【ワンピース】世界政府全軍総帥コングとは何者？正体や強さ・悪魔の実の能力を考察

本記事では世界政府全軍総帥コングとは一体何者なのかという謎についてまとめていきます。ではまず、世界政府全軍総帥コングについて紹介する前にコングが登場するワンピースについても簡単に紹介しておきます。

ワンピースは1997年から週刊少年ジャンプにて2020年5月現在も連載が行われている海賊を題材とした少年漫画です。少年漫画らしい王道なテーマを全面に押し出しつつ、精巧に練られた世界観や物語の節々に散りばめられた伏線などが様々な考察を生み、高い人気を獲得している漫画です。その人気は国内に留まらず海外でも42の国と地域で翻訳版が発売しています。

ワンピースは国内累計発行部数、初版発行部数、初週売上国内記録など日本の出版記録を数々記録、更新し続けている日本を代表する漫画の1つであり、翻訳版を合わせると2020年4月時点で4億7000万部を突破する作品になり、2015年には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス記録にも認定されています。メディアミックス展開も含めて日本でも知らない人はいないと言われる程の漫画の1つです。

海賊王を目指すルフィは、故郷を東の海（イーストブルー）のフーシャ村を出発し、各地を冒険し仲間を増やし麦わらの一味を結成します。偉大なる航路（グランドライン）に入ってもその勢いは留まる所を知らず、アラバスタ編終了後にはルフィが1億の賞金首になるなど注目を集める事になりました。それらの懸賞金を設定し、世界の秩序を守ろうとする存在が世界政府です。

世界政府の主戦力として登場しているのが海軍であり、海軍は偉大なる航路と4つの海それぞれに基地を展開しかなりの規模感を誇っています。それらを海軍の頂点に立つのが海軍元帥です。長らく海軍元帥が世界政府の軍人のトップとして考えられていましたが、そんな中世界政府全軍総帥という立場がある事が明らかになります。そして現世界政府全軍総帥にいるのが今回紹介するコングです。

コングとはワンピース本編では長らく名前しか登場せずワンピースの過去編にてその姿が明らかになったキャラクターです。鋭く尖った白髪と顎髭が特徴的な容姿をしており、老齢ながら軍人らしい屈強な体付きを維持し続けています。サブキャラであっても様々なプロフィールが明かされているワンピースですがコングはかなり出番が限られている為か、判明しているのは誕生日が5月9日という事だけです。

マリンフォード頂上戦争後、海軍元帥の地位を退く事を打診したセンゴクを承認する形で初めてワンピース本編にてその姿が描かれています。

コングの正体について判明している事の1つが現在の世界政府全軍総帥という立場になる前は海軍本部元帥だったという事です。マリンフォード頂上戦争まで海軍本部だったセンゴクの前任者と考えられ少なくとも27年前に発生した「エッド・ウォーの海戦」の時には海軍本部元帥の立場にいました。ちなみにこの頃から既に海軍中将の地位にあったガーブに何度も大将昇格の打診をしていますが断られ続けています。

センゴクの退任時、大将であったクザン、サカズキから新たな海軍本部元帥が選ばれる事になった事を考えても海軍本部元帥の前には海軍筆頭戦力と言われる大将であった可能性が高く、やはりセンゴクらにも引けを取らない実力者であった事がコングの正体の一端を担っている事が伺えます。

コングが2020年5月現在のワンピース本編にてその地位にある世界政府全軍総帥とは海軍はもちろん、国際機関である世界政府が持つ全ての軍事組織の頂点に位置するのが世界政府全軍総帥という立場です。海軍以外にもエニエス・ロビーやCP1~CP9、海軍とは別の形で登場している黒服の役人などを統括している立場にあります。加えていえば王下七武海も組織図的には海軍ではなく世界政府全軍総帥の直下にある組織です。

