2019年11月25日公開
2019年11月25日更新
【鬼滅の刃】透き通る世界とはなに?強さや炭治郎など覚醒者たちを考察
『鬼滅の刃』では、「透き通る世界」という言葉が出てきます。作中では上弦の壱の黒死牟と上弦の弐の猗窩座がこの「透き通る世界」にこだわっていました。特に黒死牟は「透き通る世界」が見える弟に嫉妬し、より強い力を求めて鬼になってしまいました。炭治郎もまた、戦いの中で「透き通る世界」が見えるようになりました。この記事では、「透き通る世界」とは一体何なのか、覚醒するとどのような強さが得られるのかをまとめました。
透き通る世界とはなに?
鬼滅の刃の作品情報
『鬼滅の刃』は2016年から連載されている少年漫画です。この記事で紹介する「透き通る世界」は、『鬼滅の刃』で使われている言葉です。ここではその言葉について詳しく解説する前に、『鬼滅の刃』の作品情報について紹介します。
鬼滅の刃の概要
『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴によって週刊少年ジャンプで連載されているダークファンタジー漫画です。大正時代を舞台に、鬼と戦うストーリーを描いています。2019年からはアニメ化されて人気になりました。アニメ最終回では、2020年に『無限列車編』が映画化されることが発表されました。
鬼滅の刃のあらすじ
竈門炭治郎は、炭焼小屋の息子で炭を売って暮らしていました。しかしある時、家族が鬼舞辻無惨という鬼に殺されてしまいます。唯一生き残っていた妹の禰豆子は、鬼舞辻無惨の血を傷に浴びてしまったことによって鬼になってしまいます。炭治郎は禰豆子を人間に戻すために、鬼を狩る鬼殺隊へと入隊します。炭治郎は鬼殺隊として鬼と戦いながら、禰豆子を人間に戻す方法を探します。
透き通る世界の概要
『鬼滅の刃』には、「透き通る世界」という言葉が登場します。「透き通る世界」という言葉をはじめに使ったのは、炭治郎の父です。炭治郎の父の説明によると、「正しい呼吸」と「正しい動き」が重要だと言っています。最小限の動作で最大限の力を引き出すことで、頭の中がだんだん透明になっていくといいます。
自分の身体の中の血管一つ一つまで認識しすることで、難しい動作も一瞬で行なうことができるようになります。こうして頭の中を透明にすると「透き通る世界」が見えるというのです。これが猗窩座の言う「至高の領域」で、「透き通る世界」の正体でした。
透き通る世界の強さや謎を考察
考察①努力の末にたどり着く?
「透き通る世界」とは、努力によってたどり着くものだといわれています。炭治郎の回想で父は病弱ながらも、日没から夜明けまで舞い続ける過酷なヒノカミ神楽を行っていました。炭治郎は父の身体を心配していましたが、父は「透き通る世界」が見えるようになってからは神楽が辛くなくなったと言っています。父親、つまり炭治郎の祖父から神楽を教わった時よりも楽だと炭治郎に語っていました。
それだけ炭治郎の父は、「力の限り藻掻いて苦しんだからこそ届いた"領域"」と説明しています。それだけの鍛錬を積まなければならず、実際に父も炭治郎に対してたゆまぬ努力を続けるように言いました。炭治郎は努力に加えて、「透き通る世界」がどのようにして見えるようになるのか考えて、やっと見えるようになりました。
それに対して黒死牟と戦った無一郎は、戦闘中に無意識に「透き通る世界」が見えることができるようになりました。そのためある程度の鍛錬を必要とした後は、炭治郎のように考えながら「透き通る世界」にたどり着く者と、無意識に「透き通る世界」にたどり着く者がいるようです。
考察②縁壱は幼少期から見えていた?
炭治郎や他の剣士たちとは違い、縁壱だけは幼少期から「透き通る世界」が見えていました。これは、生まれ持っての才能です。実際に黒死牟の回想では、縁壱はずっと病弱な母に寄り添っていました。親離れができないのだと厳勝は思っていましたが、実は左半身が不自由になっていた母を支えていたということが判明します。その頃から縁壱は「透き通る世界」が見えていたのだと思われます。
実際に縁壱が「透き通る世界」について厳勝に話したのは、初めて剣を握ったにも関わらず父の配下を一瞬で倒した時です。縁壱の木刀で叩かれた箇所は、7歳の子供が打ったとは思えないほど腫れ上がりました。厳勝がなぜ勝てたのかを縁壱に聞くと、縁壱は「生き物の身体が透けて見える」と言いました。これにより縁壱は7歳以前から「透き通る世界」が見えていたことが判明しました。
透き通る世界の覚醒者たち
覚醒者①竈門炭治郎
炭治郎は強さを追い求める猗窩座との戦いで覚醒しました。実は最初に「透き通る世界」を見えるようになったのは、半天狗での戦いでした。しかしその時はたまたま見えただけで、完全な覚醒には至りませんでした。しかし炭治郎は猗窩座と戦いながら伊之助や父との会話を思い出し、「透き通る世界」が見えるようになりました。
これにより、炭治郎はさらなる強さを得ます。猗窩座は義勇の腹を拳で突こうとしていましたが、その拳を猗窩座に気づかれずに切断しました。炭治郎は「透き通る世界」が見えるようになって、時間がゆっくり進むように感じました。対して猗窩座は炭治郎から闘気が消えたと感じ、これが猗窩座の求めていた「至高の領域」だと理解します。
