【とある科学の一方通行】菱形幹比古は妹・蛭魅思いの研究者！目的や最後は？

とある科学の一方通行の作中で妹の菱形蛭魅をレベル6にするために暗躍した科学者菱形幹比古。菱形幹比古は謎の組織｢DA｣や死霊術を使う魔術師エステル・ローゼンタールなどを利用し、妹である菱形蛭魅をレベル6にしようとするものの、一方通行やエステル・ローゼンタールによって計画が頓挫し、無念にも死亡してしまう最後を遂げてしまいます。本記事ではそんな菱形幹比古の掲げている目的や死亡する最後などをご紹介します。

では菱形幹比古の目的や死亡する最後などについてご紹介する前に、菱形幹比古が登場するとある科学の一方通行の作品情報や簡単な物語のあらすじをチェックしていきましょう。菱形幹比古が登場するとある科学の一方通行とは大人気メディアコンテンツとある魔術の禁書目録のスピンオフ作品として日本の漫画家である山路新が作画を務め、2014年から2020年3月現在にかけて｢月刊コミック電撃大王｣で連載されている漫画作品です。

とある科学の一方通行はそのタイトルの通り、とある魔術の禁書目録に登場するレベル5の超能力者である一方通行（アクセラレーター）に焦点を当てた作品となっています。科学サイドを描いたとある科学の超電磁砲と違い、とある科学の一方通行は科学サイドの他に魔術サイドも取り入れた物語が描かれています。そんなとある科学の一方通行は非常に高い人気を博しており、2019年の7月から9月まで全国でアニメが放送されました。

超能力者を開発するために設立された学園都市である日、とある科学の一方通行の主人公である最強のレベル5の超能力者一方通行は｢打ち止め｣を救出するのですが、その際に脳へ傷を負ったことで入院生活を送ることになります。しかし、入院生活を送る一方通行はその中で｢妹達｣を狙う魔術師エステル・ローゼンタールと謎の組織｢DA｣と遭遇してしまいます。そして一方通行は｢妹達｣を守るため、戦いへと身を投じることになるのでした。

本記事で目的や死亡してしまう最後をご紹介する菱形幹比古とはとある科学の一方通行に登場するキャラクターの1人です。とある科学の一方通行に登場する菱形幹比古は金髪と緑色のジャージに白衣を纏っているのが特徴のキャラクターであり、研究者として学園都市の聖音高等学校に所属しています。研究者の菱形幹比古は研究のためなら何でも利用する猟奇的な性格の持ち主であり、元々非人道な組織｢プロデュース｣に所属していました。

しかし研究者としての才能はずば抜けており、能力の強さは身体の大きさに比例しているという性質を発見しました。この性質を利用して菱形幹比古は巨大な機械と脳を合体させることで最適かつ最強の兵器を作り上げました。そんな天才科学者菱形幹比古はとある科学の一方通行の作中である目的のために｢DA｣と協力し、｢打ち止め｣を狙います。それを知った一方通行は｢打ち止め｣を守るため、菱形幹比古と対峙することになります。

とある科学の一方通行の作中で科学者の菱形幹比古は菱形蛭魅というキャラクターを溺愛しています。菱形蛭魅とは菱形幹比古の妹であり、兄である菱形幹比古と同じく聖音高等学校に通っていました。菱形幹比古はそんな溺愛している妹の菱形蛭魅と一緒に、ある日エステル・ローゼンタールという死霊魔術師と出会いました。心優しい性格をした菱形蛭魅はエステル・ローゼンタールと友達になるのですが、ある事故で死亡してしまいます。

事故で死亡してしまった菱形蛭魅を救うため、エステル・ローゼンタールは死霊術を使って生き返らせようとします。しかしエステル・ローゼンタールは死亡した菱形蛭魅の蘇生に失敗し、｢ナンバーズの悪霊｣である｢檮杌｣が菱形蛭魅の身体を乗っ取ってしまいます。急ぎエステル・ローゼンタールは｢檮杌｣を回収しようとするのですが、妹の死亡を受け入れない菱形幹比古が｢檮杌｣を妹と思い込み、エステルとの関係は瓦解してしまいます。

とある科学の一方通行の作中で菱形幹比古はある目的のために｢打ち止め｣や｢妹達｣のデーターを手に入れようとし、一方通行と敵対することになります。では菱形幹比古の目的とはいったい何なのでしょうか。結論から言うと、菱形幹比古の目的は妹である菱形蛭魅をレベル6と呼ばれる絶対能力者にすることです。しかしこれは元々妹思いの性格であった菱形幹比古を疑似魂魄で支配した｢檮杌｣のある目的が原因となっていました。

