2020年03月11日公開
2020年03月11日更新
【ドクターストーン】クロムはかなりの天才?使う妖術やルリとの関係も考察
『ドクターストーン』には個性が溢れ魅力的なキャラクターが多く登場します。石神村にいた少年・クロムもその1人です。千空は「科学」と呼んでいますが、それを石神村の人達は「妖術」と呼んでいました。そしてクロムはそれを元に「天才妖術使い」と名乗っているのですが、彼はその名に恥じない天才エピソードを数多く残しています。なんの予備知識もなく研究に明け暮れた結果、千空顔負けの活躍ぶり。当記事では『ドクターストーン』のクロムの頭脳やかっこいい魅力、ルリとの関係について考察しています。
目次
ドクターストーンのクロムはかなりの天才?
クロムは『ドクターストーン』の18話にて初登場を果たしていました。江戸っ子気質であり、好奇心旺盛な性格が国家間の争いを勝利に導いており、その過程の中で彼の天才ぶりが発揮されていました。ここではそんなクロムのプロフィールや天才と言われる理由について紹介していきます。それではまず、『ドクターストーン』の作品情報からご覧ください。
ドクターストーンの作品情報
ドクターストーンの概要
『Dr.STONE(ドクターストーン)』は稲垣理一郎による漫画作品です。『週刊少年ジャンプ(集英社)』にて2019年から連載中の作品で、次にくるマンガ大賞2018年コミックス部門で2位に入賞し、さらに第64回小学館漫画少年向け部門を受賞するなど人気を博しています。なお、スピンオフ作品『Dr.STONE reboot:白夜(ストーリー・漫画:Boichi)』も同様に『週刊少年ジャンプ』にて同時連載されていました。
ドクターストーンのあらすじ
ここからは『ドクターストーン』の簡単なあらすじを紹介していきます。高校生の大木大樹は、以前から小川杠に好意を抱いていました。そして遂に、大樹は杠に自分の想いを伝える日がやってきました。大樹の告白宣言を聞いた幼馴染の千空から心のこもっていない激励を受けつつ、大樹はクスノキの木の前に杠を呼び出して告白に臨もうとしています。ところがその時、突如空が発光し、地球上の人類が一斉に石化するといった怪現象が起きたのです。
大樹は無事だったものの、彼は五感を失い身動きが取れずにいました。長い年月をかけた末、ようやく自由な体を取り戻した大樹。しかし、彼の前には樹木が生い茂り、これまでの世界とはまるで違った風景が広がっていました。そして大樹は千空との再会を果たします。千空からは自分達の時代から3700年ほどが経過した現状の中で、自力で文明を再建させるという決意を聞かされたのでした…。
クロムのプロフィール
『ドクターストーン』に登場するクロムは石神村に住む少年です。口癖が「ヤベー!」となっているように、とても活発でわんぱく少年といった言葉が似合う性格をしています。幼少期から鉱石や植物を洞窟で探し、収集したものは村から少し外れた倉庫に貯蔵するなど好奇心旺盛な人物。また、空飛びマシーン(気球)に乗った際は「地球が丸い」ということを実感し、科学のすばらしさに感動しつつ涙を流すなど純真な心を持っています。
クロムが天才といわれる理由
『ドクターストーン』の18話にて初登場を果たし、その後千空と出会います。それから「科学のクロム」と自称し、ますます科学へとのめり込むようになりました。今では科学王国で「五知将の1人」に数えられるほど。ではなぜ、クロムが天才と言われるようになったのか?それは発想力を最大の強みとしているからです。
クロムは「天才妖術使い」と自ら名乗っているのですが、これまでのクロムはルリの病を治すため、鉱石や植物などの研究に明け暮れていました。事前知識もなく独自の研究を重ね、ついに静電気や炎色反応などの研究に成功しています。現実世界において、静電気を発見したのは古代ギリシャの哲学者・タレスで、クロムはそんな天才と同じ偉業を成し遂げたということになります。
もし、現実世界でクロムのような人が存在していたならば、間違いなく天才と呼ばれ世界中で名の知れた科学者となっていたでしょう。さらに、千空が発明した発電機からヒントを得た結果、水車も発明しています。もしかすると、千空を凌ぐほどの天才なのかもしれません。
ドクターストーンのクロムが使う妖術は?魅力を紹介
『ドクターストーン』のクロムはかっこいいと評判のキャラで「天才妖術使い」の名にふさわしい戦術や言動をとることが多いです。活発さや情熱を抱きながらも、賢い判断をとれるという点がかっこいいと評判の理由なのでしょう。ですが、クロムのかっこいい魅力はそれだけではありません。ここでは、『ドクターストーン』で描かれたクロムのかっこいい魅力を5つ紹介していきます。
かっこいい魅力①情熱的な性格
