2020年04月16日公開
2022年11月14日更新
【ワンピース】ナミのクリマ・タクト(天候棒)とは何?進化の過程や技を一覧で紹介
ワンピースに登場する武器の中でも奇想天外な技や進化の流れで注目を集めているのがナミの持つクリマ・タクト(天候棒)です。通常なら決して武器にはならないものでしたが、ナミの知識も相まって新世界編に入ってからも活躍が描かれる立派な武器としてナミに愛用されています。今回はクリマ・タクトについて、作中で登場する種類を一覧にして紹介しつつ進化の中で生まれた技なども一覧にしてまとめて紹介していきます。
目次
ナミとは?
ワンピースの作品情報
クリマ・タクトや持ち主であるナミについて紹介する前にワンピースについて簡単に説明しておきます。
ワンピースの概要
ワンピースは1997年から集英社の発行する週刊少年ジャンプにて尾田栄一郎先生によって連載されている海洋ロマン漫画です。歴代ジャンプでも屈指の人気と連載期間を誇り、連載期間はこち亀についで歴代2位、発行部数ではジャンプはおろか日本の出版記録をいくつも持ち、海外で販売されている翻訳版も合わせて最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズとしてギネス記録にも認定されています。
その人気は留まる所を知らず、コミックはもちろん1999年から2020年4月現在も放映中のアニメ、オリジナルの劇場版や小説、さらには単独でのゲーム展開、絵本や実写ドラマまで幅広いメディアミックス展開がされています。国内外で様々なコラボやイベントも行われ多数の単独イベントも開催できるなど日本を代表するコミックシリーズの1つになっています。
ワンピースのあらすじ
幾多の海賊が覇権を賭けて凌ぎを削る「大海賊時代」。東の海(イーストブルー)のフーシャ村に住む少年ルフィは海賊シャンクスとその仲間達との出会いから海賊への憧れを募らせていきます。偶然彼らが見つけてきたお宝「悪魔の実」を食べてゴム人間になってしまったルフィは、やがて成長すると立派な海賊になる事をシャンクスに誓い別れ際に託された麦わら帽子を手に大海原へと飛び出します。
そんなルフィが東の海(イーストブルー)の冒険の中で出会う事になったのがナミです。元々は仲間ではなくビジネスパートナーという形だとナミは認識しており1度はルフィたちを裏切りますが、アーロン一味との戦いで確かな絆を得たルフィと仲間達は偉大なる航路(グランドライン)へと船を進めます。そんな麦わらの一味の冒険の中でナミが使う事になり、冒険の中で進化していく事になるのが今回紹介するクリマ・タクトです。
ナミのプロフィール
ナミは元々はアーロン一味の一員として、アーロンから故郷のココヤシ村を買い取る為に海賊専門の泥棒をしていた女の子です。アーロン一味から開放されて麦わらの一味に加わるとその類まれなる天候を感じ取る事ができる力によって麦わらの一味の航海士を務めるようになります。幼い頃より、自分の目で見た世界中の海図を描く事を夢としており、その海図を描く力によってアーロン一味に加わる事になりました。
アーロン一味での経験からお金に目がなく、基本的には怖がりな性格ながら金銭が絡むとそれまでの言動の一切を忘れる事ができ苦手意識を持つ戦闘も積極的に行うようになります。自身の見た目の良さも認識しており必要であれば色仕掛けをする事も厭わない行動力を持っています。一味での金銭の管理も彼女の仕事で、旅をする事においては一味の中でも高い指揮力と信頼を持っています。
普段はお金にガメつく、仲間からも三倍返しを要求するなど理不尽とも言えるような行動を取る事もありますが、心根は優しく、仲間や友達を大切に扱い、必要とあらば自身の全財産を注ぎ込む事も厭わない性格をしています。また怒るとかなり怖いタイプで、特にナミが大切にしているベルメールさんの畑から移した木になるみかんは一味内でも餓死する事になっても手を出さない事が暗黙のルールになっています。
ナミのクリマ・タクト(天候棒)とは何?
クリマ・タクト(天候棒)とは?
