【十二大戦】戌の戦士・怒突の本命の強さと能力は?過去・最後や声優も紹介

物語シリーズなどで知られている西尾維新先生の小説『十二大戦』をご存知でしょうか?『十二大戦』は十二支をモチーフにしたキャラクター達がバトルロワイヤルを繰り広げていく作品で、キャラクター設定を漫画家の中村光先生が担当された事で話題となりました。今回はそんな『十二大戦』に登場する戌の戦士・怒突(どつく)についてご紹介します。怒突の能力の詳細や、強さについて、さらには怒突が保育士として働いていた過去についてや、アニメで怒突役を演じた声優についても合わせてご紹介します。

【十二大戦】戌の戦士・怒突の本命の強さと能力は?過去・最後や声優も紹介のイメージ

目次

  1. 怒突とは?
  2. 怒突の本命の強さと能力
  3. 怒突の過去
  4. 怒突の最後
  5. 怒突の声優
  6. 怒突に関する感想や評価
  7. 怒突の本命の強さと能力まとめ

怒突とは?

十二大戦の作品情報

『十二大戦』の作品情報をご紹介します。『十二大戦』は「物語シリーズ」などで知られる西尾維新先生によって執筆された小説で、2015年5月19日に「JUMP j-BOOKS」から発売されました。その後2017年12月12日には続編となる『十二大戦対十二大戦』が同レーベルから発売されています。続編の『十二大戦対十二大戦』には十二支の戦士達の他に十二星座の戦士達も登場し、十二支の戦士達との激しい戦いを繰り広げています。

十二大戦の概要

『十二大戦』の概要をご紹介します。『十二大戦』は集英社による作家達の共同企画で、「どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い」というテーマの元に、漫画家の中村光先生が公開したキャラクターデザインを主軸に制作されました。『聖☆おにいさん』などで知られる中村光先生のデザインを、小説家の西尾維新先生が気に入った事から小説の執筆が企画され、実現しました。

キャラクターデザインが先行して小説が執筆されるという、異例の取り組みではありましたが、「JUMP j-BOOKS」では当時デザイン先行の小説を制作する企画が行われていた事から、その取り組みを参考に『十二大戦』は制作されています。その後、『十二大戦』は2017年10月からテレビアニメ化され、『十二大戦』のアニメ化を受けて続編小説『十二大戦対十二大戦』が発売されました。

十二大戦のあらすじ

『十二大戦』のあらすじです。架空の荒廃した都市に、十二支の名を持つ戦士達が集められました。十二支の戦士達は12年に一度集められ、「十二大戦」というバトルロワイヤルを行っていました。12年毎に開催される「十二大戦」は毎回参加者もルールも異なっており、今回の「十二大戦」は12回目の開催にあたります。そして今回の「十二大戦」の優勝者には「どうしても叶えたいたったひとつの願い」を叶える権利が与えられます。

第12回目の「十二大戦」のルールは参加者はそれぞれ「獣石」と呼ばれる猛毒の結晶を飲み込み、時間内に誰よりも多く獣石を集め、生き残った者のみが解毒剤を手に入れる事ができるというものでした。獣石を手に入れるには他の参加者を殺し、体内から抜き取る必要があり、事実上のバトルロワイヤルが開催される事になりました。こうしてそれぞれ願いを持つ参加者の命懸けの戦いが始まりました。

怒突のプロフィール

戌の戦士・怒突のプロフィールです。怒突の本名は「津久井道雄(つくいみちお)」と明かされています。大きな耳と尻尾を持っており、見た目も犬に近い容姿をしています。生年月日は5月5日で、「噛んで含めるように殺す」という肩書きの元、「狂犬鋲」という噛みつき技を必殺技にしています。しかしこの「狂犬鋲」は実はカモフラージュで、実際には体内で生成した毒物を噛みつき技によって相手の体内に注入し、殺害しています。

怒突の願い

戌の戦士・怒突の願いについてご紹介します。「十二大戦」に参加している戦士達はそれぞれ願いを持っています。そしてその願いを叶える為に「十二大戦」に参加していました。戌の戦士である怒突の願いは「勝ちが欲しい」というものでした。十二支の戦士達は様々な願いを持っていましたが、怒突は最も戦士らしい「勝ち」を欲していました。

