2020年05月14日公開
2020年05月14日更新
【ワンピース】シャンドラの歴史を考察!シャンドラの戦士(シャンディア)も紹介
1997年の連載開始以来、20年以上の長きにわたり読者の心を掴み続けている少年漫画『ワンピース』。少年ルフィを主人公に様々な島々をめぐる戦いが繰り広げられていきますが、その1つが偉大なる航路前半の楽園ジャヤ島です。本記事で特集するシャンドラはそのジャヤ島に”かつて”存在した都市だというのですが、今はどうなっているのでしょうか?これから、シャンドラの歴史を考察するとともに、重要な意味を持つ黄金の鐘やシャンドラの戦士たちについても解説していきます。この機会にぜひご覧ください!
シャンドラとは?
ワンピースの作品情報
本記事のメインテーマであるシャンドラの歴史考察に入る前に、まずはワンピースの作品情報について簡単に触れておきます。
ワンピースの概要
海賊王になることを夢見る主人公の少年モンキー・D・ルフィ。海賊王ゴールド・ロジャーが遺した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を求めて大海原へ冒険に旅立ちます。
尾田栄一郎の大人気少年漫画『ワンピース』は、週刊少年ジャンプにて1997年より連載開始、以来20年以上にわたり少年たちの心を掴み続けています。ギャグを織り交ぜながらのバトルシーンや感動のエピソードなど少年漫画での基本をしっかり押さえながら、深く考え抜かれた精緻なストーリー展開や壮大な世界観が、長年の連載にも関わらず読者を決して飽きさせないと言われています。
コミックス単行本は95巻刊行時点で3億9千万部を突破、日本の漫画作品史上最高部数を記録しています。他にも第67巻の初版発行部数405万部など出版界の記録を塗り替える快挙の数々を達成。2015年にはイギリス・ギネスブックにより「世界で最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」に認定されました。
また、漫画作品に基づくテレビアニメが制作され1999年よりフジテレビ系列で放送されています。こちらも2020年4月現在放送中であり、東映アニメーション製作のアニメ作品としての最長記録を更新し続けています。
ワンピースのあらすじ
フーシャ村に暮らす少年モンキー・D・ルフィは、偶然村に滞在していた海賊のシャンクスと知り合い彼の影響で大海賊に憧れを抱きます。
ある日ゴムゴムの実を食べたルフィは泳ぐことができなくなってしまいます。シャンクスを侮辱する山賊に遭遇したルフィ。果敢に立ち向いますが逆に海に投げ込まれることに。溺れて巨大魚に食べられそうになるルフィを助けたのは他ならぬシャンクス。その後村を後にするシャンクスにルフィは将来大海賊になることを誓うのでした。
シャンドラとは何?
ワンピースでは様々な島々をめぐる戦いが繰り広げられていきますが、その1つが世界を一周する「偉大なる航路(グランドライン)」前半の楽園ジャヤ島。その中核を担い栄華を誇っていたのが黄金都市という異名を持つシャンドラ。
すなわちシャンドラとはワンピースに登場するの都市の名前です。このシャンドラが黄金都市と呼ばれるようになったのは、世界有数の金鉱を有しており産出した豊富な金で都市全体が黄金に光り輝いていたからです。
そして黄金都市シャンドラには、先住民族のシャンディアが住んでいました。彼らは別名を「シャンドラの戦士」と言い、ポリネシア風の民族衣装を身に纏っていました。シャンドラの番人を自認するシャンディアは、黄金都市シャンドラの遺跡を外敵から守り続けてきました。
しかし、400年前の「突き上げる海流」でジャヤ島の半分が島雲に突入してしまうと、スカイピアの住民はジャヤを神からの贈り物と考えアッパーヤードと名付けて自分たちの領土としてしまいます。住家を追われたシャンディアたちは、スカイピア人たちの住居とは反対側にある雲隠れの村で暮らすことを余儀なくされました。ここに400年にも及ぶシャンディアとスカイピア人との抗争が幕を開けたのです。
シャンドラの歴史を考察
考察①黄金の鐘のルーツや役割
ここからは黄金都市シャンドラの歴史について解説していきます。シャンドラが登場するのはワンピース空島編。その空島編で存在感を示すのが黄金の鐘です。スカイピア唯一神エネルとの戦いで「ゴムゴムの黄金回転弾」を放ちエネルを黄金の鐘に叩きつけ勝利を手にしたルフィ。400年ぶりに鐘の音を高らかに打ち鳴らしました。
その黄金の鐘の役割とはどのようなものだったのでしょうか?ワンピース第290話「シャンドラの灯」で明らかにされています。それは、今は亡き先祖たちの霊魂がいつでも故郷に戻ってこられるように、鐘を鳴らすことにより自分たちがここにいるという事を知らせる道しるべのようなものということでした。
400年前には戦闘隊長カルガラが、ルブニール王国探検船提督、ノーランドとの再会を願って黄金の鐘を打ち鳴らしました。また、カルガラの子孫であるワイパーがノーランドの子孫に届くようにと強く願った黄金の鐘の音はルフィを介してノーランドの子孫クリケットに届き、黄金郷を探し求めていた彼を力づけました。黄金の鐘はシャンドラの人々にとって心のよりどころになっていたのです。
考察②800年前に滅んだ?