ナミは初登場時、三節棍のような3本に分割できる折りたたみ式の棒を武器にしていました。ただしナミの行動は基本的には暗躍がメインである為、そこまで戦闘に比重を置いていませんでした。しかし麦わらの一味に加わり冒険を続ける中で戦闘能力の重要性を痛感し、アラバスタ編で少しでもビビの力になりたいとウソップに依頼して作ってもらったのがクリマ・タクトです。
そのような経緯からナミ自身はクリマ・タクトのような元々棒状武器の扱いには慣れており、初めて使用したミス・ダブルフィンガー戦でも巧みに使ってみせ、戦ったミス・ダブルフィンガーからも戦いに関してズブの素人ではないという認識を持たれています。その後の冒険の中ではナミ自身の頭の回転の速さや分析能力の高さなどの基本的な能力の高さとクリマ・タクトの能力を使って戦闘でも活躍を見せる場面が増える事になりました。
クリマ・タクト(天候棒)の全体的な攻撃の傾向
ナミの知識によって様々な使い方が見られるクリマ・タクトですが、基本的な機能は実はあまり多くありません。そのベースにあるのは「冷気泡」「熱気泡」「電気泡」を発生させる事です。これらの気泡は単発で使えば大した威力もなく、攻撃とは呼べない程の威力しかありませんが、ナミの天候に関しての知識量がクリマ・タクトを立派な武器として押し上げています。
主な攻撃方法は2つで、冷気砲と熱気泡で周囲に温度差を作り出す事と雷雲を作り出してからの落雷、電撃系の攻撃の2つです。ワンピース作中で進化を遂げる事になるクリマ・タクトですが、ベースにあるのはこの攻撃方法であるという点は変わっていません。1つ1つの技の威力は低めながらも技同士を、或いはナミの知識も混ぜて組み合わせる事でより強力な技を放てるのがクリマ・タクト全体の大きな特徴になっています。
ナミのクリマ・タクト(天候棒)の進化の過程
進化の過程①天候棒(クリマ・タクト)
ウソップによって作られた最初のクリマ・タクトは元々は「宴会芸用のアイテム」として制作されていました。ウソップはそのアイテムをある程度戦闘で使えるように改良したのです。この時点でベースになる気泡を生み出す能力こそありますが、あくまでも宴会芸用のアイテムなので戦闘では一切役に立たない技も多く、実戦で使えるレベルの技を発動するのにまだまだ時間がかかるあまり実用的な武器ではありませんでした。
ちなみに以降の進化したクリマ・タクト以降も基本的に技名に使用される「テンポ」はイタリア語で「お天気」という意味になっています。ちなみにこの原型ともえいるクリマ・タクトの使用期間としてはアラバスタ編から空島編頃まででミス・ダブルフィンガーやホトリとの峙した際に使用しています。
進化の過程②完成版天候棒(パーフェクト・クリマ・タクト)
あくまでも宴会芸用であったクリマ・タクトが武器として完成したと言われたのが完成版天候棒(パーフェクト・クリマ・タクト)です。キモになっているのはウソップが空島から持ち帰った「貝」で、これまでにあった技も発動までの時間が短縮され、威力もあがりました。その結果、元々は宴会芸レベルで戦闘では一切役にたたなかった技も戦闘で使えるレベルにまで進化しています。
クリマ・タクトの時点では基本的には棒状だった形状も変化しており、3本のクリマ・タクトそれぞれの先端に「貝」を仕込んだ球状の部分があるのが特徴になっています。使用期間としては空島編後から、シャボンディ諸島編までになっています。特に大きく活躍したのがエニエス・ロビー編でのカリファ戦で、パーフェクト・クリマ・タクトの技のほぼ全てがカリファ相手に初めて使用しました。
進化の過程③魔法の天候棒(ソーサリー・クリマ・タクト)
2020年4月現在、最終進化形態なのが魔法の天候棒(ソーサリー・クリマ・タクト)です。2年間の修行でナミが過ごしたウェザリアの天候の科学の知識で強化されたクリマ・タクトで初期段階ではクリマ・タクトの種類一覧の中で唯一ウソップが進化に携わっていないクリマ・タクトでしたが、その後「ゾウ編」にてウソップのポップグリーンの知識によって握る力加減で伸縮する機能が加えられました。
さらに表面加工を担当したのはフランキーになっており、麦わらの一味の使用する武器の中でもそれぞれの分野のスペシャリストが作り上げた武器がソーサリー・クリマ・タクトだと言えます。
ナミのクリマ・タクト(天候棒)の技の種類一覧
天候棒を使用した技一覧
クリマ・タクト時点で使用した技一覧としては、主に「宴会芸技」と「戦闘に使える技」の2つに分類できます。宴会芸技一覧としてはハトが飛び出すファイン=テンポ、花が飛び散るクラウディ=テンポ、マジックハンドが飛び出すサンダー=テンポ、小さい噴水のように水が飛び出すレイン=テンポなどがあります。その他単体では宴会芸レベルという意味では熱気泡、冷気砲、電気砲もあります。