「勝ち」を欲している怒突は、「十二大戦」が開幕され、勝利の為に様々な策略を練っています。その証拠に、まず開幕した直後の建物の崩落という混乱に乗じて、地下へ身を隠しました。こうする事で、他の戦士達がそれぞれ殺し合って頭数が減っていくのを待つつもりだったようです。そして庭取と出会った際には、戦力の低そうな庭取を強化し、自らの代わりに戦わせようとするなど、自身の勝利にこだわった行動を多く取っていました。

怒突は砂粒の和平案に賛同しなかった

「十二大戦」の開幕によって廃ビルに集められた戦士達の中で、申の戦士である砂粒(さりゅう)は一人和平案を提示しました。他の戦士達と手を組む事で誰も死なずに済む方法があると、賛同者を募ります。そんな砂粒の和平案に子の戦士・寝住(ねずみ)や丑の戦士・失井(うしい)など賛同する者が現れました。砂粒は戦争を解決する事が生業の人物で、その筋では有名人でした。

その為そんな砂粒の手腕を信じて和平案に乗る者も多かったようです。しかし反対に戦争を起こす事で生きてきた怒突にとって、砂粒は商売敵でそんな砂粒の提案する和平案に怒突は賛同しませんでした。しかし怒突は砂粒の過去の功績や手腕を知っていたようで、砂粒であれば本当に誰も殺さずに「十二大戦」を終わらせてしまう可能性がある事を心配していました。

TVアニメ「十二大戦」公式サイト

怒突の本命の強さと能力

強さと能力①体内で様々な毒を生成

怒突の能力についてご紹介します。怒突は前述したように噛みつき技を得意としており、戦争などでその強さを発揮してきました。しかし怒突の本来の強さは噛みつき技だけではありませんでした。怒突の本来の能力は「毒を体内で生成する」というものです。この能力は体内で生成した様々な種類の毒を、噛みつき技で噛み付いた箇所から、敵の体内に注入するというものでした。

元々戦闘能力も高く、戦士としてもかなりの強さを誇っていた怒突は、本来の能力である毒技との合わせ技で、ほぼ百発百中で敵を始末する事ができる人物でした。その為、戦場や暗殺などで大変重宝されていた過去があります。

強さと能力②無害の毒も生成

怒突の強さは「毒を生成し相手を殺す」だけではありませんでした。怒突は無害の毒を生成する事もできる能力を持っています。この「無害の毒」というのがドーピングのような身体能力の強化を促す秘薬の事でした。この「無害の毒」は「ワンマンアーミー」という命名がされており、この毒を注入されたものは飛躍的に戦闘能力が向上します。

作中には庭取に施した「ワンマンアーミー」のみが登場しますが、実際にはこの毒の汎用性はかなり高いと言われています。この事から庭取に使用した「ワンマンアーミー」のような一時的な戦闘能力の向上だけでなく、永久的に強靭な肉体を手に入れ、身体能力を向上する効果のある毒も生成できたと言われています。

強さと能力③解毒剤の生成もできる

怒突の毒の強さはご紹介しましたが、怒突は「解毒剤」を生成する事にも長けていました。毒を操る者の多くはその解毒剤もセットで生成する事ができます。怒突も例外ではなく、あらゆる毒に対して解毒剤を生成する事ができたと言われています。そんな怒突の能力が判明したのが、「十二大戦」開幕時に戦士達が飲み込んだ「獣石」についての一幕でした。

時間が来ると死に至る猛毒の結晶である「獣石」ですが、怒突はこの「獣石」に対しても解毒剤を生成しており、「獣石」による死を回避していました。このように、怒突は自身の生成した毒でなくとも解毒剤を生成する事ができる”毒のスペシャリスト”であったと言われています。

強さと能力④正直すぎる

怒突の強さについてご紹介してきましたが、怒突には弱点があったと言われています。それが「正直すぎる」性格でした。怒突は能力や強さだけを取れば、「毒」というジャンルで負けを知らず、戦士としてもかなり強い方である事が分かっています。しかし怒突は戦士として決定的な欠点がありました。怒突は戦士でありながら、正直な性格で情に熱い人物でした。

良い言い方をすれば長所にもなりうる要素ですが、殺し合いが行われている「十二大戦」ではこの怒突の性格は決定的な欠点となりました。人を欺き、操りながらでないと勝利を手にする事ができない「十二大戦」の中で、怒突のように正直な人物は騙される対象となっています。実際に怒突はその自身の性格から命を落としていました。

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怒突の過去

過去①人身売買をしていた組織を襲撃

次は怒突の過去についてご紹介します。怒突は戦場に赴き戦士としても活躍した人物ですが、失井や妬良のように戦士メインで戦っているよりも暗殺や組織への襲撃がメインの任務であったように描かれています。主に人身売買に関係している組織に対して襲撃を行い、怒突は人身売買に利用されていた子供達を救助する事を生業としていました。

