【ワンピース】バーンディ・ワールドはモアモアの実の能力者！強さや懸賞金は？

バーンディ・ワールドは、『ワンピース』に登場するアニメオリジナルキャラクターです。『ワンピース』の本編には登場していません。しかし、『ワンピース』の作者である尾田栄一郎が考案したキャラクターです。ここでは、尾田栄一郎が描く『ワンピース』とはどのような作品なのかを紹介します。

『ワンピース』は1997年に集英社の「週刊少年ジャンプ」で連載されている漫画です。1999年にはフジテレビ系列でテレビアニメが放送されました。アニメは東映アニメーションが製作しており、東映アニメーションが製作しているアニメの中では一番長く放送されています。2019年にはアニメ20周年を記念して14作目の映画が放映されました。

『ワンピース』の主人公のルフィは、麦わら海賊団の船長として海を冒険していました。ルフィは最初こそ名も知れない海賊でしたが、マリンフォード頂上戦争で革命軍トップのドラゴンの息子だということが世界中に知れ渡り、その存在が危険視されるようになりました。それでもルフィは冒険をやめることはなく、むしろ今までよりも強い敵がたくさんいる新世界へと突入するのでした。

バーンディ・ワールドは30年前に猛威を奮っていたワールド海賊団を率いる船長です。周囲からは「世界の破壊者」と呼ばれ、恐れられていました。30年前にサイファーポールに拘束され、その後インペルダウンで仮死状態のまま氷漬けにされていました。そのため実年齢は78歳ですが、見た目は実年齢よりも若々しく見えます。モアモアの実という悪魔の実の能力を使う人物で、戦闘でも主にこの能力を使っています。

懸賞金は駆け出しの海賊のころは2億ベリーでしたが、後に5億ベリーに懸賞金が上がっています。単純に懸賞金だけで強さを比べると、エースの懸賞金や2年後のドレスローザ編後のルフィの懸賞金と同じくらいの額です。当時ルフィの懸賞金は3億ベリーだったので、懸賞金を比べると圧倒的にバーンディ・ワールドの方が海軍から危険視されていることが分かります。

バーンディ・ワールドは元々兄や仲間想いの性格をしていました。しかし現在では仲間を道具として扱うような性格になってしまいました。性格が変化してしまったのには、過去の出来事が原因でした。幼い頃はルフィやエースのように、自由を求めて海賊になることを夢見ていました。しかし兄のビョージャックは生まれつき病弱で世界を旅する夢は諦め、弟に託そうとしていました。

バーンディ・ワールドはビョージャックも一緒が良いと説得し、数年後に兄弟2人で海に出ました。兄のビョージャックは参謀的な役回りをして、弟のバーンディ・ワールドはその破壊的な強さであっという間に名の知れ渡る海賊となりました。そして信頼できる仲間たちも集まるようになりました。しかしバーンディ・ワールドの強さは海軍だけでなく、世界政府も危険視するようになりました。

やがてバーンディ・ワールドは世界政府をも敵にまわしてしまいます。ワールド海賊団の古参メンバーは世界政府の脅威をなんとも思っていませんでしたが、中には世界政府を相手にすることを恐れている部下がいました。サイファーポールはワールド海賊団に潜入し、そのような部下達にバーンディ・ワールドを裏切るように仕向けました。

バーンディ・ワールドは世界政府との戦いで、味方に銃で不意打ちを食らってしまったことで劣勢になってしまいます。こうしてバーンディ・ワールドはワールド海賊団に潜入していたサイファーポールに捕らえられてしまいました。そんな状況でバーンディ・ワールドを助け出すことは不可能だと思ったビョージャックは、一人でも裏切っていない仲間達の命を救おうと船長を置いて皆に逃げるように言いました。

ビョージャックはバーンディ・ワールドを見捨てるつもりではありませんでしたが、バーンディ・ワールドは仲間に見捨てられたと思い、それから仲間を駒扱いするような性格になってしまいました。本編では、仲間もろとも海軍を爆撃したり、バーンディ・ワールドを恐れて逃げようとした人々を殺すなどの卑劣な行動が目立っていました。