繁栄を極めた黄金都市シャンドラにも終焉の時がやって来ます。それは今から800年前、カルガラやノーランドが生きていた時代の400年前のことでした。滅亡の理由ですが、ジャヤ島に侵攻してきた国際組織・世界政府から古代文字による史実が刻まれた石碑ポーネグリフを守るために戦い滅ぼされたとされています。
その経緯は第290話「シャンドラの灯」で明かされました。滅亡から400年後、この事実を知ったカルガラは、ポーネグリフの文字は読めないもののシャンドラを犠牲にしてまで守り抜いたものであることから相応の価値があると考えました。また、命を賭して石碑を守ったご先祖様を神のように尊敬していると語っています。
考察③400年前に空島に?
シャンドラは滅びますが、都市を彩っていた建築物は残りました。カルガラたちはこの先祖から受け継いだ故郷を慈しみ守っていきます。ところが、その後突然の突き上げる奔流(ノックアップストリーム)で1万メートル上空に吹き飛ばされ、黄金の鐘と共に空島に突き刺さりその一部となってしまいます。
その後シャンディアたちは、島の領有権を主張する空島の住人スカイピアと激しく対立します。ここからシャンディアとスカイピアとの血で血を洗う関係が始まるのです。カルガラは黄金の鐘を鳴らして親友ノーランドに聞かせようとしますが、その願いは叶わず無念のうちに世を去ることになります。
考察④ルフィが黄金の鐘を鳴らした?
シャンドラが空島の一部となってから400年後、黄金を求めてやって来たルフィは激闘の末エネルに勝利します。黄金の鐘を打ち鳴らしてノーランドの末裔、クリケットたちに黄金郷が実在することを知らせました。このことはノーランドにかけられた汚名を返上するとともに、シャンディアとスカイピアとの400年にわたる闘争に終止符を打つことになりました。
ようやく平安が訪れたシャンドラでしたが、倒壊した建物も多く400年前の栄華を極めていた頃の面影はありません。何よりシャンドラの名を世界に知らしめた黄金が少なくなってしまったのは、この都市の運命を象徴しているようでもありました。黄金が見当たらなくなってしまったのは、エネルが方舟マクシムの建造に大量の金を投入したからと言われています。
シャンドラの戦士(シャンディア)
シャンドラの戦士①ワイパー
空島アッパーヤードの住人シャンディア。独特な民族衣装を身に纏ったシャンドラの戦士でもあります。ここからは、そのシャンドラの戦士たちについて解説していきます。
まずはリーダーのワイパーから。彼はシャンディアの間で英雄扱いされているカルガラ直系の子孫にあたる人物です。砲弾や貝などを装填した燃焼砲(バーンバズーカ)と盾を武器として使います。その他、反動が大きすぎておいそれとは使えませんが、右腕に仕込んだ最強の武器、排撃貝(リジェクトダイアル)で相手の心臓を一瞬で止めてしまいます。
シャンドラの戦士②ブラハム
続いて紹介するシャンドラの戦士は、二丁拳銃・閃光銃の使い手、ブラハムです。彼の活躍で印象深いのは、何と言ってもあのロロノア・ゾロとのサバイバルでの対戦でしょう。海賊狩りのゾロこと凄腕の賞金稼ぎゾロを追い詰めた戦闘能力は特筆ものです。
閃光貝(フラッシュダイヤル)を仕込んだ閃光銃で、遠距離からゾロを狙います。接近戦オンリーだったゾロを苦しめますが、最後は、初めて飛ぶ斬撃・三十六煩悩鳳を披露したゾロの前に敗れ去りました。しかしその後、ゾロと酒を酌み交わすなど彼の清々しさファンの記憶に残ることになりました。
シャンドラの戦士③ラキ
シャンドラの戦士3人目は女性戦士ラキです。ルフィが神官のサトリを敗ったことをきっかけに空島に攻め入ったワイパーたち。戦闘に参加しなかったラキは、エネルに倒されたカマキリから聞き出したエネルの能力に関する情報をワイパーに伝えに向かいますが、あと一歩のところでエネルに行く手を塞がれ倒されてしまいます。
シャンドラの戦士④アイサ
雲隠れの村に暮らすシャンドラの少女アイサ。ラキを姉のように慕っていました。名前の由来は鳥のアイサだとの事。他人の心を読む能力・心綱(マントラ)により人の気配を察知、戦闘に生かします。
大地(ヴァース)に対する憧憬の念から宝物入れのバックに大地(土)を大切に保管しているほど。周囲の反対を押し切ってたびたび神の島・アッパーヤードを訪れます。最後は、神の国に侵入したところエネルが起こしたサバイバルに巻き込まれてしまい、初めてルフィと遭遇します。
その他のシャンドラの戦士
ここまで、シャンドラの戦士たちを紹介してきましたが、彼ら以外にもゲンボウとかカマキリといった面々が控えています。彼らに共通している特徴は、さまざまな貝(ダイヤル)を駆使して独自の戦闘スタイルを作り上げているところにあります。
ダイヤルとは空島に生息している貝のことですが、貝殻の中にいろんなエネルギーを取り込み蓄えることができます。例えば、水を吸入して貯水タンクとしても使える水貝(ウォーターダイアル)や火を取り込んで自在に放出、火炎放射器ともなる炎貝(フレイムダイアル)などがあります。シャンドラの戦士たちは、こうした貝の特性をうまく利用しそれらを武器に仕込むことで強力な戦闘力を獲得しているのです。
シャンドラのその後
シャンドラのその後①神の社のデザインは?
