【鬼滅の刃】童磨と琴葉（伊之助の母）の関係は？過去の因縁を考察

大人気漫画鬼滅の刃のメインキャラクターである鬼殺隊の剣士嘴平伊之助。｢獣の呼吸｣を用いて戦う嘴平伊之助は当初、狼に育てられた捨て子だといわれていました。しかし、漫画鬼滅の刃の作中で童磨と遭遇した嘴平伊之助は自らの母である琴葉を知り、過去にとある関係があったことで童磨とは大きな因縁がありました。本記事ではそんな嘴平伊之助が漫画鬼滅の刃の作中で知った童磨と琴葉の関係や過去の因縁などについてご紹介します。

では童磨と琴葉の関係や過去の因縁などをご紹介する前に、童磨と琴葉が登場する漫画鬼滅の刃の作品情報について簡単にご紹介していきます。鬼滅の刃は鬼となった妹を助けるために主人公の竈門炭治郎が大正時代の日本で鬼と戦う姿を描いた和風アクション作品であり、2016年から2020年3月現在にかけて｢週刊少年ジャンプ｣で連載しています。作者は吾峠呼世晴という漫画家が担当しており、彼にとって初の連載漫画となっています。

そんな漫画鬼滅の刃は魅力溢れる登場人物や物語などが多くの女性読者の心を鷲掴みにし、吾峠呼世晴の初連載作品でありながら2020年3月現在累計発行部数4000万部を超える大ヒットを記録しています。また過去に漫画鬼滅の刃は2019年の漫画売り上げランキングで11年間首位を飾った漫画｢ワンピース｣を超える快挙を成し遂げました。この人気から2019年にアニメ化され、2020年に劇場版アニメが放映されることが決定しました。

時は大正時代の日本、主人公の竈門炭治郎は母と幼い弟妹達を炭売りで稼いだお金で養いながら生活を送っていました。しかしある日、母や幼い弟妹達は惨殺され、生き残った妹の禰豆子が鬼と化してしまいます。鬼となった禰豆子は竈門炭治郎を襲うなどし、完全に理性が失ってしまっていました。その中で竈門炭治郎は家族を殺したのは鬼であることを知り、彼は鬼への復讐と鬼となった禰豆子を救うために旅立つのでした。

本記事で嘴平伊之助の母である琴葉との関係や過去の因縁などをご紹介する童磨とは漫画鬼滅の刃に登場するキャラクターの1人です。漫画鬼滅の刃に登場する童磨は洋風の着物が特徴の朗らかな青年であり、陽気な性格をしていることからいつも笑みを浮かべています。実はその正体は鬼舞辻無残の配下であり、十二鬼月の次席である｢上弦の弐｣です。陽気な性格はまやかしであり、人喰い鬼である童磨は非常に残忍な性格をしています。

元々過去に｢万世極楽教｣の教祖から生まれた童磨は｢万世極楽教｣の教祖として人間界に潜み、妓夫太郎と堕姫兄妹を鬼にしたり、胡蝶カナエを殺害するなどの悪行を行なっています。漫画鬼滅の刃の作中で童磨は過去に因縁を持つ胡蝶しのぶと対峙します。そして嘴平伊之助によって殺害され、無残な最後を遂げてしまいました。しかし嘴平伊之助の母である琴葉とは過去に面識があり、嘴平伊之助に出生を明かした張本人でもあります。

漫画鬼滅の刃に登場する琴葉とは作中で鬼殺隊の剣士を務める嘴平伊之助の母親にあたるキャラクターです。嘴平伊之助の容姿端麗な見た目と同じく、母親の琴葉は黒髪と緑色の瞳が特徴の美しい女性となっています。そんな琴葉は、当初捨て子だった嘴平伊之助が父蜘蛛と対峙した際に走馬灯として初登場を飾ります。この時嘴平伊之助は過去の記憶を失ってしまっており、走馬灯で見た琴葉が母親と息子の関係だと分かりませんでした。

その後、漫画鬼滅の刃の作中で嘴平伊之助が童磨と対峙した時に琴葉との関係を知ることになります。後述でご紹介するのですが、琴葉は夫の家庭内暴力に苦しんでおり、嘴平伊之助を連れて童磨のいる｢万世極楽教｣へ逃げ込みました。そこで琴葉は鬼の姿の童磨を見てしまい、悲惨な最期を遂げてしまいます。今は亡き琴葉は非常に息子である嘴平伊之助を愛しており、嘴平伊之助はしのぶと指切りをした時に母の面影を重ねていました。

ではここからは漫画鬼滅の刃に登場する童磨と琴葉の関係や過去の因縁についてご紹介していきます。漫画鬼滅の刃の物語の遙か昔、嘴平伊之助を生んだ琴葉は夫と共に生活を送っていました。しかし、琴葉は家庭で夫や姑からDVを受けており、日々の生活に頭を抱えていたそうです。この時琴葉は唯一の救いである息子の嘴平伊之助に強い愛情を注ぎ、夫や姑からの家庭内暴力に苦しめられながらも彼に指切りの歌を聞かせていました。

