2020年04月14日公開
2020年04月14日更新
がっこうぐらしの実写映画版のあらすじ・結末と感想は?アニメとの比較は?
「がっこうぐらし」は、ゾンビに囲まれた世界で、学校に避難した女子高生たちの日常を描いた作品です。2012年に「まんがタイムきららフォワード」にて連載がスタートし、2015年にアニメ化されます。さらに、2019年には実写映画が公開され、様々な感想や評価が飛び交い、炎上騒ぎも起きました。この記事では、実写映画「がっこうぐらし」のあらすじや、キャスト、原作との違いを紹介していきます。結末までのストーリーのネタバレを含みますので、閲覧はご注意ください。
目次
がっこうぐらしの実写映画版のあらすじ結末ネタバレ
がっこうぐらしの実写映画版予告動画
こちらが、実写映画「がっこうぐらし」の予告動画です。序盤は、学校で楽しく生活する女子高生たちの日常映画のような紹介となっています。しかし、中盤から雰囲気が一転し、ゾンビ映画とわかるものに変わりました。
あらすじ結末ネタバレ①生徒のゾンビ化
私立巡ヶ丘学院の屋上にいた園芸部の顧問・めぐねえと部員のりーさんは、校庭が騒がしくなっていることに気づき、様子を見ます。発生源は不明ですが、ゾンビ化した生徒が次々と周囲の生徒に噛みつき、感染が拡大していきました。地上にいたくるみは、想いを寄せていた葛城と共に校舎の屋上へと逃げ込みます。しかし、途中でくるみを庇った彼は噛まれてしまいました。
くるみは、葛城を連れて屋上にたどり着きます。屋上には避難してきた生徒が何人もおり、中にはゆきの姿もあります。緊迫する状況下で、ゆきはパニックになり、叫んでいました。屋上に逃げ込んできた生徒の中には、すでに噛まれていてゾンビ化する者も現れます。周囲の生徒たちは、ゆき、りーさん、めぐねえが止めるのも聞かず、今度は屋上から出て下へと逃げ出します。
屋上から出た生徒たちは、すでに迫っていたゾンビに襲われました。めぐねえとりーさんは、屋上の扉を塞ぎます。感染した葛城をくるみが近くにあったシャベルで倒し、生き残ったのはゆき、くるみ、めぐねえ、りーさんの4人になりました。
あらすじ結末ネタバレ②学園生活部
めぐねえは生き残った3人を勇気付けるために、学園生活部を設立します。しかし、ゆきは事件のショックからゾンビの存在を認識しておらず、普通に学園生活を送る幻影を見るようになりました。そんな中、食料調達に向かう途中で、生き残っていた一つ下の学年のみーくんと出会います。当初、意見の相違から対立しますが、紆余曲折の末に和解し、みーくんも学園生活部の一員となりました。
あらすじ結末ネタバレ③火災警報
学園生活部だけで学園祭を開いて楽しむ中、火災警報が鳴り響きます。メンバーは、火災発生場所へと様子を見に向かいました。そこには、炎を纏ったゾンビがいました。学園生活部の存在に気づいたゾンビたちは、一斉に襲いかかってきます。さらに、教室に閉じ込めていたゾンビたちも、火災警報の音で興奮しドアを破って外へと出てきました。メンバーはバラバラになり、みーくんとりーさんは、部室へ逃げ込みます。
一方、ゆきはめぐねえを探し、校舎をさまよっていました。くるみは1人屋上へ逃げ、扉を施錠することができず、ゾンビに囲まれました。しかし、諦めずゾンビを倒しながら部室へ戻ります。炎は至る所に燃え広がり、黒焦げになって倒れているゾンビも数多くいました。みーくんとりーさんは、部室の扉を破って侵入したゾンビに襲われていました。くるみは2人を助け、まだ戻らないゆきを探しに向かいます。
あらすじ結末ネタバレ④めぐねえのゾンビ化
めぐねえを探して校内の保健室に入ったゆきは、そこで過去の出来事を思い出します。学校がゾンビに包囲される中、ゆき、くるみ、りーさん、めぐねえは、保健室に必要な物を取りに行きました。めぐねえは、3人を助けようとしてゾンビに噛まれ、感染します。彼女は、助からないと判断し、3人を外へ出して1人保健室に篭ったのでした。そして、生徒を襲わないように、まだ意識がある内に自分の身体に縄を結びつけ固定します。
正気を取り戻したゆきの目の前には、ゾンビと化しためぐねえがいます。くるみ、りーさん、みーくんは、保健室に駆けつけました。くるみは、めぐねえを楽にするために、止めを刺します。みーくんは、彼女の遺体に布を被せてあげました。
あらすじ結末ネタバレ⑤卒業式
火が燃え広がったことで、学校に備蓄されていた物資は底をつきました。学園生活部のメンバーは、卒業式を実行し、巡ヶ丘学院高校を後にすることにします。卒業式後、めぐねえの車に荷物を乗せ、校舎にお礼を言いました。彼女に運転を教わっていたくるみが、車を運転することになります。街にいるゾンビを避けてドライブする中、学園生活部のメンバーたちは、行き先は大学にしようと話し合うのでした。
がっこうぐらしの実写映画版とアニメの比較
実写映画版の髪型
原作「がっこうぐらし」のキャラクターは、ヘアカラーが現実的ではありません。あまり寄せてしまうと実写映画としては浮いてしまうためか、カラーは忠実に再現されてはいませんでした。しかし、髪型は、原作のキャラクターに近いものとなっています。
実写映画版は無難?
