【ワンピース】ゼフの足がなくなった理由は？自分で食べた？原作とアニメ版では違う？

「ワンピース」に登場するゼフは、麦わら一味のサンジの恩師です。グランドラインを1年間渡ったという実績がある、クック海賊団の船長をしていました。強靭な蹴り技が得意だったことから、赫足のゼフという異名で知られています。サンジが見習いコックとして乗っていた客船オービット号襲撃時に嵐に巻き込まれ、サンジと共に岩山に遭難します。この時に仲間と片足をなくし、海賊を続けるのを断念しました。

「ワンピース」は、海賊王を目指す少年が仲間を集め、強敵に挑み成長していく物語です。1997年から「週刊少年ジャンプ」で漫画が連載され、迫力あるバトルシーンや個性的なキャラクター、先の読めないストーリー展開が話題を呼び、瞬く間に人気を博しました。

のどかなフーシャ村に住む少年・ルフィは、将来海賊になるという夢を持っていました。ある日、フーシャ村を訪れていた赤髪海賊団が所持していた、ゴムゴムの実を知らずに食してしまい、自由自在に伸縮させることができるゴムのような身体を手に入れます。10年後、成長したルフィは、海賊王になる夢を叶えるため、1人村を出て航海することにしました。

• 異名/赫足のゼフ
• 身長/189cm
• 出身地/東の海
• 誕生日/4月2日
• 好物/激辛チキンウイング

ゼフは異様に長く伸びたコック帽、三つ編みの長いヒゲが特徴のキャラクターです。バラティエという名前の海上レストランを、サンジと共に開業しました。現在は普通のコックですが、昔はクック海賊団の料理人兼船長を務めていました。雇い手がいないはみ出し者を、積極的に従業員として雇っています。粗野ですが、面倒見の良さと優しい人柄がうかがえるシーンが多くあります。

海賊時代は、金品の強奪はしても食料には手をつけないという規律を作っていました。当時の海賊仲間のことは大切に思っており、船が沈んだ後は彼らと一緒に旅ができなくなったことを理由に、海賊を引退しています。さらに、クリークがグランドラインのことが記された航海日誌を渡すよう要求した際は、当時の仲間たちとの誇りであるとして、断っています。サンジと同じく、オールブルーを見つけるという夢を持っていました。

ゼフが足をなくした理由は、客船オービット号でサンジがコック見習いをしていた時に遡ります。サンジは、あらゆる海域に生息する魚介類が集まるとされる、オールブルーを見つけるという夢を持っていました。大人のコックたちは、あるわけないと鼻で笑いますが、彼は絶対に存在すると信じています。そんな中、サンジが乗る客船オービット号に、赫足のゼフが率いるクック海賊団が襲撃しにきました。

ゼフは、船の金品を強奪するよう部下に命令します。グランドラインから戻った悪名高い海賊であることもあり、客船オービット号に乗る人々は無抵抗でした。殺されると思ったサンジは、赫足のゼフに包丁を持って挑みますが、案の定返り討ちにされます。サンジはゼフの足に噛みつき、将来オールブルーを見つける夢があると口にしました。雲行きが怪しくなる中、津波によってサンジは海の中に落ちます。

ゼフはサンジを助けるため、後を追って海に飛び込みました。荒れ狂う海に、客船オービット号もクック海賊団の船も巻き込まれ、乗員乗客の生死は不明となります。そんな中、無人の岩山の上で、サンジが目を覚ましました。側にはゼフが座っており、クック海賊団の船は紛失したといいます。事件は2日前の出来事で、打ち上げられた岩山には、動植物がいません。さらに、岩山の形から、魚を取りに行くのも不可能でした。

2人はお互いに違う場所で、助けの船が来るのを待つことにしました。ゼフはサンジに、偶然流れ着いた5日分の食料を渡します。サンジは、5日分の食料を20日に分け、節約して食べることにしました。そして、20日もあれば助けが来るだろうと楽観的に考えます。しかし、70日経過しても助けは来ず、食料がすでに底を尽きて飢えに苦しんでいたサンジは、ゼフの様子を見に行きました。

漫画版でゼフは、サンジと別れて1人になった後、自分で自分の足を岩で叩き切っています。流れ着いた食料を全てサンジに渡し、自身は自分の足を食べて生きながらえたのでした。70日経過して、すでに自身の食料も底を尽きていたサンジは、ゼフの分を強奪に向かいます。

しかし、ゼフが持っていた袋には、金品しか入っていません。サンジは、そこでようやくゼフが足を切断して食べた事実を知ることになります。飢えを凌ぐため、自分の足を食べたこの話は、漫画読者に衝撃を与えました。

アニメ版でゼフの足がなくなった理由は、転覆して破損した船に足が挟まったことがきっかけでした。客船オービット号襲撃中、サンジが海に落下します。ゼフは彼を助けようと海に潜りますが、嵐によって海上の船は横転します。壊れた船の間に足を取られたゼフは、沈んでいくサンジを助けるため、鎖を巻いて足を切断しました。サンジは、ぼんやりとした意識の中でそれを目撃します。

しかし、夢と思ったため、70日目にゼフの食料を奪いに来るまで、彼が足をなくしていることに気づいていませんでした。漫画では、ゼフの足がなくなった理由は、自分で食べたからというものでした。しかし、食べたというのは幼い視聴者に衝撃が強すぎるという配慮から、設定を変えたのではないかといわれています。

ゼフは、クック海賊団時代、赫足のゼフという異名を持っていました。攻撃した相手の血液が付着した靴から、この名前がつきます。強靭な蹴りができ、鋼鉄に足型を残したり、ひと蹴りで帆を折ったりすることもできます。高齢になって片足を失ったとはいえ、当時のルフィに一発入れたり、炎を纏った弾を蹴りで起こした風で消すなど、動きは俊敏です。