指切りの歌を聞かせてくれた母の強い愛情は成長した嘴平伊之助の記憶にも残っており、自然と嘴平伊之助は指切りを胡蝶しのぶと交わした際、母である琴葉の面影を無意識に胡蝶しのぶと重ねていました。そんな嘴平伊之助に強い愛情を注いでいた琴葉はある日、嘴平伊之助に暴力を振るおうとする夫に噛みついてしまいます。そしてこれまでの我慢が爆発した琴葉は夫から逃げ、嘴平伊之助と一緒に｢万世極楽教｣へ向かうのでした。

嘴平伊之助と共に｢万世極楽教｣へ向かった琴葉はそこで童磨と関係を築くことになります。人間界に潜む童磨は｢万世極楽教｣の教祖をしており、自然と琴葉は童磨と出会いました。童磨が人喰い鬼であることを知らない琴葉は教祖をしている童磨に忠誠を誓い、｢万世極楽教｣の教徒となることになりました。童磨は非常に残酷な性格をした鬼であるものの、なぜか｢万世極楽教｣に来た琴葉を手厚くもてなし、夫と姑を殺してしまいます。

おそらく童磨自身、琴葉に対して愛情に近い感情を抱いていたのではないでしょうか。しかし｢万世極楽教｣へ入信した琴葉はある日、教祖である童磨が人を食べているところを目撃してしまいます。この時琴葉は童磨を化物と喚び、必死に逃げました。しかし逃げ切ることが出来ず、琴葉は嘴平伊之助を崖下に落として童磨に殺害されてしまいました。この琴葉の死が童磨と嘴平伊之助の間にある因縁の大きな理由となっています。

上述でご紹介した通り、嘴平伊之助と親子の関係にある琴葉は童磨によって殺害されてしまいました。しかし、殺してしまったものの、童磨は琴葉に対して傷を治療したり、彼女を傷つけた夫と姑を殺して山に捨てるなどの善幸を行なっていました。人を傷つけることに躊躇いの無い童磨にとってこれはありえない事です。また童磨は琴葉について、寿命が尽きるまで手元に置いて殺すつもりが無かったと作中で語っています。

ではなぜ残酷な童磨は琴葉を喰おうと考えていなかったのでしょうか？元々童磨は｢万世極楽教｣の教祖の子供として生まれるものの、碌な愛情を受けず、ただ人と違う瞳の色や高い知性が理由で神格化され、崇められる日々を送っていました。おそらく童磨はこの過去が理由で、子供に愛情を注ぐ琴葉に愛情や絆といった感情が芽生えたのではないでしょうか？それを証拠に、童磨は｢頭は悪いが心は美しい｣と琴葉について語っています。

上述の琴葉と童磨の関係で少し触れた通り、｢万世極楽教｣に入った琴葉はある日、鬼となって人を喰らう童磨の姿を目撃してしまいました。琴葉は人を喰らう童磨の姿に恐怖し、急ぎ童磨の元から息子である嘴平伊之助を連れて逃亡しようとします。確かに童磨は死ぬまで傍に置いて琴葉を食べるつもりはありませんでした。しかし、人喰い鬼の姿を見られたからには殺害するしか無く、童磨は自身の本当の姿を見た琴葉を追いかけます。

普通の人間が人喰いの鬼から逃げることなど出来ません。琴葉は嘴平伊之助を連れて逃亡するものの、結局童磨に追いつかれてしまい、崖下に追い詰められることになってしまいます。そして琴葉は涙を流しながら息子である嘴平伊之助を崖下から落とし、童磨に殺されてしまいました。この時童磨は赤ん坊の嘴平伊之助を殺さず、見逃してしまいます。これが仇となった童磨は最後、母の仇討ちとして嘴平伊之助に殺されてしまいました。

漫画鬼滅の刃の作中で童磨は無限城の中で蟲柱である胡蝶しのぶと戦うことになります。胡蝶しのぶにとって童磨は姉の胡蝶カナエを殺した因縁の相手でした。そのため胡蝶しのぶは本気で童磨に挑むものの、両腕で全身の骨を砕かれて敗北を喫してしまいます。この時鬼殺隊の剣士の1人である栗花落カナヲがその場に駆けつけ、無残な姿となった胡蝶しのぶを見て童磨に強い怒りを抱き、胡蝶しのぶを超える剣の腕前で戦いに望みます。

