2020年05月29日公開
2020年05月29日更新
【ワンピース】足長族とはどんな種族?キャラの特徴や手長族との抗争も考察
尾田栄一郎による少年漫画『ワンピース』。日本の出版界の記録を塗り替える大ベストセラー作品です。作中には様々な部族が登場してきますが、際立った個性によりファンを魅了してるのが今回紹介する足長族です。足に彫られたタトゥーが印象的な足長族とはどのような種族なのでしょうか?これから、そのキャラの特徴や同じ地域に住む手長族との因縁の抗争まで気になる情報をまとめてお届けします。この機会にぜひご覧ください。
足長族とはどんな種族?
ワンピースの作品情報
出典: https://ciatr.jp
これからワンピースに登場する足長族にスポットを当て解説していきますが、その前にまずはワンピースの作品情報を紹介します。
ワンピースの概要
ワンピース(ONE PIECE)とは、尾田栄一郎による少年漫画作品。1997年「週刊少年ジャンプ」34号に登場以来、20年以上にわたり連載が続いている大人気作品です。
海賊王になるという夢を実現するために主人公の少年モンキー・D・ルフィが繰り広げる冒険の数々を描くワンピース。少年漫画の定石であるギャグや戦闘シーン、そして感動エピソードを中心に据えた上で、登場人物や組織の緻密な設定や壮大な世界観が、長期連載の弊害であるマンネリ化を防ぎ読者を飽きさせないと言われています。
ワンピースの人気を裏付けるトピックスの一つに、コミックス単行本の発行部数があります。単行本95巻までの国内累計発行部数は3億9千万部を超えており、言うまでもなく日本の漫画史上最高記録をマーク。また海外でも42以上の国と地域で翻訳・出版され、単行本累計発行部数は4億7千万部を突破しています(2020年4月現在)。
その他、単行本第66巻の第1週売上部数や第67巻初版発行部数が国内出版界の記録を塗り替えるなど話題性には事欠きません。こうした実績から「同一作家による最多発行コミックス」としてギネス世界記録にも認定されました。
また、テレビアニメでも大人気を博し超ロングランを記録。東映アニメーションが制作、フジテレビ系列で1999年に放送を開始したアニメ作品は、2020年5月現在も放送中です。フジテレビ系列のアニメ番組としては、サザエさんやちびまる子ちゃんに次ぐ長寿番組となっています。
ワンピースのあらすじ
フーシャ村に暮らす少年ルフィ。村を訪れた大海賊シャンクスと知り合い海賊への憧れを抱くようになります。
ある日「ゴムゴムの実」を食べたルフィは、全身が伸縮する力を手に入れる代わりに泳げない金づちに。そんな時山賊とのトラブルから海に投げ込まれてしまいます。溺れる寸前、救ってくれたのはシャンクスでした。
村を後にするシャンクスから愛用の麦わら帽子を受け取るルフィ。大きくなったら海賊王になり再会することを誓うのでした。
足長族とは?
足長族とは、ワンピースに登場する種族の一つで他の部族同様に人間から進化を遂げました。偉大なる航路を主な生活の場としていました。特徴的なのは名前からもわかるように大変に長い足。踵から股間までの足の部分が胴体の2倍ほどあります。彼らはこの足の長さを誇りにしている部族でした。
他方、長く美しい足は彼らの自慢であるのとは裏腹に、日常生活を送る上では不便なものでもあったようです。足が長すぎて普通の人間が使う自転車には乗れなかったり、床に座るときにはM字開脚のようなおかしな座り方を余儀なくされていました。
足長族のキャラの特徴
キャラの特徴①美しい太もも
ここからは足長族のキャラの特徴を紹介していきます。長い足が特長の種族、足長族。単に足が長いだけではなく、太ももの美しさでも際立っていました。彼らも自分たちのキャラについてはよく承知しており、キャラを強調する服装をあえて選んでいるようです。
足長族の多くが美しい太ももを露出させた服を着て登場しています。コミックス 86巻SBSで登場した新世界の国ドレスローザの格闘家ブルーギリーはその代表格と言えるでしょう。
キャラの特徴②足のタトゥー
続いて紹介する足長族のキャラの特徴は、足のタトゥーです。美しい太ももに誇りを持つ種族である足長族。それは単に服装だけに止まらず、タトゥーを足に入れるという風習を生み出しました。足長族の人々は、右か左どちらかの足にタトゥーを入れるのを常としていました。
前述のブルーギリーにもありましたし、万国(トットランド)の住民も片足にタトゥーを入れていました。また、父親が足長族出身のハーフ、シャーロット・スムージーにも薔薇のタトゥーがありました。ハーフであっても種族としてのキャラがしっかり受け継がれているのです。
また、タトゥーにはいろんなデザインが見られますが、それぞれにモティーフがありいくつかのグループにわけることができます。例えばイデオ編に登場した足長族のタトゥーは太陽や星などからなる天体グループ。スムージーが属するトッドランドの住民は花や葉をモティーフにした植物グループと言った具合です。
足長族と手長族との抗争
手長族とは?