過去②子供たちを助ける

人身売買の組織から奪還した子供達は怒突の手によって他の組織へ横流しをされていました。一見すると怒突も人身売買を行っているように描かれていますが、実は怒突が子供達を横流ししていた組織というのは信頼のおける組織で、子供達が明るい未来を歩んでいけるような場所を選んで預けていたようです。

怒突のこのような行動は、過去の任務から影響されていると言われていました。怒突は過去にも人身売買の組織を襲撃していましたが、その際に子供も共に殺していました。しかし怒突は罪のない子供達を殺している自分に違和感を感じ始めます。そうした経緯から怒突は徐々に子供達に対して認識を変えていき、命を救うようになっていきました。

過去③保育士として働いていた

「十二大戦」に参加している戦士達はそれぞれ、様々な職業や業界に身を置いていた人物です。怒突も例外でなく、怒突は「十二大戦」に召集される前までは保育士として働いていました。犬のような見た目で、一見すると恐ろしい形相の怒突ですが、意外にも子供達に好かれる人気の保育士だった描写がされています。そして怒突の保育士としての才能は子供達だけでなく、保護者からも評価が高く、広く愛される保育士であったようです。

さらに意外な事に、怒突は保育士として働く傍ら、人身売買から救った少女を養子に迎え生活を共にしていました。保育士として働き、義理の娘である少女を溺愛していた怒突の姿はファンの間で「意外だ」と話題になっていたようです。保育士である怒突は子供の世話や料理などが得意で、「十二大戦」参加によって保育士の職から離れてはいますが、再び娘と暮らす日々が送れるように願っていました。

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怒突の最後

最後①庭取に見つかる

見た目の怖さに似合わず、優しい保育士であった怒突ですが、次はそんな怒突の最後についてご紹介します。怒突は「十二大戦」開幕直後から地下へ身を潜めていました。これは前述したように「勝ち」にこだわる怒突の作戦で、戦いの終盤まで身を潜める事で戦士達の頭数を減らそうと考えていたからでした。しかしそんな怒突の元に庭取が現れます。

庭取は「鵜の目鷹の目」という偵察に長けた能力を持っており、隠れていた怒突を容易に見つけ出していました。そして庭取は怒突に対して共闘を持ちかけました。庭取自身は戦闘能力が強くなく、怒突は「役に立たない」と感じますが、自身の「ワンマンアーミー」を施す事で強い戦士へ変化させ、自身の戦いを優位に進める駒にできないかと考えました。そして怒突は庭取に「ワンマンアーミー」を施します。

最後②庭取も怒突を利用しようとしていた

庭取を利用する為に「ワンマンアーミー」を施した怒突でしたが、実は全ては庭取の策略通りの展開となっていました。庭取は自身の戦闘能力が強くない事を理解していた為、「十二大戦」開幕当初から怒突の持つ能力「ワンマンアーミー」に目をつけていました。庭取はドーピング効果のある「ワンマンアーミー」を使用すれば、一時的ではあるものの自身の能力が向上する事を知っていました。

そして庭取は作戦通りに怒突に「ワンマンアーミー」を施させた後に、怒突の頭部を握り潰して殺害しています。庭取は怒突を騙して利用した事に少しながら申し訳なさを感じているようで、死亡した怒突の顔に布をかけるなど弔う素振りは見せています。しかし庭取は遠慮なく怒突の「獣石」も奪っており、全ての事象は庭取のシナリオ通りであったと言われていました。

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怒突の声優

西村朋紘のプロフィール

戦士であり保育士であるというイレギュラーなキャラクター・怒突を演じた声優についてご紹介します。怒突を演じた声優は西村朋紘(にしむらともひろ)さんです。声優の西村朋紘さんは1961年2月2日生まれの2020年4月現在で59歳です。1981年から声優として活動を開始され、多くのアニメ作品などに参加されていますが、声優業だけでなく俳優業や、歌手、ラジオDJなど様々なジャンルで活躍されています。

声優としては『機関車トーマス』の「フレディ」役や『それいけ!アンパンマン』の「SLマン」役で子供達に大人気となっている西村朋紘さんですが、その才能は非常に多彩で、過去にはテレビドラマや舞台へ俳優として参加されていました。近年ではその活躍の場を声優業から裏方へと移されており、舞台の演出や、自身の会社を立ち上げての音響監督業など、声優以外にも様々な業種で才能を発揮されています。

