【ワンピース】サボのかっこいい魅力を紹介！名シーンや強さ・技も考察

この記事で紹介するサボは『ワンピース』に登場するキャラクターです。『ワンピース』とは主に海賊の冒険や戦いを描いた作品ですが、サボは海賊でもそれを取り締まる海軍でもない革命軍に所属しています。ここではサボについて詳しく紹介する前に、『ワンピース』がどのような作品なのかを紹介します。

『ワンピース』とは尾田栄一郎による少年漫画です。1997年に発売された週刊少年ジャンプ34号から連載されています。現在では週刊少年ジャンプの看板漫画として日本だけでなく世界中から人気があります。1999年からは東映アニメーションの製作で『ワンピース』のTVアニメが放送されるようになりました。アニメも20年以上放送されており、東映アニメーションの作品の中でも長寿番組となっています。

24年前、海賊王と呼ばれたゴールド・ロジャーが処刑されました。ゴールド・ロジャーは処刑前に「ひとつなぎの大秘宝」について言葉を遺したことから、大海賊時代が幕を開けます。そんな大海賊時代に主人公のモンキー・D・ルフィは海賊として冒険を始めました。ルフィは無名の海賊でしたが、マリンフォード頂上戦争で親兄弟の存在が明らかとなり、名の知れ渡る海賊となりました。

サボとは、革命軍の参謀総長でルフィの兄です。年齢は22歳で誕生日は3月20日です。元ゴア王国の貴族でしたが、負傷していたところをドラゴンに救われたことをきっかけに革命軍に入ります。革命軍ではNo.2といわれるほどの強さを持っています。

革命軍の主な部下にはコアラやハックがおり、任務ではよくこの2人とチームを組んでいます。幼少期は髪が短かったものの、顔の左側を負傷してからは髪を伸ばして傷痕を隠しています。初登場時はすでに亡くなっている人物として登場しましたが、『ワンピース』のファンからはかっこいいと昔から人気の高いキャラクターです。

サボはルフィの兄です。ルフィはフーシャ村に住んでいたのですが、海賊王になると言い出したルフィにガープが怒り、コルボ山の山賊の元に連れて来られました。ルフィは山賊が嫌いだったので、そこで暮らしていたエースについてまわるようになります。ある日ルフィがエースを探していると、木の上で喋るエースとサボを見つけます。

これがサボとルフィの初めての出会いでした。ルフィはたまたまサボとエースがこれまで集めた資金の場所を知ってしまいます。そこにグレイ・ターミナルを牛耳っていた海賊が現れ、ルフィは連れ去られてしまいました。きっと資金の場所をバラすと思ったサボとエースは別の場所へと移します。エースはルフィが自分が助かるためにバラすと思っていましたが、サボはルフィのことを気にして様子を見に行きました。

このように、最初の頃からサボはルフィのことを気にかけていました。ルフィと本格的につるむようになってからはさらに面倒見の良さを見せています。それから10年後、サボが記憶を取り戻してからはエースが亡くなったこともあってよりルフィのことで一喜一憂するようになりました。

実際に作中では普段ならそこまで好戦的ではないものの、ルフィに危害を加える相手に対しては容赦がなく、ルフィに何かあれば立場を捨てて駆けつけるとまで言っています。また、ルフィが載っている新聞記事を読んでにやけすぎて顔が攣ってしまい、コアラに呆れられることもありました。元々エースよりも面倒見は良かったのですが、エース死亡後はルフィに執着気味になっているようです。

エースとは元々親友同士でした。エースは生まれた頃からコルボ山に住んでおり、サボは5歳の頃に家出をしてグレイ・ターミナルに住んでいました。エースとは5歳の時に出会っており、それから海賊になるための資金を集めていました。エースとは気の合う仲でしたが、ある時街に行くと父親に見つかってしまいました。そこで初めてエースに自分が貴族の生まれであることを話しました。

