【ジョジョ】エンポリオ・アルニーニョのスタンド能力は？最後とその後は？

エンポリオ・アルニーニョは『ジョジョの奇妙な冒険6部』に登場するキーパーソンです。彼が使うスタンド能力は物体の幽霊を操る力でしたが、謎の多い人物でもありました。ここでは、エンポリオ・アルニーニョのプロフィールや具現化した幽霊、名前の由来などを交えつつ彼の謎に迫っていきます。

『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』は荒木飛呂彦のスタンドシリーズ第4弾にあたる作品です。これまでのシリーズは血縁や運命的な「人と人との繋がり」を重点的にストーリーが展開されていましたが、本作はそれ以上に繋がりへと重きを置いた物語構造となっています。

『ジョジョの奇妙な冒険3部』にてDIOを倒した空条承太郎の直系の娘・空条徐倫とDIOの後継者との戦いが描かれており、ジョースター家の因縁に終止符が打たれていました。

『ジョジョの奇妙な冒険6部』の舞台はアメリカ・フロリダ州。そこでは空条承太郎の直系の娘である空条徐倫が無実の罪を着せられ、G.D.st刑務所へと収監されていました。その時、徐倫刃父である承太郎から差し入れられたペンダントからスタンドが発現したため、その能力を使って脱獄を企みます。ある日、承太郎が面会に現れ、徐倫に起きた一連の流れはDIOの後継者による陰謀ということが明かされました。

と、そこに謎のスタンド「ホワイトスネイク」が現れ、承太郎から記憶とスタンド能力を奪い去ってしまいました。そこで、徐倫は承太郎が奪われたものを取り返すため、刑務所で知り合った少年エンポリオ・アルニーニョと他の囚人たちと共闘し立ち向かうことに…。

エンポリオ・アルニーニョは母親をプッチ神父に殺されて以来、空条徐倫が収監されているG.D.st刑務所に隠れ住んでいました。エンポリオ・アルニーニョの母親は元々囚人であり、スタンド使いでもありました。そしてそのスタンドを駆使しエンポリオ・アルニーニョを隠し育てていました。しかし、ゆえにプッチ神父からスタンド能力のディスクと記憶とを奪われ、殺されてしまいます。

エンポリオ・アルニーニョという名前は、ファッションブランドである『エンポリオ・アルマーニ』が由来・元ネタとなっています。そして名前だけでなく、スタンド名『バーニングタウンザハウス』も「トーキング・ヘッズの楽曲名」が由来・元ネタとなっているのです。

エンポリオ・アルニーニョが住んでいたG. D .St刑務所は、火事が起こった時から「屋敷幽霊」が出現するようになりました。彼はその幽霊を自在に活用できるスタンド能力『バーニング タウン ザ ハウス』を使うことで、空条徐倫との出会いを果たすまで誰にも知られず生活していました。そして主に音楽室の幽霊の中で生活をしていたため、音楽室の道具の幽霊を使っています。

まず道具の幽霊として挙げられるのが「ライター」です。空条徐倫とリキエルが戦いを繰り広げる中、徐倫の体に火をつけるために使った道具でした。生物にはライターの幽霊の火は移らないと考えられていたのですが、実際に徐倫の体は着火していたため生物にも移るということが明らかになっています。

道具の幽霊「パソコン」は1980年式ではあるものの、インターネットにしっかりと繋がり情報を収集することができていました。

続いて「拳銃の幽霊」はエンポリオ・アルニーニョが部屋に侵入してきたゴキブリを打つ際に使われていました。弾丸は無限にあるようですが、エンポリオ曰く「生物は殺せない」とのこと。

「マーズ・チョコレート」はあくまでも幽霊であるため、空腹を満たすことができません。現実世界に影響を与えることは不可能のようです。

「フロリダ・オレンジジュース」はマーズ・チョコレート同様、実際には飲めず空腹も満たされません。ただ、味はおいしいとのことです。

• 破壊力 – なし 
• スピード – なし
• 射程距離 – なし
• 持続力 – なし
• 精密動作性 – なし
• 成長性 – なし

エンポリオ・アルニーニョのスタンドは物体の幽霊を操作する『バーニング・ダウン・ザ・ハウス』でした。スタンドのステータスは上記のとおりです。あくまでも幽霊であるため、現実世界に影響を与えることは不可能であり、スタンドのステータスも考慮すると攻撃力や防御力が一切ないため、戦闘向きのスタンド能力とは言えません。

