【ワンピース】獄卒獣は覚醒したゾオン系悪魔の実の能力者？正体を考察

獄卒獣は、海底にある地獄のような大監獄インペルダウンで働く者たちです。動物と人間を掛け合わせたような可愛い見た目ですが、性格は非常に冷酷で無慈悲でした。並大抵の囚人では、太刀打ちできず、遭遇した脱獄囚たちはどんどんやられていきました。獄卒長サディちゃんの部下でもあります。

「ワンピース」は、海賊王になる夢を持つ少年が広大な海を旅する物語です。1997年に少年誌「週刊少年ジャンプ」で連載され、大ヒットとなります。1999年にアニメの放送もスタートし、さらなる反響を呼びました。

17歳になったルフィは、小舟で一人生まれ育った東の海に位置するフーシャ村を旅立ちます。その理由は、海賊王になるという夢を叶えるためでした。彼は、幼い頃に食べると特殊な能力が身に宿る悪魔の実・ゴムゴムの実を食したことで、ゴム人間となっていました。

女ヶ島でルフィは、エースが処刑されることを知らされます。ハンコックの協力の元ルフィは、エースが捕らえられている海底の監獄・インペルダウンへと向かいました。インペルダウンは、下の階に向かうに連れて、罪の重い罪人が収容されています。

獄卒獣は、そんなインペルダウンで登場するキャラクターです。罪人たちが収容されているインペルダウンで働いているだけあり、非常に冷酷で無慈悲という性質を持ちます。獄卒獣を従える獄卒長サディちゃんによると、気は短く常に血に飢えているといいます。2足歩行で、全員鼻水を垂らし、喋らないという特徴がありました。

獄卒獣は、獄卒長のサディちゃんの部下です。作中で人間の言葉を発することはなく、何を考えているのかわかりづづらい面があります。作中喋ることはありませんでしたが、サディちゃんの命令を理解して行動していることから、言葉は理解しているようです。本能のままに生きる動物的な様子がうかがえますが、悪魔の実の能力者であることから、正体は人間だと推測されます。

動物と人間を掛け合わせた見た目と異常な強さを持つ獄卒獣ですが、その正体は覚醒を成し遂げたゾオン系悪魔の実の能力者でした。ゾオン系の悪魔の実の能力者ということは判明していますが、具体的な実の名称は不明です。ミノタウロス、ミノコアラ、ミノゼブラ、ミノリノケロスは、それぞれ一度再起不能にされますが、すぐに回復して起き上がっていました。

サディちゃんに鞭で叩かれて涙を流したり、攻撃された頭を押さえて痛がっている描写があることから、タフだけれど痛覚はあるものと推測されます。作中で人間の姿に戻るシーンはなく、覚醒すると人間の姿に戻れなくなるのか、そのシーンを描かなかっただけなのか、真相は不明です。

ミノタウロスは、上部と足部分が牛で、腹は鍛えられた人間の腹筋を持つ獄卒獣です。巨大な金棒を武器としており、赤と白のボーダーのボトムスを履いています。鼻からは、なぜかいつも鼻水を垂らしていました。

初登場時ミノタウロスは、牢屋内で喧嘩した者を持っている金棒で粛清していました。ジンベエを鎖で拘束し、金棒で殴りつけたのも、ミノタウロスと推測されます。ルフィは、収監されていたボン・クレーを連れてエースの元に向かう中、ミノタウロスと遭遇します。獄卒獣というだけあって無慈悲であり、人を人として扱わない性質を持っていました。

出会い頭にボン・クレーの頭とルフィの頭を金棒で殴りつけるほどの素早い動きをします。頭を殴りつけられたルフィは、その場に倒れミノタウロスにトドメを刺されそうになりますが、ボン・クレーに救われました。ミノタウロスはボン・クレーの首をしめてその場に倒し、金棒を振り上げますが、すかさずルフィがJETバズーカで吹き飛ばします。