まずクロムのかっこいい魅力として挙げられるのが、やはり彼が持つ情熱的な性格です。妖術に対する情熱はもちろんですが、なんといってもルリに対して一途な思いを寄せていること。ただ、それは恋愛感情を抱いているといった設定ではなく、無意識にルリを守ろうとする正義感です。
かっこいい魅力②鉱石を集めた努力
『ドクターストーン』のクロムは鉱石を集め研究に明け暮れていたのですが、それが千空をしてクロムを「素材王」と言わしめるゆえんにもなりました。集めた鉱石は倉庫に貯蔵すると先におつたえしましたが、その倉庫にはマカライト、コランダム、鉛、さらに水銀が摂取される「賢者の石」まで数多くの鉱石が貯蔵されています。
司帝国との最終決戦で、クロムが破棄された硫酸を発見しダイナマイトを完成させるなど、鉱石を集めた努力で培った観察力は国へ多大な貢献をするほど培われていました。
かっこいい魅力③わたあめ機の応用
クロムが千空の発明品からヒントを得て開発した水車ですが、これはわたあめ機を応用した発明となっています。そもそも、わたあめは通信機器に必要な金線を作るためのテスト機器でしたが、千空とカセキは出来上がりにムラが生じるため、ギアを製造し一定速度になるようにしました。
そのギアを見たクロムは「閃いた!」と叫びます。それからクロムとカセキは寝ずに水車を開発し、千空を驚かせることとなりました。ギアから川の流れ、そして動力へと移り変わっていくことに着眼し、これをさらに発展させた結果、最終的には水力発電所が設立されるまで科学技術が進歩したのです。
かっこいい魅力④柔軟性
前述したわたあめ機の応用もそうですが、先入観にとらわれないクロムならではの特徴が天才と言われる理由と言えるでしょう。その柔軟性を示すエピソードは2つありました。1つ目は『ドクターストーン』の89話で、気球に乗っていた千空達が積乱雲に遭遇した時のことです。逃げようとしていた皆をよそに、クロムはその行為に疑問を抱き、積乱雲の上空まで上昇することを提案していました。
そして2つ目は『ドクターストーン』の97話でのことです。その時、クロムはレーダーで海が透けるのであれば、地も透けるだというという発想を展開し、探知器にコイルを巻き付け、見事鉱山を探し当てることに成功しています。
かっこいい魅力⑤千空に負けない頭脳
『ドクターストーン』の構成上、科学については千空が先生で、クロムが生徒の位置付けとなりがちです。しかし、千空に負けない頭脳をクロムが持っていることは間違いありません。『ドクターストーン』の71~72話でそのことが証明されています。
司帝国に捕らえられたクロムがいましたが、彼は陽を欺くためにバカなフリをしつつ、竹の檻を妖術の力で破るために電気分解を試みており、その結果、水酸化ナトリウム(漂白剤)を精製し脱走に成功していました。これは千空も同じ方法で精製しているため、クロムの頭脳が千空のレベルに到達しつつあることが分かるエピソードとなっています。
ドクターストーンのクロムとルリとの関係
『ドクターストーン』のクロムが天才と呼ばれるほどの才能を身につけたのは、ルリの存在があったからこそといっても過言ではありません。ここでは、『ドクターストーン』で描かれたクロムとルリのエピソードを交えつつ、2人がそれぞれに抱く想いを紹介していきます。
クロムとルリの関係①クロムの想い
クロムは病弱なルリを救うために妖術使いになりました。彼は鉱物のほかに植物も倉庫に貯蔵しているのですが、漢方まで集めていたのです。クロムはルリのことを好きなのでしょうか?これについてはコハクが千空に対し、クロムがルリのことを好きだということを教えており、その結果、コハクと千空はルリを救うためにクロムのサルファ剤製作に協力しています。
クロムとルリの関係②ルリの想い
ルリに対して一途な想いを抱くクロム。一方、ルリはそんなクロムのことをどう思っているのでしょうか?これについては『ドクターストーン』の95話で明らかになっています。ルリは銀狼の後押しもあって、受話器越しにクロムへと何かを告白しようとしています。ただ、ホワイマンの電話ジャックで結局うやむやになってしまいました。しかし、その時に周囲にいた人達は、ルリがクロムに対して好意を抱いているのがバレバレだったようです。
ドクターストーンのクロムの声優
情熱的でありながらも冷静な判断を兼ね備えた天才妖術使い・クロム。彼が使う妖術や天才エピソードを紹介していくうちに、数々の魅力を備えたキャラクターであることが分かったことでしょう。そんなかっこいいクロムの声優を務めたのが佐藤元さんです。ここでは、佐藤元さんのプロフィールをはじめ、主な出演作品までを紹介していきますのでぜひ最後までご覧ください。
佐藤元のプロフィール
- 本名:佐藤 元(さとう げん)