世界政府全軍総帥の上司になるのが世界政府の最高権力である五老星です。五老星を含む天竜人を除けばワンピース本編の中で最も高い地位についているキャラクターと考える事が出来ます。ワンピースに登場していて世界政府に所属しながら唯一世界政府全軍総帥の権限が及ばないのが天竜人の直轄であるCP0のみになっている事からもワンピース本編に名前が登場している一般人で最も高位の存在というのがコングの正体です。

ワンピース作中、コングが最前線で戦うというシーンは2020年5月現在描かれていません。ワンピース作中で描かれる世界政府側最大の戦いと言えるマリンフォード頂上戦争でも現場に出ていた最高権力者と言えるのは当時の海軍本部元帥であるセンゴクでした。ただ元々コングはその海軍本部元帥だったという事、世界政府全軍総帥という地位が海軍本部元帥よりも上位に位置する事から相当の強さを誇っているのではないかと考えられます。

強さの指標となり得るのはやはり同じ立場に先立ってなっているセンゴクです。センゴクは新世界編時点で79歳になるなど老齢と言えるキャラクターですが、その実力は海軍屈指といえる強さを誇っています。しかもセンゴクの強さは衰えていないと言われているのです。27年前時点でそんなセンゴクが大将であるのに対し、コングが海軍本部元帥だった事を考えるとやはりセンゴクよりも強さは上なのではないかと考える事ができます。

海軍本部元帥時代の27年前といえば、現在は伝説の海賊とまで言われるロジャーや白ひげ、金獅子のシキ、さらにもう少し遡り38年前にはロックス海賊団などもいた時代を生きてきた海兵であり、そんな時代に昇進している事からも少なくとも彼らと渡り歩けるだけの実力者だった可能性は高いです。

センゴクがコングに海軍元帥退任の承諾を求めている事やその時のやり取りからも少なくともセンゴクはコングの事を上司として認めている事からある程度の人望がある事も伺えます。正義を執行する事を標榜する海軍においてそのような人望を集める事が出来るのはやはり相応の強さがあるからではないかと考える事も出来ます。

ワンピース作中にはセンゴク、ガープ、つるなど老齢でも現役で働いているキャラクターも多い事から忘れがちですが、彼らはいずれも70歳を超える老齢であり、全盛期からある程度実力が下がっていると考えるのが自然です。それは同じく高齢であるコングも例外ではないでしょう。その為、過去の強さは別にして、ワンピース本編の時間軸においてはもはや名前だけの存在になっているのではないかという考察もあります。

現にセンゴクはマリンフォード頂上戦争後、海軍本部元帥を退き「大目付」という地位に付いています。これは他ならぬコングが「若い海兵育成の為に」という理由で軍への残留を打診したのを承認した為です。コングが海軍本部元帥を退く際にも同じような事があり、その為に世界政府全軍総帥という立場が与えられたのではないかとする考察もあります。

またそれ以外にも「そもそもマリンフォード頂上戦争に戦力として参加していない」「元帥になったサカズキがコングではなく五老星に直接文句を言っているシーンがある」「海軍本部、王下七武海での会議に参加している描写がない」などいるべき場面、通されるべき筋を通されてないない事からも、名誉職であり実権はほぼないのではないかとする考察もあります。

上記の中でも特にサカズキの行動が不可解であると言われています。確かに誤報に関わったCP0は世界政府全軍総帥であるコングの関与できない組織ではあります。とはいってもコングを通り越して五老星に直接苦言を呈する事が出来るのは不思議と言わざるを得ません。最低でもこの場にコングが同行しているのが筋ではないかとする考察が多いです。

コングの強さは不明であり、悪魔の実の能力者かどうかも不明です。ただ元海軍本部元帥という立場を考えると悪魔の実の能力者ではないというのは考えづらいのではないでしょうか？大将昇進を固辞したガープを除けば、ワンピースで描かれている大将以上のキャラクターはいずれも悪魔の実の能力者になっています。覇気の存在があるとはいってもやはり悪魔の実の能力者である事が1つの強さのステータスになるのは間違いありません。