しかし、このスタンドを使い刑務所内で誰にも気づかれずに生活していたことを考えるとサポート系に向いていると言えるでしょう。食べ物や飲み物を食べても空腹を満たすことが出来ず、さらに拳銃などの武器でも生き物を殺すことが出来ません。また、ライターやパソコンなど操っていたのですが、それら物体を含めた知識は本の幽霊から得たものでした。

エンポリオ・アルニーニョの強さについては、作中でエンポリオが戦ったシーンがないため、スタンド使いであることさえも認識されづらいキャラクターでした。本体のエンポリオ・アルニーニョは物体の幽霊を持ち歩き、自分の好きなタイミングで幽霊を具現化できます。そのため、ライターで徐倫の体に着火した時のように、サポート役としてピッタリのスタンド能力と言えるでしょう。

メイド・イン・ヘブンによって作られたパラレルワールドへと、1人だけとばされたエンポリオ・アルニーニョのその後はどうなったのか？エンポリオのその後については断言できる資料はありません。もしかすると、雨が降る中で空条徐倫と何らかの事情で関わりを持ちその後の人生を送っていくと考えられます。そしてエンポリオ・アルニーニョは、皆の意志を継ぎ、母親の仇・プッチ神父を倒すことに成功していました。

エンポリオ・アルニーニョと徐倫らは敵に追い詰められながらもG. D. St 刑務所を脱獄し、プッチ神父の計画を阻止するべく立ち向かっています。しかし、プッチ神父はスタンド能力「メイド・イン・ヘブン」を駆使したことで、時の加速が始まってしまいました。それを見た徐倫は最後を悟ります。そこで、最後の希望としてエンポリオ・アルニーニョを逃がしました。その後、エンポリオはその皆の意志を継ぎ、プッチ神父を倒します。

しかし、世界が一巡する前にプッチ神父が倒されたため、プッチ神父のスタンド能力が不完全に終わり世界の不均衡が生じます。その時に誕生したのがパラレルワールドでした。パラレルワールドへと1人飛ばされたエンポリオは、雨の日に徐倫らとそっくりな人物と出会います。全ては雨の日から始まっており、徐倫が事故に巻き込まれた時も雨の日でした。

ただ、パラレルワールドにプッチ神父のような脅威は存在しないと考えられます。そのため、エンポリオのその後は運命とも呼べる徐倫らとの出会いを通して、何かしらの事情を絡ませながらその後を送っていくと考えられるのではないでしょうか？

エンポリオ・アルニーニョの最後はプッチ神父を倒し、その後徐倫らと運命を共にするとお伝えしましたが、エンポリオの再登場はあるのでしょうか？結論から述べると、エンポリオの再登場の可能性は見込めません。『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズにおいては、前作に登場したキャラが次のストーリーで再登場を果たしているのですが、エンポリオの場合はパラレルワールドと前の世界を唯一体験したキャラクターです。

そして『ジョジョの奇妙な冒険8部』の舞台は西暦2011年以降の杜王町となっており、もちろんそこは第4部とは別の舞台となっています。第8部のジョジョリオンには第四部と同じキャラクター名あるいは限りなく近いキャラクター名が登場しており、東方家の祖先がスティール・ボール・ランに登場していた歴史があるため、パラレルワールドになった世界(第7部)と同じ世界です。

そのため、ジョニィ・ジョースターは過去の話の中で登場していました。しかし、エンポリオは全く登場しておらず、スティール・ボール・ランの歴史的な繋がのある第7部に登場していないということは、第8部でもエンポリオが再登場を果たすことはないと考えられるでしょう。

戦闘向きではないスタンド能力を使うエンポリオ・エルニーニョですが、なぜ最後にプッチ神父を倒すことができたのか？それはエンポリオがジョースターの血統やこれまで一緒に戦ってきた仲間、ウィザーの意志を受け継いだからです。それでは、最後にプッチ神父を倒した方法から見ていきましょう。

まず、プッチ神父とウィザーとの戦いでは、プッチ神父のスタンド能力『ホワイト・スネイク』をウィザーが利用したため、自分のスタンドのディスク化に成功します。そしてプッチ神父と徐倫達との戦いが始まったのですが、この時にプッチ神父のスタンド能力『メイド・イン・ヘブン』を使ったため徐倫達は敗北します。ここで徐倫達はウィザーのDISCを最後の希望としてエンポリオに託したのです。