炎上した実写映画「がっこうぐらし」ですが、大まかな設定やストーリーの進み方は原作通りです。映画の尺を考えたら多少設定を削るのは仕方ないことで、全体としての完成度は良く、実写映画として本作は無難な仕上がりなのではないか、という意見もあります。
実写映画版は始まりが微妙?
実写映画「がっこうぐらし」は、高校生たちのごく普通の学園生活から始まります。しかし、開始から10分もしないうちにいきなり、ゆき、くるみ、りーさんの3人は、学園生活部に入って学校に寝泊まりしているという展開に移ります。さらに、そこからほどなくして、血まみれの廃墟のような校舎とゾンビが登場しました。あらすじが急展開すぎるため、もう少し日常シーンを引き伸ばしてほしかったという意見も多くあります。
ゾンビ映画要素ありの実写版
実写映画「がっこうぐらし」に登場するゾンビは、あまり怖くないという評価が目立ちます。映画もR指定はなく、全年齢対象です。ゾンビ映画の要素はあるけれど、もう少し迫力がほしかったという感想も多くありました。
アニメ版との服装の違い
アニメ「がっこうぐらし」のキャラクターたちが着ている制服は、緑の襟首とスカート、さらに袖にフリルがあしらわれたデザインでした。主人公のゆきの制服は他と異なり、緑の部分は群青色になっています。一方で、実写映画「がっこうぐらし」の制服は、アニメ版の制服と襟元の形は似ていますが、紺色の襟とスカートで袖のフリルもない、落ち着いたデザインです。
アニメ版でゆきは、頭に猫耳付きの帽子を被っていますが、実写映画「がっこうぐらし」では何も被っていませんでした。しかし、学年ごとにリボンの色が異なるという点や、りーさんがカーディガンを羽織っているところなどは、共通していました。
絆は変わらない
ゆき、くるみ、りーさん、みーくんら学園生活部は、ゾンビに囲まれながらも協力しあう深い絆で結ばれています。実写映画「がっこうぐらし」も原作と同様、どんなピンチの時も助け合って生き延びようとする、勇ましい4人の姿が描かれていました。
シナリオとオチは同じ
実写映画「がっこうぐらし」は、オリジナルの設定もあります。しかし、あらすじで取り上げた通り、原作の設定を忠実にシナリオに盛り込んでいる箇所も多くありました。まず、ゆきはショックからゾンビの存在を認識しておらず、普通に学園生活を楽しんでいるところです。さらに、めぐねえも幻影であり、すでにゾンビになっていたというオチも、原作通りでした。
がっこうぐらしの実写映画版のキャスト
キャスト①長月翠(ゆき)
- 生年月日/2000年5月17日
- 出身地/愛媛県
- 血液型/O型
- あだ名/みーたん
「がっこうぐらし」のゆきは、明るく優しい学園生活部のメンバーの1人です。慕っているめぐねえがゾンビ化し、悲惨な状況下の中で普通に学園生活を送っているという幻覚を見るようになります。ゆきのキャストは、長月翠でした。
キャスト②間島和奏(りーさん)
- 生年月日/2000年4月26日
- 出身地/北海道
- 血液型/B型
- あだ名/まじまじ、和奏
「がっこうぐらし」に登場するりーさんは、学園生活部部長を務めており、落ち着いたお姉さんタイプの少女です。実写映画「がっこうぐらし」では、もうゾンビになっているとわかりつつも、めぐねえに活動内容の報告をしています。実写映画「がっこうぐらし」りーさんのキャストは、間島和奏でした。
キャスト③阿部菜々実(くるみ)
- 生年月日/2002年5月17日
- 出身地/山形県
- 血液型/O型
- あだ名/なな、ななみん
くるみは、元気で明るく、積極的にゾンビに立ち向かう勇敢な少女です。想いを寄せていた葛城がゾンビ化した際は、ショベルで殴り殺しており、そのことが後々までトラウマとなっています。実写映画「がっこうぐらし」のくるみのキャストは、阿部菜々実でした。
キャスト④おのののか(めぐねえ)
- 職業/タレント、グラビアアイドル
- 生年月日/1991年12月13日
- 出身地/東京都
- 血液型/A型
- あだ名/ののきゃん、のの、ののちゃん
めぐねえは、学園生活部を立ち上げた先生です。優しく穏やかな人柄から、生徒たちに慕われていました。実写映画「がっこうぐらし」めぐねえのキャストは、おのののかでした。
キャスト⑤清原梨央(みーくん)
- 愛称/りーおん、チワワ、噛み様
- 生年月日/2000年11月14日
- 出身地/愛媛県
- 血液型/A型
みーくんは、学園生活部に後から加わった下級生の生徒です。クールで現実的な考えをすることから、当初は学園生活部と衝突しました。実写映画「がっこうぐらし」みーくんのキャストは、清原梨央でした。
がっこうぐらしの実写映画版が炎上?
