【フルーツバスケット】草摩綾女は十二支の「巳」憑き！弟・由希との関係は？

今回紹介する草摩綾女は、人気少女漫画「フルーツバスケット」に登場するキャラです。まずは、草摩綾女が登場する人気漫画「フルーツバスケット」について紹介していきます。

「フルーツバスケット」は、白泉社が出版する雑誌「花とゆめ」に1998年から2006年まで掲載された少女漫画です。作者は、高屋奈月（たかや なつき）さんで、コミックスも全23巻、刊行されており、全世界で累計発行部数が3000万部を突破するほどの大人気少女漫画です。

花とゆめONLINEでは、「フルーツバスケット」の次世代の話となるスピンオフ漫画「フルーツバスケットanother」が2015年からWEB上で連載され、コミックス化もされています。こちらも2019年11月現在3巻まで刊行されています。

人気漫画「フルーツバスケット」は、2001年に全26話でアニメ化されましたが、放送当時は、まだ漫画が完結していなかったこともあり、最終回は、漫画とは違い、アニメオリジナルのものになっています。そして、最初のアニメ化から18年経った2019年4月には、再アニメ化され、フルーツバスケット 1st seasonとして全25話放送されました。

そして、フルーツバスケット 1st seasonの最終回では、2020年に、フルーツバスケット 2nd seasonが放送決定されることが発表されました。2001年版では、漫画の5巻までの内容となっていますが、2019年・2020年の再アニメ化版では、最後まで放送するのではないかと予想されています。

主人公・本田透は、母親と二人で暮らしていましたが、ある日唯一の家族の母親を事故で亡くします。親戚の家に居候しますが、建替えのため、一時的に親戚の家をでます。自立するため、山の中で、テント暮らしを始めますが、ひょんな事から、同級生の草摩由希の住む草摩の分家に居候することになります。しかし、居候初日、透は、十二支の物の怪憑きで、異性に抱き着かれると動物に変身してしまうという草摩一族の秘密を知ってしまうのでした。

草摩家の秘密を知ってしまった透ですが、草摩家当主の慊人の許可を得て、草摩家の分家である草摩紫呉の家に、同級生の由希・夾とともに居候することになります。そして、草摩家の人間と次々に会い、触れ合っていきます。

「フルーツバスケット」に登場する草摩家とは、古くから続く名家であり、経済力もかなりある一族です。本家と本家の敷地内にある「中」と呼ばれる住宅に50人、敷地外の「外」と呼ばれる住宅に100人近くが住んでいます。しかし、草摩家には、十二支の物の怪憑きの人間がおり、当主や十二支、そして、十二支の家族は、本家の敷地内である「中」で暮らしており、それ以外の草摩一族は「外」に暮らしています。

草摩家には、数百年前の「神」と「十二支」との契約により、生まれつき十二支の物の怪が憑いている者います。十二支である子・牛・寅・兎・龍・巳・馬・羊・猿・鳥・犬・猪に加え、昔ばなしにも出てくるのけ者にされた猫の13人の物の怪憑きが草摩家には生まれてくるのです。

十二支の物の怪憑きの者は、異性に抱きつかれたり、身体が弱ってしまうと憑かれている動物に変身してしまう特異体質を持っています。家族であっても異性であれば、十二支の物の怪憑きは動物に変身してしまいますが、当主や十二支の物の怪憑き同士では、異性であっても抱きついても変身しないという例外があります。

ここでは、そんな十二支の「巳」の物の怪憑きである草摩綾女（そうまあやめ）について紹介していきます。草摩綾女のプロフィールや十二支の「巳」の特異体質について、さらには、数々の伝説を残した草摩綾女の破天荒エピソードも紹介していきます。

草摩綾女は、十二支の「巳」の物の怪憑きとして生まれました。父と母、そして子の物の怪憑きである弟・由希という4人家族です。しかし、両親とは、仲が悪く、弟である由希とも長い間疎遠でした。同じ十二支の物の怪憑きである草摩紫呉と草摩はとりとは同級生で、「マブダチトリオ」と呼ばれ、今でもよく会う仲です。

