2020年04月30日公開
2020年04月30日更新
【地獄少女】閻魔あいの悲しい過去とは?誕生の秘密やアニメ担当声優も紹介
スタジオディーン制作のテレビアニメ作品『地獄少女』。法律では裁けない憎い人間を地獄へ送るというストーリーでミステリー基調のホラー作品に仕上がっています。この記事で特集するのは、地獄少女の主人公・閻魔あいです。これから、かわいいと評判のあいに隠された悲しい過去や地獄少女誕生に至ったエピソードを紹介。さらには、彼女の決めセリフから謎に包まれた祖母に関する噂、アニメで彼女の声を担当した声優の情報までまとめてお届けしていきます。ぜひご覧ください!
地獄少女の閻魔あいがかわいい
地獄少女の作品情報
これから特集でお届けするのは、かわいいと評判の主人公・閻魔あいです。これからじっくりと彼女の謎に迫って来ますが、その前にまずはあいが登場する『地獄少女』の作品情報から紹介します。
地獄少女の概要
スタジオディーン制作のテレビアニメ作品『地獄少女』。2005年に第一期「地獄少女」が、2006年に第二期「地獄少女二籠」、2008年に第三期「獄少女三鼎」、そして9年の時を経て2017年には第4期が放送されました。
地獄少女は、ミステリー基調のホラー作品に仕上がっており、法律では裁けない憎い人間を地獄へ送るというストーリーになっています。
また、テレビアニメを原作として様々なメディア展開も行われています。まず、講談社の月刊少女漫画雑誌『なかよし』の2005年11月号より作画:永遠幸による漫画作品『地獄少女』が連載をスタート。その後、テレビドラマや実写版映画、ライトノベル、ゲームが相次いで制作されました。
地獄少女のあらすじ
物語はある噂話から始まります。その噂話とは「地獄通信」というホームページにアクセスし憎い人間の名前を書き込むと、その人間を地獄に落としてくれるというものでした。
実際にやってみると、そこに現れたのが少女・閻魔あい。彼女は依頼者に藁人形を渡し、人形の赤い糸を解けば恨みを晴らすことができると告げます。但しその場合、あなた自身も死後地獄で永遠に苦しむことになるとも。依頼者は究極の選択を迫られることになりました。
閻魔あいのプロフィール
ここからは、本記事の主役である閻魔あいのプロフィールについて紹介していきます。閻魔あいとは、アニメ『地獄少女』の主人公。長い黒髪と赤い瞳が印象的なセーラー服姿の小柄でかわいい少女です。好物はさくらんぼで、3人の使い魔、三藁(さんわら)からは「お嬢」と呼ばれていました。
夕暮れの里にある茅葺き屋根の一軒家に祖母と2人で住んでいるあい。「地獄通信」に書き込んだ依頼人の憎しみの感情に反応し、依頼者との間で契約が交わされると地獄少女として依頼を実行に移します。
ところで、愛の容姿や服装にはアニメと漫画ではかなりの違いがあります。アニメでは古風な見た目でしたが、漫画ではかわいい顔立ちやセーラー服などより現代的に描かれています。
閻魔あいの役目
プロフィールでも少し触れましたが、閻魔あいの役目は依頼人の恨みを晴らすことにあります。SNSで「地獄通信」というホームページを開き恨み言を書き込むと、閻魔あいが登場、依頼者に藁人形を渡す経緯については前述の通りです。
そして、この藁人形こそが恨みを晴らしてもらう契約の証しとなります。藁人形に結ばれている赤い糸を依頼人が解いた時に契約は正式に締結。閻魔あいは速やかに恨みの対象となる相手を地獄へと送ります。
同時に依頼者に対しては、希望通り憎き相手を地獄送りにしたこと、その代償として依頼者自身も死後地獄で永遠の苦しみを味わうことになることを告げるのです。人を害した者は同じ仕打ちに遭うという「人を呪わば穴二つ」の教えです。
閻魔あいの決めセリフ
地獄少女となった閻魔あいには決めセリフがあります。それは、「イッペン、死ンデミル?」というかわいい容姿に似合わない衝撃的なもの。このセリフを言われた者は地獄へ直行することになります。もちろん、誰に対しても言うわけではありません。このセリフを使うからにはそれなりの理由がありました。
依頼者の中には邪(よこしま)な考えを持った者もいます。地獄通信を使って他人の殺害を企てる輩もいないとは言い切れません。そのような者が人形の赤い糸を引っ張ると、閻魔あいが上のセリフを言い引っ張った本人が地獄に落ちてしまう仕組みになっています。
閻魔あいのキャラ崩壊がかわいい
契約に従い表情一つ変えずに淡々と他人を地獄に送る閻魔あい。そんな冷徹な彼女のキャラ崩壊がかわいいと評判になっています。
単行本漫画「地獄少女」に収録されている4コマ漫画に登場する閻魔あい。夜中に働くという設定で、朝起きるのが遅く学校や依頼者との待ち合わせに度々遅れることから、地獄少女ならぬ「遅刻少女」と呼ばれています。
ここでのあいはギャグに徹しており、極端にデフォルメされたかわいい表情が笑いを誘います。謎に満ちたかわいい閻魔あいをより深く理解するために、この漫画も読んでみてはいかがでしょうか?