エースはサボとは境遇が似ていると思っていたのでショックを受けましたが、サボの「親がいても一人だった」という言葉を聞いて、サボの境遇を理解します。サボとエースは親友同士であり、理解者でもありました。その後エースの提案で、ダダンの酒を盗んでルフィとエースとサボの3人で盃を交わし、兄弟となりました。エースとサボが兄でルフィが弟という関係性になります。

しかしそれからすぐにサボは父親に連れ戻されてしまいました。これがエースとの最後となってしまいます。家に戻り、貴族としての振る舞いを強要されることで自分が自分ではなくなることを恐れたサボは、エースやルフィよりも先に船出をすることを決意します。しかし運悪くそこに天竜人の船が通り、サボの乗っていた船は撃たれてしまいました。

記憶を失くしたサボは、10年後のマリンフォード頂上戦争のエースの死亡記事で全ての記憶を取り戻します。サボは泣き崩れ、3日間意識を取り戻さないまま寝込んでしまいました。その後、ドレスローザ王国でエースの能力だったメラメラの実を勝ち取り、エースの意志を受け継ぎました。

サボのかっこいい魅力の一つは、幼いながらもゴア王国の闇を理解していたことです。ゴア王国は王族・貴族と庶民の格差が激しい国でした。普通であれば両親の影響を受けて、貴族ではないものを蔑み差別することが当たり前と考えるようになります。しかし、サボはそれが正しいことだとは思わなかったのです。そしてたった5歳にして、差別社会に嫌気がさして家出をします。

生活は貴族として暮らしたほうが裕福でしたが、サボにとってはゴミ山のグレイ・ターミナルの方が自由で気楽だったのです。そしてサボが海に出たきっかけとなったのが、ゴミ山をグレイ・ターミナルの人々ごと焼き尽くすという事件でした。サボはこの情報を聞いた時、グレイ・ターミナルの人々が危ないということを他の街の住民は知っているのか尋ねて周りました。

街の貴族達はもちろん知っていると言い、それを酷いことだとも思わず黙認していたのです。サボはこの事件によって自分がゴア王国の貴族として生まれたことが恥ずかしいと思うようになりました。

サボのかっこいい魅力は、革命軍No.2であるところです。12年前にサボは天竜人による襲撃に遭い、死亡していたと思われていましたが、実は革命軍のドラゴンによって助けられていました。しかしこの時にサボは記憶を失くしてしまいます。ドラゴンは貴族の子だからとりあえずゴア王国に帰らせようと言いましたが、サボは記憶がないにも関わらず本能的に帰りたくないと言いました。

こうしてサボは10歳で革命軍に入ることになります。その後はドラゴンやハックに武術を教わり、記憶を失くして10年が経つ頃にエースの死亡記事で記憶を取り戻します。サボは記憶を取り戻した後も革命軍に残り、その2年後に革命軍No.2としてルフィの前に登場しました。特にルフィとの再会後のサボの戦闘シーンはかっこいいと評判です。

サボのかっこいい魅力はおしゃれなところにもあります。サボはいつも青いシャツにスカーフを巻き、黒のロングコートとハットをかぶっています。幼少期にはいつもTシャツやタンクトップだったエースやルフィと比べても、幼少期からおしゃれだったことが分かります。また、サボは映画にも度々登場しているのですが、毎回サボのファッションが変わっているので、かっこいいとファンの間で話題になっています。

サボの名シーン・名言には「おれは貴族に生まれて…」というセリフがあります。これは革命軍総司令官のドラゴンと初めて出会った時のセリフでもあります。サボはステリーからグレイ・ターミナルが王族の陰謀によって燃やされることを知りました。サボは王族のやろうとしていることに黙認する貴族に絶望し、エースやルフィにこの事を知らせに行こうとしました。

しかしサボは壁付近を守る門番に追い出されてしまいます。ボロボロになったサボに声をかけたのがドラゴンでした。サボはこの火事の真相をドラゴンに話し、「貴族に生まれて恥ずかしい」という胸の内を明かしました。サボが自由を求める気持ちを強めた名シーンでした。

