【ワンピース】チョキチョキの実の能力とは？革命軍イナズマの強さと技を考察

本記事のメインテーマであるチョキチョキの実やイナズマの解説に入る前に、彼らが登場するワンピースの作品情報をお届けします。

ワンピース（ONE PIECE）とは、漫画家・尾田栄一郎の代表作であるとともに日本の少年漫画を代表する漫画作品の一つです。1997年『週刊少年ジャンプ』に掲載され、その後20年以上にわたり連載が続いています。

作品は、海賊王に憧れる主人公の少年、モンキー・D・ルフィが「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を求めて繰り広げる海洋を舞台とした冒険ロマン漫画となっています。少年漫画の定石、友情をテーマとした戦闘シーンやギャグに彩られている一方で、壮大な世界観や深く考え抜かれたストーリー展開が特徴。長きにわたる連載にもかかわらず、読者をいささかも飽きさせないと言われています。

コミックスの売上は第95巻までに3億9千万部を超え、日本の漫画史上最高部数を記録。また、海外でも42を超える国と地域で翻訳・出版され、世界での累計発行部数は2020年4月時点で4億7千万部を突破。一人の作家による最多発行コミックスとしてギネス世界記録に認定されています。その他にも、発売第1週売上227万5千部（第66巻）や初版発行部数405万部（第67巻）など国内出版界の記録を塗り替える偉業を達成しています。

テレビアニメやゲームなどのメディア展開も積極的に行われ、さらには「こちら葛飾区亀有公園前派出所」や「ドラゴンボール」とのコラボ作品も制作されています。

フーシャ村に暮らす主人公の少年モンキー・Ｄ・ルフィ。ある日、村に滞在していた大海賊シャンクスと出会い、海賊に強い憧れを抱くようになります。

やがて、村を去るシャンクスからトレードマークの麦わら帽子を預けられたルフィは、立派な海賊になって彼と再会することを約束するのでした。

それから10年後、フーシャ村の海岸には海賊王になることを誓い、大海原へと旅立つ青年ルフィの姿がありました。

それでは本記事のメインテーマである「チョキチョキの実」の話題に移っていくことにしましょう。チョキチョキの実とは、ワンピースに登場する「悪魔の実」の一つです。

悪魔の実の形状や色は様々ですが、共通しているのは唐草模様の皮。有している能力により、超人系（パラミシア）、動物系（ゾオン）、自然系（ロギア）に分類することができます。そして、チョキチョキの実は最初の超人系に属します。

悪魔の実を食して体内に取り込んだ人間は実の持つ能力を入手することができますが、チョキチョキの実の能力を手に入れた人間は、腕をハサミに変形させてあらゆる物体を切ることができるようになります。

ここからはチョキチョキの実の能力や強さについて解説していきます。概要欄で触れたように、チョキチョキの実を食べた人間は、あらゆるものを切ることができるようになります。この能力を体得したイナズマを、ルフィは”カニちゃん”というニックネームで呼んでいました。

ハサミで切り取ったものは、どんなに固くても紙や布のように折り曲げたり接着できるのが特長。簡単に加工できるのですが材質は変化しないので、例えば切り出した石を紙のように加工して頑丈な壁や橋を作ることも可能となります。したがってチョキチョキの実の能力は、腕を変えるだけでなく「ハサミで切り取ったあらゆるものを変形させる能力」と言うことができるでしょう。

また、剣山や地下で赤く焼けているマグマを切り出し敵を攻撃する武器や敵から防御する盾とするなど、自然物を兵器として活用することも可能となります。未だかつて人類が手にすることの無かった能力と言えるでしょう。

現在のところチョキチョキの実の能力の対象となっているのは無機物のみのようです。有機物すなわち生物に対して能力を使うことができるのか、また使った場合その生物がどうなってしまうのかは不明です。パムパムの実のように能力の対象が無機物に限定されている可能性が大きいのかも知れません。

仮に有機物である人間の体にハサミを入れた時のことを想像してみますと、オペオペの実のように出血や痛みを伴わない場合、その後自由に折りたたんだりするとトムとジェリーのようなギャグ漫画になってしまいます。

反対に出血や痛みを伴う場合には、阿鼻叫喚のグロ漫画になること必至でしょう。いずれにしても、これまでのワンピースの作風にはそぐわない内容となってしまうのではないでしょうか？

それでは、チョキチョキの実の覚醒効果とはどのようなものなのでしょうか？超人系（パラミシア）に分類されることから環境への影響を持っている可能性が高いと考えられます。

ただし、餅を生み出し体を餅にすることができるモチモチの実や、糸を生成するイトイトの実のように目に見えるものではないようなので、わかり難い能力ではあります。どのような覚醒効果があるのか、今後の展開に期待しましょう。

ここからは、チョキチョキの実の能力を使う革命軍イナズマの強さと技について解説していきます。イナズマとは、海底大監獄インペルダウンで名を上げた革命軍グランドライン隊長エンポリオ・イワンコフの下で副隊長を務める革命家です。

彼のボスであるイワンコフのホルホルの実の能力の影響か、恐い表情をした男性として登場するかと思えば、女性の姿で優しい笑顔を見せたりと性別は定まっていません。初登場時は27歳の青年でした。実戦経験も豊富で革命家の名に恥じない優れた戦闘能力を有しているようです。

最初に紹介するイナズマの技は大鋏（おおかなばし）です。この技は、両腕を背丈ほどもあるハサミに変化させた上で、爆走しながら左右の対象物を同時に切っていきます。本作の中では海底大監獄インペルダウンでのイワンコフとマゼランとの戦いで登場します。

