【ワンピース】物に悪魔の実を食べさせる技術・方法を考察！能力者になった物は？

ワンピースは1997年から週刊少年ジャンプにて尾田栄一郎先生が連載している海賊を題材とした少年漫画です。夢への冒険や仲間との絆といった少年漫画らしいテーマを打ち出しながらもその壮大な世界観と物語の節々に詰め込まれた伏線が様々な考察を呼び高い人気を集めています。海外でも高い人気を誇り42の国と地域で翻訳版が発売、2015年には最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズとしてギネス記録にも認定されています。

人気は漫画だけに留まらずメディアミックス展開も盛んに行われ、1999年に放送が開始されたアニメを筆頭に、小説、劇場版映画、各種ゲーム、スーパー歌舞伎など様々なメディアで発信されそれぞれのメディアで高い評価を獲得しています。国内外でイベントやコラボレーションも積極的に行われるまさに日本を代表するコミックシリーズの1つです。

海賊王を目指すルフィは故郷のフーシャ村を出発して各地を冒険しながらゾロ、ウソップ、サンジ、ナミと仲間を加え、偉大なる航路（グランドライン）へと足を踏み入れます。ウィスキーピークで出会ったビビを助けアラバスタを目指す事にしたルフィ達、リトルガーデン、ドラム王国と立ち寄りながらも辿り着いたアラバスタで麦わらの一味が対峙する事になるのがクロコダイル率いるバロックワークスでした。

麦わらの一味はそれぞれにバロックワークスのエージェントと戦う事になります。そしてウソップとチョッパーが戦う事になったMr.4とミス・メリークリスマスが連れているのがワンピース史上はじめて悪魔の実を食べた物として登場したラッスーです。

物が悪魔の実を食べるという技術自体も驚きですがそれ以上に驚きなのが悪魔の実を食べた物が意志を持つように行動している事です。ラッスーはMr.4の命令を理解していますし、その他の物を食べた悪魔の実も感情や知恵のような物がある姿が確認されています。実際作中でもウソップはラッスーを見た際、「悪魔の実に意志があるわけねぇだろう」と驚愕していました。

ベガパンクが達成した偉業の1つとしてワンピース作中で触れられているのが生物の血統因子の発見です。これはDNAのようなものであり、この発見からベガパンクは人造悪魔の実を開発したと推察されています。或いはこの血統因子の発見が物に悪魔の実を食べさせる技術に繋がっているのかも知れないと考察されています。

余談ですがこの血統因子の発見はベガパンクが海軍所属になる前に発見したもので同時にベガパンクがその研究が危険であるとして海軍に捕縛されるきっかけを作った物でもあります。この事からその後のベガパンクの研究の中でも物に悪魔の実を食べさせる技術はこの血統因子の発見が結びついているのではないかと考察されています。

さらに作中ではベガパンクが悪魔の実には伝達方法がある事も発見しています。これは血統因子と結びつく研究と思われ、或いは悪魔の実の能力者の血統因子の中に特定のパターンがある、などその変化を見る事で伝達させられるのかも知れないと考察されています。ただこの伝達方法に関しては作中では発見したという事実しか触れられていません。

もう1つ不明なのが物が悪魔の実を食べるのか悪魔の実が物を食べるのかという点です。普通に考えれば物に悪魔の実を食べさせる技術と考えるわけですが仮に上記でも触れたようにベガパンクが悪魔の実の中に宿る意志のような物を呼び覚ます事が出来るのだとすれば悪魔の実に物を食べさせているという可能性も十分に考えられます。

またこれまで物が悪魔の実を食べた事例としてワンピース作中に登場しているのはいずれも動物系の悪魔の実です。この事から或いはベガパンクが発見した物に悪魔の実を食べさせる技術というのは動物系の悪魔の実でなければ出来ないのではないかとも考察できます。

動物系の悪魔の実には他の悪魔の実にはない元になっている動物の意志、魂のような物があり、血統因子を使用する事で意志、魂と呼べる物を可視化し悪魔の実を食べさせる事ではじめて物に悪魔の実を食べさせる事が出来るのではないかという考察もされています。この場合は悪魔の実に物を食べさせるという方法になります。

ワンピースに初めて悪魔の実を食べた物として登場したのがイヌイヌの実モデルダックスフンド食べた銃のラッスーです。ラッスーはくしゃみが爆弾発射のトリガーになっており、常に爆弾が装填されている事を示すように鼻水を垂らし風邪気味であるという設定になっています。ちなみにラッスーの打ち出す爆弾は時限式でMr.4との連携により相手に当てるという方式を取っています。

自らの意志で歩く事ができる他、爆弾発射のタイミングなどちゃんとMR.4やミス・メリークリスマスの言う事を聞いているので少なくとも人語は理解出来ていると考えられます。ただし犬並の理解力なのかそれとも人間レベルで理解出来ているのかは不明です。

ラッスーの次に登場した悪魔の実を食べた物はエニエス・ロビー編にてスパンダムが所持していた剣、象剣ファンクフリードです。ラッスーとは違い普段は通常の剣と同じ状態で鞘に治められており、またこちらもラッスーでは見られなかった通常の動物系悪魔の実と同じように、武器、獣武器、獣と3つの形態変化をする事が出来ます。獣武器状態は剣としての重さはそのままに象のパワーを宿す事ができました。

ファンクフリードはスパンダムの曖昧な指示でも戦える事から持ち主の力量に関係なく力を発揮でき、さらにフランキーの言動にビビる姿も描かれ、かなり動物に近い特徴を持っていました。