ビョージャックはバーンディ・ワールドに、30年前は見捨てるつもりがなかったことを説明していたようですが、それでも古参メンバーや兄のビョージャックをも駒扱いするほど心は荒んでいました。

モアモアの実の能力は、触ったものの大きさやスピードを最大1000倍に引き上げる能力です。さらにモアモアの実を使って破壊力を100億倍にまで倍加することができるといわれています。バーンディ・ワールドはモアモアの実の能力に加えて見聞色の覇気と武装色の覇気を使う事ができます。

武装色の覇気の精度はとても高く、全身を覇気で纏う事ができます。本編では30年前の全盛期のような力はなかったものの、まだ覇気を使いこなすことができないルフィを圧倒的な強さで追い詰めました。ちなみに海軍の複数の軍艦をたった50秒で全滅させるなど、懸賞金5億ベリーと恐れられるほどの力を見せていました。

バーンディ・ワールドのモアモアの実の能力は、触れたものだけでなく自身のスピードも倍加できます。さらにバーンディ・ワールドは元の戦闘力も高く、月歩と剃を使うことができます。この剃とモアモアの実の能力を組み合わせることで、通常の100倍の速度を引き出すことができるのです。モアモアの実による超高速移動は、見聞色を会得していなければ超高速移動による攻撃を回避するのはほぼ不可能です。

ルフィは腕に武装色の覇気をまとわせて、それを盾のように使ってモアモアの実の能力による攻撃を防いでいました。ルフィは見聞色の覇気はほとんど会得していなかったので、武装色の覇気を使って防ぐことしかできませんでした。このように、モアモアの実は自分の身体能力を上げることに加えて、物質の質量を増加することができる2つの能力を使うことができる珍しい悪魔の実です。

バーンディ・ワールドは、インペルダウンで黒ひげが自分の仲間を解放した時の騒動に乗じて脱獄していました。そしてかつての仲間と再会して世界政府への復讐を企むようになります。ワールド海賊団の生き残った仲間は、30年前にバーンディ・ワールドと計画していた船を作り上げていました。その船には大きな大砲が取り付けられていました。

元々巨大な大砲は、無意味な戦いをしなくてもいいよう牽制する意味で取り付けていました。しかし世界政府に捕らえられて性格が変わってしまったバーンディ・ワールドは、マリージョアに乗り込んで大砲を撃つつもりでいました。一方で海軍も対策を考えていないわけではありませんでした。海軍は王下七武海に招集を要請してバーンディ・ワールドとの戦いに備えようとしました。

海軍が王下七武海に招集をかけたのは、王下七武海が逆にバーンディ・ワールドの仲間にならないように見張るためでもありました。この情報を聞きつけたビョージャックは、王下七武海のことをバーンディ・ワールドに話します。バーンディ・ワールドは30年間氷漬けにされていたので、王下七武海の制度のことを知りませんでした。

ビョージャックから王下七武海について聞くと、正義の門へ攻め入る時の人質として一人捕まえることを企てます。そこでたまたま一番近いところにいたアマゾン・リリーのハンコックに目をつけました。バーンディ・ワールドはアマゾン・リリーに降り立ち、早速ハンコックを探します。そこでハンコックの妹達に見つかり、戦闘になりました。

近くで食事をしていたルフィも現れますが、まだ覇気を使いこなせていないのですぐに倒されてしまいました。ハンコックの妹のサンダーソニアとマリーゴールドは、ハンコックをおびき寄せるために拉致されてしまいました。ルフィはすぐに助けに行くと言いましたが、レイリーはそれを一度止めます。なぜなら、アマゾン・リリーにいる本来の目的は、強くなって仲間たちと再会することだったからです。

レイリーはルフィよりも圧倒的に戦闘力が高いバーンディ・ワールドの強さを危険視していました。今ルフィが戦ったら死んでしまうのではないかと心配するほどでした。実際に最初に戦った時に、すでにルフィは重症となっていました。バーンディ・ワールドの船に乗った後も武装色の覇気が扱えるようになるまでは、何度も倒されて気絶しています。