覚醒者②竈門炭十郎
竈門炭十郎は、炭治郎の父です。炭十郎は、炭治郎にヒノカミ神楽が辛くはないかと尋ねた時に、「透き通る世界」について教えました。その後炭十郎は見取り稽古を行いました。炭十郎は、3mほどもある巨大な熊を一本の斧で倒します。熊を倒すのを見ていた炭治郎は、熊を倒す時も炭十郎がいつもどおりの植物のような気配だったと語っています。
覚醒者③継国厳勝/黒死牟
上弦の壱の黒死牟は、とてつもない強さを持つ鬼でした。その強さは、鬼になることで得た「透き通る世界」です。実際に黒死牟が「透き通る世界」を見ている描写があるのは、無一郎や悲鳴嶼が現れた時です。黒死牟は悲鳴嶼を見て、これほどまで鍛えた剣士は300年振りだと言っていました。
覚醒者④時透無一郎
無一郎は黒死牟との戦いで「透き通る世界」が見えるようになっていました。それが判明したのは、無一郎が片足を切断されながらも黒死牟の懐へ刀を刺した時です。無一郎は「透き通る世界」が見えたことで、黒死牟の攻撃をギリギリでかわすことができました。
覚醒者⑤悲鳴嶼行冥
悲鳴嶼は黒死牟との戦いの中で、黒死牟が何かを見ていることに気づきます。戦いながら何を見ているのかを考えていると、唐突に「透き通る世界」が見えるようになります。悲鳴嶼は黒死牟はこれを見ているのだと理解しました。その後悲鳴嶼の戦闘力は格段に上がり、ついに黒死牟を追い詰めることができました。
覚醒者⑥継国縁壱
縁壱は厳勝の弟で、はじまりの呼吸を作った者でもあります。縁壱が生きていたのは戦国時代ですが、その生き様は厳勝の回想で判明しています。縁壱は生まれながらに「透き通る世界」が見えていました。厳勝は「透き通る世界」が見える縁壱にずっと嫉妬心を抱き、その領域に到達するために鬼となってしまいました。
透き通る世界に関する感想や評価
縁壱さんの道を極めた者が辿り着く場所は同じという言葉、同じ結論(透き通る世界と赫刀)に至ろうともそこにたどり着くための過程(呼吸)が必ずしも同じになるとは限らないことを示しているんですよね。山登りのようにルートはいくつもあるし、日の呼吸でなくても頂には行けるって彼は知っていたのです
— うぃき子@霞太郎 (@madoka_w_e) November 24, 2019
はじまりの呼吸を生み出した縁壱は、厳勝から後継者を作るように言われていました。しかし、縁壱は後継を作る必要はないと言いました。それは、「道を極めた者が辿り着く場所は同じ」と言います。厳勝は日の呼吸の使い手でないと、「透き通る世界」を見ることができず「赫刃」になることはないと思っていました。
しかし、霞の呼吸の使い手である無一郎は「透き通る世界」と「赫刃」の両方を得ました。これは縁壱が言っていた言葉そのものでした。日の呼吸でなくても、極めれば縁壱のところへとたどり着くことができるのです。厳勝は鬼になったことで「透き通る世界」を得ましたが、結局は縁壱の元へはたどり着くことができませんでした。ファンの間では、厳勝の考え方について様々な考察がされていました。
本当はひめじまさんも生き抜いて、少しの間実弥に寄り添ってくれたらと願いたいけど、これは相当厳しいだろうな…
— まな (@mana_ki168) November 22, 2019
透き通る世界まで達したから、より良い呼吸の仕方も分かって延命する、とかがあったら良いのに…
ひめじまさんから玄弥の話を聞いたりするのとか見たい。強欲。
黒死牟との戦いで、悲鳴嶼は痣が発現しました。痣が出た剣士は特別な力を得る代わりに、25歳になる前に死亡してしまいます。悲鳴嶼は既に25歳を超えているので、いつ死んでもおかしくない状況にあります。ただ、唯一痣が出ても80になるまで縁壱だけは生きることができました。縁壱と同じく「透き通る世界」が見えるようになった悲鳴嶼も、延命できるのではないかと考察されている方もいました。
痣が出るだけだと体を酷使して死に至るんだろうな 透き通る世界、無駄な動きをしない戦い方を合わせて長く強く戦える方式である気がする
— 比良田 (@katsuebo) November 18, 2019
こちらの方も、「透き通る世界」が見えるようになることで無駄な動きを減らし、死ぬことがないのではないかと考察されていました。縁壱が生きていた時代は、縁壱以外に「透き通る世界」を見たものはいませんでした。現在「透き通る世界」が見えるようになった剣士たちが、今後生存できればその真相も分かると思われます。
透き通る世界についてまとめ
「透き通る世界」とは身体が透き通って見えることです。厳勝は鬼になったことでようやくその世界を見ることができました。しかし、悲鳴嶼と無一郎と炭治郎は戦いの中で「透き通る世界」を見る事ができるようになります。「透き通る世界」の考察では、これが見えることによって痣持ちでも延命できるのではないかと考えている方がたくさんいました。
しかし、既に「透き通る世界」が見えた無一郎は黒死牟との戦いで死亡してしまいました。残るは炭治郎と悲鳴嶼です。この2人が生き残れば、「透き通る世界」についてまた何か分かるかもしれません。また、まだ生き残っている柱もいるので、これからのストーリーで「透き通る世界」を見る剣士もいるかもしれません。これからも『鬼滅の刃』の鬼との戦闘には注目です。