- 出生地:神奈川県
- 職業:声優
- 所属事務所:アイムエンタープライズ
『ドクターストーン』のクロムの声優を務めた佐藤元さんは、中学2年生の頃にみたアニメ『STAR DRIVER 輝きのタクト』の主人公を見て勇気をもらったことが声優を知るきっかけとなり、それから高校生の頃に声優を目指すようになったようです。
その後、大学への入学と同時に『日本ナレーション演技研究所』に入所し、アルバイトと大学に通いながら声優としての勉強を続けています。そして卒業後(2017年)に現在所属している事務所・アイムエンタープライズへと所属し、声優活動を始めています。
佐藤元の主な出演作品
- 2018年~:ガンダムビルドダイバーズ(ダイバー 役)
- 2018年~:ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。(キュルソン 役)
- 2018年~:転生したらスライムだった件(ゲイル 役)
- 2019年~:ドクターストーン(クロム 役)
- 2019年~:女子高生の無駄づかい(サクヤ 役)
- 2019年~:星合の空(布津凜太朗 役)
- 2020年~:カードファイト!! ヴァンガード(クロノタイガー・リベリオン 役)
ドクターストーンのクロムに関する感想や評価
感想や評価:ドクターストーンにハマった結果…
ドクターストーンにハマりすぎてこれは家族を巻き込まねば…と思って旦那に見せたんだけどクロムが出てきてすぐに「なんでみんな科学の名前なの?」とか銀の槍作り始めてすぐに「硫酸取りに行くのか」とか言うから理数系すごない??ってビックリしてる文系ワイ🪐🐈
— リーこ嬢 (@chikobitch) March 9, 2020
こちらの感想では『ドクターストーン』を家族に教えた結果、クロムの名前が科学名であるがゆえに登場人物のキャラクター名が全て科学に関連することに気付いた、というエピソードがあげられています。クロムの名前を聞いてクロム化合物へと関連付けたのでしょうか?『ドクターストーン』を見た理数系の人は、クロムなどの名称以外にもさまざまな化学要素に気付けるのかもしれません。
感想や評価:クロムの下克上が見事に刺さった
#ドクターストーン 14話
— namu@ (@oxygen60499747) October 4, 2019
面白い展開をすぐさま捨て、また新たな面白い展開を作り出す。また全ての行動に意味があり筋が通っている。本当今作品はどこまで魅力を重ねれば気が済むのかってくらい凄かった。まさに炎の支配者。化学王国が掴み取った勝利。戦わずして勝つ。クロムの下克上が見事に刺さった
こちらの感想では『ドクターストーン』の魅力を伝えつつ、クロムの下克上についても言及されています。『ドクターストーン』は全ての行動に意味があり、筋が通っていると言われているのですが、これはクロムに関するエピソードについてもいえることです。
感想で述べられている四字熟語「戦わずして勝つ」というのは必勝法を説いた孫氏の言葉。孫氏は「相手を知り己を知れば百戦殆うからず」と言っているのですが、これはクロムの戦術がそれを指し示しているかのようです。
感想や評価:クロムは回が進むごとに魅力が爆上がり!
ドクターストーンは展開の速さすごいよね
— びゅんまる (@byun_cos) September 3, 2018
クロムは回が進む毎に魅力爆上がり
田中は秒読み感すごい
ハイキューはおもしろい、まとめて一気読みしたい
こちらの感想では『ドクターストーン』の展開の速さに伴い、クロムの魅力も爆上がりしていると言われています。これを機にクロムのかっこいい魅力やエピソードに注目してみてはいかがでしょうか?
ドクターストーンのクロムまとめ
『ドクターストーン』のクロムは天才なのか?という疑問を彼が使う妖術から検証し、ルリとの関係などからかっこいい魅力を紹介してきましたが、いかがでしたか?初登場の際は村の変わり者でありわんぱく少年といった設定だったものの、千空との出会いによって彼が科学研究で培ってきた知識と経験が一気に花咲くこととなりました。
今では科学チームの1人であり、千空の右腕として『ドクターストーン』の物語には欠かせない重要人物となっています。『ドクターストーン』の31話では、千空は硫酸が溢れかえっている危険エリアに入るため、万が一のことを考えた末、自分が培ってきた科学の知識をクロムに伝えるという信頼ぶりが見られました。
そして両想い人であるルリとの関係、結果的に遠距離恋愛のような形となってしまいますが、帰り付いたころには2人の気持ちが伝わることを願いたいものです。これを機に『ドクターストーン』のクロムのかっこいい魅力に注目してみてください。きっと面白い発見があることでしょう。