【ワンピース】ホロホロの実は最強？強さ・能力やペローナの技を考察

『ワンピース』とは、1997年7月22日から連載されている尾田栄一郎による漫画作品です。この記事で紹介するペローナは『ワンピース』の442話から始まるスリラーバーク編に登場したキャラクターです。『ワンピース』は長期連載されている人気作品なので、たくさんの魅力的なキャラクターが登場します。1999年からは東映アニメーションによってアニメ化されています。

ひとつなぎの大秘宝を巡って海賊が猛威を奮っている時代に、主人公のルフィは海賊王を夢見て冒険を始めました。ルフィは無名の海賊でしたが、仲間を集めていつしか15億の懸賞金がかけられるようになり、世界政府や海軍からも危険視される存在となりました。ルフィは海賊王がたどり着いたラフテルという幻の島に行くために、強敵と戦いながらポーネグリフを集めます。

ホロホロの実の能力者はペローナです。ペローナはスリラーバーク海賊団の四怪人の一人で、幼い頃にゲッコー・モリアに拾われて育てられました。ピンクの長い髪と大きな丸い瞳が特徴的です。誕生日は6月7日で年齢は初登場時が23歳で、2年後は25歳です。性格はツンデレな面があり、スリラーバークではモリアを置いて逃げようとしていたのに、その直後にモリアのためにバーソロミュー・くまと戦ったりしています。

モリアのことは親のように慕っているようで、しばらくシッケアールの古城で暮らしていた時も新聞に載っているモリアの記事を読んでは一喜一憂していました。ちなみにスリラーバークでくまによってシッケアールまで飛ばされてからは、ミホークとゾロと一緒に3人で2年間暮らしています。2年後にシャボンディ諸島に麦わらの一味が集結した時も、方向音痴なゾロを見送りに来ていました。

『ワンピース』の読者の考察の中には、ホロホロの実最強説があります。なぜ最強といわれているのか、ここではホロホロの実について詳しく解説していきます。ホロホロの実というのは悪魔の実の能力で、超人系に部類されるものです。自分の体から複数のゴーストを生み出す事ができます。生み出したゴーストは完全な霊体なので物理攻撃が効きません。まずこの物理攻撃が効かない点が最強だといわれています。

ペローナが能力によって生み出すゴーストは、黄泉の国から呼び出した霊体ではありません。あくまで自分の分身のようで、生み出したゴーストには自分の人格を簡易的にいれることができます。ゴーストを介して喋ることができ、また自由に操ったり浮遊することもできます。隠密行動などには最適な能力でもあります。

『ワンピース』では、悪魔の実の能力には覚醒があることがインペルダウン編で明らかになります。インペルダウンにいた獄卒獣達は覚醒することで身体能力を上げることができました。その後ドレスローザ編で超人系のドフラミンゴの覚醒能力が描かれました。ドフラミンゴの場合、自分だけでなく周囲の建物もイトイトの実で糸に変化させていました。

その後登場するカタクリも超人系の能力者でドフラミンゴと同様に、地面を能力でモチに変化させています。つまり、超人系の能力者は自分だけでなく周囲の環境にも影響を及ぼすのです。それを踏まえてペローナの能力を見てみると、ホロホロの実は操るゴーストに触れたものをネガティブにさせる技があります。これは自分以外にも影響を与えるということで、能力が覚醒しているのではないかと考察されています。

ただペローナの場合、覚醒はしていないと考えている意見が多いようです。ペローナのゴーストによってネガティブにさせる技は、単なるその能力の特性です。もし覚醒したのであれば、自分の体からゴーストを出すのではなく周囲から自在にゴーストを出現させることができるようになるといわれています。

ペローナの作り出すゴーストに対しては、これといった対処法がありません。ゴーストはスリラーバークに登場するゾンビ達とは違い、火による攻撃さえも効かないのです。どんな攻撃も効かないことから対処法がなく、最強だといわれています。

さらに厄介なのが体がゴーストに触れるだけで思考をネガティブにされてしまう技です。『ワンピース』のアニメオリジナルの「"3D2Y"エースの死を越えて!ルフィ仲間との誓い」では、ルフィでも苦戦した相手を一瞬で戦意喪失させるシーンがありました。このように、ホロホロの実の能力を知らないと回避すら不可能となります。

『ワンピース』の読者の間では、覇気を使った攻撃ならゴーストに有効なのかという考察がよくされています。例えば、武装色の覇気で攻撃することによって、ゴーストを経由して本体にダメージがいくのではないかという考察です。しかし、そもそもペローナが作り出しているのは霊体なので、覇気での攻撃でもダメージを与える事はできないといわれています。

ペローナの霊体の強さは、攻撃が全く当たらないだけではありません。ゴーストを使って相手に攻撃をすることができるのです。霊体なので相手に直接物理攻撃をすることはできませんが、破裂による衝撃波によって攻撃をすることができるのです。

ホロホロの実の能力は、自分の体からゴーストを生み出す事ができます。生み出したゴーストには自我を入れることができ、ゴーストは他者と喋ることも可能です。また、一度に生み出せるゴーストの数は明らかになっていませんが、作中では複数のゴーストを生み出して同時に操っている姿が描かれています。

「ゴーストラップ」は、指を鳴らすと自分自身から生み出したゴーストを破裂させ、衝撃波によって攻撃をすることができる技です。作中では「ミニホロ」を使って「ゴーストラップ」で攻撃していました。小さいゴーストの「ミニホロ」でもウソップに大怪我をさせるほどの威力がありました。

