【鬼滅の刃】蟲の呼吸の使い手は胡蝶しのぶ！毒で倒す必殺技や全型を一覧で紹介

蟲の呼吸とは、大人気アニメ「鬼滅の刃」に登場する人気キャラクター、胡蝶しのぶが使う呼吸法の名前です。胡蝶しのぶは、人間を食べる鬼を倒す「鬼殺隊」幹部メンバーの「蟲柱」です。また彼女は他の柱たちとは違い、首を斬るのではなく毒によって鬼を殺すという一風変わった技の使い手です。

姉を鬼に殺された過去を持つ胡蝶しのぶは、鬼を憎む気持ちを抑えて、殺された姉のカナエの意思を継ぐ為、鬼と仲良くなる方法を考えようとしています。そんな蟲柱・胡蝶しのぶが使う技や呼吸法とはどのようなものなのでしょうか？今回は、「鬼滅の刃」内で胡蝶しのぶが使用する「蟲の呼吸」の全型の種類や、必殺技についてまとめて紹介していきます。

まずは、胡蝶しのぶと蟲の呼吸が登場する「鬼滅の刃（きめつのやいば）」の基本情報について紹介していきます。「鬼滅の刃」は、2016年11号から「週刊少年ジャンプ」によって連載されている大人気漫画です。2020年現在大ブームとなっている「鬼滅の刃」は、シリーズ累計発行部数が4000万部を突破する大ヒット作品となっています。

作者の吾峠呼世晴によって描かれた「鬼滅の刃」は、子供のみならず大人からも絶大な人気を誇り、2020年のコミック最新号の19巻は初版150万部を超えるという大記録となりました。「2019年集英社本ランキング」では第2位、「オリコン年間コミックランキング 2019」では、期間内の売上第1位という輝かしい功績を残しています。

「鬼滅の刃」のストーリーは、大正時代に、山で家族とつつましく幸せな生活を送っていた竈門炭治郎（かまどたんじろう）が、自分の留守中に鬼に家族全員を殺されるところから始まります。唯一息があった妹の禰豆子（ねずこ）も、鬼の血を浴びてしまい、鬼に変わってしまいました。大切な妹を人間に戻す為、苦しい修行を経て鬼滅隊に入った炭治郎が、仲間と共に最大の敵である鬼の始祖、鬼舞辻無惨を倒す戦いに挑みます。

次に、今回注目する蟲の呼吸の使い手、胡蝶しのぶのプロフィールを紹介していきます。胡蝶しのぶは、東京府北豊島郡滝野川村出身の、2月24日生まれの18歳の女性です。鬼を倒す「鬼殺隊」の幹部で「蟲の呼吸」の使いこなす蟲柱として活躍しています。身長151センチで37㎏と小柄な胡蝶しのぶは、力はあまりありませんが、薬学の詳しさや、鬼を殺す毒を精製する能力を買われて、鬼殺隊の柱に選ばれました。

華奢で鬼の首を斬る筋力がない胡蝶しのぶの日輪刀には刃がありません。首を斬れない代わりに、刀身に調合した毒を塗り付けて、その塗り付けた刀で鬼を斬ることにより、鬼を毒殺するという技を使います。力はない胡蝶しのぶですが、俊敏さと突きの能力には優れており、岩を貫通させるほどの実力を持っています。

「蝶屋敷」に住む胡蝶しのぶは、いつも蝶の羽を模した蝶の髪飾りと、童磨に殺された姉のカナエの形見であると思われる羽織を身に着けています。常に笑顔を絶やさず、「人も鬼も仲良くするべき」という平和主義的な考えを持つ胡蝶しのぶは、たまに命乞いをしてきた鬼を助けようとするような素振りを見せる事もありますが、「拷問に耐えられたら仲良くする」など、サイコパスなセリフを言う事も多く、性格の闇や歪みがうかがえます。

過去に両親を鬼に殺された胡蝶しのぶは、まだ壊されていない誰かの幸せを守りたいとの思いで、姉のカナエと共に鬼殺隊に入りました。姉の意思を継ぎ、鬼と仲良くしようと思いつつも、姉を殺された鬼への憎しみとで日々葛藤に悩んでいた胡蝶しのぶは、同じ境遇を持つ炭治郎の良き理解者となります。