バーンディ・ワールドは海軍やルフィとの戦闘はありますが、王下七武海との戦闘シーンはほとんどありませんでした。ハンコックはとても強いのですが、バーンディ・ワールドとの戦闘は全てルフィに任せていました。ちなみにワールド海賊団の船の周辺にはハンコック以外にバギーやミホークがいました。バーンディ・ワールドは、元1500万ベリーの懸賞金だったバギーより強いことは明らかです。

ミホークは終盤に、バーンディ・ワールドが元々マリージョアで撃つ予定だった砲弾を簡単に斬ってしまうシーンがありました。その砲撃はバーンディ・ワールドのモアモアの実の能力によって巨大化し、何隻もあった海軍の船を一度に爆撃してもおかしくないほどの大きさがありました。

バーンディ・ワールドの最大の攻撃ともいえる砲弾をいとも簡単に斬っていることから、ミホークの方が強いのではないかといわれています。ミホークの強さは未だに計り知れないところがあり、またバーンディ・ワールドと1対1で戦ったわけではないので、ミホークの方が強いというのはあくまで考察です。

バーンディ・ワールドのモワモワの実の技には、「モアモア100倍銃」という技があります。「モアモア100倍銃」は撃った弾の大きさを100倍にする技です。『ワンピース』では、小さな石を100倍の大きさにしてルフィの体へと投げつけました。ルフィはこれによって重症を負ってしまいます。

バーンディ・ワールドのモワモワの実の技には、「モアモア100倍斬」という技があります。「モアモア100倍斬」は鎌などの刃物を実物から100倍の大きさにしてから相手を斬る技です。斬撃の威力を100倍にする技ではありません。『ワンピース』では奪った鎌に対してこの技を使って巨大化させました。

バーンディ・ワールドのモワモワの実の技には、「モアモア10倍散弾」という技があります。「モアモア10倍散弾」は、小さな破片を10倍速にして相手に飛ばすことができる技です。『ワンピース』の本編でバーンディ・ワールドは、地面をえぐり取って破片を握り、それを相手に投げるように放ちました。破片は銃弾のように丸くはないので、ルフィにもダメージを与えることができました。

バーンディ・ワールドのモアモアの実の技には「モアモア10倍速」という技があります。この技は自分の移動速度を10倍にしながら攻撃をする技です。サイファーポールが使う剃をバーンディ・ワールドも使うことができ、この剃を併用することでさらにスピードを増すことができます。普通では移動しているところを目視することも難しい技です。

『ワンピース』では、この技で高速移動し、ルフィを立て続けに武装色の覇気を纏った腕で殴りました。まだ覇気をまともに使うことができず、見聞色で技を見切ることができないルフィは、手も足も出ませんでした。

バーンディ・ワールドのモアモアの実の技には「モアモア30倍速」という技があります。この技は自分の移動速度を30倍にすることができる技です。「モアモア10倍速」よりも遥かに早い技で、敵の攻撃も回避することができます。

バーンディ・ワールドのモアモアの実の技には「モアモア100倍速」という技があります。「モアモア100倍速」とは、自分の移動速度や攻撃速度を100倍にすることができる技です。『ワンピース』では、武装色の覇気を纏っている状態で、ルフィの「ゴムゴムのジェットガトリング」に対抗し、無数のパンチを高速で打ち付けました。しかしルフィの新技「レッドホーク」の前身となるような技に負けてしまいます。

バーンディ・ワールドのモアモアの実の技には「50倍速 劇槌」という技があります。「50倍速 劇槌」とは、相手を50倍速で振り回して地面に叩きつける技です。『ワンピース』では、ゴムで伸びるルフィの腕を掴み、「モアモア50倍速 劇槌」で振り回して地面がえぐれるほどの威力で叩きつけました。

