【ワンピース】マンシェリー姫のチユチユの実の能力とは？チユポポなど回復の技を紹介

『ワンピース』は1997年から『週刊少年ジャンプ』で連載が開始された少年漫画です。作者は尾田栄一郎。壮大な世界観と作り込まれたストーリーが話題となり、日本のみならず世界各国で評価される大人気作品となりました。

コミックスは2020年4月時点96巻まで刊行されており、1999年から始まったテレビアニメも未だ絶賛放送中。2000年からは初の劇場版が公開されました。幅広いメディア展開で、アニメや漫画ファン以外からの知名度も高く、また芸能界にもファンが多い作品として知られています。

主人公は海賊王になることを夢見る少年、モンキー・D・ルフィ。人に異能を与える不思議な実「悪魔の実」の1つである「ゴムゴムの実」を食べてゴム人間になったルフィは、海賊として大海原に旅立ちました。夢に向かって進む中で得た信頼できる仲間たちと共に、ルフィは数々の大冒険を繰り広げます。

マンシェリーは、ドレスローザ王国と密接な関係にあるトンタッタ王国の姫君です。1月28日生まれのみずがめ座で、年齢は25歳。身長は20センチ、血液型はX型です。超人系悪魔の実の1つである「チユチユの実」の能力者で、制限はありますが他者の体を治癒させることができます。

トンタッタ族のトンタ兵長であるレオという小人に想いを寄せており、彼の前でだけは気を引きたいがために我儘な一面が顔を出すことも。チユチユの実の能力に目をつけたドフラミンゴ率いるドンキホーテファミリーによって、しばらくの間幽閉状態にありました。

マンシェリーは悪魔の実の1つ、チユチユの実を食べた能力者です。彼女の使うチユチユの実の能力とは、どういうものなのでしょうか？ここからはマンシェリーのチユチユの実の能力について詳しく見ていきます。

マンシェリーのチユチユの実の能力は、その名が示す通り治癒能力です。マンシェリーの体から出る水分には生き物の自然治癒力を高める力が宿っており、その水分を利用してあらゆる傷を治すことができます。これだけ見ると、戦いにおいて非常に便利な能力のように感じますが、大きな力にはデメリットがあるもの。マンシェリーのチユチユの実の能力も、万能というわけではありません。技によってはそれなりのリスクや制限があります。

チユチユの実の能力の弱点は、能力にかかっている制限です。チユチユの実の能力で使える技は、効き目が一時的なものであったり、自らの寿命を削らなくてはならないものだったりします。無条件、無制限でどんどん使えるような能力ではないのです。

また、能力のために必要なのはマンシェリーの体の水分です。マンシェリーは主に涙を使ってチユチユの実の能力を発現させていますが、小人のマンシェリーが大人数のために涙を流し続けるのは精神的にも肉体的にもしんどいはず。使い勝手の良い能力、とは言えないのです。

チユチユの実の能力自体に、敵を倒すような強さはありません。しかしその能力によって、戦いで倒れた強者を治癒し復活させるということはできます。現に、ドンキホーテファミリーは彼女の治癒能力を使って、傷ついた仲間たちを復活させようと目論んでいました。攻撃手段にはなりませんが、サポートとして使えば味方を有利にすることができる可能性があります。そういった意味では強い能力かもしれません。

悪魔の実は食べたものに特殊な能力を与える不思議な実ですが、それがさらに覚醒し能力の幅が広がるという事実が、ドフラミンゴの言葉で明らかになりました。超人系の悪魔の実の能力者が覚醒すると、その影響は能力者のみならず周囲に影響を与え始めるものだと言われています。チユチユの実は超人系の悪魔の実の1つ。

ということは、覚醒して周囲に影響を及ぼし始める可能性を秘めています。覚醒に必要とされるのは、強い意志の力ではないかという説が出てきています。マンシェリーが自身の能力と共鳴するほどの強い意志が必要になる展開になれば、覚醒はありえるかもしれません。しかし、現状ではそのような展開になる可能性はあまり高くないようです。

