【とある魔術の禁書目録】アレイスター＝クロウリーの正体は？壮絶な過去や目的を考察

とある魔術の禁書目録の作中で学園都市の長として序盤から登場するアレイスター＝クロウリー。アレイスター＝クロウリーはいつも生命維持装置の中から世界中を監視している正体不明のキャラクターであり、作中で度々謎めいた行動をとっています。本記事ではそんなとある魔術の禁書目録に登場する謎めいた魔術師アレイスター＝クロウリーについてその正体や悲惨といわれている過去、目的・計画などをまとめてご紹介していきます。

それではアレイスター＝クロウリーの正体や過去などについてご紹介する前に、アレイスター＝クロウリーが登場するとある魔術の禁書目録の作品情報をチェックしていきましょう。本記事で正体や過去などをご紹介するアレイスター＝クロウリーが描かれたとある魔術の禁書目録とは2004年の4月から2020年4月現在まで｢電撃文庫｣から刊行され続けている鎌池和馬の長編ライトノベル作品です。

とある魔術の禁書目録は魔法と超能力が存在する世界を舞台に魔術サイドと科学サイドが織りなす戦いを描いたSFバトルアクション作品であり、単行本は合計49巻刊行されています。そんなとある魔術の禁書目録はシリーズを通して3100万部を超える累計発行部数を記録している大人気作品となっており、2020年4月現在までアニメやスピンオフ作品、ゲームなど多数のメディア展開が行なわれています。

とある魔術の禁書目録の世界には学園都市と名付けられた超能力を育てるための巨大な都市が存在しています。そんな学園都市で無能力者の烙印を押されている主人公上条当麻はある日、自宅でインデックスと名乗る謎のシスターと遭遇します。このインデックスという少女はとある過去から魔術師と呼ばれるオカルト的な存在に追われており、上条当麻はインデックスを助けるために魔術と科学が交差する戦いに巻き込まれてしまいます。

本記事で正体や過去、目的・計画などをご紹介するアレイスター＝クロウリーとはとある魔術の禁書目録に登場するキャラクターの1人です。アレイスター＝クロウリーは足下まで伸びた銀髪と青白い顔が特徴のキャラクターであり、いつも緑色の手術衣を纏っています。学園都市においてアレイスター＝クロウリーは一番偉い統括理事長を担っており、ある過去と目的からエイワスを召喚するなど世界の裏で暗躍し続けています。

ではここからはとある魔術の禁書目録に登場するアレイスター＝クロウリーの正体についてご紹介していきます。作中で暗躍する謎めいたアレイスター＝クロウリーの正体は元々エドワード＝アレクサンダーという名前の魔術師です。アレイスター＝クロウリーは物語の遙か前の19世紀に天才魔術師として誕生しました。魔術師として天賦の才を持っていたアレイスター＝クロウリーは｢黄金夜明｣という最大の魔術結社に推挙されます。

｢黄金夜明｣に所属したアレイスター＝クロウリーはそこで魔術師として大活躍したものの、ある理由で｢黄金夜明｣を壊滅させてしまいました。その後アレイスター＝クロウリーは｢ドラゴン｣と称される守護天使のエイワスを召喚し、｢法の書｣を作り上げました。エイワスの力で｢法の書｣を作ったアレイスター＝クロウリーは魔術そのものを塗り替え、近代西洋で最強の魔術師と謳われるようになりました。

近代西洋最強の魔術師という正体を隠すアレイスター＝クロウリーはとある魔術の禁書目録の作中でいつも生命維持槽にいます。作中の歴史上でアレイスター＝クロウリーは1947年に死んだことになっています。しかしカエル顔の医者に助けられたアレイスター＝クロウリーは魔術組織から逃げるように密かに生きていました。どうやら寿命は1700年以上もあるといわれており、生命維持槽に入って機械の力で生きながらえています。

とある魔術の禁書目録の作中でアレイスター＝クロウリーが生活している生命維持槽はとある場所にある窓のないビルにあります。この生命維持槽がある窓のないビルはその名の通り窓が一切存在しない建物であり、空気が入る穴すら1つもありません。なので空間転移の能力以外でビル内に入ることが出来ません。どうやら空気などはビル内で作り出されているらしく、特に空気が入る穴が無くても問題ありません。

上述でご紹介したアレイスター＝クロウリーの生命維持槽がある窓のないビルは最強の防御力を誇る装甲｢演算型・衝撃拡散性複合素材｣で出来ています。なのでアレイスター＝クロウリーがいる窓のないビルはミサイルでも傷1つ付けることが出来ません。それは例え学園都市で最強の名を冠する超能力者一方通行の力でも同じであり、作中で一方通行が窓のないビルに攻撃しても全く効果がありませんでした。

世界最強の魔術師という正体を隠すアレイスター＝クロウリーは上述でご紹介した通り、過去に｢黄金夜明｣という魔術結社に推挙されていました。この｢黄金夜明｣はイギリス清教が宗派となっているイギリスの魔術結社です。なのでアレイスター＝クロウリーはイギリス清教と深い関係にあります。なので作中でアレイスター＝クロウリーは学園都市のお風呂をイギリス清教のトップ・ローラ＝スチュアートへ送っていました。

