【ブラッククローバー】偽ザクスの正体はゾラ？過去や魔法・強さも考察

『ブラッククローバー』の作品情報です。『ブラッククローバー』は田畠裕基先生によるファンタジー漫画で、2015年から「週刊少年ジャンプ」にて連載されています。2020年1月までに単行本は23巻まで発売され、2017年からは「テレビ東京」でテレビアニメ化されている人気作品です。

『ブラッククローバー』の概要です。『ブラッククローバー』は落ちこぼれの主人公と優秀なライバルが登場する「王道の少年漫画」です。魔法を使用する世界を舞台に、「魔法帝」と呼ばれる英雄になる事を目指した主人公が、ライバルと競い合いながらも実力を伸ばしていくストーリーとなっています。

当初読み切り作品として掲載された『ブラッククローバー』ですが、掲載後の反響が大きく、田畠裕基先生による2作目の連載作品として連載が開始されました。当初ありきたりなストーリー構成で酷評が続いたものの、ストーリーが進むにつれて魅力的なキャラクター設定と、迫力のある戦闘描写によって大人気作品となっています。

『ブラッククローバー』のあらすじです。主人公のアスタは出生不明の孤児として育てられました。同じく孤児院で過ごしていたライバルのユノとは、共に「魔法帝」を目指す仲間として日々魔法の鍛錬を重ねていました。15歳になると「魔導書」が授与されるのですが、ユノは伝説の「四つ葉の魔導書」を手にし、周囲をざわつかせました。

一方でアスタは悪魔が宿ると言われている「五つ葉の魔導書」を手にします。魔力を持たないと言われているアスタは、魔法を無力化すると言われている「反魔法」を武器に、魔法騎士団「黒の暴牛」へ入団し、魔法帝を目指す事になりました。

『ブラッククローバー』に登場する偽ザクスというキャラクターをご紹介します。偽ザクスは王撰騎士団選抜試験に開始ギリギリで現れた謎のキャラクターとして登場します。その正体はゾラ・イデアーレという人物でした。偽ザクスの正体ゾラは選抜試験開始前に本物のザクスに致命傷を負わせて戦闘不能にしていました。

偽ザクスの正体ゾラが倒したザクスは、「紫苑の鯱」で副団長を務める人物でした。ザクスのローブを奪ったゾラはザクスの代わりに選抜試験に「ザクス」と名乗って参加する事になりました。「灰魔法」を使う人物で、灰を使用して魔法陣を描く事で、罠魔法を仕掛ける事が得意です。『ブラッククローバー』の中では珍しいカウンター魔法の使い手です。

偽ザクスの正体ゾラはかつては魔法騎士団を恨み、攻撃する日々を送っていましたが「黒の暴牛」の団長であるヤミはそんなゾラを気に入ります。ヤミの薦めもありゾラは「黒の暴牛」へ入団扱いになっていましたが、「黒の暴牛」としては活動をほとんどせず、同じ団員ですら存在を知らないキャラクターでした。

偽ザクスの正体ゾラは選抜試験を「茶化しに」参加するなど、魔法騎士団に対しどこか馬鹿にしたような態度をとっていました。しかし共にチームを組んだアスタの熱い気持ちに心を動かされ、やがてアスタに協力していくようになります。そしてチーム戦で共闘する内にゾラに少しずつ仲間意識が芽生えていきました。

真っ直ぐで素直なアスタに影響され、ゾラは「仲間を信じる」事を怠った際には反省するシーンも描かれる程改心していきます。ゾラは元々魔法の才能があり、「罠魔法」の使い手としては十分に魔法騎士団で通用する人材でした。そんなゾラをユリウスがスカウトする程、ゾラの能力は買われています。

結果的にゾラは合格するつもりもなかった選抜試験に見事合格を果たし、アスタに影響され「真の魔法騎士」になる為に魔法騎士団に加入する事を決意します。ここで改めて、元々名前のみの所属だった魔法騎士団「黒の暴牛」に正式加入となりました。