胡蝶しのぶは、「姉のカナエが好きだと言ってくれた笑顔を絶やさないように」する為に、冷酷なセリフを吐く時でも、常に笑顔を絶やしません。本来の感情的な性格を抑えて、笑顔を維持する為に疲れてしまった胡蝶しのぶは、家族を殺されたにもかかわらず鬼との共存を望める炭治郎ならば、自分の代わりに姉の意思を受け継いでくれるのではないかと考えるようになっていました。

医学や薬学に優れた胡蝶しのぶの「蝶屋敷」では、鬼殺隊員専門の病院のようなものも運営しており、そこで、鬼との戦いで負傷した重症の鬼殺隊員の治療やリハビリをおこなっています。胡蝶しのぶは、鬼に盛られた特殊な毒をも解毒できるほどの凄い実力を持っていました。

胡蝶しのぶは、柱という多忙な立場にもかかわらず、炭治郎たちの鍛錬にも足を運んだり、蝶屋敷に親を失った「すみ」「きよ」「なほ」を引き取ったり、継子の栗花落カナヲの指導にもあたるなど、とにかくとても面倒見が良い性格です。怪我をした炭治郎や伊之助、善逸の3人に「全集中・常中」を会得させた回では、教育者としての資質も垣間見られました。

胡蝶しのぶは、柱としての戦いの他に、「機能回復訓練」と「珠世との薬の共同開発」という重要な任務に携わっています。「機能回復訓練」では、炭治郎たちに「全集中・常中」を教え、レベルアップさせました。

更に胡蝶しのぶは、炭治郎が禰豆子の為に集めた「上弦の血」を使って、「珠世との薬の共同開発」して、珠世と共に「鬼を人間に戻す薬」を開発しています。胡蝶しのぶは、「鬼滅の刃」の刃のストーリーの中で、とても重要な役割を担うキャラクターです。

胡蝶しのぶは、鬼殺隊の中で唯一「鬼の首を斬らない」戦闘スタイルです。小柄で華奢な体型ゆえに筋力も弱い胡蝶しのぶの日輪刃は、他のメンバーのものより軽量化されて細く、かぎ針に似た形をしています。胡蝶しのぶの日輪刃には藤の花から精製した特殊な毒を鞘に仕込まれており、草鞋の裏にも小刀を仕込んでいるとされています。

鬼の始祖である鬼舞辻無惨との戦いで鬼達の本拠地である「無限城」に誘い込まれた鬼滅隊のメンバーたち。そこで、胡蝶しのぶは、姉のカナエの仇である十二鬼月の一人・上弦の弐「童磨」と対峙します。さまざまな種類の技を出した胡蝶しのぶでしたが、童磨は圧倒的な力でその全ての毒を無力化して胡蝶しのぶを追い詰めます。

しかし、胡蝶しのぶは、最初から自分は格上の童磨に勝てないと予想して、捨て身の作戦を考えていました。あらかじめ童磨が女を喰うという情報を手に入れていた胡蝶しのぶは、自分の身体に37kgという童磨の致死量の70倍にあたる遅効性の毒を仕込んでいたのです。胡蝶しのぶは、最初から、毒にまみれた自分を食べさせて、童磨に確実なダメージを与えて倒そうという捨て身の罠を計画していました。

激しい死闘の末、胡蝶しのぶは予想通りに、童磨に吸収されて鬼殺隊初の犠牲者となってしまいます。途中まで勝ち誇っていた童磨でしたが、途中から急に、顔からドロドロに溶けだしてしまいました。最後には全身が崩れ落ち、立っていることもままならなくなった童磨は、元々胡蝶しのぶから悲しい計画を知らされていたカナヲと、伊之助によって首を斬られてしまいます。

命をかけた胡蝶しのぶの作戦によって、人間達は、強敵である上弦の弐「童磨」を倒すことができました。残念ながら胡蝶しのぶは命を落として敗北してしまいましたが、結果的には、胡蝶しのぶの作戦勝ちであったといえます。

亡くなった胡蝶しのぶの意思は、「継子」の栗花落カナヲが継ぐこととなりました。カナヲは炭治郎と同期の16歳の鬼殺隊剣士です。胡蝶しのぶの姉と同じ「花の呼吸」の使い手で、試験での才覚を認められ、胡蝶しのぶの「継子」となっていました。過去に、親に人買いに売られたという辛い境遇のトラウマか、自分の意思が薄いカナヲは自分では何も決める事が出来ず、コイントスをしてその結果で全ての行動を決めていました。

