【鬼滅の刃】下弦ノ伍の累の強さと能力とは？悲しい過去や家族・最後を考察

この記事で紹介する累は、「鬼滅の刃」の敵として登場する鬼です。鬼の中でも特に強い上位12体の十二鬼月に入れるほどの強さを持ち、与えられた数字は下弦ノ伍です。これは、下から2番目に該当します。

「鬼滅の刃」は、大人気漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」で連載されている作品で、鬼を倒す鬼殺隊の隊士となった少年を主人公とした物語です。アニメ「鬼滅の刃」は2019年4月から9月にかけて放送され、大反響でした。その人気を受けて、劇場版公開も決まっています。

「鬼滅の刃」の主人公・炭治郎は、炭を売って暮らす大家族の長男でした。ある日街まで仕事に出かけた際、顔見知りの男性から鬼が出没するから家に泊まっていくように言われます。忠告通り一夜休ませてもらい、家に帰ると一家は何者かによって惨殺されていました。まだ息があった禰󠄀豆子を背負って助けを求め山を降ります。禰󠄀豆子は道中で鬼となり、そこへ鬼殺隊の隊員・義勇が駆けつけ、妹を退治しようとしました。

「鬼滅の刃」下弦ノ伍の累は、真っ白い髪と肌を持つ子供の姿をした鬼です。肌や着物には、所々に円と線の赤い模様が入っています。当初、十二鬼月の文字が入った方の瞳が髪で隠されていました。切れ味の鋭い蜘蛛の糸のような血鬼術を使います。自身の能力を分け与えた家族と共に、那田蜘蛛山で暮らしていました。

あどけない見た目とは裏腹に冷徹で、自分の家族としてふさわしくない言動をとった者には、容赦ない制裁を加えています。過去、鬼になる前は、両親と共に暮らす病弱で寝たきりの少年でした。

「鬼滅の刃」の累は、柔軟性と耐性を備えた蜘蛛のような糸を自在に操る血鬼術を使う鬼です。炭治郎の日輪刀よりも先に自身の首を切り落として助かるなど、頭の回転が早く決断力もあります。ここでは、「鬼滅の刃」累の強さについて紹介していきます。

那田蜘蛛山に住まう累の家族の能力は、元々彼が授けたものでした。累は鬼狩りを怖がる弱い鬼たちに能力を与え、家族役をするよう要求していました。しかし、「鬼滅の刃」作中でこうした能力を他の鬼が使うシーンはなく、累だけの能力なのではないかと推測されます。

炭治郎が苦戦した強さを持つ累ですが、下弦ノ伍という12体いる十二鬼月の中では下位の方でした。これは、累が他の鬼に能力を分け与えていた行為が関係しているようです。能力を与えるということは、すなわち自分のその分の強さを削ることになるとも考えられます。

人間だった頃の記憶を忘れていた累でしたが、心のどこかで虚しさを感じており、自分が弱くなると知りつつも家族を増やしたかったという見方もあります。累の家族の蜘蛛たちは、いずれもみんな鬼殺隊を壊滅させられるほどの強さを持っていました。もし、累が家族を作らず、単独で行動する鬼だったら、上弦に匹敵する強さを持っていたかもしれません。

ここでは、「鬼滅の刃」作中で登場した累の血鬼能力を紹介していきます。こちらはその名の通り、鋼のように硬い糸のことです。先刻戦った父蜘蛛の身体よりも硬く、炭治郎の日輪刀を折って追い詰めたのもこの技でした。

刻糸牢は、炭治郎が水の呼吸拾ノ型・生生流転を出した時に累が使った技です。さらに強度が増した糸を蜘蛛の巣のような網目状に張り巡らせ、対象者を木っ端微塵にするものです。この時、炭治郎は死を予感して走馬灯を見ています。

炭治郎が初めて戦いで出した技・ヒノカミ神楽と、禰豆子の血鬼術・爆血もあって、炭治郎は無事に累の首を切り落とすことに成功したかに思われました。しかし、累はそれよりも先に自分で自分の首を切断しており、再び起き上がって炭治郎を始末しようとします。この時使用した累の血鬼術が、殺目篭です。半円形の篭のように編まれた糸を対象者に被せ、だんだんと小さくして切り刻む技です。

刻糸輪転は、中心の円から放射線状に網目が巡った硬い糸が、回転しながら対象者を襲う技です。累が最後に見せた技で、義勇の水の呼吸捨壱ノ型によって、全て切られてしまいました。