地獄少女の閻魔あいの悲しい過去や誕生の秘密
過去①かつては人間だった
この特集記事のはじめに閻魔あいのプロフィールを記しましたが、彼女の出自に触れていませんでした。あいには人間だった過去があったのです。
彼女が生まれたのは、今からおよそ400年前のこと。時代で言えば江戸時代(1603年~1868年)の初めの頃でしょうか?生まれたところは、アニメでは六道郷(むつみごう)、漫画では曲闇村(まがやみむら)と表記されていました。当時の彼女の名前は単に”あい”でした。
あいの生まれた村では五穀豊穣を祈願して7歳の娘を生贄として神にささげる七つ送りという風習がありました。あいは、この七つ送りで人身御供に選ばれてしまいます。死を覚悟したあいでしたが、ある人物に助けられその後匿われて生きていきます。ところが、6年後あいは村人に見つかってしまい、あいはもとより彼女の両親までが怒った村人たちにより生き埋めにされてしまいました。
過去②仙太郎に裏切られ地獄少女として誕生
閻魔あいの隠された過去、次に紹介するのは地獄少女としての彼女の誕生の真実についてです。生き埋めにされた時、あいの目に入ったのはかつてあいを匿ってくれた仙太郎の姿でした。仙太郎とはあいの従兄弟にあたる人物で、村人から物の怪と呼ばれ差別されていたあいを唯一人擁護してくれました。
そんな仙太郎の裏切りを知ったあい。死んでも死に切れません。あいは、地中深くで蘇ると地上にまで這い上がってきました。その後村を焼き払い多くの村人を焼き殺してしまいました。その咎により、あいは地獄少女としての務めを課せられたのです。
一方仙太郎ですが、あいを見殺しにしてしまったことで心に深い傷を負った彼はすでに村を離れており無事でした。その後仙太郎は商売で成功を収め、七つ送りの犠牲者を慰霊する七童寺を建立しました。そして、それから400年後、地獄少女として生き長らえた閻魔あいは、仙太郎の子孫である柴田一とつぐみに出会うことになります。
地獄少女の閻魔あいのアニメ担当声優
能登麻美子のプロフィール
テレビアニメ『地獄少女』で主人公・閻魔あいの声を演じているのは能登麻美子です。以下に彼女のプロフィールを記します。
- 本名:能登麻美子(のと・ まみこ)
- 生年月日:1980年2月6日
- 年齢:40歳(2020年4月現在)
- 性別:女性
- 出生地:石川県金沢市
- 身長:162cm
- 職業:声優、ナレーター、歌手、女優
- 事務所:大沢事務所
癒し系のウィスパーボイスと呼ばれる声優・能登麻美子。青い文学シリーズ「人間失格」で音響監督を務めた本田保則は、彼女の特徴として声に混濁したところがないことを挙げ、浮世離れしたところがあると語っています。そんな彼女はアニメ声優に止まらず、ナレーターや歌手、舞台女優として幅広く活躍しています。
第4期であい役を演じるのは8年ぶり?
2005年に第1期アニメが放送された地獄少女。その後第3期までは毎年のように放送されていきました。ところが、第4期が放送されたのは第3期放送から8年後の2017年。能登麻美子が閻魔あいを演じるのも8年ぶりとなりました。
時間の経過を感じさせるのは、第4期のキーパーソンとなる寒河江ミチルの声を演じた声優・和多田美咲のエピソード。実は彼女、地獄少女第1期が放送された時は、まだ小学生だったというのです。テレビで地獄少女を見て育った世代で、特に能登麻美子のセリフはよくマネをしていたそうです。
能登麻美子の主な出演作品
テレビアニメ『地獄少女』で主人公・閻魔あいの声を担当した声優の能登麻美子。彼女の声優としての主な出演作品をテレビアニメの中から紹介します。
- ブギーポップは笑わないBoogiepopPhantom(2000年、殿村望都)
- X-エックス-(2001年、桃生小鳥など)
- 名探偵コナン(2001年-2018年、吉沢咲ほか)
- 藍より青し〜縁〜(2003年、相澤千鶴)
- GIRLSブラボーシリーズ(2004年-2005年、佐々木雪成)-2シリーズ
- ケロロ軍曹(2004年-2011年、アンゴル=モアほか)
- いちご100%(2005年、東城綾)
- 魔法先生ネギま!/ネギま!?(2005年-2007年、宮崎のどか)
- ゼロの使い魔シリーズ(2007年-2012年、ティファニア・ウエストウッド)-
- 君に届け(2009年-2011年、黒沼爽子)
- 生徒会の一存(2009年-2013年、藤堂リリシア)
- フリージング(2011年-2013年、サテライザー=エル=ブリジットほか)
- FAIRYTAIL(2012年-2019年、メイビス・ヴァーミリオンほか)
- リルリルフェアリル(2017年-2018年、花村かれんほか)
- かつて神だった獣たちへ(2019年エレインほか)
地獄少女の閻魔あいの祖母
「吸血姫美夕」の主人公は祖母?