かなり遠くへ吹き飛ばされましたが、ボン・クレーはおそらく生きているだろうと推測しました。さらに下のLEVEL4の焦熱地獄に行こうとしますが、そこへMr.3とバギーがミノタウロスを連れてこちらへ逃げてきました。ルフィの渾身の攻撃を与えても、すぐに起き上がって追いかけてくることから、身体も頑丈であることがわかります。バギーは、追いかけてくるミノタウロスに特製マギー玉を投げつけ燃やしました。

ダメージを負いながらも起き上がるミノタウロスに、ボン・クレーがあの冬の空の回想録を脳天に食らわします。ミノタウロスは、声にならない悲鳴をあげ攻撃された頭を押さえていました。こうした様子から、多少なりとも痛覚があることがうかがえます。Mr.3のキャンドル・ロックを腕の纏ったルフィは、トンカチ回転銃の技を使い、ミノタウロスを気絶させ先に進みました。

ミノタウロスが倒されたことは、監獄署長のマゼランの耳にも入りました。LEVEL4にいるルフィたちを捕らえるためマゼランは、サディちゃんにその他獄卒獣を引き連れてLEVEL5に続く階段をガードするよう命令を下します。しかし、ルフィがイワンコフの能力によって復活した後、再び立ち上がって襲ってきました。その時は、手当を受けたのか頭に包帯が巻かれています。

ミノコアラは、イエローの毛色、腹筋の割れた肌が特徴のキャラクターです。つぶらな瞳に眉毛、真っ赤な鼻からは鼻水が出ています。武闘派で両手にメリケンサックをはめており、カバンには大量の食料の葉っぱが入っていました。ズボンには、富士山と黒い太陽がプリントされています。アニメ版では、ミノリノケロスに自身の食料の葉っぱを分けてあげようとしていました。

初登場時は、サディの後ろから少しだけ顔を出し、周囲の様子を見ていました。LEVEL5の階段まえにミノリノケロス、ミノゼブラと共に配置された時は、サディちゃんの釈で酒を飲み交わしていました。マゼランとの戦いで瀕死の状態になったルフィを助けるため、ボン・クレーはLEVEL5にいるとされるイワンコフを探します。イワンコフは、LEVEL5.5ニューカマーランドに仲間とともに隠れ住んでいたのでした。

イワンコフのホルホルの実の能力で復活したルフィは、すでにインペルダウンから処刑場まで連れて行かれたエースを助けに向かうこととなります。イワンコフの他に、クロコダイルやジンベエなど捕らえられていた囚人を逃して、インペルダウンからの脱出を試みました。そんな中、サディちゃんがミノコアラ、ミノリノケロス、ミノゼブラを引き連れてやってきます。

手に装着したメリケンサックで、次々と脱獄囚をやっつけていくミノコアラを、ルフィは殴りつけて気絶させます。ミノコアラは、その攻撃によって血を流し、白目を向いて倒れました。しかし、イワンコフとの戦いで屈辱的な敗北をしたサディちゃんに、鞭で叩き起こされています。起き上がったミノコアラは、再び脱獄囚たちの元へ向かいました。

ミノリノケロスは、両手に金棒を持った獄卒獣です。前ポケットのついた赤いサロペットを着用しています。内気な性格のためか、登場時は正面ではなく横向きでした。イワンコフのホルホルの実によって回復したルフィは、エースがすでにインペルダウンから連れ出されてことを知り、脱出することにします。イワンコフや、その他囚人たちの力を借りながら、外の世界を目指しました。

そこへ、サディちゃんがミノリノケロスとミノゼブラ、ミノコアラを引き連れてやってきます。ミノリノケロスは、両手に持つ金棒で無慈悲に囚人たちを攻撃していきました。そんなミノリノケロスをジンベエが正拳でやっつけます。ジンベエの攻撃によって、ミノリノケロスは気絶しその場に倒れました。その後、サディちゃんに叩き起こされ、慌てて脱獄囚を捕らえに向かいます。