ちなみに、コイントスのコインは、人買いからカナヲを助けた時に、カナエがカナヲに渡したものです。なかなか表面上には感情を現わさないカナヲですが、しのぶとカナエの事を親族のように慕っています。

なかなか人とコミュニケーションが取れなかったカナヲでしたが、炭治郎との出会いから、コインが無くても意思を出せるようになるなど、人間としての成長が見られるようになりました。無限城の戦いでは、目の前で胡蝶しのぶを童磨が殺すさまを見て感情が爆発し、童磨を侮辱するという珍しいシーンもあります。

ここからは、胡蝶しのぶが使う、「蟲の呼吸」について検証していきます。「蟲の呼吸」とは、「日の呼吸」、「水の呼吸」から「花の呼吸」へと、3段階で派生した呼吸法です。姉のカナエが使っていた「花の呼吸」を、胡蝶しのぶが自分に合うように派生させました。蟲の呼吸は、「突き」と「速度」に重点を置いた技で構成されています。

凄まじい速さで打ち込まれる「蟲の呼吸」の技は、他の呼吸法の技とは異なり、「～ノ型」という形ではなく、虫の名を冠してなぞらえて、「～ノ舞」という風に呼ばれています。とにかく速い胡蝶しのぶの技は、上弦の名を冠するほどの強力な鬼でも止められない程強力です。

「全集中の呼吸」には、「炎」「水」「風」「岩」「雷」を基本とする色々な種類の呼吸法があります。胡蝶しのぶの「蟲の呼吸」は、「花の呼吸」を変化させて「藤の花の毒を撃ち込む」という戦闘スタイルに派生させたものですが、ような種類の必殺技が存在するのでしょうか。ここでは、「水の呼吸」雫波紋突きよりも速いと言われる、「蟲の呼吸」の全型や種類一覧をまとめて紹介していきます。

「蟲の呼吸」の技1つ目は、「蜂牙の舞い 真靡き」です。この技は、最終局面で、上弦の弐「童磨」との多戦いの際に出された技で、童磨でも防ぎきれない程の凄まじい速さを誇る攻撃でした。

「蟲の呼吸」の技2つ目は、「蝶ノ舞 戯れ」です。この技は、胡蝶しのぶが那田蜘蛛山編で初登場した時に、下弦の伍の鬼・累の姉役だった鬼へ向かって放った技です。この技は、蝶のように軽やかな動きで近づき、鬼に素早く毒の刀を突き刺す技というです。胡蝶しのぶは、一瞬の速さで姉蜘蛛の背後に周り、4箇所もの傷を与えました。

最初は自身の首を斬られていなかった事に安心していた姉蜘蛛でしたが、時間の経過と共に、胡蝶しのぶの刀から打ち込まれた藤の花の毒が回り、絶命しました。

「蟲の呼吸」の技3つ目は、「蜈蚣の舞い 百足蛇腹」です。この技は、力強い踏み込みで、うねるように四方八方に動き回って相手を錯乱させ、相手が迷った隙をついて「突き」を打ち込むという技です。人間よりも遥かに動体視力が良い鬼相手には、直線的ではなく、変則的な高速移動が効果的なのではないかという胡蝶しのぶの狙いが込められた技です。

「蟲の呼吸」の技4つ目は、「蛉の舞い 複眼六角」です。この技は、相手の鬼の複数個所を素早く攻撃して、大量の毒を打ち込むという技です。「鬼滅の刃」の中では、胡蝶しのぶは、自身の刀を「諸刃の剣」であると語っています。通常であれば、毒を使って戦った場合、使用された毒は、その相手が死んだ後に死体を調べる事で成分がバレていました。

しかし、胡蝶しのぶが使用する日輪刀は、鞘をしまう時に毒の統合を変える事が出来るという特殊な仕組みになっています。毎回使用する毒が違うため、相手にバレることはなく、鬼の致死量に合わせて量や配合を変えて戦っています。