物は必ずしも固形物でなくても良い例を示したのがパンクハザード編で登場したスマイリーです。スマイリーはゲル状の有毒ガスで、サラサラの実モデルアホロートル（ウーパールーパー）の悪魔の実を食べました。見た目はスライム状ですが内包するのは有毒ガスそのものなので触れただけであらゆる生物を殺す事が出来るという殺人兵器です。

加えてガスなので燃やせば大爆発を起こし、道具を使って斬っても隙間からガスが漏れ出すというとんでもない代物です。意志をもった有毒ガスとも言えるスマイリーは一応創造主であるシーザーの言うことを聞き、シーザーの命令とあらば普段の鈍足な動きからは想像できない程の大ジャンプをする事ができます。

またスマイリーはシノクニへと変化しますがこれは動物系悪魔の実の実の形態変化ではなく、別途キャンディ型の薬品を投与する事で成立したものです。

ワノ国編にて新しく登場した悪魔の実を食べた物がぶくぶく君です。ルフィが出会った天狗山飛徹が所有する茶釜で、イヌイヌの実モデルたぬきを食べて元々大切にしていた茶釜がペット化したものです。ただ茶釜ながらも火に弱い為お湯を沸かす事はできませんがペットとして天狗山飛徹やお玉になついています。

上記3種の悪魔の実を食べた物はベガパンクの技術が使用されている可能性が高いですが長らく鎖国状態にあるワノ国でも悪魔の実を食べた物が登場した事で或いは悪魔の実が物を食べるという事例は偶発的にも起こり得る事なのではないかと考察される例になりました。また2020年5月現在登場している中で唯一武器、兵器ではない物が悪魔の実を食べた例とも言えます。

ベガパンクは名前こそワンピースの早い段階から登場していますが2020年5月現在まで姿が描かれる事はなくシルエットのみが登場しているキャラクターです。未来国バルジモアの出身で、幼少期から天才と呼ばれる科学者でした。しかし当時はアイデアは思いついてもそのアイデアを実現する技術も資金もない生活を送っていました。

ヴィンスモーク・ジャッジらと共に無法な研究チームで研究を重ね科学者としての知名度を得ると海軍に捕縛され研究チームごと世界政府に買収される事になります。以降は海軍の科学班のトップを務め、今回取り上げている血統因子の発見や物に悪魔の実を食べさせる技術の他、海楼石を使用した海王類からの船の隠蔽方法、人間兵器パシフィスタの開発、人工生物ドラゴンを作り出すなど数々の功績を打ち立てています。

ルフィが旅に出た時点でベガパンクは既に海軍の所属であった事から麦わらの一味とベガパンクに直接的な接点はありません。ただ間接的な関係を持っているのがサンジとフランキーの2人です。サンジはベガパンクがヴィンスモーク・ジャッジと共に血統因子を発見した事から生み出された5人の子供の1人でありいわばガパンクが出生に間接的に関わっていると言えます。

フランキーはシャボンディ諸島編にてバーソロミュー・くまによって麦わらの一味が世界各地に飛ばされた際に飛ばされたのが未来国バルジモアでした。そこでフランキーはベガパンクが海軍に入る前に使用していた研究所を発見しそこでベガパンクが当時思い描いた様々な技術や方法論を吸収しています。新世界編でフランキーの身体が大きく変化したのがベガパンクの技術を身体の改造に取り入れた為です。

ここからは既にワンピースを視聴している人の物に悪魔の実を食べさせる方法についての感想を紹介していきます。伏線が多いと言われるワンピースですがベガパンクがまだ本編には未登場であり、ベガパンクに関する事はふせられている情報が多くその1つが物に悪魔の実を食べさせる技術になっています。ラッスー登場時に軽く触れられて以降全く説明されない事に違和感を感じる感想は非常に多いです。

ファンクフリード、スマイリー、ぶんぶく君登場時にはとりわけ説明もなかった事から当たり前のように描かれており、或いはベガパンクが登場した際に説明されないかと期待するファンも多くいます。

登場数自体が少ない物が悪魔の実を食べた事例ですが、上記でも紹介したようにスマイリーだけがかなり異質の存在となっており、あくまでも兵器として運用するのであればスマイリーの使い方以上の使い方はこれ以上ないのではないかとする感想も見られます。扱いが難しくシーザーや同じ毒であるマゼランなどしか扱えないのが難しい点ですが、シノクニへの変貌を見てもその技術の使用方法としては最適なのではないかと言われています。

同時にスマイリーを作ったのはシーザーながらその理論やシノクニに変動させる方法などは既にベガパンクが発見しており、またシノクニの持つ「相手の皮膚を硬化させる」という力も12時間以内に表面を砕けば組成するという対処法までベガパンクは予想し切っていました。これがまたベガパンクの功績として紹介された事に驚いたという声も多いです。

今回紹介した物に悪魔の実を食べさせる技術だけでも十分な発見であるにも関わらずベガパンクが海軍にもたらした功績は絶大的すぎるという声も多く、今後ワンピース本編に登場する際にどのようなキャラクターになるのか楽しみという声も非常に多くなっています。

ワンピースは壮大な世界観で人気を集める作品ですが中には登場しながらもしっかりとした説明がなされていない物も多く、その1つが物に悪魔の実を食べさせる技術です。開発者がベガパンクである事など全く説明されていないわけではありませんが多くの事が謎に包まれており、登場する度に様々な考察を生んでいる存在です。

様々な考察を呼んでいる物に悪魔の実を食べさせる技術ですが、まだワンピース本編にベガパンク自身が登場していない事から或いはベガパンク登場時にしっかりと説明されるのではないかとも予想されています。ベガパンクの登場を楽しみにしながらワンピースを視聴してみてはいかがでしょうか？