ミノゼブラは、モーニングスターを武器とする獄卒獣です。縦巻きロールの華やかな立髪、上部と足は動物のゼブラで、人間の腹筋を持ちます。目尻は垂れ気味で、人見知りする性格のようです。LEVEL4の焦熱地獄にて、凶悪な囚人たちを煮えたぎる大鍋に落としていたのも、ミノゼブラと推測されます。アニメ版でミノリノケロスとミノコアラと共に登場した時は、恥ずかしがって頬を染め2人の背中に隠れていました。

サディちゃんに連れられ登場した時は、ルフィによって解放されたクロコダイルの攻撃で気を失っていました。しかし、サディに叩き起こされた後、他の獄卒獣と共に囚人を捕らえに向かいます。

ミノチワワは、扉絵に登場した獄卒獣です。能力の詳細は不明ですが、先端にドクロがついた長いロープを持っていました。首にはヘッドフォンをかけており、他の獄卒獣同様、2本足で立ち、鼻水を垂らし、つぶらな瞳をしています。

アニメ「ワンピース」でミノタウロスを演じた声優は、粗忽屋東品川店こと山口勝平でした。山口勝平は、「らんま1/2」の早乙女乱馬役で注目を集め人気を博します。東京国際アニメフェア2003声優賞、第13回声優アワード富山敬賞などの受賞歴を持ちます。代表的な出演作に、「名探偵コナン」工藤新一役、「魔女の宅急便」トンボ役などがあります。

アニメ「ワンピース」で武闘派のミノコアラ役を演じた声優は、青二プロダクションに所属する平井啓二でした。主な出演作に「ロミオ×ジュリエット」ピエトロ役、「遊☆戯☆王5D's」ボマー役、「ふしぎ星の☆ふたご姫」ローマン大臣役などがあります。

アニメ「ワンピース」でミノリノケロス役を演じた声優は、青二プロダクションに所属する宮崎寛務でした。代表的な出演作に、「ハイキュー!!」池尻隼人役、「オレカバトル」炎の召喚士ヒート役、「ワンパンマン」タンクトップタイガー役などがあります。

アニメ「ワンピース」でミノゼブラ役を演じた声優は、青二プロダクションに所属する藤本たかひろでした。代表的な出演作に、「爆釣バーハンター」深層海龍ゴクオロチ役、「戦国無双」福島正則役、「俺たちに翼はない」マルチネス役などがあります。

インペルダウンで働く獄卒獣への評価や感想などを紹介していきます。ミノチワワは、つぶらな瞳にまつげ、鼻水を垂らしたキャラクターです。見た目は可愛いですが、手には骸骨の首がぶら下がったロープを持っており、他の獄卒獣と同じく無慈悲で残酷な様子がうかがえ、怖いといった感想もありました。

インペルダウンで働く獄卒獣の正体は、覚醒した悪魔の実の能力者でした。食した実はゾオン系であり、覚醒しているといいます。獄卒獣たちは、凶暴性が前面に現れ、人間的な様子があまり見られません。獄卒獣たちの様子から、ゾオン系悪魔の実の能力者は、みんな覚醒すると動物的になるのではないかと予想するファンも多くいます。

「ワンピース」インペルダウンで働く獄卒獣が食べた具体的な悪魔の実は、現段階で不明です。麦わら一味のチョッパーもヒトヒトの実というゾオン系の悪魔の実の能力者でした。ヒトヒトの実が覚醒した場合、チョッパーも獄卒獣のようになってしまうのか気になるといった意見も多くありました。

獄卒獣の正体は、覚醒に至ったゾオン系悪魔の実を食べた能力者でした。しかし、獄卒獣たちは、作中で言葉を発しておらず、本能の赴くままに囚人たちに制裁を加えていました。正体は、悪魔の実を食した人間と推測されますが、非常に動物的です。これは、覚醒と何か関係があるのではないかという意見もありました。

ここまで「ワンピース」インペルダウンで働く獄卒獣の正体、アニメの声優などを紹介してきました。覚醒もしている強力なゾオン系の能力者で、おそらく人間であると推測されます。インペルダウンで登場後、見た目の可愛さと残酷さのギャップが話題となり、密かな人気があり、再登場を期待する声も多くありました。