はとりは草摩綾女の憧れの存在なようで、はとりの言うことだけは素直に聞くので、よく世話役としてはとりが駆り出されることもあります。高校時代は、カリスマ性を生かして、生徒会長も務めていました。

見た目も派手で、いつもテンションが高く、自分本位な王様気質なので、学生時代には、数々の破天荒な名言やエピソードを残しています。

草摩綾女は、十二支「巳」の物の怪憑きのため、体質も物の怪の影響を受けています。「巳」であるため、草摩綾女自身も寒さや暑さに弱く、寒かったりすると異性に抱き着かれなくてもすぐに「巳」の姿へと変身してしまいます。

真夏の暑さや真冬の寒さに耐えられないため、日常生活にも大きく影響しており、学生生活では、車での送迎や派手な防寒着を着用したりで、かなり目立っていました。

草摩綾女は、同じ年であり、「マブダチトリオ」である草摩はとりを心から尊敬しており、破天荒で人の言うことを聞かない草摩綾女ですが、草摩はとりの言うことだけは素直に聞き入れます。

尊敬している理由は、「自分にはないものを持っているから」だということをマブダチトリオである紫呉がこっそり由希に教えてくれました。そのため、高校時代から草摩はとりは草摩綾女の世話役的な存在となっていました。

草摩綾女は、「あやめ」という服飾店を経営しています。服飾の道（何か作り出す職業）に進むきっかけは、「自分無しでは存在しないものがあることを知りたかった」と弟・由希に語っています。

草摩綾女の経営する服飾店「あやめ」で販売されている商品は、セーラー服やメイド服、さらにナース服や猫耳・うさ耳といった商品を取り揃えています。草摩綾女いわくこのメイド服やナース服等がいわゆる「男のロマン」なのだと力説しています。本編には、男性サイズのウェディングドレスを作成しているシーンまであります。

外見も行動や言動にもカリスマ性を持っていた草摩綾女は、高校では生徒会長も務めていました。そこでも、数々の名言を残しています。修学旅行中に好奇心から歓楽街に行ってしまい、教員に見つかり、退学処分になりそうだった一部の生徒を草摩綾女は、救おうとします。

行き場の無い欲情を抱え込むから歓楽街へいってしまうのだという草摩綾女の考えから、「これからはこのボクに欲情すればいい！」と声高々に主張し、問題を解決しようとしたのだそうです。

草摩綾女のトレードマークでもある白く長い髪の毛ですが、学生時代もこの長髪だったそうです。もちろん教員から注意を受けていましたが、「実は、隠していましたが、王族の血を引いており、王族の人間は長髪でなければならない理由がありー」という空想話を流暢に延々と語り、最終的には教員が折れて許可してしまうという伝説を残しています。

ここでは、草摩綾女と弟・由希の兄弟関係について紹介していきます。草摩綾女は「巳」、弟・由希は「子」と兄弟そろって十二支の物の怪が憑いていますが、幼い頃に出来た大きな溝から疎遠になっていました。草摩綾女と弟・由希の兄弟間に大きな溝が出来てしまった経緯や草摩綾女の心境の変化を紹介していきます。

幼い頃、弟・由希は、十二支の物の怪憑きの中でも特別な存在の「子」で、草摩家当主の慊人から気に入られていたため、部屋に閉じ込められ、精神的にどんどん追いつめられる状態でした。

草摩綾女と由希の母親は、自分が草摩家の中での立場しか考えておらず、由希を助けようともせず、由希を売るような形で由希を裏切ります。兄である草摩綾女も、そんな状態であることを知っていながら、弟・由希に対して無関心だったのです。かかわらないことで「自分の自由」を手に入れ、弟を犠牲にしていたのです。

高校時代は、あまり他人を思いやるということが分からず、いろんな人を無意識に傷つけてしまっていた草摩綾女ですが、様々な経験を重ねていくことや一緒に服飾店「あやめ」で働く従業員であり、恋人である倉前美音（くらまえ みね）と関わるようになり、草摩綾女の心境・考え方に変化が起こります。