西村朋紘の主な出演作品

声優・西村朋紘さんの主な出演作品をご紹介します。西村朋紘さんは『イタダキマン』の「猪尾八ツ男」役や、『鎧伝サムライトルーパー』の「秀麗黄」役、『桃太郎伝説』の「クマゴロー」役、『南国少年パプワくん』の「タンノくん」役、『覇王大系リューナイト』の「サルトビ」役、『はりもぐハーリー』の「タクヤ」役、『アリスSOS』の「なめくじネコ」役、『神八剣伝』の「ギョウ・エンジョウ」役などの声優を演じています。

声優・西村朋紘さんのアニメ以外の出演作品は、『ギリーに首ったけ』の「ディグ」役や、『チャイニーズ・オデッセイ Part2 永遠の恋』の「沙悟浄」役、『ファイナル・カット』の「ジュード・ロウ」役、『モール・ラッツ』の「ブロディ・ブルース」役などの吹き替え声優も担当されています。

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怒突に関する感想や評価

こちらは怒突の保育士というギャップや、保育士として働いていた時のエプロン姿などが好きだったという方の投稿です。かっこいい戦士というイメージの強い怒突ですが、意外にも心優しい保育士という怒突は、その意外なギャップからファンに多く愛されているキャラクターです。『十二大戦』の作中では物語序盤に命を落としてしまう展開となり、怒突を惜しむ声は多く寄せられていました。

こちらは怒突が庭取を欺いて利用しようしたところを、逆に騙されて殺されてしまうという展開を愛しく感じたという方の投稿です。怒突は「勝ち」にこだわるあまり、自身の中で策を練っていました。そして自身の能力によって強化した庭取に戦闘を任せ、戦況を優位に運ぼうと考えていました。

しかし正直すぎる怒突は、庭取の策にまんまとハマってしまい、庭取に「ワンマンアーミー」を施してしまいます。それによって強化された自身より下位であるはずの庭取に殺されてしまいました。自身の策に収めたようで実は策にハマっていたという間抜けな展開に、怒突を憎む事ができないという方も多いようです。

こちらは怒突の過去の話がもっと見たかったという方の投稿です。『十二大戦』は12人の戦士が登場しますが、それぞれに過去があり、アニメでは戦士達の過去を描いたエピソードが放送されました。それぞれのキャラクターを魅力的に掘り下げた演出が施されましたが、キャラクターによっては呆気なく死んでしまう者もいたようです。

こちらの方は亥の戦士・異能肉(いのうしし)の過去エピソードが丁寧に描かれた反面、怒突の過去エピソードは物足りなく感じたそうです。怒突の過去エピソードは保育士としての姿や、娘の存在などは描かれたものの、質量は他の戦士達に比べ少なく、怒突のファンからは「もう少し見たかった」という意見も寄せられていました。

こちらは幼児教育番組でも声優を務めている西村朋紘さんが、怒突の声優を演じた事で、保育士としての怒突の姿を連想したという方の投稿です。怒突役の西村朋紘さんは、幼児向けアニメや番組にも多く携わっている声優で、アニメ『十二大戦』で厳つい戦士の怒突を演じた際には多くの反響が寄せられていました。

『十二大戦』の怒突は強い戦士として描かれていますが、「職業は保育士」という衝撃的なギャップから戦士よりも保育士として愛されているキャラクターです。その為、戦士達が命がけの殺し合いをしているシリアスな展開が多い『十二大戦』の中で、怒突の存在に癒されているファンも多いようです。

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怒突の本命の強さと能力まとめ

『十二大戦』に登場する戌の戦士・怒突の強さや能力に関するまとめいかがだったでしょうか?『十二大戦』には様々な戦士が登場し、それぞれが十二支をモチーフにしたキャラクターデザインを施されています。その中でも怒突は「戌」とひと目で分かる容姿をしており、一見とても怖いキャラクターのように描かれていました。しかし過去のエピソードなどから怒突はとても優しく、正義感の強い人物である事が分かっています。

保育士として働き、孤児であった少女を引き取って養子にするなど、十二支の戦士の中でも特に人情に熱いキャラクターです。その反面、「毒」に関しては桁外れの順応性と能力を持っており、戦士としても非常に優秀な人物です。そんな魅力が詰まったキャラクター・怒突が登場する『十二大戦』をご覧になった事がない方は、是非この機会にご覧になってみてはいかがでしょうか?

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