2018年10月04日公開
2018年10月04日更新
フルーツバスケットの漫画あらすじをネタバレ!登場人物やanotherへの伏線も
白泉社の「花とゆめ」にて1998年16号~2006年24号まで連載された大人気漫画『フルーツバスケット』。主人公・本田透と十二支に変身してしまう奇妙な体質を持つ草摩家の人々との交流を描いた作品になります。本記事では大人気漫画『フルーツバスケット』についてのネタバレ込みのあらすじや、主要な登場人物について紹介します!ネタバレ込みの内容になりますので、ご注意ください。
目次
フルーツバスケットの漫画あらすじや伏線に迫る!
漫画『フルーツバスケット』は「花とゆめ」にて1998年16号~2006年24号まで連載された大人気作品です。コミックスは全23巻発行されており、15巻時点で累計売上部数が200万部を越えていたことから、ギネスブックに「もっとも売れている少女マンガ」認定されています。
出典: https://pinga.mu
さらには2001年にはアニメ化・2009年には舞台化もされています。現在続編漫画として「マンガPark」にて「フルーツバスケット another」が連載されており、『フルーツバスケット』の主要キャラたちの子供が登場人物として描かれています。
本記事では、そんな大人気漫画『フルーツバスケット』のネタバレ込みのあらすじや主要な登場人物について調査しました。読者の感想や続編漫画への伏線等にも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
フルーツバスケットの登場人物を紹介!
『フルーツバスケット』登場人物:主人公の本田透
本作の主人公で、海原高校に通う高校生の女の子。誰に対しても敬語で話すのが特徴で、明るく真面目な性格をしていますが、天然ボケでどこかズレている一面も持ちます。幼い頃に母に十二支の話をよく聞かされており、仲間外れにされた猫が可哀想だという理由から「ねこ年に生まれたかった」という気持ちを抱いていました。両親はすでに亡くなっており、ひょんなことから草摩家の人々と共同生活を送ることになります。
『フルーツバスケット』登場人物:鼠の物の怪憑きの草摩 由希
十二支の鼠の物の怪憑きの少年。十二支の頂点で神に一番近い特別な存在とされており、一族の中でも特別な扱いを受けてきました。透とは同級生で、優しい性格なうえに眉目秀麗、成績優秀、文武両道なことから学校ではファンクラブが結成されるほど。持病で気管支炎を患っており、幼い頃はたびたび発作を起しており、現在でもその兆候が見られる時があります。
『フルーツバスケット』登場人物:猫の物の怪憑きの草摩 夾
十二支から仲間外れにされた、猫の物の怪憑きの少年。透や由希とは同学年で、紫呉の家に居候し、海原高校へ編入することになります。他の十二支と異なり、動物の猫の姿になってしまう他に、「本来の姿」である異形の姿になってしまう呪いがあります。短気でぶっきらぼうな性格ですが、その本質は優しさに溢れており、共に過ごす中で透にも心を開き始め、徐々に距離を縮めていきます。
『フルーツバスケット』登場人物:猫の物の怪憑きの草摩 紫呉
十二支の犬の物の怪憑きの青年。小説家として活動しており、いつも着流しを着用しています。由希と夾の親戚にあたる人物で、彼らを自分の家に住まわせ、保護者的役割を担っています。人当たりが良い性格で普段はふざけた言動ばかりしていますが、時たま冷酷な一面を見せる場面もあります。草摩家当主の慊人を手にいれることに執着しており、彼女を自分のものにするために様々なことを画策します。
『フルーツバスケット』登場人物:草摩家当主の草摩 慊人
草摩家当主を務める人物。草摩家の物の怪憑きたちにとって十二支の神様にあたる存在で、血の呪いによって慊人には精神的に逆らえないようになっています。中性的な顔立ちですが実は女性で、実母の命令で生まれた時から男性として育てられてきた経緯を持ち、自身もそう振る舞っています。暴力的で冷酷な性格ですが、非常に憶病な一面も持ちます。
『フルーツバスケット』登場人物:牛の物の怪憑きの草摩 潑春
十二支の牛の物の怪憑きの少年。透たちの1学年下で、根元が黒い白髪を持ち、ピアスやネックレスなどロックテイストな服装を好みます。物静かでマイペースな性格をしていますが、普段の性格から一変してキレると「ブラック化」と呼ばれるほど手が付けられない状態に豹変してしまう一面を持ちます。同じ物の怪憑きの依鈴とは恋仲で、彼女のことをとても大切にしています。