偽ザクスの正体ゾラは下民の出身です。アスタやユノも下民の出身で、下民の身分階級は一般的に魔力も乏しく、平民や貴族達からは差別対象として疎まれる事も多いようです。その為、下民出身者は辛い境遇の中で生活している事がほとんどです。

ゾラとゾラの父親も下民の出身ですが、ゾラの父親は下民出身者で初めての魔法騎士団への加入を達成した人物です。貴族などが主に加入する事が多い魔法騎士団へ下民が加入した事は大きな功績で、ゾラはそんな父親の事を心から尊敬していました。

ゾラは魔法騎士団を恨んでいます。これはゾラの過去にあった辛い思い出からきたものでした。前述したようにゾラの父親は下民出身でありながら魔法騎士団に入る事ができた英雄です。魔法騎士団「紫苑の鯱」に所属し、活躍していましたが同じく魔法騎士団に所属していた貴族から身分差別され疎まれる存在となっていきました。

貴族出身の同僚が、下民出身でありながら魔法騎士団として活躍するゾラの父親を消そうとある行動に出ました。ゾラの父親を戦場の混乱に乗じて背後から撃ってしまいます。これによってゾラの父親は命を落としてしまいました。同僚の魔法騎士団員の非情な行いを知ったゾラは魔法騎士団を恨むようになり、魔法騎士団を見つけては団員に攻撃を繰り返すようになっていきました。

「黒の暴牛」に所属する偽ザクスの強さについてご紹介します。偽ザクスの強さ1つ目は「カウンタートラップ魔法」です。偽ザクスの正体ゾラは『ブラッククローバー』のキャラクターには珍しい「罠魔法」を使います。灰によって魔法陣を繰り出し、そこへ攻撃してきた魔法を倍増させカウンターで返すのがゾラの「カウンタートラップ魔法」です。

ゾラの「罠魔法」の中でも「カウンタートラップ魔法」は1番の強さを誇ります。相手の魔法の強さをそのまま2倍にして返してしまう「カウンター」は、相手の魔法の強さが強ければ強い程強力となり、相手に致命傷を与える事ができる切り札とも言える「罠魔法」です。

偽ザクスの強さ2つ目は「括り系魔法」です。こちらも「罠魔法」の1つで、灰の魔法陣に触れた人物を括りつけてしまうという魔法になっています。トラップとして、拘束する魔法は戦闘に特化し、他の団員のサポート魔法としても重宝する「罠魔法」になっています。

偽ザクスの強さ3つ目は「落とし穴魔法」です。「落とし穴魔法」はその名前の通り、落とし穴を用いた魔法です。相手の不意をつく事ができ、奇襲などにも重宝する「罠魔法」になっています。

偽ザクスの強さ4つ目は「地雷系魔法」です。「地雷系魔法」はゾラの「罠魔法」の中でも”簡易罠”に分類されます。相手へ攻撃する簡易的な罠を地雷として仕込んでおく魔法になっています。こちらも奇襲や待ち伏せなどでも重宝し、攻撃のきっかけとなりうる”使える”魔法として評価されています。

「黒の暴牛」に所属する偽ザクスの正体ゾラをアニメで演じた声優をご紹介します。ゾラを演じたのは声優の緑川光さんです。緑川光さんは1968年5月2日生まれの2020年3月現在で51歳の声優です。栃木県出身の緑川光さんは1988年に『キテレツ大百科』で声優デビューを果たしました。その後数々の作品でアニメ声優や、洋画の吹き替え声優として活躍されています。

緑川光さんは小学生の頃に『機動戦士ガンダム』を視聴した事で声優を志したというエピソードが有名で、ガンダムシリーズへの出演声優が多く所属する「青二プロダクション」への所属を目指すようになりました。低音で落ち着いた声が特徴的で、アニメなどではクールなキャラクターを演じる事が多く、吹き替え声優としてはマーク・チャオさんを担当しています。

ゾラ役を演じた緑川光さんの主な出演作品をご紹介します。緑川光さんは『南国少年パワプロくん』の「シンタロー」役や、『SLAM DUNK』の「流川楓」役、『新機動戦記ガンダムW』の「ヒイロ・ユイ」役、『ふしぎ遊戯』の「鬼宿」役、『烈火の炎』の「水鏡凍季也」役、『遊☆戯☆王』の「海馬瀬人」役、『GTO』の「菊池善人」役、『スクライド』の「劉鳳」役などを務めています。