閻魔あいのプロフィールの項で少し触れましたが、幼いあいと暮らすのは彼女の祖母でした。ここでは閻魔あいの祖母の正体について解説します。
今から30年以上前の1988年に発売されたOVA作品の『吸血姫美夕(ヴァンパイア・ミユ)』。1997年にはテレビアニメにもなり、テレビ東京で放映されました。主人公美夕と闇の世界から人間社会に逃げ出してきた”はぐれ神魔”との戦いを描きます。
実は、この「吸血姫美夕」の主人公・美夕の母が、地獄少女に出てくる閻魔あいの祖母ではないかと言われているのです。そうなると、あいは美夕の娘ということになります。
赤い着物と白い着物のセリフ
上記の説(あくまで噂)は、あいの祖母のある言葉に端を発していました。吸血姫美夕の最終回で、祖母はあいに次のように尋ねました。
『お前も大きくなったねぇ。晴れ着が要るよ。赤い着物と白い着物どっちが欲しい?』
赤い着物は囚人の服、白い着物は経帷子(きょうかたびら)で死者を埋葬する時に着せる着物のことです。地獄少女は、吸血姫美夕のオマージュとも言われています。現に主人公が少女の姿をしていますが人間ではないところや古風な和服を着て登場するところ、さらには他人を地獄に落とすところなど共通点も多いのです。これ以上真偽を検証する手段はありませんが、こうした噂話に思いを馳せるのも楽しいのではないでしょうか?
地獄少女の閻魔あいに関する感想や評価
ここまで地獄少女の閻魔あい特集をお届けしてきましたが、最後に閻魔あいに関する感想や評価を紹介します。
実写映画『地獄少女』の特報を見る。
— ぬるま (@nullma) July 1, 2019
閻魔あいのあのセリフを聞くと、「やっぱり能登麻美子さんすげぇわ」と…
“閻魔あい”という役は本当に難しい役だと思う。
最初に紹介する閻魔あいに関する感想や評価は、実写映画『地獄少女』の特報を観た方のツイートからです。閻魔あいのセリフを聞くと、この記事でも紹介した声優・能登麻美子さんの偉大さを感じると言います。閻魔あいのキャラに改めて触れてみると演じるのがとても難しい役だと実感し、見事に演じきった声優にリスペクトの念が湧いてきたのでしょう。
「あい・・・長襦袢を置いておくよ。」「地獄少女」閻魔あいの祖母、姿見せないけど、何か不気味な存在感があるなあ・・・。
— 麗子デラックス (@part0038) December 30, 2011
続いて紹介する地獄少女・閻魔あいに関する感想や評価は、彼女の祖母に関するツイートからです。この記事でも解説したように、閻魔あいの祖母は「吸血姫美夕の主人公・美夕の母」疑惑があるように曰くつきの人物です。
姿も見せず「長襦袢を置いておくよ。」というセリフを言っただけなのに、ツイッター投稿者には不気味な存在感を与えたようです。アニメの演出・声優の演技の妙と投稿者の鋭い感受性が絶妙にマッチした結果ではないでしょうか?
『地獄少女』閻魔あいの過去だけ知りたくてDVDの9巻、借りて見た。思ってる上を行く悲惨さに死ぬほど恐怖を覚えた。と同時に閻魔あいというキャラクターがより好きになった。人の怨みって本当に怖い。#地獄少女 #閻魔あい
— ふじとも (@chimi_kimi_yuno) September 19, 2015
地獄少女・閻魔あいに関する感想や評価、最後に紹介するのは、閻魔あいの過去を知りたくてDVDを借りて観たという方のツイートからです。想像以上に悲惨なあいの過去に死ぬほど恐怖を覚えたと言います。両親とともに生き埋めにされてしまったというのですから当然かも知れません。それと同時に閻魔あいというキャラがさらに好きになったそうです。
地獄少女の閻魔あいまとめ
ここまで、アニメ地獄少女の主人公閻魔あいにスポットを当て、かわいい彼女の決めセリフや幼い頃一緒に暮らしていた祖母の事、さらには隠された悲しい過去にアニメで彼女の声を担当した声優までまとめて紹介してきました。いかがでしたでしょうか?
かわいい閻魔あいに課せられた役目は、依頼人の恨みを晴らすこと。恨む相手を地獄送りにすると同時に依頼人には「人を呪わば穴二つ」の教えを説きます。その時にあいの口から出てくる決めセリフが「いっぺん死んでみる?」でした。
この記事で説明した閻魔あいの悲しい過去や地獄少女誕生の秘密を踏まえてアニメを鑑賞してみてはいかがでしょうか?ツイートの感想にあったように、閻魔あいをさらに魅力的に感じることができるかも知れません。