。

海軍大将・赤犬の元ネタとなっているのは超大物俳優として知られていた菅原文太です。広島弁を使う任侠映画を得意とした菅原文太がモデルとなっているので、赤犬もこうした口調を多用するキャラクターとなっています。

海軍大将・黄猿の元ネタは『青大将』として知られた田中邦衛です。『若大将シリーズ』や『北の国から』で知られる田中邦衛の若いころをモデルとしており、不気味な魅力で人気のキャラクターとなりました。

海軍大将・藤虎の元ネタは昭和の大俳優・勝新太郎です。勝新太郎の代表作である『座頭市』をモデルとしたキャラクターであり、口調や盲目な点、賭博好きな事なども『座頭市』そのままと言われています。

『麦わらの一味』のニコ・ロビンの元ネタとなったのは、『ファッションモデル』として活躍し女優として伝説的な活躍を見せたブリギッテ・ヘルムです。ドイツ出身の女優であり、第二次世界大戦の混乱で女優を引退したブリギッテ・ヘルムの生き方などもロビンのモデルとなっています。

『バロックワークス』のミス・バレンタインの元ネタはイギリスの女優でモデルとして日本にも来日したことがある『ツィッギー』です。ツィッギーはミニスカートブームを日本に到来させたことでも知られており、ミス・バレンタインのファッションにも反映されています。

『麦わらの一味』のフランキーの元ネタはコメディ俳優として知られるフランキーのモデルとなったのはジム・キャリーです。世界的大ヒット映画『マスク』の主演として一躍スターとなった彼がフランキーのモデルであると作者が明言しています。

『バロックワークス』のミスター5の元ネタは『レニー・クラヴィッツ』です。レニー・クラヴィッツはアメリカのシンガーソングライターであり、見た目のモデルとなっています。アルバム『5』を発表していることもあり、『ミスター5』のモデルであることは間違いありません。

『ワンピース』の主人公であるモンキー・D・ルフィにもモデルがいるのではないかと俄かにささやかれています。名前などのモデルは基本的には存在しないとされていますが、その活躍や行動などから『ある人物』がモデルなのではないかと言われるようになりました。

ルフィのモデルはマケドニア王国の『アレクサンダー大王』ではないかと言われています。アレクサンダー大王は圧倒的な強さで当時の世界を掌握したと言われる伝説の王です。ヨーロッパの基礎を作ったと言われ、世界の王といえる活躍を見せていました。

ルフィとアレクサンダー大王の共通点を見ていきましょう。ルフィとアレクサンダー大王には様々な共通点が指摘されており、共に『王』を目指した男として行動も似ています。

アレクサンダー大王の征服を語るうえで欠かせないのが、ペルシャに征服されていた砂漠の国『エジプト』を開放して国民に支持を得たことです。このことでアレクサンダー大王はエジプトの皇帝となり、勢力を大きく伸ばしました。ルフィもクロコダイルに支配されかけた砂漠の国『アラバスタ』を開放して、大きく名を上げました。

アレクサンダー王の片腕として知られるのは『隻眼王』という異名で、現代にも伝わっている最強戦士「アンティゴノス」です。隻眼の戦士といえば、ルフィが最初に仲間にした戦闘員『ロロノア・ゾロ』です。ルフィはゾロの強さに惚れて、仲間にしておりアレクサンダー大王とアンティゴノスの関係性にそっくりと指摘されています。

アレクサンダー大王は当時の王としては珍しく海底に興味を持った王としても知られています。ガラスの樽に入って海を探索したという記録が残っており、この行動はルフィがサルベージして空島の手掛かりを探したときに似ています。

アレクサンダー大王は宴好きとしての一面も有名です。アレクサンダー大王はしょっちゅう宴を開いては大騒ぎをしていた賑やかな王として知られています。そしてルフィはとにかく宴好きで知られており、宴のシーンは力を入れて描かれています。こうした普段の性格も似て作られているとされています。

アレクサンダー大王は毒を盛られたことがあり、高熱に苦しみました。しかし、徐々に毒に耐性が付き完全回復したとされています。アレクサンダー大王の毒耐性は彼の無敵さを表す有名なエピソードとなっています。ルフィもインペルダウンの署長マゼランの猛毒を食らい生死の境をさまよいましたが、二年後の『新世界編』で毒に耐性がついていたことが判明しています。

アレクサンダー大王はアジア地域に進軍した際に、厳格な女帝「アマゾネス」と出会って友好的な取引をしたという伝説が残っています。このエピソードは七武海にして『女ヶ島アマゾンリリー』の女帝であるハンコックを魅了して、味方につけるエピソードにそっくりだと言われています。

アレクサンダー大王は「イスカンダル双角王」とも呼ばれており、聖典コーランによれば「神の声を聞ける預言者」とされています。これはゴールド・ロジャーが持っていたとされる『万物の声』と共通しています。ルフィも『ゾウ』や『魚人島』で似たような能力を見せているので、この点もアレクサンダー大王と共通しています。

ここからは『ワンピース』のモデルとなった実在する海賊に関するネット上の感想や評価などを見ていきましょう。緻密な伏線などが話題となっている『ワンピース』なので、こうしたキャラクターのモデルにも注目が集まっています。

ワンピースのキャラにはモデルになった人がいると聞いてファンからは驚きの声が挙がっています。ネット上には『ワンピースのキャラにはモデルになった元ネタや人物が存在している。』という声や『すごい！ONE PIECEのキャラにはモデルがいたんだ!?』という声などが挙がっています。

ワンピースの三大将のモデルには多くの感想が集まっています。ネット上には『三大将って、モデルになった本物見るとやっぱめちゃめちゃ似てるな』という声や『ワンピースの三大将モデルの方にそっくりってお母さん言ってたんですけど本当ですか？』という声などが挙がっています。

白ひげと黒ひげの名前が同一人物から取られていることにも多くのファンが驚きの声を上げました。ネット上には『白ひげと黒ひげが「エドワード・ティーチ」というモチーフから分割して名付けられてる』という声や『ワンピースの白ひげと黒ひげの名前足したらエドワードティーチじゃん。』という声などが挙がっています。

今回は『ワンピース』のキャラクターたちのモデルとなった海賊や実在する人々について紹介してきました。緻密な伏線で知られる『ワンピース』なのでキャラクターたちのモデルも何らかの伏線になっていると考えるファンも多くいるため、キャラクターたちのモデルは注目を集めています。

海賊漫画なので実在する海賊がモデルになっているのはもちろん、昭和の名優や海外のアーティストまで幅広くモデルがいます。近年ではルフィとアレクサンダー大王との共通点も指摘されているので、ぜひキャラクターたちのモデルにも注目してメガヒット漫画『ワンピース』をお楽しみください。