『フルーツバスケット』登場人物:猪の物の怪憑きの草摩 楽羅
十二支の猪の物の怪憑きの少女。透たちより2学年上で、私立女子高に通っています。女の子らしい見た目とは裏腹に、興奮すると手の付けられないほど猪突猛進で暴力的になってしまい、物を破壊してしまう一面もあります。幼い頃から夾に恋焦がれており、彼を追い回す日々を送っています。
『フルーツバスケット』登場人物:虎の物の怪憑きの草摩 杞紗
十二支の虎の物の怪憑きの少女。透たちの4学年下で、大人しく物静かな性格をしており、物の怪憑き特有の髪と目の色が原因で学校で苛めにあってしまい、そのショックから言葉を発せなくなってしまいます。家を抜け出して衰弱し、虎に変身していたところを潑春に発見され、紫呉の家へ連れてこられたことから透と出会い、以降彼女に懐いています。同じ物の怪憑きの燈路とは幼馴染の関係です。
『フルーツバスケット』登場人物:兎の物の怪憑きの草摩 紅葉
十二支の兎の物の怪憑きの少年。ドイツ人とのハーフで幼い顔立ちをしていますが、透たちより1学年下になります。可愛らしい外見とは反対に内面は非常に大人びており、とても優しい性格をしています。母親が怪憑きの紅葉の存在に心を病んでしまったことから、紅葉の記憶を母親の頭から消すことに同意し、母親と妹とは別々に暮らしています。
『フルーツバスケット』登場人物:辰の物の怪憑きの草摩 はとり
十二支の辰の物の怪憑きの青年。物静かで落ち着きのある性格で、草摩家専属の主治医を務めており、家に代々伝わる「記憶の隠蔽術」を使用することができます。他の十二支と異なり、変身するのは龍ではなくタツノオトシゴになっていることから、変身後の姿にコンプレックスを抱えています。過去に婚約者を紹介しにいった際に逆上した慊人によって傷つけられ、左目の視力をほどんど失っています。
『フルーツバスケット』登場人物:巳の物の怪憑きの草摩 綾女
十二支の巳の物の怪憑きの青年。長い白い髪が特徴の由希の実兄で、服飾店「あやめ」の店長をしています。常にテンションが高く騒がしい性格をしており、カリスマ性に溢れた王様気質な振る舞いをしています。幼い頃は隔離されて育ってきた弟に興味を示していませんでしたが、現在では弟にうざがられるほどの兄バカぶりを見せています。
『フルーツバスケット』登場人物:馬の物の怪憑きの草摩 依鈴
十二支の馬の物の怪憑きの少女。ロングヘアが特徴の美少女で、透たちより一学年年上にあたります。幼少期に自身の発言をきっかけに両親から虐待を受けた過去を持ち、その後は同じ物の怪憑きの楽羅の家に引き取られ、一緒に暮らしていました。しかし現在も精神的に情緒不安定なことから、入退院を繰り返しています。恋人である潑春を十二支の呪いから解放するために、その方法を探って行動しています。
『フルーツバスケット』登場人物:馬の物の怪憑きの草摩 燈路
十二支の羊の物の怪憑きの少年。透たちの5学年下の十二支最年少で、生意気な性格で子供らしからぬ発言が多いです。同じ物の怪憑きの杞紗に淡い恋愛感情を持っていたことを慊人に打ち明けたところ、彼女が傷つけられ入院してしまったことを後悔しており、その経験から杞紗を一生守ると心に決めています。
『フルーツバスケット』登場人物:馬の物の怪憑きの草摩 利津
十二支の猿の物の怪憑きの青年。由希に負けず劣らずの美貌を持っており、透たちより4学年上で私立大学に通っています。劣等感の塊で、何に関しても自分が悪いと思い込んでしまい、他人からの文句や皮肉な発言に対して泣き叫びながら謝罪するクセがあります。また気が弱い性格から、男の格好をすると萎縮してしまうため、普段は振袖を着て女装をしています。
『フルーツバスケット』登場人物:鶏の物の怪憑きの草摩 紅野
十二支の鶏の物の怪憑きの青年。草摩家当主である慊人の補佐役を務めており、十二支の中でも慊人の一番のお気に入りの人物となっています。登場時すでに物の怪憑きの呪いが解けていましたが、彼自身の優しさや慊人に対する愛情などから、彼女の側にいることを選びます。常に慊人を中心に動いているため、自身の気持ちを抑え込む傾向があります。
以上が漫画『フルーツバスケット』の登場人物のご紹介でした。この他にも様々な魅力的なキャラクターがいますので、気になる方はぜひ漫画をご覧ください!