辛うじて戦闘で使える技の種類としては敵に蜃気楼を見せるミラージュ=テンポ(技名は後から登場)、雷雲を作り出し雷を落とすサンダーボルト=テンポ、ワイヤー付きのハトが飛び出し相手に絡みついて吹き飛ばすトルネード=テンポなどがあります。ちなみに製作者のウソップが考案していたのはトルネード=テンポだけで他の技はナミの知識によって編み出された物です。
完成版天候棒を使用した技一覧
パーフェクト・クリマ・タクトになった後の技一覧は「既存の技の強化」「同名の別の技に昇華」「完全に新しい技」の3種類に分類できます。強化された技としてはサンダーボルト=テンポ、熱気泡、冷気砲、電気砲、ミラージュ=テンポなどの技があります。それぞれの種類の技は単純に威力が上がっている他、サンダーボルト=テンポなどは発動までの時間もかなり短縮されました。
別物になった技としては実際に雲を作り出す事が可能になったクラウディ=テンポ、クラウディ=テンポで作り出した雲を使って雨を降らすレイン=テンポがあります。その他の種類の宴会芸技については取り除かれているのか使われていないだけなのかは不明です。
新しく登場した技としては、これまでは放つだけであった冷気砲、電気砲をクリマ・タクトの先端に貯めておけるようになったクール=チャージとサンダー=チャージ、サンダー=チャージをした状態で相手にぶつける風速計(スイングアーム)、最初から雷雲を生み出すダーククラウド=テンポ、ダーククラウド=テンポからクリマ・タクトに向かって雷撃を放つ雷光槍(サンダーランス)=テンポなどがあります。
魔法の天候棒を使用した技一覧
ソーサリー・クリマ・タクトになると基本的にこれまでの技一覧が一新される事になっています。といってもあくまでの進化した形でクリマ・タクトの原型である能力は色濃く残っています。特筆するべき技はウェザリアの最先端の技術である天候の卵(ウェザーエッグ)の存在で、このウェザーエッグを利用した技が多いです。また雷雲を細かく作り出す事も可能になった事が技の種類一覧を増やす事にも繋がっています。
天候の卵(ウェザーエッグ)を使用した技一覧としては雷雲を生み出し任意のタイミングで雷を花てる天候の卵(ウェザーエッグ)サンダーブリードテンポ、雨を降らす事ができる天候の卵(ウェザーエッグ)レインテンポ、また作中では使用しようとしたドレスローザ編ジョーラ戦で妨害により発動まで出来なかったものの雪雲を作り出す技ももっています。
雷雲系の技一覧としては小さな雷雲をいくつも生み出すブラックボール、ブラックボールを重ねて広範囲に雷を落とす雷雲=ロッド、触れると雷を浴びてしまう雷雲の罠(サンダー・トラップ)などの技があります。どちらにも該当しない技としては「貝」の力だけでは使えなかった雲の道を作り出すミルキーロードや煙幕代わりに使用したミルキーボールなどの種類の技も使用可能です。
魔法の天候棒 改を使用した技一覧
ウソップが改良を加えたソーサリー・クリマ・タクトでは新技は増えていませんが、それまでは使用していなかった過去シリーズで使っていた技としてミラージュ=テンポを使用しています。その他には何度も雨を降らせる事が可能な天候の卵(ウェザーエッグ)レイン=スパーク、ゼウスをごと巨大な雷を落とすゼウスブリーズテンポ、ゼウスを放電させる正電荷ブラックボールなどを使用しています。
またワノ国編では潜伏中正体を隠して行動する為、しのぶ指導の元新米くノ一「おナミ」になっていた事もあり、ゼウスブリーズテンポを忍法雷霆(らいてい)と名称を変えて使用した例もありました。
ナミの強さ
ナミの強さ①ゼウスを従えている
製作者であるウソップの想像以上にクリマ・タクトを使いこなし数々の敵を戦ってきたナミですが、その力でビッグマムの魂を持つホーミーズ、ゼウスを従わせる事に成功しています。これはクリマ・タクトの雷がゼウスの好物であった事、そしてナミ自身の性格も合わさって実現した事ですが、実際雷雲そのものであるゼウスを得た事によってナミの技、特に雷系の技は大幅に強化される事になりました。
実際に致命傷にならなかったとはいえビッグマムやオロチ相手に巨大な雷を降らせるなどの大技も披露しておりゼウスを従えた事がナミの強さになっていくのは間違いないと思われます。ゼウスを従える事で雲を生み出す過程をスキップできる他、元々のゼウスの力も相まって技の威力、範囲共にナミがソーサリー・クリマ・タクトだけを用いて使用するよりも強力になっています。
ナミの強さ②エネルより強い?
