2020年03月14日公開
2020年03月14日更新
【フルーツバスケット】草摩紅葉はどんなキャラ?妹のモモとの関係や名言も紹介
大ヒットを記録した漫画『フルーツバスケット』に登場する草摩紅葉は、日本人の父とドイツ人の母の間に生まれたハーフでかわいい容姿をしています。そのため初登場時にはドイツ語を話しながら透の前に現れました。十二支の卯憑きで、異性に抱き着くとウサギに変身してしまいます。本記事ではドイツ語が堪能な草摩紅葉にスポットを当て、草摩紅葉のかわいい妹や名言、悲しい過去について紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
草摩紅葉はどんなキャラ?
本記事では、十二支の卯憑きでかわいい容姿を持ち、ドイツ語が堪能な草摩紅葉にスポットを当てて紹介していきます。その前にまずは『フルーツバスケット』の作品情報を紹介していきます。
フルーツバスケットの作品情報
フルーツバスケットの概要
「フルバ」こと『フルーツバスケット』は1998年から2006年まで、「花とゆめ」で連載されていた高屋奈月原作の漫画です。2000年から1年間は作者の左手の手術のため休載されていましたが、その期間にアニメ化もされたことにより新たにファンを獲得していました。2018年11月の時点で世界累計発行部数は3000万部を突破しており、日本だけではなく世界で愛される漫画の1つです。
2001年にアニメ化された際は漫画が連載中ということもあり、後半はアニメオリジナルストーリーが展開されました。原作も完結し数年経った2019年、『フルーツバスケット』は再びアニメ化されることになります。原作者の高屋奈月の要望で声優も絵柄も一新し、今度は原作に忠実に描かれるということで注目を集めました。
フルーツバスケットのあらすじ
両親を亡くして祖父の家に居候していた主人公の本田透は、祖父の家の改築に伴い友達の家にお世話になると嘘をつきテント暮らしを始めます。ある日の朝、学校へ行く途中に民家を見つけた透。そこには同じクラスで学校中の人気者の草摩由希が住んでいたのです。無理がたたった透は由希と話している途中に倒れてしまい、由希の住む家へと運ばれます。
その民家には由希の従弟の草摩紫呉も住んでおり、事情を知った紫呉は草摩家当主に透の同居の許可をもらいます。無事に許可も降り、ホッとしたのも束の間。屋根をぶち破って登場した草摩夾がすべって転びそうになったため、透が受け止めようと抱き着くと、人間だった草摩夾が猫の姿になってしまうのです。草摩家には、十二支の呪いにかけられて十二支プラス猫に変身してしまう人間がいるのでした。
草摩紅葉のプロフィール
草摩紅葉は会社を経営する日本人の父と、ドイツ人の母、妹の4人家族ですが、訳あって家族とは離れてくらしています。金髪のくせ毛、小柄でかわいい容姿をしていたため女の子に見えますが、性別は男です。しかし本人も自分はかわいい服装が似合うことを自覚しているため、高校入学時、上半身は女子の制服、下は半ズボンをはいていました。ドイツ語が得意でドイツ語で話す姿が描かれています。
草摩紅葉と十二支との関係
十二支の中で一番自分の十二支を受け入れている草摩紅葉は、自身の十二支であるウサギグッズを多く所持しています。天真爛漫な性格のため、年下の十二支や年上の十二支、だれとでも親しくしている様子が描かれています。異性に抱き着き変身することも厭わないため、しばしば透に抱き着き由希や夾に怒られています。
草摩紅葉と透との関係
出典: https://fruba.jp
透は草摩紅葉のことを当初小学生だと思っていたこともあり、無邪気でかわいい草摩紅葉に抱き着かれても笑顔で受け入れています。2人の仲は良好で、草摩紅葉が女子生徒の制服を着ている姿を見た時も「とってもかわいい」と褒めていたほどです。草摩紅葉は透に恋愛感情を抱いていたようですが、透の気持ちが自分に向いていないことはわかっているようです。
草摩紅葉は慊人に立ち向かう?