フルーツバスケットの漫画あらすじをネタバレ!
続いて漫画『フルーツバスケット』のあらすじをご紹介します。本項のあらすじではネタバレ内容が含まれますので、ご注意ください。
漫画あらすじネタバレ:草摩家との出会い
都立海原高校に通う女子高生・主人公の本田透は、幼い頃に父親を病気で亡くし、母親も交通事故で亡くなったことから父方の祖父に引き取られることになります。しかしその祖父が叔母家族と同居することになったことから家を改装することになり、そのため1人で外でテントを張って生活していました。
そんなある日、透は登校途中に家を発見し、縁側に置いてあった十二支の置物を眺めていると家主である紫呉と出くわします。そこで十二支の猫の話になり、幼い頃に母に十二支の話をよく聞かされており、仲間外れにされた猫が可哀想だという理由から「ねこ年に生まれたかった」という気持ちを抱いてたことを打ち明けます。その話の最中、家の中から学校の王子様的存在である由希が現れ、ここが彼の家だということを知ります。
その後テントを張っていた場所が草摩家の敷地内だったことを知り、さらには崖崩れが発生したことから、紫呉の家に一時的に避難することになりました。そして透の料理などの家事能力が買われ、居候を勧められていた際、突如屋根を突き破って由希に勝負を挑んできた夾と出会います。喧嘩を止めようとした透は足を滑らせ、夾に抱き着いてしまいます。すると彼はオレンジ色の猫へと姿を変えてしまいました。
さらには不可抗力で倒れこんでしまったことで、紫呉や由希も犬と鼠に変身してしまいます。そのことから透は、十二支の物の怪に憑かれており、異性に抱きしめられたり弱ってしまうと動物に変身してしまうという草摩家の奇妙な呪いについて知ってしまうのです。
漫画あらすじネタバレ:共同生活のスタート
数ヶ月後、祖父の家の改築が終わり、同居の解消がされますが、新しい家で委縮して生活していた透はみんなとの楽しかった生活を思い浮かべ涙します。そんな透を由希と夾が迎えにきてくれ、紫呉・由希・夾との共同生活が再び始まりました。
その後、透の元へ次々と十二支の物の怪に憑かれた草摩家の人々が現れます。透は、彼らが当主の慊人や十二支の呪いに縛られ、愛する人と結ばれない辛さを味わったり、家族から虐げられたりなど、壮絶な体験をしていること知っていきます。それを受け止め、包み込んでくれる透に、草摩家の人々も心を開いていき、彼女は彼らにとってかけがえのない存在へとなっていきます。
漫画あらすじネタバレ:十二支の呪いの綻び
その一方で、紅野の物の怪憑きの呪いが解けるなど、何百年も続く十二支の呪いが綻び始めてきていることを知った当主の慊人は、次々と自分の側から離れようとしていく十二支たちを見て狂乱し、ついには紅野を刺して走り去ってしまいます。
その足で透の元へ向かい、自身から十二支たちを奪っていった一因でもある透に対し暴言を吐きますが、透は彼女さえも包みこみ、特別ではなく1人の女の子としての慊人と向き合います。自分の存在を認めてくれたことに心動かされた慊人は、透の手を取ろうとしますが、その瞬間足元が崩れて透は崖下へ転落してしまい、命は助かったものの入院することとなってしまいました。
以上が『フルーツバスケット』1~23巻までのネタバレ込みのあらすじになります。ここでは書ききれないほどのそれぞれのキャラクターの過去話などもあり、とても感動的な作品になっています。
フルーツバスケットの漫画の結末をネタバレ!