ではここからはアレイスター＝クロウリーの過去についてご紹介していきます。アレイスター＝クロウリーは子供の頃、熱狂的な信者だった両親などに厳しく教育されたことから神が大したもので無いと考えました。この考えからアレイスター＝クロウリーは自分で世界の真理を紐解くと決意し、｢黄金夜明｣に入団しました。しかしアレイスター＝クロウリーはある理由で娘のリリスを亡くしてしまい、魔術を憎むようになってしまいます。

とあるシリーズに存在する魔術は位相と呼ばれる神話世界の層の物理法則を現実にした存在であり、それによって発生する｢火花｣が運命だといわれています。この運命は不幸と同意語であり、｢黄金夜明｣は幻想殺しである｢ブライスロードの秘宝｣を使って｢火花｣から生じる不幸を無効化していました。そしてそれを利用して｢黄金夜明｣は人を運命という代物の奴隷にしてしまうというシステムを作ろうと目論みます。

アレイスター＝クロウリーの娘であるリリスの死はこの運命の奴隷となるシステムによって生まれた犠牲でした。しかしリリスを殺すきっかけを作った｢黄金夜明｣は運命という存在を黙認してしまいます。それを知ったアレイスター＝クロウリーは魔術を完全に見限ってしまい、位相から生み出される魔術や運命などの全てを深く憎むようになりました。

神話上の世界は何重もの層が重なって出来ており、信者達はそれを位相と呼んでいます。この位相に存在する物理法則を実現させたのが魔術という代物です。しかし魔術は何重もの層から出来た神話世界のものを実現化させるため、｢火花｣と呼ばれる位相同士の衝突が発生してしまいます。この｢火花｣が人類社会に存在する運命（不幸）そのものであり、｢黄金夜明｣は｢ブライスロードの秘宝｣を使って魔術で生み出される運命を利用しました。

アレイスター＝クロウリーが過去に所属していた｢黄金夜明｣にはアラン＝ベネットという人物が属していました。アラン＝ベネットは現実の歴史にも実在していたタロット占いの達人であり、アレイスター＝クロウリーはそんな彼を師匠として崇めていました。ある日アラン＝ベネットは自身が得意とする占いで運命によってリリスが死んでしまうと予言しました。この予言は見事に的中し、運命によってリリスは死んでしまいました。

｢黄金夜明｣の目的によって娘であるリリスが死んでしまったアレイスター＝クロウリー。アレイスター＝クロウリーはその後魔術師という存在を忌み嫌うようになり、ある目的を掲げて行動を開始します。ある目的を掲げたアレイスター＝クロウリーはエイワスの｢法の書｣によって魔術の世界に変革を起こし、学園都市を設立しました。ではここからはそんなアレイスター＝クロウリーが掲げていた目的や計画についてご紹介します。

まず最初に挙げられるアレイスター＝クロウリーの目的は死んだ娘リリスの復活です。グレムリンのメンバーである僧侶は新約とある魔術の禁書目録の作中でアレイスター＝クロウリーが失った大切な人間を復活させると語っており、一方通行も同じ推測を行なっています。またエイワスは｢肉の器｣を作ることで運命を変えてリリスを蘇生させると明かしており、アレイスター＝クロウリーの目的が娘を蘇生させるというのは間違いないです。

とある魔術の禁書目録の作中でアレイスター＝クロウリーは一方通行や上条当麻達を利用しながらエイワスの力と共に学園都市の虚数学区を制御しようとしています。エイワスと協力して虚数学区を制御しようとしている目的は｢神浄｣と呼ばれる存在に大きく関わるものだといわれています。おそらくこれもアレイスター＝クロウリーが掲げる魔術師殲滅の｢計画（プラン）｣の1つなのかもしれません。

｢黄金夜明｣を壊滅させたアレイスター＝クロウリーはその後魔術師に追われる身となり、1947年に表向き死亡したこととなります。しかしカエル顔の医者の助けで西洋から逃れ、日本に身を寄せました。そしてアレイスター＝クロウリーは学園都市を設立し、これをエイワスの宣託によって作ったテレマ僧院とします。いわば科学サイドを生んだのはアレイスター＝クロウリー張本人なのです。

アレイスター＝クロウリーは学園都市で2万体に及ぶ｢妹達｣を一方通行に殺害させることで絶対能力者（レベル6）を作り上げようとします。実はこれは一方通行をただ強くしたいという理由では無く、｢妹達｣によるミサカネットワークを世界中にばらまくことで虚数学区のアンテナを張ることが目的となっていました。アレイスター＝クロウリーはミサカネットワークを利用し、ヒューズ＝カザキリというエイワスの擬似的存在を生みました。

アレイスター＝クロウリーが最も成したいことは魔術師の殲滅です。上述でもご紹介した通り、アレイスター＝クロウリーは娘であるリリスを魔術によって生み出された運命（不幸）によって亡くしてしまったことから魔術師という存在を恨んでいます。なのでアレイスター＝クロウリーは魔術師を殲滅することで神話世界の層である位相の概念を取り除き、運命（不幸）を生み出す火花を様々な計画で消滅させようとしています。

