【鬼滅の刃】鬼舞辻無惨の小物発言やパワハラが話題？ラスボスなのに臆病者？

この記事では小物発言や度を越したパワハラで話題の鬼舞辻無惨を特集していきますが、その前に彼が登場する鬼滅の刃の作品情報を紹介します。

「週刊少年ジャンプ」2016年11号より現在も連載中の吾峠呼世晴による漫画作品『鬼滅の刃』。家族を鬼に惨殺された主人公・炭治郎が、命は奪われなかったものの鬼に姿を変えられた妹・禰豆子を人間に戻すため鬼との闘いに挑んでいきます。

単行本は19巻まで刊行され（2020年3月時点）、累計発行部数は4000万部を超えています。2019年の売上は1205万部に及び、「オリコン年間コミックランキング2019」では、11年間首位を維持してきた漫画ONE PIECEを抑えて堂々の1位に輝きました。

舞台は大正時代の山間の村。ある日、炭売りの仕事を終え帰宅した主人公の少年・竈門炭治郎が目にしたのは無惨に殺害された母や幼い弟妹たちの姿。微かに息のあった妹・禰豆子も鬼に変化し炭治郎に襲いかかって来ました。ちょうどそこに現れた冨岡義勇に命を救われた炭治郎。家族を惨殺し妹の姿を変えたのが鬼の仕業だと知らされます。そこから、家族の仇討ちと妹・禰豆子を人間に戻すための果てしのない旅が始まりました。

本記事の主役である鬼舞辻無惨（きぶつじ・むざん）のプロフィールを紹介します。鬼舞辻無惨とは、今から1000年以上も前、平安時代の世に生きていた人間です。人類史上最初に鬼と化した人物で、そこから全ての人食い鬼の生みの親、鬼の始祖とも言われています。

主人公・炭治郎の母や弟妹を惨殺し、妹・禰豆子を鬼に変えてしまったのも、他ならぬ鬼舞辻無惨でした。彼は自らの血で人間を鬼に変えることができるのです。そんな鬼舞辻無惨は、平安時代にある高貴な家に生まれました。

幼い頃は身体が弱く成人することができないだろうと言われていました。そこで、医者が虚弱体質の改善をはかるため無惨に試作段階の新薬を与えます。その後、新薬の効き目が表れ逞しい体を手に入れた無惨でしたが、太陽の光に当たることができないという弱点も背負っていくことになります。

続いて鬼舞辻無惨のあだ名を紹介します。人間や他の鬼に対する残虐性で恐れられている鬼舞辻無惨ですが、その発言が小物過ぎるとSNSで話題になっています。鬼の始祖なのに情けないといった声や小物っぷりを楽しみにしているという声までさまざまです。そうした鬼舞辻無惨には、ファンの間でいつしか”あだ名”がつけられていました。

鬼舞辻無惨のあだ名はいくつかありますが、有名なのは「小物界の大物」でしょう。その他のあだ名には、「地雷原タップダンス」や「頭無惨」、鬼滅の刃をもじって「自滅の刃」というあだ名まで付いています。恐ろしいラスボスなのに色々なあだ名で呼ばれる無惨。珍しいキャラクターと言えるでしょう。

ここからは、SNSでも話題の鬼舞辻無惨・小物発言集をお届けします。最初に紹介する小物発言は「私の顔は青白いか？…」です。幼少の頃、とても体が弱かった鬼舞辻無惨。大人になった今でも体についてコンプレックスを持っているようで、病弱と思われることには過剰に反応してしまうようです。

ある時街をブラついていた鬼舞辻無惨。泥酔した町人にぶつかったことから絡まれてしまいます。最初は相手に詫びを入れ事なきを得ようとしていた無惨でしたが、青白い顔を指して今にも死にそうだとからかわれると突然ぶちギレます。相手の男を瞬殺してしまいました。

さらに、殺した男の連れにも自分の顔が青白く見えるのかと問い正します。相手が答えに窮していると、上のイラストのように「違う違う…」と違うを4回繰り返しムキになって否定します。”小物”と言われるに相応しい発言でした。