｢檮杌｣は10000回の死の記憶を｢生命の樹｣で書き換えてケテルになろうと考えており、コントロールされた菱形幹比古は｢檮杌｣となった妹菱形蛭魅をレベル6にし、完全な肉体と能力を持つ人間に進化させようとします。｢檮杌｣は菱形幹比古を支配して10000回の死の記憶を｢打ち止め｣や｢妹達｣から得ようと企みます。結局最後まで｢檮杌｣の目的のために支配されていた菱形幹比古は失意の中死亡し、利用されただけの人生に幕を下ろします。

上述でご紹介した通り、菱形幹比古は悪魔である｢檮杌｣にコントロールされ、｢檮杌｣の魂が入った妹・菱形蛭魅をレベル6といわれる完全なる能力者にしようとします。この目的を達成するため、菱形幹比古はとある科学の一方通行の作中で暗躍し、主人公である一方通行と敵対することになります。ではここからは妹をレベル6にしようとした菱形幹比古がとある科学の一方通行の作中でとった行動についてまとめてご紹介していきます。

とある科学の一方通行の作中で菱形幹比古は魔術師であるエステル・ローゼンタールが使う死霊術を利用して｢棺桶｣と呼ばれるある兵器を完成させます。この菱形幹比古が開発した｢棺桶｣と呼ばれる兵器は、死んだ人間の身体を入れ、そこにエステル・ローゼンタールから奪った｢悪霊｣を憑依させることで最強の能力者を作り出す機械となっています。死んだ人間を｢棺桶｣に入れることで、元より2段階上の力を発現させることが出来ます。

当初プロトタイプとして能力者の人皮狭美の死体と低ランクの悪霊を｢兵器｣で合体させたものの、悪霊が低ランクであることから一方通行に瞬殺されてしまいました。しかしその後｢窮奇｣・｢トウテツ｣・｢渾沌｣という3つのナンバーズの悪霊を｢棺桶｣で憑依させることで最強の兵器を生み出すことに成功します。これはローゼンタール家に伝わる死霊術を悪用して完成させた兵器であり、あの学園都市最強の一方通行さえも苦戦しました。

｢DA｣とは学園都市の闇に紛れて過激な正義を執行している｢警備員｣の中の1つの組織です。菱形幹比古と｢檮杌｣の魂が憑依した菱形蛭魅はそんな｢DA｣と連携しており、恐るべき能力を持った兵器｢棺桶｣などを貸し出しています。また、｢DA｣に支援している統括理事会の亡本裏蔵とも菱形幹比古は繋がっています。

しかし完全な肉体と能力を持つ菱形蛭魅を作ろうとしている菱形幹比古にとって｢DA｣は利用出来る道具でしか無く、全く道徳的な概念を抱いていません。そのため、｢DA｣が学園都市の統括理事を務める亡本裏蔵に見限られた際も助けようとはせず、最後まで利用して使い捨ててしまいました。

｢檮杌｣に支配されて妹である菱形蛭魅を完全能力者（レベル6）にしようと企む菱形幹比古はかつて一方通行をレベル6にシフトアップさせるために作られた｢打ち止め｣と｢妹達｣に目を付けます。菱形蛭魅を支配している｢檮杌｣はケテルに至るまでに必要な10000回の死の記憶を得るため、｢打ち止め｣と｢妹達｣を利用しようと考えたのです。そして｢檮杌｣に支配されている菱形幹比古は｢打ち止め｣に狙いを定め、捕獲作戦を実行に移します。

しかしエステル・ローゼンタールや一方通行の邪魔が入り、｢打ち止め｣の捕獲は失敗に終わってしまいます。その後作戦が失敗した菱形幹比古は｢DA｣に捕縛されているミサカ10046号を使って目的を達成しようと考えます。この時菱形幹比古は｢DA｣を使って彼女を輸送しようとするものの、亡本裏蔵によって｢DA｣が壊滅してしまいます。そして一方通行は計画を阻止するため、菱形幹比古がいる場所に襲撃を仕掛けるのでした。

一方通行の襲撃を受けた菱形幹比古は｢棺桶｣から生み出した兵器｢窮奇｣・｢トウテツ｣・｢渾沌｣を出撃させて迎え撃ちます。しかし、｢窮奇｣と｢トウテツ｣の2体は圧倒的強さを誇る一方通行の前に敗れ、残るは｢渾沌｣のみとなってしまいます。菱形幹比古はそこで｢渾沌｣を時間稼ぎに使い、1000回にも及ぶ死の記憶を｢妹達｣から取り出すことにします。死の記憶を取り出した菱形幹比古はそれを使い、菱形蛭魅をレベル6にしようとしました。

しかしこの時かつて脱走したエステル・ローゼンタールが｢檮杌｣の思惑を阻止するために潜んでおり、｢檮杌｣が憑依した菱形蛭魅を｢舜帝の剣｣で刺そうとします。このエステル・ローゼンタールに気付いた菱形幹比古は急ぎ妹と信じる｢檮杌｣の菱形蛭魅を庇ってエステル・ローゼンタールともみ合いになります。この時エステル・ローゼンタールの｢舜帝の剣｣が腹部を貫き、菱形幹比古は瀕死の重傷を負ってしまうことになりました。

腹部に重傷を負ったものの、菱形幹比古は計画を止めようとしませんでした。しかし、菱形幹比古は妹である菱形蛭魅の口から｢檮杌｣であることを告げられ、絶望してしまいます。そして｢檮杌｣はイサク・ローゼンタールというローゼンタール家の4代目当主の意思で巨大な化物の姿になり、菱形幹比古を飲み込んでしまいます。しかしこの時菱形幹比古は搬入スペースから脱出しており、一方通行に協力を取り付けるのでした。

巨大化した｢檮杌｣はエステル・ローゼンタールやミサカ10046号達と激しい死闘を繰り広げ、遂にエステル・ローゼンタールが持つ｢舜帝の剣｣で倒されることになります。しかし｢檮杌｣の死を見届けた菱形幹比古は既に瀕死の状態となっており、エステル・ローゼンタールと菱形蛭魅に別れの言葉を告げます。そして｢檮杌｣の崩壊で学園都市が吹き飛ぶという遺言を残して菱形幹比古は失意の中死亡し、最後を遂げてしまうのでした。

アニメとある科学の一方通行で菱形幹比古の声優を担当したのは2010年にデビューした日本の男性声優である逢坂良太です。菱形幹比古を演じた逢坂良太は明るい少年から透明感のあるキャラまで見事に演じることが出来る幅広い演技力の持ち主であり、2020年3月現在まで後述のように多数のアニメ作品に出演しています。狂気の中に妹思いな性格を隠す菱形幹比古の難しい役柄も逢坂良太は持ち前の高い演技力で演じきっています。

• 2012年のアニメ｢つり球｣：真田ユキ役
• 2013年のアニメ｢革命機ヴァルヴレイヴ｣：時縞ハルト役
• 2016年のアニメ｢機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ｣：ハッシュ・ミディ役
• 2017年のアニメ｢ようこそ実力至上主義の教室へ｣：平田洋介役
• 2018年のアニメ｢ガンダムビルドダイバーズ｣：シャフリヤール役
• 2019年のアニメ｢ぼくたちは勉強ができない｣：唯我成幸役

とある科学の一方通行に登場する菱形幹比古に関する感想では菱形幹比古が好きといった感想が多く寄せられていました。菱形幹比古は当初、研究と目的のためなら何でもする悪役として描かれていました。しかし本当は妹である菱形蛭魅を溺愛する優しいお兄ちゃんであり、最後は本当の顔を明かして死亡してしまいます。この面と裏のギャップから菱形幹比古は敵役ながら高い人気を博しています。

とある科学の一方通行に登場する菱形幹比古に関する感想では妹である菱形蛭魅との関係が好きといった感想も寄せられていました。菱形蛭魅は病弱であることから自ら命を絶ち、自身の死体を兄に使って貰おうと考えます。しかし、妹を溺愛する菱形幹比古は菱形蛭魅の死を受け入れられず、悪事に手を染めてしまいます。確かに2人は歪な関係となってしまったものの、元々はお互いを思いやる心優しい兄妹となっていました。

とある科学の一方通行に登場する菱形幹比古に関する感想では菱形幹比古を演じた声優に注目する感想も多く見受けられました。アニメとある科学の一方通行で菱形幹比古を演じた逢坂良太は難しい役柄であるものの、その高い演技力で菱形幹比古の魅力を存分に表現しています。特に岡本信彦演じる一方通行と菱形幹比古の掛け合いは、まるで目の前に実在しているかのような錯角を覚えるほど見事なものになっています。

本記事ではとある科学の一方通行に登場する菱形幹比古について目的や最後などをまとめてご紹介しました。菱形幹比古は妹である菱形蛭魅を完全能力者にするため悪事を繰り返すのですが、本当は｢檮杌｣に支配されていただけで、決して悪人とはいえないキャラクターでした。もし2人が研究者にならず、普通の生活を送っておれば、超能力や｢檮杌｣のしがらみを受け無い幸せな日々を掴み取っていたかもしれません。