蟲の呼吸の使い手である胡蝶しのぶは、毒を精製するのが得意です。ここからは、胡蝶しのぶが生成する毒について考察していきます。

胡蝶しのぶは、鬼たちが最も嫌う藤の花から「鬼を殺せる毒」を作っています。元々、体格的に鬼の首を斬る事ができない胡蝶しのぶですが、死んだ姉カナエの想いを受け継ぐために、「鬼を斬らなくても良い方法」を探したいという強い想いから、鬼たちに効果的な藤の花を使って毒を抽出する方法を生み出しました。「鬼滅の刃」の作中では、胡蝶しのぶは、自身の事を「鬼を殺せる毒を作ったちょっとすごい人」と表現しています。

薬学の知識や毒に対してかなりのスキルを持ち合わせている胡蝶しのぶ。しかし、どんなに良い薬でも、使い方を誤ったり、量を投与し過ぎれば「毒」となってしまいます。こういった事から、「薬」と「毒」は表裏一体であるといえます。

胡蝶しのぶは、禰豆子と同じく無惨の血で鬼となった珠世と共に、「鬼を人間に戻す薬」を開発しました。この薬を、珠世が捨て身の攻撃で無残に打ち込みましたが、残念ながら無残は人間化しませんでした。しかし、この薬には、鬼を人間に戻す効果が効かなかった場合に、「分解された後に効果を発揮する」「身体を1分で50年老化させる」という効果を二段構造で忍ばせてあったのでした。

今のところ、無惨は人間には戻っていませんが、「動きが鈍くなっている」という効果は感じ始めているようです。この薬は、無惨ほどの鬼には瞬時の効果は得られませんが、禰豆子たち他の鬼を人間に戻す事は可能なのではないかと期待されています。

ここからは、「鬼滅の刃」のアニメないでの「蟲の呼吸」の使い手である胡蝶しのぶの表現について検証していきます。

アニメの中で胡蝶しのぶは、「人を殺したぶんだけ、私がお嬢さんを拷問します」といったセリフの後に「蝶ノ舞 戯れ」を繰り出しました。その途端、胡蝶しのぶの周りに蝶々の群れが飛び回り、そのうちの一羽から毒が染み出すという、美しいエフェクトが広がりました。

この戦闘中とは思えないような美しくも恐ろしいシーンが大きな話題を呼び、「鬼滅の刃」や「しのぶさん」というワードがTwitter上でトレンド入りを果たしました。

いつも落ち着いて物腰が柔らかく、美しく穏やかな胡蝶しのぶですが、憎悪を抱く鬼にはとても冷酷な言葉を放ちます。死後の世界と思われるところで、胡蝶しのぶは上弦の弐「童磨」にまさかの愛の告白を受けましたが、笑顔で「とっととくたばれ糞野郎」と突っぱねました。美しい胡蝶しのぶが見せる人間と鬼に対する態度のふり幅のギャップが、胡蝶しのぶの人気の秘訣でもあるようです。

ここからは、胡蝶しのぶや「蟲の呼吸」に関するTwitterでの感想や評価をまとめて紹介していきます。

胡蝶しのぶは、美人で声も良いという感想が多かったです。炭治郎が「全集中・常中」を会得した時の二人の語りのシーンが好きだという声もありました。

姉のカナエの想いを受け継ぐという想いが強い胡蝶しのぶですが、童磨に放った最後の技である「蜈蚣の舞 百足蛇腹」だけは、「花の呼吸」の使い手であるおしとやかなカナエのイメージとは離れた技なので、胡蝶しのぶ本来の性格が出た本心の技だと推測する声もありました。

胡蝶しのぶが「蟲の呼吸」で出す技は、蝶が出てきて可愛いという感想も見られました。「蝶ノ舞 戯れ」は「鬼滅の刃」ファンからの人気が強いです。

今回は、「蟲の呼吸」の使い手である、胡蝶しのぶの毒で殺す必殺技の種類や、「蟲の呼吸」の全型を一覧で紹介してきました。鬼滅隊で唯一鬼の首を斬らない胡蝶しのぶは、姉の想いを受け継ぐために独自の毒で殺す方法を生み出していました。美しさと毒のギャップが魅力的な胡蝶しのぶは、捨て身の悲しい最期が印象的でした。

まだ、胡蝶しのぶを見たことがないという方も、この機会に、アニメでの美しい必殺技のエフェクトや活躍に注目しながら、「鬼滅の刃」を見てみてはいかがでしょうか。