仮に動物系の悪魔の実の能力者である場合既にワンピースではインペルダウンの獄卒獣がその姿を見せている「動物系悪魔の実の覚醒者」なのではないかとする考察もあります。名前を持っているキャラクターで動物系の悪魔の実の覚醒者は登場していない事からそのような能力者であれば世界政府全軍総帥という立場にも相応しい実力者という事になりえます。

仮に悪魔の実の能力者だとしてもその能力の正体を示すような情報はほとんどありません。コングについて分かっているのはその地位と見た目、そして名前くらいです。ただその特徴的な名前から考察されているのが動物系の悪魔の実能力者、「サルサルの実モデルキングコング」などのような例です。或いはセンゴクがそうであるように幻獣種などのような例もあるかも知れません。

これまでコングの強さや能力の正体についての描写がないのもその強さ故、或いはワンピース作中でのパワーインフレに合わせた強さとして描く為に敢えてそうしているのではないかとも考える事ができます。悪魔の実の能力者という事になればやはり覚醒はセットで考える事になると考察されています。

コングにとって古巣とも言える海軍は世界政府にとっての表の顔です。活動範囲は世界中に及び、本部支部含めて相当数の基地が設置されています。世間的にも世界政府の戦力として認識されている他、世界政府加盟国の決まりの1つであるのか、加盟国には海上戦力を持つ国がおらず、加盟国の海上を守る義務も有しています。

ワンピース作中でも屈指の巨大な勢力故に海軍とはいえ1枚岩とはいかず、「正義」という方針はありながらもその方針や目的達成の為の手段は上層部であっても食い違いや反目し合っているようなシーンもあります。また支部などを中心にその立場を利用して自らの利益のみを追求するような者も存在しているなど必ずしも正義の存在とは言えません。

世界政府直下にある裁判所であるエニエス・ロビーも世界政府全軍総帥であるコングの権限下にある組織です。裁判所ではありますが世界政府は権力分立をしているわけではなくあくまでも世界政府の決定を実行する為の組織です。裁判所がある司法の島には海兵や法番隊が警備を担当しており、彼らがコングの指揮下にあると考えられます。

ワンピース本編において、麦わらの一味の襲撃に加えて麦わらの一味とその協力者達を逃さない為に実行されたバスターコールによって司法の島は壊滅しており、新世界編以降どのような形になっているかは不明です。

世界政府が四皇との均衡を保つべく、海軍と共に組織している表向きの武力組織と言えるのが王下七武海です。その実は海賊であり、とても支配出来ているとは言えない状態ですが、称号剥奪という権利を世界政府側が持っている為、ある程度の制御が出来ている状態です。制度上は海軍の管理下ではなく、海軍に並ぶ戦力でありコングの直属の組織（制度）と言えます。

海軍・四皇と共に世界の均衡を保つ存在として描かれている一方で海軍内にも藤虎やスモーカーのように王下七武海制度に対して危険視、疑問視する声はあり、実際七武海の立場を利用した悪事なども行われている事からワンピース本編の世界会議編にて王下七武海制度は撤廃される事になりました。

世界政府は各地に監獄を持っていますがその中でも世界一の大監獄と言われるのがインペルダウンです。極悪な海賊達を収監する為、署長を筆頭にした戦力がおり、彼らはコングの指揮下にある存在と言えます。インペルダウンでは獄卒獣を使用している他、インペルダウンのそばは海軍及び、巨大海王類が泳ぎ回る海域に作られているという立地も利用した監獄なので単純な戦力としてはそこまで高いとは言えません。