次に、犬猿の仲と言われる足長族と手長族の抗争について解説します。手長族とは、こちらも足長族同様に人間から進化した種族で、名前の通り非常に長い手を特徴としています。手の長さは、普通の人間の約1.5倍。その長い手を支えるため肘が2つ付いており、肘の関節は自由自在に動かすことができるようです。
偉大なる航路に分布する種族である手長族。有名なところでは、超新星の1人、スクラッチメン・アプーやストレートパンチを必殺技とする格闘家のイデオがいます。また、ナマクラ島にはテーナ・ゲーナ王国という手長族による国家がありました。バーソロミュー・くまに飛ばされたブルックが2年間過ごした貧困の国「ハラヘッターニャ」の隣国になります。
テーナ・ゲーナ王国の人々は、貧しいハラヘッターニャの人々の肘が一つしかないことを珍しがり、捕えては見世物にしていました。これと同じようなことは人間社会にも存在します。人間から進化した種族である手長族は、自分たちと異なるものを排除したり見下して差別するようなところまで人間から受け継いでしまっているようです。
足長族と手長族との抗争とは?
同じ地域に生活圏を持つ種族、足長族と手長族。彼らの抗争を語る上で欠かすことができないのが、イデオ海賊団のイデオとブルーギリーでしょう。それぞれ手長族と足長族の2人が同じ海賊団の船長と構成員という間柄なのです。
ある時、航海中にもめ事を起こしている2隻の船に遭遇したイデオとブルーギリー。2隻の船を破壊した上で乗組員を捕えてみると、手長族と足長族の争いであることが判明します。その根底には1000年にも及ぶ両者の抗争と互いへの憎しみの情があることもわかりました。イデオとブルーギリーは、破壊した船から使える部品を寄せ集め1隻の船を造り、次のように告げました。「仲直りでも殺し合いでも好きにしろ」と。
イデオとブルーギリーは足長族と手長族の抗争には関心がなさそうでした。実は足長族と手長族の抗争は種族全体の争いではなく、一部の地域に限られた争いであったようなのです。イデオとブルーギリーは抗争には関係のない地域の出身であったため抗争に興味もなく、常日頃からくだらないと軽蔑していました。それゆえ2人は同じ海賊団に所属し、何のわだかまりもなく手を組むことができたのです。
足長族のタマゴ男爵とスムージー
足長族のタマゴ男爵は特殊?
上半身の2倍はある長い足が特徴の足長族。さらに長い足を際立たせているのが自慢の美しい太ももでした。蹴り技を得意としているブルーギリーは、美しい上に弾力のある逞しい筋肉を誇っていました。そのことはトッドランドのスムージーも同様です。
ところが、そんな足長族にも例外がいました。それがこれから紹介するタマゴ男爵です。ビッグ・マム海賊団の幹部クラスの戦闘員であるタマゴ男爵。鍔の広い帽子の上にティーカップを乗せ、ピンクのタキシードを着こんだ卵のような体形の中年紳士です。このタマゴ男爵の足はと言うと、足長族とは思えないくらい異様に細い足をしています。ワンピースの作者・尾田栄一郎も彼は特殊であると語っていました。
立派な太い足を持っている足長族にあって、なぜタマゴ男爵だけ足が細いのでしょうか?作中での明快な説明はありません。足長族と言っても実際には様々な人種に分かれているのかも知れません。あるいは、中年になるにしたがって筋肉量が減り細くなってしまうのでしょうか?これまでに登場した名だたる足長族は若者ばかりでしたから。今後登場するであろう足長族の大御所たちの足の太さに注目していきましょう。
タマゴ男爵とスムージーの関係
沈着冷静で合理的に物事を判断するところからビッグママことシャーロット・リンリンや彼女の子供たち、とりわけスムージーからの厚い信頼を寄せられているタマゴ男爵。ポーネグリフ警護中、ペドロの術中にハマってピンチに陥ったスムージーに的確な指示を与えていました。
また、リンリンの19男シャーロット・モンドールが麦わらの一味などの海賊団を追撃する際には、ルフィを軽視するモンドールに釘を刺し、さらには艦隊の配置に関して助言をしています。このようにタマゴ男爵はビッグ・マム海賊団の実質幹部となっており、世界政府も彼の力量を評価してモンドールやオーブンらより高い4億2900万ベリーという懸賞金を掛けていました。