炭治郎が訪れた時に登場した那田蜘蛛山の累の家族は、父、母、兄、姉でした。母蜘蛛は、糸をつけた相手を自在に操る能力を使います。一番大きい父蜘蛛は、鬼殺隊の刀でも切れないほどの硬い身体を持ちます。兄蜘蛛は、顔は人面で身体は蜘蛛の見た目で、毒を打った人間を配下の蜘蛛にして操ります。姉蜘蛛は、一番要領よく、累の姉役を演じてきました。能力は巨大な繭の中に対象者を取り込んで溶かすというものです。

しかし、累にはこの他にもたくさんの偽りの家族がいます。弱い鬼たちに自分の能力を分け与える代わりに、家族になることを要求していました。累の基準に沿った家族として振る舞わなかった鬼や、逆らった鬼には、拷問や罰が与えられ、恐怖で支配していたといいます。

炭治郎と伊之助は、那田蜘蛛山で母蜘蛛を倒した後、父蜘蛛と遭遇します。硬い身体を持つ父蜘蛛は、刀で切ることができず2人は苦戦しました。そんな中、父蜘蛛が振り回した木に当たり、炭治郎は遠くへ飛ばされてしまいます。飛ばされながら炭治郎は、父蜘蛛が先ほど倒した母蜘蛛が忠告した十二鬼月なのだと判断し、伊之助にそのことを伝え無事でいるよう叫びました。

地面に落下する直前、炭治郎は水の呼吸・弐型を使って衝撃を和らげ着地を成功させます。そこにいたのが、姉蜘蛛に顔を傷つけられる罰を与えていた累でした。炭治郎は、仲間同士のはずなのに傷つけた理由を問います。累は、仲間ではなくて家族だといいますが、それに対し炭治郎は、信頼し合う匂いがせず絆は偽物だと返します。怒った累は、炭治郎に攻撃を仕掛け殺そうとします。

戦う中、累が放った糸を切ろうとした炭治郎の刀は、折れてしまいました。網目状になった糸によって殺されそうになった炭治郎を、背負っていた箱から飛び出してきた禰豆子が庇います。家族の絆を目の当たりにした累は、禰豆子を欲しがりました。累は、禰豆子を渡すなら炭治郎の命は保障すると交渉を持ちかけます。しかし、炭治郎が交渉を拒否したため、殺害してから奪うことにしました。

負けないと宣言する炭治郎に、累は今まで髪で隠していた瞳に刻まれた下弦の伍の文字を見せます。そして、後ろに庇っていた禰豆子を奪い、糸で動けないように捕らえ、恐怖で言うことを聞くよう失血させることにしました。糸で捕らえられたまま、禰豆子は目を瞑り意識を手放します。炭治郎は、水の呼吸の中でも強力な拾ノ型・生生流転を使い累に挑みますが、血鬼術・刻糸牢を使われ阻まれてしまいました。

その時、炭治郎は父親が生きていた幼いころの走馬灯を見ます。炭を売って生計を立てていた竈門家は、ヒノカミ様への祈祷として長時間舞を舞っていました。炭治郎は父親に、厳しい寒さの中どうしてそんなことができるのかと質問します。父親は呼吸にコツがあるとし、炭治郎にも呼吸の舞を舞う時の呼吸の仕方を教えていたようです。炭治郎はヒノカミ神楽・円舞を使って刻糸牢を切ることに成功しました。

炭治郎は累の元までたどり着き、相討ちを覚悟して首をはねようとします。その時、今まで気を失っていた禰豆子が目を覚まし、血鬼術・爆血を使って累の糸に火をつけ、炭治郎の周囲の糸を燃やします。禰豆子の血液がついていたこともあり、炭治郎は折れた刀で累の首を跳ねます。炭治郎は戦いの疲労で動くのがやっとという状態の中、禰豆子と1人で父蜘蛛と戦う伊之助のこと心配しました。

しかし、首を切って倒したと思った累は、後ろで起き上がります。彼は、炭治郎の日輪刀で切られる前に、自分の糸で首を切断していたのでした。怒りに震える累は、炭治郎だけでなく禰豆子も始末すると宣言します。ここで、動けず地面に横たわる炭治郎に血鬼術・殺目篭を使いました。絶った位絶命の中。水柱の義勇が現れ、殺目篭の糸を切断して炭治郎を助けます。