十二支の呪いが解け、今後草摩家の当主として十二支たちの未来を守り償っていくことを誓った慊人から解放宣言が行われました。その後十二支たちはそれぞれが複雑な想いを抱えながらも、未来へ向けて歩み始めます。十二支同士で結ばれる者や、遠い地で再出発を果たす者、愛する人と歩み出す者など様々。
そして、透と夾が幸せそうに手を繋いで歩いている姿を最後に、漫画『フルーツバスケット』は幕を閉じました。その2人を探す孫の姿なども描かれていたことから、きっと2人は家族にも恵まれ、幸せな人生を歩んだに違いありません。
以上が『フルーツバスケット』の結末ネタバレです。十二支の呪いが解け、普通の人間として歩みだした各キャラクターたち。物語は無事にハッピーエンドで幕を閉じました。
フルーツバスケットの漫画を読んだ人の感想は?
漫画『フルーツバスケット』を読んだ人はどんな感想を抱いているのでしょうか?twitterなどから調査しました!
フルバは当時夾くん派だったけど、大人になって読むと由希も好き😢✨ヒロインの透を中心に話は進むけど、由希はやっぱり「もう1人の主人公」でさ、由希視点の物語も1話から始まっていてそれが最終回にめちゃくちゃ綺麗に回収されるのが本当に感動する…フルバの最終回のあのシーンが歴代で一番好き…
— もちた🐰🍓 (@_o_mo_chi_i7) October 25, 2017
連載終了後、作者が主人公の透とは別に、由希をもう1人の主人公として描いていたと公言しています。そのため漫画では1話から様々な伏線が張り巡らされており、最終回までにそれをきちんと回収していたことから絶賛のコメントが多く寄せられていました。
とりあえず皆フルーツバスケット読んで?
— M⃝🕖💡固定見てほしい氷空音(そらね (@soraneuta) December 9, 2017
ちょっと?前の花ゆめの漫画なのですけど、本当にフルーツバスケットは神作品です。
話も、キャラクターも最高で、面白いけれどちょっと悲しかったり、感動したり。でもキュンとする場面もあって。
私はフルーツバスケットに人生動かされた。何回泣いたかな
また多かったのが「感動した」「泣ける」との感想でした。作品内での名言もかなり多く、十二支の呪いに翻弄される人々の葛藤や心情に心動かされる作品となっています。
フルーツバスケットのanotherへの伏線を紹介!
最後に『フルーツバスケット』内で、続編の「フルーツバスケット another」に向けてどのような伏線があったのか調査しました。
前作のカップルたち
『フルーツバスケット』では作中で様々なカップルが登場しています。透と夾・由希と真知・慊人と紫呉・撥春と依鈴・はとりと繭子・綾女と美音などで、彼らの子供が続編漫画にメインキャラクターとして登場しています。呪いの解けた親世代の幸せな様子や次世代の続編漫画を描くつもりで、作中でカップルを多く誕生させていたのかもしれません。
残った紫呉の家
前作の作中で紫呉が家主で、透・由希・夾たちが共に過ごした家を壊さずに残すという描写があります。続編漫画にてその家に草摩の子供たちが集まり住んでいることから、前作の連載中に続編漫画の構想がすでにあったのかもしれません。
フルーツバスケットの漫画のネタバレまとめ!
本記事では漫画『フルーツバスケット』のあらすじをネタバレ込みでまとめ、登場人物の紹介なども行いましたがいかがだったでしょうか?十二支に関わる様々なキャラクターが登場し、感動的な魅力あふれる作品だということをお分かり頂けたと思います。漫画は愛蔵版は発行されており、続編漫画も連載中ですので、気になる方はぜひご覧ください!