バーンディ・ワールドのモアモアの実の技には「モアモア100倍砲」という技があります。「モアモア100倍砲」とは、砲弾を100倍にして撃つ技です。能力を使った砲弾は100倍にしなくても島を一つ消し飛ばすほどの威力を持っています。それを100倍にしているので、計り知れないほどの強さを持つ砲弾で攻撃できることが分かります。

バーンディ・ワールドは、船に取り付けられた巨大な大砲を使ってマリージョアを襲うつもりでしたが、実際には迫りくる海軍に向けて巨大な大砲を撃ち、それを「モアモア100倍砲」で100倍の大きさにしました。しかし、近くにいたミホークによって砲弾は目的に当たる前に空中で爆破されてしまいました。

アニメ「"3D2Y"エースの死を超えて!ルフィ仲間との誓い」でバーンディ・ワールドの声優を担当したのは、古田新太です。古田新太は1965年12月3日生まれの日本の俳優で、リコモーションに所属しています。妻は元タレントの西端弥生です。元々は舞台俳優で、劇団☆新感線に所属しています。現在では舞台だけでなく、映画・ドラマなどにも出演しています。

古田新太の出演作品には、『木更津キャッツアイ』のオジー役、『あまちゃん』の荒巻太一役、『逃げるは恥だが役に立つ』の沼田頼綱役、『僕たちがやりました』の輪島宗十郎役、『20世紀少年』の春波夫役、『シン・ゴジラ』の沢口警察庁長官官房長役、『Iターン』の岩切猛役、『俺のスカート、どこ行った?』の原田のぶお役、『闇の伴走者』の醍醐真司役などがあります。

こちらの方はバーンディ・ワールドの最後の攻撃を、なぜわざわざミホークが斬ったのか不思議に思っていたようです。元々ミホークは海軍の招集要請にはほとんど応えない人物で、あの場にいることさえ驚いたという方もたくさんいました。しかし中にはミホークとハンコックは兄妹なのではないかという考察があり、ハンコックをバーンディ・ワールドから守るためにミホークは弾を斬ったのではないかといわれていました。

バーンディ・ワールドは「世界の破壊者」という異名で、白ひげやロジャーと共に恐れられていた人物でした。しかしエースの5億5000万ベリーの懸賞金よりも低い懸賞金がかけられていました。白ひげやロジャーと共に恐れられていたにしては懸賞金の額が低いのではないかという意見もあります。

ただ、当時本編では5億以上の懸賞金をかけられているキャラクターがほとんどおらず、白ひげやロジャーが50億を超えた懸賞金がかけられていることも明かされていませんでした。それが懸賞金の額が低い理由の一つだと考えられています。

アニメ『ワンピース』ではたくさんのオリジナルストーリーが放送されています。オリジナルストーリーでは、バーンディ・ワールドのようなアニメオリジナルキャラクターが登場することもあります。バーンディ・ワールドはそれまで登場したアニメオリジナルキャラクターの中でも一番強いと評価されていました。

2年後編に入ると、バーンディ・ワールド級の強さを持つキャラクターはたくさん出てくるのですが、その頃はまだ覇気という言葉も出たばかりでした。バーンディ・ワールドは基本的な戦闘力だけでも剃と月歩を使う事ができていた上に精度の高い覇気を使いました。その上モアモアの実の能力者だったので、それまで登場したオリジナルキャラクターの中では最強だといわれているようです。

バーンディ・ワールドは「"3D2Y"エースの死を超えて!ルフィ仲間との誓い」のアニメオリジナルキャラクターでした。30年前に猛威を奮っていた海賊で、全盛期の力が出ないにも関わらず当時のルフィでも全く相手になりませんでした。ルフィは戦う中で成長し、武装色の覇気を使う事ができるようになったことでなんとか勝利することができました。

それだけの強さを持つバーンディ・ワールドは世界政府からも目をつけられていた人物でした。赤犬直々に脱獄したバーンディ・ワールドを追って来ているので、相当危険視されていたことが分かります。バーンディ・ワールドが登場する「"3D2Y"エースの死を超えて!ルフィ仲間との誓い」のストーリーは、アニメまたは小説で見ることができます。ぜひ一度見てみてください。