草摩家の当主である慊人は十二支の昔話の「神」に当たる存在のため、十二支はみんな慊人に逆らうことができないようになっています。激高した慊人は過去にはとりの左目を失明させたこともあり、何をするかわかりません。しかし透に対して危害を加えに向かおうとした慊人に、十二支の血に逆らい立ち向かったのが草摩紅葉です。かわいい子供らしい無邪気さを持つ紅葉ですが、透を守るために果敢に立ち向かうかっこよさも持っています。
草摩紅葉はドイツ語がすごい
草摩紅葉は日本とドイツのハーフなので、ドイツ語が得意です。初登場時など、『フルーツバスケット』の序盤はよくドイツ語を話している姿が描かれていました。物語が進むにつれドイツ語を話す描写は減りますが「ja」など返事はドイツ語で話しているようです。
草摩紅葉とかわいい妹のモモとの関係や過去
草摩紅葉と妹のモモとの関係
ドイツ語を話す草摩紅葉にはモモという妹が1人いますが、2人は一緒に暮らしていません。さらにモモは草摩紅葉が実の兄であることも知りません。透は草摩紅葉の父の会社の清掃員としてアルバイトをしているのですが、草摩紅葉がこの会社に遊びに来ていた時に初めて妹のモモと顔を合わせたのでした。
それからしばらくして、草摩紅野に会いに草摩家に忍び込んだ透はモモに見つかってしまいます。モモは裏道を教える代わりに紅葉に会って、「モモのお兄さんにはならないんですか?」と伝えてほしいと頼むのです。モモは父の会社で草摩紅葉に会ったときに「紅葉はママとそっくりだ」と思い、それから草摩紅葉のことを意識するようになったと言います。
この裏道を使ってこっそり草摩紅葉の様子を見に行っていることも教えてくれました。草摩紅葉が透のアルバイト先によく行くのは、透に会うのためなのはもちろん、たびたび訪れている母と妹のモモの様子を遠くからでも見るためだったのです。草摩紅葉だけが気にしているのではなく、モモも兄とは知らず草摩紅葉のことを気にしていたのです。
草摩紅葉の過去
そもそもなぜ草摩紅葉は家族と一緒に暮らしておらず、妹であるモモは草摩紅葉と会ったこともなく、草摩紅葉が実の兄であることを知らされていないのでしょうか?それには草摩紅葉の悲しい過去が関係しています。
母親に拒絶された?
十二支の子供を身ごもった場合、普通の子供よりも2か月も早く生まれてきます。更に異性だった場合は抱いた瞬間に動物に変身してしまいます。草摩家が十二支の呪いにかけられていることを知るのは十二支の身内のみで、極秘事項です。そのため愛する我が子が動物になったときの母親の衝撃は計り知れず、十二支の親は過保護になるか拒絶するかのどちらかになるそうです。
草摩紅葉の母は拒絶の方でした。精神を病み、ボロボロになっていく母をそのままにはしておけず、草摩紅葉の父は紅葉を抱きしめ「母を助けてあげるために記憶を消そう」と提案します。「その分パパがいっぱい愛してあげる」とも。幼かった紅葉は、子供にとって残酷すぎるその提案を受け入れます。
記憶を消したのは同じく十二支の草摩はとりでした。はとりは草摩紅葉の母に、記憶を消して後悔はしないか尋ねると、「私の人生最大の後悔は、あの化け物を自分の体から出したこと」と答えます。それを草摩紅葉はすべて陰で聞いていました。草摩紅葉の記憶を消された母はみるみるうちに回復し、妹のモモが生まれたのです。
信じていたい気持ち
無邪気でかわいい草摩紅葉には、このような悲しい過去がありました。母に拒絶され、名前も呼んでもらえず、それでも大好きな母と妹のモモを見守り続ける草摩紅葉は前を向いて生きていくと語ります。「忘れたくなるような思いでだったとしても、前を向いて生きていけばその思い出に負けない自分になれる」、「そう信じていたい」と。母を事故で亡くした透も自分の気持ちと重ね、涙ながらに草摩紅葉を抱きしめていました。
草摩紅葉の名言集
草摩紅葉の名言①「だけど僕は思うんだ…」
ここからは草摩紅葉の名言を紹介していきます。1つ目の名言は「だけど僕は思うんだ…」です。草摩紅葉が透に過去を話し、その最後にこの名言がでました。透は母を事故で亡くしたばかりで、「忘れたいって願いたくなる思い出でも」の部分で母を想います。漫画はもちろんアニメ版でもこのシーンは名シーンとしてファンの間で語り継がれています。
ボクは思うんだ ボクはちゃんと想い出を背負って 生きていきたいって 例えばそれが悲しい思い出でも ボクを痛めつけるだけの思い出でも いっそ 忘れたいって願いたくなる思い出でも ちゃんと背負って逃げないでがんばれば がんばってればいつか・・・ いつかそんな思い出に負けないボクになれるって 信じてるから 信じて ・・・いたいから
草摩紅葉の名言②「忘れていい思い出なんて…」
2つ目の名言は「忘れていい思い出なんて…」です。1つ目の名言の後にこの名言に続きます。「どんなに悲しくつらい思い出でも、忘れていい思い出などひとつもない」と語りながらも、本心では母に自分のことを忘れずに乗り越えてほしかったそうです。母に記憶から消されるほどのことすら自分のわがままだと言えるこのシーンは涙なしでは見られないと、こちらも名シーンの一つとなっています。
忘れていい思い出なんてひとつもないから。 本当はママにも忘れてほしくなかった。でもこれは僕のわがままだから、秘密だよ。