その際童磨は普段隠している本性が見破られたことで凶暴性を露わにしており、胡蝶しのぶを超える剣の腕前を持つ栗花落カナヲを圧倒します。そして童磨は彼女の剣を奪い、栗花落カナヲは追い詰められてしまうことになります。するとその瞬間、嘴平伊之助が姿を現わします。童磨は嘴平伊之助の姿を見て自身が殺した琴葉の事を思い出し、出生の秘密を明かします。これを聞いた嘴平伊之助は復讐のために童磨を殺そうとしました。

しかし時間が無い童磨は｢結晶ノ御子｣に戦いを任せて嘴平伊之助の前から去ろうとします。するとその瞬間童磨の身体がなぜかいきなり溶け始めてしまいます。実はこれは胡蝶しのぶが全身に塗った藤の花の毒の効果であり、彼女を喰らった童磨は胡蝶しのぶの罠に嵌まってしまいました。全身が溶け始めた童磨に為す術は無く、栗花落カナヲと嘴平伊之助の連携攻撃によって頚を落とされてしまうことになりました。

頚を落とされた童磨は残された身体が完全に崩壊したことで全てを諦め、自らの死を静かに受け入れました。すると死を受け入れた童磨の眼前に胡蝶しのぶの姿が現れ、｢とっととくたばれ糞野郎｣と罵られます。そして頚だけとなった童磨はかつて母親を殺した嘴平伊之助に潰され、息絶えました。もし琴葉を殺した際に嘴平伊之助も念のために殺害しておれば、ここまで無残な死に方をすることは無かったことでしょう。

漫画鬼滅の刃に登場する胡蝶しのぶとは鬼殺隊の隊士を務めているメインキャラクターの1人です。漫画鬼滅の刃に登場する胡蝶しのぶは小柄な身体をしたかわいい女性であり、頭に蝶の羽根の形をした髪飾りを付けているのが特徴となっています。しかしかわいい見た目とは裏腹に胡蝶しのぶは鬼に対して容赦しない非常に残酷な性格をしており、目や内臓などをめちゃくちゃにして拷問するという方法で鬼と人間の和解を考えています。

それでも胡蝶しのぶは鬼殺隊の中でも非常に優れた実力を持つ隊士であり、藤の毒を使った｢全集中・蟲の呼吸｣という能力を使って戦います。本人自身、鬼の頚を唯一斬れないと語っているものの、剣の技術や藤の毒を用いた能力の強さはトップクラスとなっています。この強さから胡蝶しのぶは鬼殺隊の最上級剣士である柱の1人として｢蟲柱｣の名を冠しており、前線で隊士達を統率する優秀な指揮官として全幅の信頼が寄せられています。

童磨が琴葉を殺害したことによって捨て子となった嘴平伊之助は過去の記憶を無くしてしまい、鬼殺隊に入隊した後胡蝶しのぶを母と感じるようになりました。そのため、嘴平伊之助は上述でご紹介した通り、指切りげんまんを交わした胡蝶しのぶと亡き母である琴葉を自然と重ねてしまいます。しかし本当の母である琴葉と母だと思って接していた胡蝶しのぶが童磨に殺されてしまい、嘴平伊之助は復讐心で童磨を惨殺することになりました。

漫画鬼滅の刃に登場する童磨と琴葉の関係に関する感想では2人には幸せな家庭を築いて欲しかったといった感想が非常に多く寄せられていました。童磨は作中で琴葉を殺害したものの、本当は殺すつもりが無く、死ぬまで傍にいて欲しいと考えていました。もし琴葉が童磨を拒絶していなければ、童磨と琴葉は上記の感想にあるイラストのように、幸せな日々を送っていたのではないでしょうか。

漫画鬼滅の刃に登場する童磨と琴葉の関係に関する感想では童磨が琴葉を殺すと考えていなかったことに驚く感想も寄せられていました。人喰い鬼である童磨は非常に残酷な正確をしたキャラクターであり、人の命を軽視しています。そのため、童磨が琴葉を傍に置いておきたかったと吐露するシーンは多くの読者を驚愕させることになりました。

最終決戦で嘴平伊之助と栗花落カナヲに敗北した童磨は走馬灯の中で胡蝶しのぶの姿を見てこれが恋なのではないかと感じました。嘴平伊之助は胡蝶しのぶを母親だと思っていたので、おそらく胡蝶しのぶと琴葉は似ていると推測出来ます。この推測により多くの読者からは、胡蝶しのぶに恋をしたことは琴葉に想いを寄せていた証明なのではないかといった声が多数寄せられていました。

本記事では漫画鬼滅の刃に登場する童磨と琴葉について2人の関係や過去の因縁などをまとめてご紹介しました。童磨は確かに嘴平伊之助の母である琴葉を殺害しています。しかし、童磨は琴葉に対して恋心のような想いを抱いており、決して殺すつもりはありませんでした。作中で童磨は最悪な外道として描かれているものの、その本性は子供の時与えられなかった愛情を欲している可哀想なキャラクターなのかもしれません。