シャンドラのその後について説明します。大きな変化点は2つあります。最初は神の社です。神の社とは、巨大豆蔓の頂上にある、かつてエネルが定住していたところ。この杜は一新され竜宮城のようなデザインに生まれ変わっていました。
シャンドラのその後②黄金の鐘
シャンドラのその後について触れておかなければならないもう一つは、シャンドラの象徴とも言うべき黄金の鐘です。エネルを倒し神の杜を解放したルフィによって400年ぶりにその音を鳴り響かせることになった鐘ですが、神の社のすぐ近くに400年前の姿ほぼそのまま今に伝えていました。
このことから黄金の鐘がいかにシャンドラの人々から大切に扱われていたか伺い知ることができます。これからもこの鐘はシャンドラの人々の心の故郷であり続けるのでしょう。
シャンドラに関する感想や評価
ここまでワンピースに登場する黄金都市、シャンドラ特集をお届けしてきましたが、最後にシャンドラに関する感想や評価をツイッターより紹介します。
シャンドラの鐘🔔が鳴ったよ〜!!!
— さわさわ (@vA7Zykfe9JlhhOB) May 4, 2020
(T ^ T)
61巻分無料だから読んでみて、絶対面白いから!と息子に言われ、ONE PIECEを読んでみた…ずっといろいろなマンガを読んできたが、正直、ONE PIECEは読むことは無いと思ってた。50歳過ぎて読んで面白いのか?と思ったが…いい!😭😆
ワンピースのシャンドラに関する感想や評価、最初に紹介するのは、50歳を過ぎて初めてワンピースを読んだ方のツイートからです。息子さんに勧められて渋々読んでみたようですが、思いがけず面白かったそうです。手に取ったエピソードが、ちょうどシャンドラの鐘が鳴る感動シーンだったことが影響しているかもしれません。世代を問わず受け入れられる話なのでしょう。
漫画で既に泣いたはずなのにアニメでもう一度泣く…シャンドラの火を灯せー!!!!!
— 牛若丸 (@nanachikimaru) April 27, 2020
続いて紹介するシャンドラに関する感想や評価、こちらもシャンドラの灯をともすエピソードを観た方のツイートからです。こちらは、原作漫画でシャンドラのエピソードを読んだことのある方です。ところが、アニメ版を観て改めて感動、泣いてしまったそうです。アニメには声優の名演技やBGMによる効果など、より感動を盛り上げる要素が詰まっていたのかも知れません。
正直シャンドラの人達居なくてただルフィがエネル倒すだけの話だとおもんない
— ろしー中将【Я】 (@rothy2_2) April 26, 2020
シャンディアが居たから面白い😎
ワンピースのシャンドラに関する感想や評価、最後に紹介するのは、ストーリー展開におけるシャンドラの効果について呟いている方のツイートからです。最後はルフィがエネルを倒すのですが、ただそれだけだと面白くなかったと断言しています。シャンドラの兵士や住民たちがいたからこそ、この名シーンが盛り上がったのだと強調していました。
シャンドラの歴史まとめ
ここまで、ワンピースに登場するシャンドラの歴史を考察するとともにシャンドラの戦士も紹介してきました。いかがでしたでしょうか?
島々をめぐる戦いの一つとして偉大なる航路前半に登場する楽園ジャヤ島。島の中核を担って栄えてきたのが、本記事で紹介してきた黄金都市シャンドラです。そして、シャンドラの歴史を語る上で忘れてはならないのが「黄金の鐘」。シャンドラの人々にとっては心の拠り所ともなる宝物でした。長らく自分たちの手の届かないところに置かれていた黄金の鐘ですが、最後はルフィがその封印を解き鐘を打ち鳴らしました。
大作ワンピースの中でも屈指の名シーンとの呼び声も高いエピソードとして有名です。この記事で紹介した情報を踏まえてシャンドラの回を鑑賞してみてはいかがでしょうか?より深い感動が得られるかも知れません。