徐倫を倒したことによって、ジョースターの血統を消滅させたと考えたプッチ神父は、時を加速させて世界を一巡させることにします。一巡させることで生物の魂に運命を刻む、これがプッチ神父のいう天国です。ところが、世界を一巡させる前にエンポリオの存在に気付いたため、時の加速を止めてエンポリオを倒そうとします。時の加速の中で自由行動ができるのはプッチ神父だけだったため、エンポリオはプッチ神父に何度も追い詰められました。

しかし、プッチ神父はエンポリオを追い詰める運命に手を加えたため、運命そのものが分からなくなってしまい、定められた運命から外れてしまいます。それを好機とみたエンポリオは自分の頭を殴らせ、殴られた時のはずみでウィザーのDISCを自分の頭に突き刺さるようにしたのです。

そしてエンポリオはディザーの能力を使って部屋の空気を酸素で満たし、プッチ神父を行動不能にしました。暴走状態のウィザーのスタンド能力によって渾身の一撃をプッチ神父に食らわせたことで、プッチ神父は最後を迎えてしまいました。

エンポリオ・アルニーニョはなぜ一巡を逃れることができたのか？その理由にはプッチ神父のスタンド能力が関係していました。プッチ神父のスタンド能力『メイド・イン・ヘブン』は時を加速させる能力です。これはプッチ神父が理想とする、これから起こる運命を受け入れ、その運命に従って生きていくといった「天国」への片道切符となっています。

そして世界を一巡させようとしたプッチ神父でしたが、彼はエンポリオの存在に気付いたため一巡を中止してしまいます。完全な一巡にするためにはケープ・カナラベルまで時を加速させなければなりませんでした。

そしてプッチ神父に最後の一撃を与え、一巡を止めています。さて、ここで一巡を逃れた理由についてですが、その理由こそがプッチ神父をエンポリオが倒したことに繋がっています。ただ、その後パラレルワールドを生み出しているため、プッチ神父がかなり手ごわい相手であったことがうかがえます。

エンポリオ・アルニーニョは作中で血尿をしていました。リキエルのスタンド能力『スカイ・ハイ』が操るロッズによる仕業です。ロッズは時速200キロ以上で飛行する生物ですが、その正体は分かっておらず、エンポリオ・エルニーニョの推測では「他の生物の体温を奪い自身のエネルギーに変換する」というものでした。

ストーンオーシャンの13巻では、徐倫とエンポリオ、エルメェスの3人はロッズの力によって謎の現象が起こっており、エンポリオの血尿だけでなく、浮腫みや瞼が自分の意志では上がらなくなるなど全部で3つの現象が起こっています。

こちらの感想では、エンポリオ・アルニーニョの活躍ぶりが称賛されています。やはりエンポリオが倒したプッチ神父は、ジョジョ史上最大規模の能力を持っていると言われており、そのプッチ神父を少年が倒していました。もし大人として再登場を果たすのあれば、活躍に期待するファンはきっと多いことでしょう。

こちらの感想はエンポリオ・アルニーニョのスタンド能力について述べられています。獄中育ちが本当であれば、スタンド能力がなくて当然だと言われており、この感想からは彼のスタンド能力を不思議に感じているのがうかがえます。

こちらはエンポリオ・るニーニョの最後と活躍について述べられています。ウィザーリポートの巻き添えを食っただけと言われており、あまり強くないキャラだと感じているのがうかがえます。

『ジョジョの奇妙な冒険6部』に登場したエンポリオ・アルニーニョのスタンド能力『バーニング・ダウン・ザ・ハウス』を最後とその後を考察しつつ紹介してきましたが、いかがでしたか？物体の幽霊を操作し、あくまでも現実世界に影響を与えることができない力となっており、ステータス性も考慮すると戦闘向きの能力ではありませんでした。しかし、最後に皆の意志を継ぎ、プッチ神父を倒しています。

エンポリオ・アルニーニョが存在していなければ、『ジョジョの奇妙な冒険7部』以降の作品を目にすることができなかった、と考えるとかなり重要な人物だと言えるのではないでしょうか？やはりファンからエンポリオ・アルニーニョの再登場を望む声が多かった人気キャラクターでした。これを機にぜひエンポリオ・アルニーニョのその後を考察しつつ、インパクトのある最後の活躍をご覧になってください。