ペローナは自分自身の霊体を作ることができます。霊体になったペローナは浮遊することができ、いかなる物理攻撃も効きません。しかし、自分が霊体になっている時は本体が無防備な状態になってしまうという欠点があります。ちなみに、2年後に再登場した時は実体でも浮遊することができるようになっていました。

「特ホロ」は、顔が通常のゴーストの倍以上もある大きいゴーストを出現させる技です。作中では、ペローナの本体を狙うウソップの上半身を「特ホロ」に食べさせて時間稼ぎをしました。基本的にゴーストは体をすり抜けるのですが、「特ホロ」だと一時的に拘束できるようです。

「ミニホロ」は、手から小さいゴーストを出す技です。作中では「ミニホロ」を「ゴーストラップ」で破裂させた衝撃波によってウソップに攻撃していました。複数の「ミニホロ」を体にまとわりつかせることで、高い攻撃力を生み出します。ちなみに大量に集めた「ミニホロ」による攻撃は「ミニホロ軍団」と言います。

「ネガティブゴースト」は、作中では突然目の前に現れたくまに対して使われた技で、「ネガティブゴースト」と「特ホロ」を同時に出現させてくまに攻撃しようとしていました。ペローナの部下はその技を見て「ペローナ様の最強コンボ」と言っていることから、ペローナの使う技の中でも最強技なのかもしれません。

しかし、その技がくまに当たる前にペローナはシッケアールへと飛ばされてしまいました。そのため、「ネガティブゴースト」がどんな技なのかは明確に分かっていません。考察では、「ネガティブホロウ」と同義語で新技ではないのではないかとも考えられています。

「神風ラップ」とは、「特ホロ」を破裂させた衝撃波で攻撃する技です。「ミニホロ」に比べると数倍の威力を持ち、一瞬で体をバラバラにしてしまう衝撃波を出します。巨大化した「特ホロ」で相手を捕獲した状態で破裂させるので、逃げることも困難な恐ろしい技です。作中ではウソップに使われましたが、たまたま持っていた空島の「インパクトダイアル」を使ってなんとかダメージを回避しました。

「ネガティブホロウズ」は、複数のゴーストを一度に相手の体にくぐらせる技です。普通であれば1体のゴーストでネガティブになるのですが、ウソップには「ネガティブホロウ」が効かなかったため、「ネガティブホロウズ」で一度に4体のゴーストをくぐらせました。しかしウソップのあまりのネガティブさに、体をくぐったゴースト達が逆にネガティブになってしまいました。

「ネガティブホロウ」は、自分から生み出したゴーストを相手の体にくぐらせて、心をうつろにする技です。「ネガティブホロウ」は自分に自信がある人物に対してはより強力に作用し、ルフィ・ゾロ・サンジ・フランキーは「みなさんと同じ大地を歩いてすいません」と謝るほどネガティブになってしまいました。しかし、ウソップのように元からネガティブな性格の人物には全く効きません。

悪魔の実には、その能力にちなんだ名前がつけられています。ホロホロの実の「ホロ」は「hollow」からきているといわれています。実際にペローナが使う技の名前も「〇〇ホロウ」という名前がつけられています。「hollow」には、「うつろ」という意味があります。中身が詰まっていないもの、つまり霊体を指すこともあります。

「hollow」は英語なので日本人には馴染みがなく、霊体を操る能力なのになぜホロホロの実という名前なのかと疑問に思っている方も多いようです。「ホロ」の意味は「hollow」ではなく、単純に日本語の「幌」からきているのではないかという説もあります。ただ、「幌」の言葉の意味はホロホロの実の能力とは全く無関係なので可能性は低いと考えられています。

ホロホロの実の「ホロ」は「hollow」という英語から来ているという説が最も可能性が高いといわれています。その理由は「hollow」が人間ではない存在を表すという点もあるのですが、「hollow」の意味には他にも「落ち込んだ」「へこんだ」というネガティブな表現があります。まさにこれらの意味はホロホロの実の能力「ネガティブホロウ」に通じるものがあります。

ホロホロの実は相手の気力を奪いネガティブにするので、ゲームでは対戦相手の赤犬に対しても効きます。実際に戦うと覇気などで能力が通用しないかもしれませんが、初見なら防ぎようのない技です。もし赤犬にホロホロの実の能力が効くのであれば、戦意喪失させることができるので最強なのではないかといわれています。

ペローナのファンの中には、最強といわれているカイドウと戦わせてほしいという方がいました。確かに、ペローナのホロホロの実の能力で一時的にネガティブにさせることで、カイドウも隙を見せるかもしれません。また、単純に強いキャラやクールなキャラがホロホロの実によってネガティブになっている姿が見たいという声はたくさんありました。

悪魔の実の能力者になるなら、ホロホロの実の能力がほしいという方がたくさんいました。ホロホロの実はネガティブにさせるだけでなく、ブルックのような隠密調査にも向いている能力で応用力が高いところも人気のようです。

ホロホロの実は超人系の悪魔の実の中でも謎が多い能力です。そのため、能力の使い方次第では最強なのではないかと考察されていました。『ワンピース』の作中では相手が元々ネガティブなウソップだったので、「ネガティブホロウ」は効きませんでしたが、この技は強敵で自信がある相手ほど効き目のある技です。

ポジティブなルフィでさえネガティブになっており、そのシーンは読者に衝撃を与えました。そのため読者の中には、赤犬などの強キャラがホロホロの実でネガティブになっているところが見たいという方がたくさんいました。ペローナは2年後の新世界編でも度々登場しているので、今後の活躍にも注目です。