そして、弟・由希に対しての行為も自分が自由に生活するために、弟を犠牲にしていたのだということに気付きます。

ここでは、「フルーツバスケット」のアニメ化で、草摩綾女役を担当した声優について紹介していきます。2001年放送のアニメと2019年4月放送の再アニメ化「フルーツバスケット 1st season」とで違う声優が担当し、さらに、1999年発表のドラマCDの声優も違う方が担当していますので、順に紹介していきます。

まずは、2001年に放送された「フルーツバスケット」アニメ第1作目で草摩綾女を担当した声優は、宮本充さんです。宮本充さんは、劇団昴に所属している俳優さんでもあり、1985年公開の映画「マイ・サイエンス・プロジェクト」の吹き替えで声優デビューを果たしています。

声優としての代表作としては、1995年放送のアニメ「H2」の橘英雄役や1996年～放送のアニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の中川圭一役、2016年放送のアニメ「僕だけがいない街」の八代学役、さらに、ディズニーのライオン・キングシリーズでシンバ役を担当しています。

次にアニメ第2作目となる2019年4月放送の「フルーツバスケット 1st season」で草摩綾女を担当した声優は、櫻井孝宏さんです。櫻井孝宏さんは、1996年放送のアニメ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」で声優デビューを果たしました。

声優としての代表作としては、デジモンアドベンチャーシリーズのテントモン役や2000年放送のアニメ「ゲートキーパーズ」浮矢瞬役、2012年放送のアニメ「しろくまカフェ」のシロクマくん役を担当しています。「ノン子とのび太のアニメスクランブル」というアニメ関連のラジオ番組にて2005年と2017年と2度もアニメグランプリ最優秀男性声優賞を受賞しています。

次に1999年発表のドラマCDで草摩綾女を担当した声優は、子安武人さんです。子安武人は、1988年放送のアニメ「どんどんドメルとロン」で声優デビューを果たしました。

声優としての代表作としては、2003年～放送のアニメ「ボボボーボ・ボーボボ」のボボボーボ・ボーボボ役や銀魂シリーズの高杉晋助役、2007年放送のアニメ「魔人探偵脳噛ネウロ」の脳噛ネウロ役を担当しています。

さらに、子安武人さんは、1990年代に「ヴァイスクロイツ（Weiß kreuz）」という漫画やアニメ化されたメディアミックス作品の原案をてがけ、この作品のメインの声優を集めた「ヴァイス」という声優ユニットを結成しました。また、音楽活動やラジオ番組等、活躍も多岐に渡ります。

ここでは、草摩綾女に対しての視聴者・読者の方の感想や評価を紹介していきます。破天荒で他人が唖然としてしてしまうほどの言動・行動の草摩綾女ですが、視聴者や読者はどんな印象を持っているのでしょうか？

弟・由希といる少し兄っぽい行動・言動の草摩綾女もいい！という声も多く上がっていましたが、やはり、草摩綾女の気高い草摩綾女も素敵だという声もあがっています。

美しい白い長髪に端正な顔だちの草摩綾女。やはり、「美しい」や「きれい」という視聴者・読者の声が大きいようです。

アニメ13話に出てくる修学旅での「これからはこのボクに欲情すればいい！」のシーンのことのようです。フルーツバスケットも草摩綾女も面白いという声も上がっています。

草摩綾女のキャラの感想も多いですが、フルーツバスケット 1st seasonのアニメで草摩綾女の声を担当した櫻井孝宏に対しての声も多く上がっていました。あの草摩綾女のセリフをイケメンボイスで聞けて喜ぶファンも多いようです。

ここまで、草摩綾女の魅力や弟との関係を紹介していきましたが、いかがだったでしょうか？学生時代の破天荒でぶっ飛んでいるエピソードだけでなく、弟・由希との複雑な関係の変化や草摩綾女自身の変化と草摩綾女の印象も少し変わったのではないでしょうか？2020年には続編となるフルーツバスケット 2nd seasonも放送されますので、ぜひ見てみてください。