マンシェリーのチユチユの実の能力は、『ワンピース』ドレスローザ編の中で物語に欠かせないものとして登場します。マンシェリーはドフラミンゴの技で死の危機に瀕しているドレスローザ国民を助けるために、チユチユの実の能力の1つであるチユポポを使いました。

武器を取って敵と戦うことはできないマンシェリーでしたが、自分にできる精一杯の方法で悪と戦い、国民たちを守ったのです。マンシェリーのチユポポが無ければ、疲弊した国民たちはドフラミンゴの技から逃げることもできず、大量の犠牲者が出ていたでしょう。

チユチユの実以外にも、怪我を治したり体力を回復させたりする医療系の悪魔の実は存在します。まずは、トラファルガー・ローのオペオペの実です。オペオペの実は、生み出したドーム状のエリア内でなら切断や接合など、外科手術に必要な行為が自由にできるという能力を持っています。

チユチユの実と違うのは、攻撃にも応用できるというところと、治療に使うためには少なからず医療知識が必要であるということでしょう。能力があっても、怪我人や病人を見てどこを切断し縫い合わせるべきか、などの判断がつかなければ治療としては使えません。

革命軍のイワンコフが有するホルホルの実の能力にも、一部医療系の能力があります。体内で治療ホルモンを作り出してそれを人に注入し、その人が持っている免疫力を引き出すのです。かつてルフィはこの力のおかげで助かりましたが、代わりに寿命が10年分削られることになりました。

また、テンションホルモンというものを注入することで他者の疲労を忘れさせるという力もありますが、この能力にもリスクがあり、ホルモンを注入された人間は後日反動で動けなくなってしまいます。以上のことからわかるように、医療系悪魔の実の能力にはリスクや制限があることが一般的なようです。

マンシェリーが涙を流すことによってタンポポが生まれ、そのタンポポの綿毛が空気中を漂って怪我をした人に触れることで、劇的な超回復をもたらします。広範囲にいる大勢の人々を一斉に治癒することができる技ですが、チユポポの効き目は僅か数分程度。

時間が経過するとチユポポの効果が切れ、また元の状態に戻ってしまいます。また、一度超回復した人がチユポポに触れても、治癒効果は得られません。時間制限があり、効果は一度きりという、とにかく「今」生き延びてもらうための技。それがチユポポです。

健康な人から「治癒力」を提供してもらい、それを怪我人に与えることで傷を治す技。献血のようなものです。チユポポがマンシェリー姫のみの力であるのに比べ、献ポポは他人の力を利用するわけです。健康な人の治癒力はタンポポの綿毛のようなものとして蓄えられ、それを怪我人の傷口に当てることで治療します。

治癒力の強さは人によって違うため、元気な人であればあるほどたくさん治癒力が取れます。しかし、一定以上の治癒力を抜いてしまうと、抜かれたその人は動けなくなってしまうため注意が必要です。

これは技というわけではありません。マンシェリーの体の水分にはチユチユの実の能力が宿っているため、彼女が涙を流せばそれは必然的に治癒能力を持ったものとなります。マンシェリーの涙が触れると、傷が消えていきます。

ジョーロを使い、能力が宿った水分を振りかけることで傷を治すというものです。涙を流すよりもより集中して水分をかけることができるため、より大きな怪我を治す際に使われています。またこのジョーロには、気絶した人間を目覚めさせるという効果もあるそうです。

マンシェリーのチユチユの実の能力は、基本的に生き物の傷を治すもの。しかし結局使われることはありませんでしたが、生き物以外のものを復元させる能力も有しているようです。ドフラミンゴは治癒能力だけでなく、この復元能力にも目をつけていたのです。

工場など大きな建物を復元させることも可能なようですが、これはチユチユの実の能力の中でも最上級の技。そのため、使用にあたり能力者の寿命が削られるという大きなリスクを伴っています。

マンシェリーは、ドフラミンゴによって右腕を切断されたローの治療に協力しました。とはいえ、彼女だけの力では右腕を元に戻すことは不可能だったでしょう。チユチユの実の能力は治癒力を上げるもので、再生能力とは違います。