遂に、仇である鬼舞辻無惨に対面を果たした炭治郎。家族をなぶり殺しにされた恨みが湧き上がります。その時、無惨は炭治郎の耳飾りを目にしてハッとします。その特徴ある耳飾りは、以前無惨をボコボコにした継国縁壱が付けていたものだったのです。耳飾りを見た瞬間、小物である鬼舞辻無惨の心臓はバクバクになったことでしょう。

無惨は、花札のような耳飾りをつけた鬼狩りの頸を持ってくるよう部下に命じました。もちろん、昔、同じ耳飾りをつけた相手に手痛い目に遭ったことなどおくびにも出しません。自分で出向かない理由については、鬼殺隊に顔をみられたくないからと苦しい説明をしていました。まさに臆病な小物ぶりで、そのあだ名が付けられるのも頷けると言えるでしょう。

鬼舞辻無惨の命で、竈門炭治郎の首を取りに行った半天狗。返り討ちに遭い頚を斬られて消滅してしまいます。ところが、部下が死んだにも拘らず、その時、禰豆子が太陽の光を克服したことを知った鬼舞辻無惨は、禰豆子を喰えば自分も太陽を克服できると狂喜乱舞。そして、「よくやった半天狗！」と褒め称えました。

太陽の光を克服して不死を手に入れるという己の欲望を満たすことしか頭にはありません。どこまでも自分の事しか考えない鬼舞辻無惨でした。しかも、太陽の克服も他人の力を借りて達成するというセコさです。喜ぶ姿まで軽薄そうに描かれていると話題になりました。

上弦の鬼が全滅してしまったことを逆手に取り、自らの存在をアピールする鬼舞辻無惨。鬼狩りを自分一人で皆殺しにしたと息巻きます。ところが、部下の鳴女（なきめ）が始末したと報告を受けていた柱が生きているのを知ると、一転、鳴女に向かって怒鳴り声を上げます。結局のところ最後は部下頼みという、無惨の小物さが露呈した場面でした。

先の小物発言だけでなく、鬼舞辻無惨は部下に対する卑劣なパワハラでも話題になっています。無惨に立てつくと死んでしまうという呪いがかけられているので、鬼たちは無惨に逆らうことができません。立場の弱い鬼に対して、無惨はパワハラの限りを尽くします。

下弦の伍が殺されると、下弦が弱いことに腹をたてた無惨によるパワハラ会議が始まりました。下弦の鬼の考えていることが読み取れる無惨は、柱に会ったら逃げようと思ってると下弦の鬼を責め立てます。思ったことを読み取られてしまったとわかっていても、その後の仕打ちを考えると下弦の鬼はそれを否定し、無惨のために命を懸けて戦うと主張します。

模範解答をしたつもりの鬼でしたが、返ってきた無惨の答えは思いがけないものでした。完全に思考を読まれている鬼は悟ります。肯定しても否定しても殺されてしまう、情け容赦のない無惨に返す言葉を失う下弦でした。

役に立たない下弦の鬼は解体すると宣言する無惨に、まだ自分は役に立てると何とか食い下がる鬼。ではお前に何ができるのか？と無惨は問いかけます。機嫌を損なわないように細心の注意を払って出した下弦の答えは次のようなものでした。無惨の血を分けてもらえば必ず柱を倒すと。この答えに待っていたとばかりに無惨は噛みつきます。無惨の血を分けてもらえば必ず柱を倒すと。この答えに待っていたとばかりに無惨は噛みつきます。

そして、身の程を弁えろと捨てセリフを残すと、鬼を抹殺してしまいました。「小物界の大物」というあだ名は、こうした言動から付いたのかも知れません。

鬼舞辻無惨の自己中なパワハラは下弦に対してだけではありません。上弦の鬼に対しても行われていたのです。最初のパワハラ会議は、上弦の陸が死んだとき行われました。期待外れの玉壺（ぎょっこ）の働きに激怒した無惨。お気に入りの弟子だったにもかかわらず、即刻玉壺の首を刎（は）ねてしまいました。

その後、上弦の鬼に向けて死に物狂いでやるようにと檄を飛ばして会議は終了。必ず死人の出る会議、まるでマフィアのような恐怖政治を無惨は執り行っていました。

次に紹介するのも無惨お気に入りの愚直なまでに忠実な弟子、上弦の参・猗窩座（あかざ）。鬼殺隊剣士の最高位でる柱を倒したことを無惨に報告します。褒められると思っていた猗窩座でしたが、他の鬼狩りを一掃せず戦いから撤退したことで炭治郎に卑怯者呼ばわりされた挙句、師匠からは罵倒され制裁を受けてしまいます。その後、猗窩座は炭治郎を敵視することになりました。