スムージーとの関係を考察する時に押さえておかなければならないのは、彼女がタマゴ男爵と同じく足長族であるという事実。ビッグママは足長族ではありませんので彼女の父親が足長族出身という事になります。3将星の1人でビッグマム海賊団の最高幹部であるスムージーがタマゴ男爵の指示には素直に従うのです。この事と2人が同じ足長族であること、彼女の父親が謎の人物であることには関係性があるのかも知れません。
足長族に関する感想や評価
ここまでワンピースの足長族特集をお届けしてきましたが、最後に足長族に関する感想や評価をTwitterより紹介します。
つーかマジでタマゴ男爵、足長族なの……………?未だにギリーやスムージーと一緒にしたくないんだけど。
— 🍓柚留木🍓 (@SYUSHIMARU) January 7, 2018
あれニワトリ族でしょ。
最初に紹介する足長族に関する感想や評価は、タマゴ男爵が足長族出身であることに疑念を持っている方のツイートです。ニワトリのタマゴを思わせる奇妙な容姿に足長族の特徴であるむっちりした太ももを持ち合わせていないタマゴ男爵。足の美しいブルーギリーやスムージーと同類とはどうしても考えにくいのでしょう。
タマゴ男爵が足長族なのに太ももを見せていないのは、太ももの美しさに自身がないってことなのかな?他の足長族の人はみんなムチムチなのにタマゴ男爵だけ細いから…??
— きな炬 (@kinakotatu) August 19, 2017
続いて紹介する足長族に関する感想や評価、こちらもタマゴ男爵についての感想です。本記事でも解説しておりますが、足長族の人々はむっちりした太ももに自信を持っており、太ももを顕わにしたファッションを身に纏うのが普通です。太ももを見せていないタマゴ男爵は、皆と異なる細い足にコンプレックスを抱いているのでは?とのツイートでした。
足長族は長い脚が自慢だから、そこにタトゥーを彫るって設定可愛いな。
— 毒鮫 (@dokusame) August 4, 2017
足長族に関する感想や評価、次に紹介するのは足長族のタトゥーについての感想です。自慢の長い足にタトゥーを彫る足長族の習慣を「可愛い」と表現しています。
欧米とは異なり日本ではタトゥー(刺青)を体に入れることへの抵抗が大きいとされてきました。ツイッターを見る限りタトゥーへの嫌悪感を呟く声は見受けられませんでした。グローバル化の影響を受けて日本人の意識も変わってきているのでしょうか?
足長族とかいうキャラがでてきてるけど、足が長いのかわかりにくい。そもそも誇張したキャラばっかじゃん…(´・ω・`)
— narcissis_t (@Narcissis_T) April 27, 2013
ワンピースに登場する足長族に関する感想や評価、最後に紹介するのは、足長族という割に圧倒的な足の長さを感じにくいと言う方のツイートです。ツイッター上には同じような感想を抱いている方のツイートがいくつか発せられていました。タマゴ男爵をはじめとして足以外のところが誇張されたキャラばかり出てくるので、足の長さが目立ちにくいということでしょうか?
足長族についてまとめ
ここまで、ワンピースに登場する足長族にスポットを当て、種族の概要からキャラの特徴、そして同じ地域に暮らす手長族との抗争についても考察してきました。いかがでしたでしょうか?
名は体を表すという格言通りに大変長い足を持つ足長族。足の長さは上半身の優に2倍はあります。しかも足長族の足は単に長いだけではなく、その美しさでも際立っていました。美しい足の中でも人の目を惹くのがむっちりとした太もも。自分たちのキャラをよく心得ている足長族の人々は、太ももを強調する服装を好んで着用していました。
こうした足長族の特徴を備えたキャラも多く登場、タマゴ男爵やスムージーたちがワンピースのストーリーに花を添えたり奥深さを与えたりしていると言っても過言ではないかも知れません。この記事作成時点では明らかになっていませんが、スムージーの父親をめぐる事実について明らかにされる日が来るかも知れません。今後のワンピースの展開に期待しましょう。