義勇は、苛立ちながら累が放った血鬼術・刻糸輪転を、水の呼吸捨壱ノ型・凪で全て切ります。再度技を放とうとしますが、あっという間にすぐ側にきた義勇に首を切られてしまいました。累は、首が地面に落ちる中、最後の足掻きとして炭治郎と禰豆子を殺そうと考えます。しかし、倒れる禰豆子を心配して寄り添う炭治郎を見て、過去のことを思い出しました。

累は、過去に母蜘蛛から家族を作る目的を聞かれたことがありましたが、人間だった頃の記憶を喪失していたため、答えることができませんでした。そして、家族を作ってその絆を目の当たりにすることで、自分が何を求めていたのか探ろうと考えていました。累は、人間だった頃、身体が弱く寝たきりの少年だったといいます。しかし、そこへ無惨が来て、累をもう病弱な身体の心配をしなくていい鬼に変えてしまいました。

累の両親は、息子が日光の下を歩けず、人を食らい続けなければならなくなったことを嘆いたといいます。そんな中、父親は、人を殺めてしまった累を刃物で刺し殺そうとしました。母親は、ただただ涙を流すだけで、止めようとしません。累は、 怒りにまかせて両親も殺害してしまいます。自分たち家族の間に絆などなかったのだと呆然とする中、母親は最後に健康な身体を与えられなかったことを謝罪し息を引き取りました。

その言葉を聞き、累は刃物を振りかざした時の父親の最後の言葉も思い出します。父親は、累を殺した後自分も命を断ち、一緒に罪を背負おうとしていたのでした。累は、家族の絆はきちんと存在していたことを知り、両親を殺めたことを心の底から後悔します。無惨は、そんな累に慰めの言葉をかけました。両親に会いたいと強く願う中、人間の時の記憶はどんどん薄れていきます。

能力を与えて家族になってもらっても、自分より強い鬼はできないため誰も庇護してくれず、孤独感が消えることもなかったといいます。累は、身体だけ衝動のままに竈門兄妹の元へ向かい側で倒れました。累の身体から悲しみの匂いを嗅ぎ取った炭治郎は、彼の背に手をおいて慰めます。炭治郎の優しさに触れた累は、ずっと両親に謝罪したかったのだと思い出しました。

累は、今までたくさん人を殺めてきたため、2人がいるであろう天国には行けないと諦めます。そこへ、累の両親が現れ、彼に寄り添いながら同じ場所へ行くと言いました。累は見た目が人間の姿に戻り、泣きながら両親に謝罪し、3人は地獄へと向かいます。

• 誕生日・1990年8月16日
• 血液型・A型
• 職業・声優、俳優
• 出身地・埼玉県
• 所属事務所・劇団ひまわり

内山昂輝の主な出演作に、「屍鬼」結城夏野役、「君と僕。」浅羽悠太役、「CRASH!」緑川一彦役、「つり球」宇佐美夏樹役、「神さまのいない日曜日」アリス・カラー役、「甘城ブリリアントパーク」可児江西也役、「ニセコイ」一条楽役、「ハイキュー!!」月島蛍役、「ばらかもん」木戸浩志役、「デス・パレード」クラヴィス役、「六花の勇者」ゴルドフ役、「虹色デイズ」直江剛役、「バッテリー」原田巧役などがあります。

ここでは、「鬼滅の刃」累に関する感想や評価を紹介していきます。まず、多く見られたのが、累の声優・内山昂輝に対する感想でした。冷徹な鬼の時や、人間だった頃の記憶を取り戻して過去を反省し両親に謝罪するシーンなど、演技力を褒める声が多くありました。

次に多く見られたのが、可愛いというものでした。ルックスや性格も含めて可愛いという人が多く、コスプレ衣装なども販売されていました。「鬼滅の刃」の敵キャラで、あまり登場回数は多くありませんが、人気がありグッズ化もされています。

「鬼滅の刃」累の過去が切ないという感想も多くありました。累は、過去に両親を殺してしまい、そのことを深く後悔して虚しさを感じていました。しかし、最後は会いたかった両親と再会を果たし、3人で一緒に地獄に向かいます。最後のシーンに涙したという「鬼滅の刃」ファンも多くいました。

ここまで、「鬼滅の刃」累の能力や強さ、最後、過去の出来事などを紹介してきました。十二鬼月の1人で、強靭な糸の血鬼術で炭治郎を追い詰めます。「鬼滅の刃」作中での活躍や、最後の感動シーンなどにご注目ください。