地上に脱出を試みるイワンコフと彼を追いかけるマゼラン。この時イナズマはインペルダウンと地上をつなぐ石の階段を切り取ってマゼランの足止めを計ります。こうしてイナズマはボスであるイワンコフから厚い信頼を勝ち得るようになっていくのでした。

イナズマの強さと技、２つ目は『KEEP OUT（キープ・アウト）』です。KEEP OUTとは外力を凌ぐという意味。大鋏で切り取った物質を使って自身や味方などを敵から守る（凌ぐ）能力になります。インペルダウン脱出に際しては足場を切り取りマゼランの行く手を阻んだり、ガスの充満を防ぐために地面を切り取ってガスの侵入口を塞いだりしました。

使い方によってはとても効果的な技と言われているのですが、マゼランにとってはいささかインパクトに欠けるようでした。それは、KEEPOUTが行使された時にマゼランが放った「また時間稼ぎか」という一言に良く表れています。

それもそのはず、体中から強烈な毒物を分泌し向かうところ敵なしのマゼラン。決して弱いわけではないイナズマでしたがとても太刀打ちできる相手ではなく、足止めするのが精一杯。結局敗れ去ってしまいました。

最後にチョキチョキの実の能力者イナズマの活躍や今後について考察してみます。まずは活躍シーンからです。身の丈ほどもある両手のハサミで切り取った物を紙のように折ったり曲げたりして造形するチョキチョキの実の能力。どうやら戦闘で威力を発揮する技ではなさそうです。この能力の使い手であるイナズマもその辺りの事は承知しているようで、周囲のサポートに専念していました。

イナズマの最初の活躍は540話『LV6無限地獄』での事。インペルダウン最上階「LEVEL6」にやっとのことでたどり着いたルフィとイワンコフ、イナズマでしたが、副所長ハンニャバルによって二カ所しかない出口が塞がれてしまいます。その上で部屋全体に噴射される催涙ガス。絶体絶命の大ピンチです。そこで立ち上がったのがイナズマでした。地面を切り取るとガスの噴射口を覆ってガスの充満を防ぎました。

イナズマの次の活躍は541話『未だかつてナッシブル』。クロコダイルがインペルダウン天井に穴をあけると、イナズマがチョキチョキの実の能力を使って天井まで続く道を作りました。また545話『陽のあたるシャバへ』では、レベル3とレベル2を繋ぐ階段を大鋏で細切れにしマゼランの毒から逃げてきたイワンコフを救います。

さらに 571話『処刑台』のマリンフォード頂上戦争では、エース救出に向かうルフィのために、エースが拘束されている処刑台への一本道を作るなどあくまでサポートに徹するイナズマでした。

当初はルフィの父親ドラゴンやイワンコフ、イナズマといった主要メンバーしか登場してこなかった革命軍。その後、最後の海・新世界編ではドンキホーテ・ドフラミンゴ率いるドレスローザ国に潜入調査を行う序列第２位の参謀総長サボや格闘家ハック、常に笑顔を絶やさない少女コアラなど顔ぶれもにぎやかになります。

ワンピースにおける革命軍の位置づけが高まっていることを印象付ける変化であり、今後はイワンコフとともにイナズマの登場する機会も増えていくのではないでしょうか？チョキチョキの実の使い手としてのキャラには熱心なファンも多いようなので、より強力に進化しての再登場が期待されます。

ここまでワンピースに登場する悪魔の実の一つであるチョキチョキの実を特集してきましたが、最後にチョキチョキの実に関する感想や評価をツイッターより紹介します。

最初にするチョキチョキの実に関する感想や評価は、チョキチョキの実を使う能力者の適性についてのツイートからです。両手を巨大なハサミに変えて何でも切り取る能力が得られるチョキチョキの実。

しかし、チョキチョキの実の能力はここで終わりではありません。むしろ切り取った後に真価が発揮されると言ってもよいでしょう。切り取った物体を紙のように自由に工作できるチョキチョキの実。ここでセンスの良し悪しが重要となります。センスがなければ結局使えない技となってしまうのです。

チョキチョキの実に関する感想や評価、続いて紹介するのは、農家になるという夢を膨らませている方のツイートからです。農地を大幅に拡大して、就農希望の漫画家やイラストレーターなど様々な職業の人を集めて起業したいと言います。

ここで、ワンピースの設定に似ていると気づいた投稿者。自分はチョキチョキの実でみんなの髪を切ると言い出します。さぞかし楽しい”農家一味”となることでしょう。果たして投稿者は皆の髪を切って何を作るのでしょうか？

チョキチョキの実に関する感想や評価、最後に紹介するのは、日常生活の中でチョキチョキの実の幻影を見てしまうという方のツイートからです。道路のアスファルトの切れ目を見ると、ついチョキチョキの実の仕業か？と思ってしまうと言います。そんな勘違いを起こす自分の脳内を嘆きながらも、嫌いではないと楽しんでいる様子がうかがえます。

ここまで、人気漫画ワンピースに登場するチョキチョキの実を特集しその能力を検証、さらには使い手である革命軍イナズマの強さと技についても考察を重ねてきました。いかがでしたでしょうか？

食して体内に取り込むことで実の持つ能力を入手できる悪魔の実。その一つであるチョキチョキの実は超人系に属する能力で、その能力を手に入ると腕をハサミに変形させどんな固い物でも切り取ることができるようになります。さらに、切り取った物質を紙のように折り曲げたり接着したりしていろんなモノを作り出すことも可能に。

追手の通り道を切り取ったり、逆に逃げ道を作ったり何度も絶体絶命のピンチを切り抜けます。直接相手を倒す武器にはならないものの、後方支援に威力を発揮してきました。この記事で解説したチョキチョキの実に注目し他の悪魔の実の能力と比較しながら作品を鑑賞してはいかがでしょうか？ワンピースの楽しみ方に幅が広がるかも知れません。