ではどうしたのかというと、同じトンタッタ族のレオがあらかじめローの腕を縫い合わせていたのです。レオは「ヌイヌイの実」の能力者。何でも縫い合わせることができるのです。切断面がきちんと繋がっていれば、あとは治癒力でなんとかなる範囲内。ローの恩人はマンシェリーとレオの2人であった、ということになります。

麦わらの一味の剣士であるロロノア・ゾロは、左目に傷があり目を開けることがありません。恐らく、仲間たちと離れて修行をしていた期間に何らかの理由で失明したのだと考えられています。では、マンシェリーの能力でゾロの目を治すという展開は考えられるのでしょうか？

結論から言うと、ゾロの目は治ることなくドレスローザを離れていますし、今後マンシェリーとどこかで会うことがあったとしても、目を治してもらうという展開にはならないでしょう。

ドレスローザ王国の元軍隊長であるキュロスは、ドフラミンゴに斬りかかるべく拘束された左足を自ら切り落としました。ローの腕の項目で説明した通り、マンシェリーのチユチユの実の能力はあくまで本人の治癒力を上げるものです。どんなに治癒力が上がったとしても、失くした足が生えてくるなんてことはありえません。そのためキュロスの左足は、今後も失われたままでしょう。

海に君臨する大海賊「四皇」の1人であるシャンクスは、幼いルフィを海王類から守った際に利き腕である左腕を食い千切られました。もちろんシャンクスの腕も上記の理由から、マンシェリーの力で再生することはありません。

またシャンクスは失くした左腕について問われた際に「新しい世代に懸けてきた」と口にしています。誰かの能力で簡単に腕が戻ってしまったら、シャンクスがルフィに懸けたものの重みが無くなってしまいますので、世界にどのような能力があっても、シャンクスの腕が元に戻るようなことはないでしょう。

アニメ『ワンピース』でマンシェリーの声を担当したのは、声優・歌手・ラジオパーソナリティとして活躍する野中藍です。野中藍は1981年6月8日生まれ、血液型はA型。福岡県出身で、所属事務所は青二プロダクションです。

野中藍のデビュー作は『ワンピース』。しかし出演したのは2000年のことで、当時は名前も持たず主要キャラクターの後ろで群衆の声を入れるという、いわゆるガヤでした。声優として経験を積み、数年後にドレスローザ編で大活躍するマンシェリーという役をもらえたのです。

声優の野中藍は『ワンピース』（マンシェリー）の他に、『ボボボーボ・ボーボボ』（ビュティ）、『魔法先生ネギま！』（近衛木乃香）、『魔法少女まどか☆マギカ』（佐倉杏子）、『ツキウタ。』（兎川千桜）などに出演しています。

マンシェリーは小さくてとても愛らしいキャラクター。敵であったドンキホーテファミリーの者でさえ、彼女の可愛さは認めていました。ドレスローザの国民からも可愛いと大好評。キャラも読者もメロメロにする可愛さです。

チユポポなど、マンシェリーの治癒能力のすごさに驚いているファンのコメントです。リスクや制限はありますが、その治癒能力がすごいことに変わりはありません。おかげで多くの人々の命が救われました。

レオのことが大好きだけどつい我儘になってしまうマンシェリーと、マンシェリーの気持ちに全く気づかずデリカシーのない言葉をかけてしまうレオ。可愛らしい2人の関係に癒やされた読者は多かったようです。姫としてではない、等身大の女の子であるマンシェリーは、とにかく可愛いの一言です。

『ワンピース』に登場するキャラクター、マンシェリーのチユチユの実の能力について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか？心優しいマンシェリーにぴったりな、多くの人を救うことができる治癒の能力。それがチユチユの実の力でした。

ドレスローザ編は終わりましたが、マンシェリーが想いを寄せているレオたちが麦わら大船団の一員となりましたので、今後も物語に登場する可能性は十分にあります。そのときに、また彼女がチユチユの実の能力を使うところが見られるかもしれません。