雷の大技が目立つようになった事でナミが比較対象にされる事になったのが空島でルフィが倒したエネルです。エネルは扉絵連載で月にいる事が明らかになっており、雷を操る「ゴロゴロの実」の能力者でもあります。同じ雷を操る力を持つ両者ですが、単純な比較ではやはりエネルの方が強いのではないかと考えられます。海に降りていないので懸賞金こそかかっていませんが仮にかかるなら5億程と尾田栄一郎先生も発言しているのです。
またエネルは当時「マントラ」と呼ばれていた見聞色の覇気をかなりの高次元で使う事ができます。対してナミはまだ覇気を習得している描写はありません。こういった点からも能力相性的にナミがエネルを倒すのは難しいと言えます。ナミに勝機があるとすればナミは雷以外の天候も操れる事ですが、それだけでアドバンテージが取れる程エネルは弱くないキャラクターだと考えられています。
ナミに関する感想や評価
なんだかんだウソップ1番タフだと思うし?
— 群青翡翠 (@gunjou_hisui) September 28, 2019
最近はあんまり怪我してないけど
あれだぞ?ナミの天候棒作ったのウソップだぞ?凄くない?
ウソップの発明は結構色んな所で活躍してるぞ!と叫びたい
ここからは既にワンピースを見ている人のナミのクリマ・タクトについての感想を紹介していきます。物語が進むごとに進化しているクリマ・タクトですが、原型から2020年4月現在まで使われているソーサリー・クリマ・タクトまでウソップが考案し制作している事をもっと認識してほしいという声は非常に多いです。ナミの知識あってこそですがしっかりと土台を作り上げているウソップも凄いという声も目立ちます。
実際に劇場版第7作「カラクリ城のメカ巨兵」ではウソップがパーフェクト・クリマ・タクトを制作する光景が描かれていたりと公式にもウソップ制作を推す動きも多くなっています。またその兼ね合いでウソップがクリマ・タクトを使用するシーンを見てみたいという声も見られます。
天候棒(クリマ・タクト)、マジで熱気出すのと冷気出すのとハトのおもちゃ出すぐらいしかできないからアレを武器にまで昇華したナミの知識がヤバすぎる
— リュウビ (@Aa12ikusaGa) March 25, 2020
パーフェクト・クリマ・タクトこそ、武器としてしっかり使用できるものになっていますが、その原型にあるクリマ・タクトを武器として使えるナミの知識量が凄いという声も非常に多いです。クリマ・タクトの時点では使える技の種類も少ないにも関わらずバロック・ワークスの女性のトップであるミス・ダブルフィンガーを倒した実績は高く評価するべきという声が多いです。
クリマ・タクトを作り出したのはもちろんウソップですが武器として進化させたのはナミであるという声も多く、特に初使用でクリマ・タクトの技を組み合わせてサンダーボルト=テンポなどを閃く分析能力の高さがナミの強さに繋がっているという声も多くなっています。
ナミのクリマ・タクト、絶対めちゃ強だと思うんだけど劇中世界でそこまでの扱い受けてないんだよな 本人が前線出たがらないせいもあるけど
— 鈴木ピク (@pumpkin_crack) August 29, 2019
クリマ・タクトは武器としてはかなり強い部類に入る武器ですがナミの性格も相まって活躍が目立ちにくいとも言われています。大技も多く、使えば目立つ事も相まってナミには頑張ってもっと最前線で戦ってほしいという声も多くなっています。パーフェクト・クリマ・タクトの時点で技の種類としても十分戦えたのに加えてソーサリー・クリマ・タクトになった事で武器として強すぎるという声も多いです。
加えてゼノスを従えた事によりさらに強力になった事で、特に広範囲にを複数の敵を相手取るような戦いでは麦わらの一味で一番ポテンシャルを発揮できるのではないかという声も多くなっています。ただその技で倒せた敵はまだ雑魚クラスしかいない事から、どこかのタイミングで何億もの賞金首のような大物を倒しきるような戦闘も見てみたいという声も多くなっています。
ナミのクリマ・タクト(天候棒)まとめ
ナミのクリマ・タクトはナミの知識、ウソップの技術を組み合わせて進化してきた麦わらの一味の使用する中でも印象の強い武器です。元々の技の種類は少なかったにも関わらず組み合わせて使用する事で多種多様な技の種類を作り出す事から、クリマ・タクト自体の性能の凄さももちろんナミの知識量や応用力も際立たせる武器になっています。
特にソーサリー・クリマ・タクトになってからは大技も多く、技の種類も多様になった事、ナミ自身の知識量の増加も相まって今後も様々な種類の技が登場されるのではないかと期待する声も多くなっています。まだワンピースを視聴していない人はナミが使用するクリマ・タクトやその技の種類、組み合わせ方などにも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?