その他の主な出演作品としては、『東京ミュウミュウ』の「赤坂圭一郎」役や『ボボボーボ・ボーボボ』の「ソフトン」役、『彩雲国物語』の「茈静蘭」や『ハートキャッチプリキュア！』の「砂漠王デューン」役、『Fate/Zero』の「ランサー」役、『バトルスピリッツ ソードアイズ』の「白夜王ヤイバ」役、『血界戦線』の「ツェッド・オブライエン」役、『坂本ですが？』の「坂本」役、『十二大戦』の「迂々真」役などを務めています。

こちらは「黒の暴牛」所属の偽ザクスことゾラの正論が好きという方の投稿です。ゾラは飄々とした態度で不真面目な印象の強いキャラクターとして登場します。魔法騎士団を恨んでいる事から、その態度に拍車がかかって見える事も多いようですが、実はゾラの言い分は正論である事が多いと言われています。

派手な見た目と、態度によって誤解される事も多いゾラですが、幼少期は無口で大人しい真面目な少年で、魔法騎士団の父親を慕う素直な性格をしていました。頭も良く、機転もよく効く為、ゾラの言い分は正しい事が多く、正論で相手を言いくるめる事にも長けているキャラクターとして人気があるようです。

こちらは129話で偽ザクスと本物のザクスとの出来事が明かされた際に、今まであまりいい印象のなかった偽ザクスことゾラの事が好きになったという方の投稿です。ゾラは魔法騎士団を恨んでいた事から、ザクスを攻撃し、ローブを奪って「ザクス」として選抜試験に参加していました。

しかし、ゾラがザクスを攻撃したのには訳があった事が判明しました。本物のザクスは紳士的でエリートの魔法騎士団でした。しかしそれは表向きの顔で、裏では幼い少女を誘拐するなど悪質な犯罪に手を染めていました。そんなザクスの横暴な行いに対し、ゾラは攻撃をしていた事が分かっています。

こちらは偽ザクスことゾラが「偽ザクス」と呼ばれ続けていた事を危惧した方の投稿です。「偽ザクス」は正体が判明しないままストーリーが進んでいた事から、ファンからも「偽ザクス」として親しまれていました。偽ザクスの本名がゾラであると後に判明しましたが、それ以後も「偽ザクス」と呼ばれる事も多いようです。

『ブラッククローバー』に登場する偽ザクスの正体に関するまとめいかがだったでしょうか？『ブラッククローバー』に登場する偽ザクスの正体は「黒の暴牛」に所属していたゾラ・イデアーレという人物である事が明かされました。ゾラは幼少期の辛い出来事から魔法騎士団に恨みを持っており、横暴な行いをする魔法騎士団に対して制裁を加えていました。

頭が良く、魔法技術も『ブラッククローバー』の中では珍しい「罠魔法」の使い手である事から「黒の暴牛」の団長であるヤミに拾われローブをもらったものの、ゾラは魔法騎士団に不信感を抱いており、参加しようとはしませんでした。しかし、正体を偽って参加した選抜試験でアスタと出会い、ゾラの考え方は変わりました。

アスタの真っ直ぐな心に、ゾラは幼い頃に憧れた尊敬する父親の姿を重ねました。ゾラの父親は魔法騎士団によって殺されていますが、ゾラの中で大きな存在です。そんな父に似たアスタと出会った事でゾラは魔法騎士団「黒の暴牛」の団員として改めて戦っていく事を決意しました。

一見飄々としていて、派手な見た目のキャラクター・ゾラはファンの間でも当初は嫌われる事も多かったようです。しかしゾラの過去や秘めた想いが明るみに出ると、そのギャップに一気にファンは心を打たれたようです。そんな人気キャラクターのゾラが登場する『ブラッククローバー』をご覧になった事がない方は、是非この機会にご覧になってみてはいかがでしょうか？