サボの名シーン・名言には「広い世界を見ておれはそれを伝える…」というセリフがあります。これは3人で街に行った時にサボの父親に遭遇し、サボが実は貴族の息子であったことが判明した時のセリフです。サボは自分は貴族の生まれでしたが、地位と財産に固執する両親に嫌気がさして家出していたことを話します。サボは親がいても孤独を感じていたのです。

そのことをエースとルフィに打ち明けたサボは、将来のことを語りました。将来は絶対に海に出ると夢を語ったサボに、身の上のことを黙っていたことにショックを受けていたエースも笑顔になりました。こうして絆を深めた3人は盃を交わして兄弟になります。3人が盃を交わすシーンも名シーンだといわれています。

サボの名シーン・名言には「生きててくれて嬉しい…」という名言があります。これはドレスローザ編でルフィとサボが再会したシーンのセリフです。サボは10歳の頃に船を出しましたが、天竜人に襲われて死亡したと思われていました。しかしドラゴンによって助けられていたのです。サボは襲われた時の衝撃でずっと記憶喪失だったのですが、エースの死亡記事を見て記憶を取り戻します。

サボはルフィのいるドレスローザ王国に潜入し、闘技大会の会場に現れました。ルフィは最初誰なのか分かっていませんでしたが、昔ダダンの酒を盗んで盃を交わしたことを言うとサボだと気づき、抱きついて泣き叫びました。ルフィはマリンフォード頂上戦争に参戦していながら、エースを助けられなかったと泣きましたが、そんなルフィに「生きててくれてありがとう…ルフィ!!!」と言いました。

サボの使う技には"竜の鉤爪"があります。「竜爪拳」という武術の技で、"竜の鉤爪"は人差し指と中指、薬指と小指の間を合わせて鉤爪のような構えを取ります。とてつもない握力で相手を掴む技です。この握力は武器を握りつぶしたり人間の頭蓋骨を簡単に粉砕できるほどの強さを持っています。

サボの使う技には"竜の息吹"という技があります。「竜爪拳」という武術の技で、"竜の息吹"は両方の拳を相手に当てて内側の核を粉砕する技です。核に直接触れずとも外側から粉砕することができます。『ワンピース』の作中には、サボが"竜の息吹"を使って闘技大会のリングを粉砕しました。

これによってリングは完全に崩壊し、粉砕したリングを中心としてリングを囲う水が渦巻きました。サボはこれにより闘魚にくくりつけられたメラメラの実を見つけ出し、対戦相手を場外へと追い込みました。

サボの使う技には"火拳"という技があります。"火拳"はメラメラの実の技で、元々エースが使っていた技の一つでもあります。"火拳"は炎を纏った拳で相手を殴る技です。広範囲まで炎が広がるので中距離でも使うことができます。実際に『ワンピース』の作中ではドレスローザ王国の闘技大会で使われました。空中から下に向かって火拳を使ったことで、闘技場の地面が崩壊して地下が露わになりました。

サボの使う技には「火炎」"竜王"という技があります。「火炎」"竜王"はメラメラの実と「竜爪拳」を合わせた技です。"竜の鉤爪"の時のような構えで相手を掴み、炎を纏わせながら吹き飛ばす技です。『ワンピース』の作中ではジーザス・バージェスと戦った時にこの技を使いました。巨漢のバージェスを吹き飛ばすほどの強さがありました。

サボが使う武術「竜爪拳」とは、覇気を使った武術のことです。サボは幼い頃からドラゴンやハックに武術を習っていたので、17歳ですでに覇気を使いこなしていました。作中では「竜爪拳」を使って次々と武器を破壊する姿を見て驚く海兵に、サボは「おれの指は竜の爪!!」と説明しています。

これは竜の爪のような握力を持つという意味で、サボ自身の手が竜の爪というわけではありません。『ワンピース』の作中では「竜爪拳」を使ってバスティーユの「鮫切包丁」を真っ二つに割ってしまいました。

サボの強さは戦歴を見れば分かります。『ワンピース』の作中では黒ひげ海賊団操舵手のジーザス・バージェス、海軍中将のバスティーユに勝利しています。藤虎との戦いでは、藤虎が本気で戦っておらずにわざと足止めを食らっていたため、勝負はつかないまま引き分けとなります。サボはドレスローザ編では敗北しておらず、海軍中将相手でも特に苦戦することなく勝利する強さを持っています。