しかし、クリーク海賊団の総隊長・ギンに義足を壊され、銃を向けられています。クリーク海賊団は、グランドラインを渡ることができませんでした。グランドラインを何の怪我も負わずに渡った実績のある海賊の船長が、その程度の海賊の一味に一本取られるのは、不自然ではないかといった声も上がっています。

クック海賊団時代のゼフの懸賞金額は、公式公開されていません。しかし、グランドラインを渡って、大きな怪我もなく帰還するという実績を残しています。他の海賊たちの実力などから比較して考慮すると、1億前後の賞金首だったのではないかと推測する声が多くありました。

ゼフが登場したのは、初期の頃で、まだ覇気を使えるキャラクターはいませんでした。彼は、クック海賊団にいる頃、グランドラインから帰還した過去があります。この経歴から、相当な強さを持っているキャラクターであることは明白です。登場時に覇気が存在していたら、覇気を使える設定になっていたのではないかと、多くのファンの間で推測されています。

サンジが使用する足を生かした技は、ゼフが元になっています。彼は、料理だけでなく、戦闘の師匠でもあります。ゼフとサンジはどちらが強いのかは、現段階でも不明のままです。しかし、ゼフの海賊時代の実績から、登場時からグランドラインに入る前あたりまでは、ゼフの方が強かったと考察されます。

こちらは、ルフィとクリークの戦いを側から見ていたゼフが言ったセリフです。ルフィは、すでに身体に大怪我を負った状態でした。サンジは、もう一発攻撃を喰らったら、ルフィは死んでしまうといいます。ゼフはこのセリフを言い、ルフィは死を恐れていないと評しました。ルフィの拳は、クリークの硬い装備を破壊し、勝利します。

非常に紳士的で、敵であっても女性は決して蹴らないことで知られるサンジですが、その騎士道は、育ての親であるゼフによって教育されたもののようです。さらに、このセリフを言った後、ゼフは決まりを守らなかったら自分も死ぬとまで発言しています。

クリーク海賊団との戦いに決着がついた後、ルフィはサンジに再び仲間にならないかと誘いをかけます。しかし、サンジはその申し出を断り、ゼフに認めてもらうまで海上レストランにいると宣言しました。しかし、グランドラインにあるとされるオールブルーを見つける夢を、ルフィに熱く語ります。ゼフは、その様子を遠くから眺めていました。

食事をしにサンジとルフィが食堂へやってくると、ゼフもその他のコックたちも、辛辣な態度を取ります。バラティエの仲間たちは、サンジに夢を追いかけてもらうため、わざとこうした態度をとって出て行かせようとしていたのでした。当の本人は、出て行った後、扉の外でその会話を聞き、仲間たちの心中を知ります。サンジは、ルフィについて行くことを決め、バラティエを後にします。こちらは、その時のゼフの別れの言葉です。

こちらは、ゼフのバラティエの経営方針が現れたセリフです。2人は遭難した後、持っていた金品を売った資金で、船を買い海上レストランを営むことにします。サンジも彼の考えに賛同したためか、飢えに苦しむ海賊やならず者にも食料を与えていました。バラティエを出てルフィ海賊団に加わると決めた時、サンジはゼフのこの言葉を思い出していました。

サンジと共に岩山に流れ着いて遭難したゼフは、流れ着いた食料を全て彼に譲ります。漫画では、その後自身の足を岩で切り落として食べました。アニメ版では、船に挟まった足を鎖で切断し、溺れるサンジを助けに向かいます。足がなくなった理由は、どちらもサンジのためでした。サンジは、食料がつきて飢えに苦しんだ末、ゼフの持分を強奪しに行こうとしたところで、彼が足を失っていたことを知ります。

サンジは、そんなゼフになぜ自分を助けたのかと問いました。その質問に対し、ゼフはこちらのセリフを返します。客船オービット号でサンジは、大勢の前でオールブルーを見つける夢があることを語っていました。周囲の海賊は笑っていましたが、ゼフは何も言わず彼を見つめています。

ここでは、「ワンピース」に登場するゼフに対する感想や評価を紹介していきます。ゼフは、海上レストランを出る決断をしたサンジに、風邪を引くなと言葉をかけていました。この別れのシーンに感動したといった感想が多くありました。

アニメ版、漫画版共に、ゼフはサンジのために足を失いました。サンジは、ゼフと同様に足を使った攻撃をします。この技術を習得したのは、ゼフに対する尊敬からだったのではないかという意見もあります。

アニメ版でゼフの足がなくなった理由は、横転した船に足が挟まれたことで、抜け出すために自ら鎖で切断したというものでした。しかし、彼は、鋼鉄にも跡を残すことができ、さらにひと蹴りで船の帆を折ることも容易です。この凄まじい脚力を考えたら、足が挟まっても破壊して抜け出せたのではないかという意見もありました。

アニメ版でもゼフは、流れ着いた食料を全てサンジに譲っています。しかし、漫画のように足を食べたということがないため、助けの船がやってくるまでの長い間、何も口にしていないということになります。このことから、生き延びれたことを疑問に感じる意見もありました。

漫画版で、ゼフが自分の足を食べたというストーリーを知らなかったという人も多くいます。さらに、足を食べたというのは、インパクトが強くて衝撃を受けたといった感想も散見されました。

ここまで、「ワンピース」の登場キャラクター・ゼフの足がなくなった理由について紹介してきました。漫画版では、サンジに流れ着いた食料を全て渡し、自分で自分の足を切って食べたという設定でした。一方で、アニメ版は、転覆した船に挟まった足を鎖でちぎり、海中に沈んでいくサンジを助けたという設定でした。