次にラスボス鬼舞辻無惨の臆病者としての一面を見ていきましょう。鬼殺隊第97代当主、お館様こと産屋敷耀哉（うぶやしき・かがや）と口論になった時の事。お館様が「君が死ねば全ての鬼が滅ぶんだろう？」と無惨に向けて問い掛けました。

あまりにも的を射たお館様の一言に返す言葉もない無惨。「黙れ！」と威圧的に叫ぶのがやっとの有様でした。すぐにカッとしてしまう怒りのコントロールができない小心者であるとともに、臆病者な面が露呈した場面でした。

続いて考察するのは、虚弱体質だった無惨が鬼と化してしまった時のエピソードです。医者が処方した新薬の効果が出ていないことに怒った無惨は、医者を殺してしまいます。ところが、日を置いて薬効が表れ、無惨は頑強な肉体を得て鬼となるのですが、反面ネガティブな作用として太陽の光を浴びることができなくなってしまいました。

この事態に慌てる無惨でしたが、原因を究明して対策を打とうにも薬を開発した医者は自らの手で亡き者にしてしまっています。臆病であると同時に後先考えない小物な行動。こうしたところから「自滅の刃」というあだ名が付いたのかも知れません。

かつて日の呼吸の剣士と対戦した鬼舞辻無惨は、その実力の違いを見せつけられ怯み上がってしまいました。強者（つわもの）揃いの鬼滅の刃にあって最強との誉れの高い無惨でしたが、そんなことがあってからは”日の呼吸”と聞いただけで慌てるようになってしまいました。無惨の臆病であまりにも情けないシーンがファンの間では語り草となっているほどです。

ここまで鬼滅の刃の鬼舞辻無惨特集をお届けしてきましたが、最後に鬼舞辻無惨に関する感想や評価をツイッターより紹介します。

最初に紹介する鬼舞辻無惨に関する感想や評価は、無惨が嫌いとか最低という人が多い中、彼に寛容な方のツイートからです。この記事でも紹介してきた小物感や卑劣なところを、精神性が最弱のラスボスと受け止めているようです。そして、憎めないとツイートを結んでいました。こうした感想を抱いている方は少なからずいるようです。

鬼舞辻無惨に関する感想や評価、次に紹介するのは、無惨を臆病さについて評価する方のツイートからです。ラスボスになると、どうしても気の緩みから命を落とすことが多くなるものです。その点、無惨は臆病で慎重なのが幸いしてか慢心で命を落とすことも無く生き長らえています。

しかし、この方はそこで終わらずに、その臆病さが行き過ぎて部下を全く信用できなくなったのでピンチを加速しているとも指摘しています。何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」なのでしょうか？

最後に紹介する鬼舞辻無惨に関する感想や評価は、こちらも無惨に好意的な評価をしている方のツイートからです。所詮は鬼殺隊から逃げ回ったり同士討ちを恐れたりしている小物です。ラスボスだからと言って大物感を出すよりもチンピラ相手にキレている飾らない無惨の方が好きなのだそうです。いろいろな見方ができるのも、無惨のキャラクターとしての懐の深さなのでしょうか？

ここまで、大人気漫画「鬼滅の刃」の中でも一際異彩を放つ特異な存在、鬼舞辻無惨を特集し、話題となっている小物発言やパワハラ会議、それが元になって付いたあだ名などの情報をお届けしてきました。いかがでしたでしょうか？

幼少の頃、虚弱体質だったことがコンプレックスを生んでいたのか「顔色が青白い」など体に関することを言われると過敏に反応する無惨。それ以外にも数々の小物発言を披露していました。また、話題となったパワハラ会議もああ言えばこう言うで圧倒的に有利な立ち位置を利用した卑劣極まりない圧力のかけ方に唖然とした方も多かったことでしょう。

そうした嫌われキャラにも拘わらず、鬼滅の刃ファンならずとも注目してしまう、ラスボスとしては得難い存在の鬼舞辻無惨。今後の展開にも期待していきましょう。