予告動画でネタバレ
実写映画「がっこうぐらし」は、ネットで炎上騒ぎも起こりました。ここでは、その主な炎上理由を紹介していきます。まず、予告動画がネタバレを含んでいたというものです。アニメ「がっこうぐらし」の予告動画は、女子高生のほのぼのとした日常を描いた作品と思わせるシーンしか入っておらず、ゾンビ要素を微塵も感じさせないものでした。
しかし、実写映画の予告動画は、序盤は女子高生の青春映画と思わせるものですが、中盤以降からゾンビ映画とわかるようになっています。期待を良い意味で裏切る驚きの展開に定評があったこともあり、批判の声が相次ぎ炎上しました。
実写化はハードルが高い
人気のあるアニメや漫画は、ファンも多いため、実写化はハードルが高く厳しい目を向けられがちです。一般的に、非日常を描いた作品や、シリアスな作品は炎上しやすいとされています。限られた時間内に収めるために、オリジナル要素を付け加えたり、設定を削ったりすることも多いです。こうしたことで原作と実写の差が開いてしまうのも、炎上の要因となっています。
おのののかの演技は好評
炎上した実写映画「がっこうぐらし」ですが、保健医・めぐねえ役のおのののかの演技は、高く評価する声が散見されます。彼女は、学園生活部の顧問として、部員たちを勇気付ける優しくも頼もしい存在として、ずっと側にいました。しかし、それは幻影であり、すでにゾンビ化していたというオチがあります。難しい役所ですが、幻影であるということを感じさせる名演技だったと好評でした。
がっこうぐらしの実写映画版の主題歌
主題歌はラストアイドルの「愛しか武器がない」
- リリース日/2018年12月5日
- 作詞/秋元康 作曲/バグベア
- レーベル/Virgin Music
- ジャンル/J-POP
主要キャスト4人はラストアイドルのメンバー
学園生活部のゆき、くるみ、りーさん、みーくんの4人のキャストは、秋元康がプロデュースするラストアイドルのメンバーです。実写映画「がっこうぐらし」の主題歌「愛しか武器がない」も、ラストアイドルが歌っています。疾走感のあるクールなメロディが、本作と合っているといった感想・評価が多くありました。
がっこうぐらしの実写映画版に関する感想や評価
実写映画「がっこうぐらし」の感想・評価①面白い
がっこうぐらし実写版、キャベツはじめ酷い前評判しかなかったけど本編見たらかなり作りこまれてた
— 那舵 (@superrun891) April 4, 2020
炎上騒ぎがあった実写映画「がっこうぐらし」ですが、鑑賞してみたら意外と面白かったといった声も多くありました。さらに、ゾンビやセットの他、ストーリーの展開や設定なども作り込まれていて好感が持てたといった感想・評価も見られました。
実写映画「がっこうぐらし」の感想・評価②程よい怖さ
実写版がっこうぐらし!終わりました。
— 茅 (@chigayasan_bs) April 4, 2020
安心安全の全年齢対象。
小学生くらいの子が見るのにちょうどいいホラーだと思いました。
昔見た学校の怪談シリーズくらいの怖さ度。#実写がっこうぐらし
実写映画「がっこうぐらし」は、ゾンビ映画ですが、年齢制限は設けられていません。グロテスクすぎるシーンはなく、子供でも安心して見られます。怖い作品が苦手な人にも、ちょうどいいといった感想・評価もありました。
実写映画「がっこうぐらし」の感想・評価③おのののかの演技
がっこうぐらしのアニメ観てるけど、実写再現度およびアイデア再構築がよく考えられたものだったなと再確認。
— 田舎のくま (@villan_love_87) February 2, 2020
とくにおのののか、あなた本当にすげかったよ。見直した。 pic.twitter.com/6riieuPObc
おのののかは、学園生活部の優しい顧問・めぐねえ役を演じています。炎上騒ぎがある中、彼女の演技を絶賛する声は多くあり、原作「がっこうぐらし」のめぐねえと雰囲気や容姿がよく似ているといった感想・評価もありました。
がっこうぐらしの実写映画版のあらすじネタバレまとめ
ここまで、実写映画「がっこうぐらし」のネタバレを含むあらすじ、結末、キャスト、炎上した理由、鑑賞者の感想や評価などを紹介してきました。実写映画としては、高い評価が目立つ作品でもあります。