世界政府の表の顔が海軍だとしたら裏の顔とも言えるのが諜報機関であるサイファーポールです。サイファーポールとは世界に8箇所の拠点を持っており、それぞれにCP1～CP8と名付けられた8つの諜報機関で、これらの組織の存在自体はワンピースの世間一般にも知られています。そして一般市民にも正体を知られていない組織として存在するのがワンピース本編でも登場し麦わらの一味と対峙したCP9です。

CP9がそうであったように諜報機関であっても戦闘力は必要である事から政府内での扱いは軍人であり、世界政府全軍総帥であるコングの指揮下にあると考えられています。ただし例外的な組織がサイファーポールでありながら天竜人直轄の組織とされるサイファーポールイージス０（CP-0）でCP-0に関してはコングの指揮下を外れていると考えられています。

ここからは既にワンピースを視聴している人のコングに関しての感想を紹介していきます。コングに関しては世界政府全軍総帥という明らかに高い地位にあるにも関わらずほとんど出番がなく戦闘シーンも描かれていない事から世界政府側のキャラクターの中でも特に影が薄いと言われるキャラクターになっています。特にイム様などの登場でよりその影が薄くなったと言われています。

同時にワンピース本編の展開によっては天竜人を守るエピソードのラスボス的な存在として君臨する事になるのではないかとする考察もあります。ワンピースではこれまでも初登場からその強さが描かれるまで時間がかかったキャラクターも多く、シャンクスを筆頭に未だに強さの本質や正体が見えないキャラクターも多い事からコングもまた今後強さを発揮してくれるのではないかとする声が多いです。

実際元海軍本部元帥という肩書きから現役の海軍本部大将、元帥を織り交ぜても実力は世界政府の持つ戦力の中では１番あるのではないかと考察するファンも多いです。そんな強さを持つのがコングの正体だからこそワンピース本編でこれまで戦闘シーンが描かれていないのではないかとも考えられています。高齢故に全盛期からは多少下がっているとしても、描かれえている経歴や生きてきた時代を考えると弱い事は考えられないとする声が多いです。

一方でその強さの正体になるようなエピソードがワンピース本編で一切描かれておらず、悪魔の実の能力者なのか、覇気の使い手であるのかなども一切不明です。インフレが進むワンピースだけに或いは四皇を退治出来る程の強さを持った悪魔の実の能力者なのではないかとする考察も見られます。或いはワンピース本編の今後のインフレを考慮してコングという正体不明の世界政府側の戦力を残しているのではないかとする声もあります。

一方で海軍本部元帥時代のセンゴクがそうであるように、世界政府全軍総帥という立場を考えると早々の事がない限りは最前線に立つとは考えにくいです。マリンフォード頂上戦争でも最前線に立たなかった事を考えると或いは天竜人の命や立場を揺るがすような事件でも無い限り最前線には立たないのではないかと考えられその強さがワンピース本編中で発揮されるのかを疑問視する声も多くなっています。

その為、ワンピース本編では伝説的な存在になっているロックスやロジャー、白ひげが現役バリバリだった頃の時代を過去編という断片的な形ではなくスピンオフという形で描いて欲しいという声も見られる程になっています。ワンピース本編では老齢であり全盛期ではない可能性もある事からスピンオフであればコングの活躍を描きやすいのではないかとする声も見られます。

世界政府全軍総帥であるコングはワンピース本編では長らく名前だけの登場であり、本編でその姿が描かれても戦闘シーンなどもなくその正体が不明とされるキャラクターの１人です。その立場から現在も最前線で戦っているとは考えにくく、マリンフォード頂上戦争でも姿を見せなかった事から或いは名誉職のような立場にあるのではないかとする考察も見られます。

一方でワンピースにはガープを始め老齢であっても現役で活躍するキャラクターは多く、コングも立場相応の実力者であり今後のワンピース本編で活躍が見られるのではと期待する声も見られています。ワンピース本編でコングが出張るような事件が起こる可能性は十分にあるので今後のワンピースの展開、そしてコングの強さや正体に注目しながらワンピースを視聴してみてはいかがでしょうか？