ただ、世界会議で藤虎と緑牛相手に革命軍が戦った時の勝敗は分からずじまいで、サボが死亡したというニュース記事だけが出回りました。その後のサボの消息が分かっていないので、死亡記事が本当であれば海軍大将の強さには敵わなかったと予測されています。

サボの懸賞金額は6億200万ベリーです。『ワンピース』の読者の中には世界政府から最も危険視されている革命軍のNo.2の強さがあるサボに、この金額は少ないのではないかという声もあります。まだメラメラの実の能力を得る前の金額なので、この後に懸賞金が高くなっている可能性もあります。

ドレスローザ編の後、革命軍は各海域で活動している軍隊長を呼んで本格的に天竜人への宣戦布告に向けて行動を始めます。そして世界会議では、サボ・カラス・リンドバーグ・モーリーの4人がマリージョアの地下への潜入に成功していました。しかしその後、回想で革命軍で潜入していた4人と藤虎・緑牛の2人が衝突したことが語られています。

そしてサボの死亡が世界経済新聞によって各国に伝えられました。しかし、考察ではサボはまだ生きているのではないかといわれています。サボの死亡記事で革命軍をおびき出そうとしているのではないかという説が囁かれているのです。つまりサボは死亡していないものの捕まっている可能性が高いと考えられています。その他にも、なんとか脱出してワノ国に来るのではないかという説もあります。

アニメ『ワンピース』でサボを演じている声優は古谷徹です。古谷徹は1953年7月31日生まれの男性声優で、青二プロダクションに所属しています。1963年から声優として活動しているベテランで、アニメや吹き替えの他にもテレビ番組のナレーターなども担当しています。幼少期は劇団ひまわりの子役として活動していました。妻は元声優の間嶋里美です。

古谷徹の主な出演作品には、『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイ役、『名探偵コナン』の安室透役、『聖闘士星矢』のペガサス星矢役、『ドラゴンボール』のヤムチャ役、『巨人の星』の星飛悠馬役、『美少女戦士セーラームーン』のタキシード仮面役などがあります。その他にも『クローズアップ現代＋』や『カーグラフィックTV』などのテレビ番組のナレーションも務めています。

『ワンピース』のドレスローザ編は特にサボがかっこいいと人気です。サボがメラメラの実を食べてエースの意志を継いでいるところや、ルフィのバックにつくと宣言したシーンなどがかっこいいと評判でした。中にはサボの登場シーンを何回も読んでいる方もいました。

映画「ONE PIECE STAMPEDE」ではこれまで『ワンピース』に登場したキャラクターがたくさん出てきました。サボも革命軍として潜入しており、映画公開前から衣装などが注目されていました。実際に映画ではローやハンコック、スモーカー達と協力しながら戦う活躍シーンもあります。そして最後はエースの姿が現れ、思わずサボとエースが並ぶ姿に泣いたという方もいました。

『ワンピース』の世界会議では、サボを含めた革命軍の軍隊長がマリージョアに潜入していました。そこで革命軍VS藤虎・緑牛との戦いになったのですが、どう決着がついたのか本編では詳しく描かれていません。しかしその後新聞によってサボの死亡が世界中に伝えられ、これには革命軍のドラゴン達も驚いていました。

『ワンピース』の読者の中には、サボの死に悲しんでいる方もいるのですが、モルガンズによる捏造記事だという考察もありました。モルガンズは世界経済新聞社の社長で、海賊や世界政府にコネを持ちながら時には世界政府の指示を無視することもあります。モルガンズなら平気で捏造記事をでっちあげるので、サボの死亡記事も嘘だと思っている方が多いようです。

サボは言動もスタイルもかっこいいと評判のキャラクターです。かっこいいだけでなく革命軍のNo.2の強さを持っており、ドレスローザでは負け無しの活躍を見せました。しかし世界会議ではサボの死亡記事が出回ります。サボはこれからどうなってしまうのか、今後のストーリーに注目です。