とある魔術の禁書目録の作中でイギリス清教の精鋭部隊｢神の右席｣のメンバーである前方のヴェントは学園都市を襲撃し、上条当麻と交戦します。この時猟犬部隊の暗躍で学園都市の機能が止まってしまい、エイワスの擬似的存在であるヒューズ＝カザキリが出現しました。この一連の出来事は9月30日に起きたことから後に0930事件と呼ばれるようになりました。

0930事件の後、アレイスター＝クロウリーは一方通行をベクトル制御装置と言い換えてAIM拡散力場の数値設定を入力出来たと語りました。その際アレイスター＝クロウリーは片方の存在が上手くいってないと漏らしています。このもう片方とはおそらく上条当麻のことでしょう。もしこれが本当だとすると、アレイスター＝クロウリーの目的に上条当麻と一方通行が欠かせない存在であると断言出来ます。

アレイスター＝クロウリーは0930事件でエイワスの擬似的存在であるヒューズ＝カザキリを出現させることにより、術的な圧迫を｢界｣全体に与えました。これにより循環不全が魔力に発生し、魔術師が上手く活動出来なくなってしまいます。これもおそらくアレイスター＝クロウリーが掲げる魔術師殲滅に大きく関係していると考えられます。

アレイスター＝クロウリーは学園都市全体を巻き込み、絶対能力者（レベル6）を作り上げようとします。この絶対能力者（レベル6）は目的達成に大きく関係しているらしく、アレイスター＝クロウリーは何度も絶対能力者（レベル6）について触れています。しかし残念ながら絶対能力者（レベル6）になることで何が起きるかや、その先に何があるかなどは未だ明かされていません。

｢神の右席｣の1人である右方のフィアンマは戦争によって人々の悪意を引き出し、その悪意を利用することで世界中を浄化する｢プロジェクト＝ベツレヘム｣を発動させます。フィアンマは上条当麻が持つ幻想殺しの右腕を取り込んで自身の力とし、十字教支配下の法則であるオシリスの時代をフォーマットにすることで計画を成功させようとします。しかし上条当麻達の活躍によってベツレヘム計画は失敗してしまうことになります。

この時アレイスター＝クロウリーはフィアンマの前に現れ、オシリスの時代では無くホルスの時代をフォーマットにし、上条当麻の右腕を使っておればかなり成功の確率が上がったはずだと語りました。おそらく位相の消滅を掲げるアレイスター＝クロウリーと世界の浄化を掲げるフィアンマは目的さえ違えど、目的を達成するために行なう方法自体はかなり共通しているものだと考えられます。

アニメとある魔術の禁書目録でアレイスター＝クロウリーを演じたのは日本の男性声優である関俊彦です。アレイスター＝クロウリーを演じた関俊彦は1983年から活動しているベテラン声優であり、後述の通り多数の人気アニメ作品に出演しています。また俳優や歌手としても活動しており、2020年4月現在様々な方面から高い人気を博しています。

• 1993年のアニメ｢忍たま乱太郎｣：土井先生役
• 1995年のアニメ｢機動戦士ガンダムW｣：ディオ・マックスウェル役
• 2002年のアニメ｢機動戦士ガンダムSEED｣：ラウ・ル・クルーゼ役
• 2013年のアニメ｢キルラキル｣：鮮血役
• 2019年のアニメ｢鬼滅の刃｣：鬼舞辻無惨役

とある魔術の禁書目録に登場するアレイスター＝クロウリーは本記事の画像の通り男性です。しかし新約のとある魔術の禁書目録に登場するアレイスター＝クロウリーはかわいい女の子となり、ヒロインの1人として描かれています。この男性からかわいいヒロインに一変したアレイスター＝クロウリーには驚きの感想が非常に多く寄せられていました。

とある魔術の禁書目録に登場するアレイスター＝クロウリーに関する感想ではアレイスター＝クロウリーが強いといった感想も多く寄せられていました。アレイスター＝クロウリーは過去に天才と称されるほどの魔術師であり、相手が右方のフィアンマであっても一撃で倒してしまう強さを持っています。おそらくアレイスター＝クロウリーの強さはとあるシリーズでもトップクラスに入るとみていいでしょう。

とある魔術の禁書目録ではアレイスター＝クロウリーの正体や目的などがあまり描かれませんでした。しかし続編である新約とある魔術の禁書目録でようやく目的などが語られました。これには新約こそが本編なのではといった感想が寄せられていました。

本記事ではとある魔術の禁書目録に登場するアレイスター＝クロウリーについて正体や過去、目的・計画などをまとめてご紹介しました。当初謎めいた行動をとっていたものの、2020年4月現在本記事の通りアレイスター＝クロウリーの正体や目的などについて判明してきています。おそらく今後近いうちにアレイスター＝クロウリーが掲げる目的や計画などが全て描かれることになることでしょう。