草摩紅葉の名言③「誰かにとってそれはバカでも…」
3つ目の名言は「誰かにとってそれはバカでも…」です。すべての謎が明かされ、長い間草摩家を苦しめてきた十二支の呪いが解け始めると、十二支を絆でつなぎとめてきた慊人は途端に不安になり、恐怖を抱きます。そんな慊人に上からでも下からでもなく、横から、対等の位置から手を差し伸べてくれたのが透でした。しかし慊人はそんな透を突き放します。後悔する慊人を慰める際に出た名言がこの名言です。
誰かにとってそれは馬鹿でも 自分にとっては馬鹿じゃないなら
自分は 大事に…大切にすればいいんだ
草摩紅葉のアニメ声優
草摩紅葉の声優①齋藤彩夏
2001年のアニメ『フルーツバスケット』で草摩紅葉の声優を務めたのは齋藤彩夏です。齋藤彩夏は1988年6月2日生まれ、東京都出身で、3歳から劇団に所属していました。1996年、小学2年生のときに劇場アニメ『トイレの花子さん』で声優としてデビューし、1997年にはミュージカル『アニー』で舞台デビューも果たします。以降、舞台に出演しながら声優活動も行っていました。
齋藤彩夏の主な出演作品に、『十兵衛ちゃん -ラブリー眼帯の秘密-』の小田豪鮎之介役、『BRIGADOON まりんとメラン』の如月萌役、『げんきげんきノンタン』のノンタン役、『桜蘭高校ホスト部』の埴之塚光邦役、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の擬宝珠檸檬役、『魔法つかいプリキュア!』のモフルン役、『おしりたんてい』のブラウン役などがあります。
草摩紅葉の声優②藩めぐみ
2019年のアニメ『フルーツバスケット』で草摩紅葉の声優を務めたのは藩めぐみです。藩めぐみは1989年6月3日生まれ、東京都出身で、同じく声優をしている潘恵子を母に持ちます。大学在学中の2008年、映画『櫻の園』の和田遙役で声優より先に女優としてデビューしました。
藩めぐみの主な出演作品に、『ちはやふる』の花野菫役、『HUNTER×HUNTER』のゴン=フリークス役、『ジュエルペット ハッピネス』の月影ちあり役、『熱風海陸ブシロード』のアメ役、『ムシブギョー』の蟲奉行役、『ハピネスチャージプリキュア!』の白雪ひめ/キュアプリンセス役、『俺物語!!』の大和凛子役、『シュタインズ・ゲート ゼロ』の椎名かがり役などがあります。
草摩紅葉に関する感想や評価
やりたいことなのにコンプレックス抱えてるせいでやらなくなったり、進んでしたいのに人の目を気にして怖気付いちゃう時に、フルバの紅葉くんの言葉を思い出す。
— 𝐋𝐮𝐢𝐳𝐚 (@luiza_two) January 10, 2020
誰かにとってはそれがバカでもボクにとってはバカじゃないだけ
良い言葉〜😭 pic.twitter.com/FFn5j6ol2u
『フルーツバスケット』には紹介した名言以外にも多くの名言が存在します。「透が自分を犠牲にしてまで人に尽くすことを理解できない、もっと自分のことだけを考えてもいいのに」と憤る由希と夾に、学校で読んだ本の話をする紅葉。「誰かにとってはそれがバカでも、ボクにとってはバカじゃないだけ」という名言に救われるというファンが非常に多くみられました。
そして再放送フルバ紅葉くん回見て号泣of号泣
— 雁音 (@8nekawa283) January 19, 2020
本記事でも紹介した紅葉の過去が明かされる話は漫画版でもアニメ版でも非常に人気が高い回です。号泣必須のため、「涙なしには見られない」、「号泣of号泣」などの感想が多く寄せられています。
新アニメで腹を刺した感じだったからもしかしたらその関係で時間が必要だったのかなと思った。でもきっと紅葉パパの方は燈路が、最後の物の怪憑きが産まれるまで待ってたんだろうなあってのもスッと思い至って、ただもうとにかく言いようのない気持ちになる。
— りすこ (@ayurisu) October 28, 2019
こちらの方は紅葉と妹のモモの年齢差について考察されていました。紅葉の母の記憶が消されたのがおそらく紅葉が3、4歳の頃で、家族が落ち着いてからと父が考えてもおかしくないという考察です。
また十二支がすべて生まれていたら誰かが死なない限り新しい十二支は生まれてこないため、紅葉の父が同じ悲劇を繰り返さないために最後の十二支の燈路が生まれてから自分たちに子供を…と考えたというところに思い至り、なんとも言いようのない気持ちになったようです。
草摩紅葉についてまとめ
ここまで『フルーツバスケット』に登場する草摩紅葉について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?草摩紅葉はドイツハーフなためドイツ語が堪能で、とてもかわいい容姿をしています。しかしそのかわいい無邪気な姿からは想像もできないほど悲しくて辛い過去を持っていたのです。
母親から拒絶された過去から、母から紅葉の記憶を消したため妹のモモとも顔を合わせることなく過ごしてきた草摩紅葉。陰ながら母と妹を見守っていた紅葉ですが、妹のモモも紅葉を想っていることが判明します。名言も多く登場し、紅葉の過去回は涙なしには見られないと話題の『フルーツバスケット』。ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか?