2020年03月03日公開
2020年03月03日更新
【進撃の巨人】カルラ・イェーガーはエレンの母親!名言・名場面や死亡シーンも紹介
『進撃の巨人』の主人公、エレンにはカルラ・イェーガーという美人な母親がいます。カルラ・イェーガーは物語が始まってすぐに死亡してしまいます。しかしエレンをはじめキースやグリシャなどの、多くのキャラクターに影響を与えたキーパーソンでもあります。この記事では、カルラ・イェーガーの「行かないで」などの名言や名場面、『進撃の巨人』のキャラクター達との関係性などを紹介します。
目次
カルラ・イェーガーは美人なエレンの母親
進撃の巨人の作品情報
カルラ・イェーガーは『進撃の巨人』に登場するキャラクターです。『進撃の巨人』はアニメ化をきっかけに社会現象を起こすほどヒットした人気漫画です。ここではカルラ・イェーガーがどんな人物なのかを紹介する前に、『進撃の巨人』についての概要やあらすじを紹介します。
進撃の巨人の概要
『進撃の巨人』とは諫山創によって別冊少年マガジンで連載されている漫画です。巨人と人間の争いを描いたダーク・ファンタジーです。2013年からはアニメ化され、2020年までに4期放送されています。アニメをきっかけに、日本で実写映画化されたりスピンオフの書籍が販売され、誰もが知る大人気作品となりました。2018年にはハリウッドでの実写映画化が発表されています。
進撃の巨人のあらすじ
主人公のエレンは幼い頃から高い壁の中で育ってきました。壁の外には人間を捕食する巨人がいるのです。エレンはいつか壁の外に出ることを夢見ていました。そんなある日大型巨人が現れ、壁を破壊します。すると外にいた巨人は壁の中の人々を襲い始めました。これによりエレンは母のカルラ・イェーガーを亡くし、巨人への復讐を誓います。
カルラ・イェーガーのプロフィール
カルラ・イェーガーは主人公のエレンの母親です。黄色の大きな瞳と黒髪が特徴的な美人な女性です。グリシャと結婚してエレンを産みました。エレンはカルラ・イェーガーに似ており、義母兄弟であるジークからも父親には似ていないといわれています。
グリシャと結婚するまでは飲み屋で働いていました。その後は主婦に専念しているようです。後にエレンの教官となる元調査兵団の団長のキースとは、飲み屋で働いている時からの顔なじみでした。
カルラ・イェーガーの名言・名場面や死亡シーン
カルラ・イェーガーの名言「特別じゃなきゃいけないんですか
カルラ・イェーガーの名言には「特別じゃなきゃいけないんですか?」という名言があります。この名言が描かれたシーンは『進撃の巨人』の18巻です。カルラ・イェーガーは壁外調査から帰ってきた調査兵団を、幼いエレンと見に来ていました。そこでキースと久々に会います。その頃、キースは自分のことを特別な人間と思い込んでおり、周りが見えなくなっていました。
そして自分とは違って幸せを掴んだカルラやグリシャに劣等感を抱いていました。キースは久々に会ったカルラ・イェーガーに対して、特別でない人間として蔑みました。そんな罵倒に、カルラ・イェーガーは「特別じゃなきゃいけないんですか?」と応えました。そしてエレンを見て、この世界に生まれてきてくれただけで偉いのだと言いました。
カルラ・イェーガーの名言は、キースの特別でなければならないという呪縛を解き放ちました。またこの名言は、訓練兵団に入ったエレンにも影響していきます。エレンは訓練兵団の試験でバランスが取れず、失格になりそうになったことがあります。
その時は着用した器具が壊れていたのが原因とされていましたが、その器具に細工をしたのがキースだったのです。キースはカルラ・イェーガーのエレンに対する想いを知っていたので、危ない場所に行かせないようにとわざと失格させようとしたのです。これは伏線回収にもなった名言でした。
カルラ・イェーガーの2話での名場面「行かないで」
カルラ・イェーガーの名場面には「行かないで」と言うシーンがあります。「行かないで」は死亡する直前の名言です。カルラ・イェーガーは破壊された壁の破片で家が潰され、その下敷きになっていました。急いで戻ったエレンとミカサは、どうにかしてカルラ・イェーガーを助けようとします。しかし早く逃げなければ巨人がやってくるかもしれません。
カルラ・イェーガーは気丈にも2人に自分を置いて逃げるように言いました。しかし、それでも2人は逃げません。そこにハンネスが駆けつけますが、ちょうど巨人も現れます。カルラ・イェーガーは、ハンネスに戦わずにエレン達と一緒に逃げて欲しいと言いました。ハンネスは巨人に立ち向かおうとしましたが、足が震えてしまい、カルラ・イェーガーを置いて子どもたちと逃げることを選択しました。
先程まで「逃げなさい」と言っていたカルラ・イェーガーは、逃げるエレン達を見て「行かないで」と聞こえないように口を手で塞ぎ、小声で呟きました。これまでの幸せが崩れていく恐怖から思わず「行かないで」と本音が出てしまうシーンは、カルラ・イェーガーの心情がダイレクトに伝わるシーンです。読者の中には、この「行かないで」で泣いたという方もいました。
カルラ・イェーガーの2話での死亡シーン
カルラ・イェーガーの死亡シーンは『進撃の巨人』の1巻の2話で描かれました。カルラ・イェーガーはハンネスに抱えられて逃げる子どもたちを見て幸せな生活を思い出し、「行かないで」と言った後すぐに巨人に襲われます。巨人は先程まで一生懸命エレン達が抱えようとしていた瓦礫を軽々と持ち上げ、下敷きになっていたカルラ・イェーガーを捕まえました。
そしてカルラ・イェーガーは生きたまま巨人に胴体を引きちぎられ、食べられてしまいます。エレンはハンネスに担がれながらカルラ・イェーガーの死亡する光景を目にしてしまいます。この死亡シーンはエレンのトラウマとなり、巨人を駆逐すると決意したきっかけにもなりました。カルラ・イェーガーの死亡シーンは、読者の中でもトラウマになった方も多いようです。
カルラ・イェーガーと登場人物の関係
登場人物の関係①エレン・イェーガー
カルラ・イェーガーは主人公のエレンとは親子関係にあたります。エレンのことはとても大切にしており、1巻ではエレンが調査兵団に入りたいという夢を聞いて猛反発していました。カルラ・イェーガーが下敷きになって逃げられなくなった時も、自分の命よりもエレンを優先して逃がそうとしていました。『進撃の巨人』のキャラクターの中には、兵士でも自分の命を優先して逃げようとする人もいます。
なぜそこまでエレンを大切に想っているのかは、『進撃の巨人』の18巻でキースと会話しているシーンで描かれています。それだけカルラ・イェーガーはエレンの誕生を喜び、守ろうとしていましたが、エレンが調査兵団に入りたいと言ったことで喧嘩になってしまいます。カルラ・イェーガーは自ら危険な目に合うようなことをしようとするエレンを叱りました。
ただエレンが怒って家を出ていった後、すぐに巨人が襲撃してきてカルラ・イェーガーが死亡してしまったので、エレンは仲直りすることなく別れることになりました。その事もあり、カルラ・イェーガーの死はエレンの中で巨人への復讐心を高めるきっかけにもなりました。
登場人物の関係②グリシャ・イェーガー
グリシャはカルラ・イェーガーの夫です。グリシャはそもそも壁の外から来た人間でした。エルディア復権派として活躍してしまいましたが、ジークの密告によりマーレ軍に捕まってしまいます。そして楽園と言われているパラディ島に連れて行かれて、そこで協力者のフクロウから進撃の巨人の能力を受け継ぎました。
グリシャは記憶を失ったまま、しばらくパラディ島をさまよっていましたが、壁外調査に出ていたキースと出会い保護されます。キースはグリシャを飲み屋に誘いました。そこで働いていたのがカルラ・イェーガーです。しかしその頃のグリシャは、エルディア復権派の思想が強く残っていたので、美人なカルラ・イェーガーにも辛辣で印象はそこまでよくありませんでした。
しかし、一気に距離を近づけた出来事がありました。ある時疫病が流行ったことがありました。グリシャは医者の知識を活かして治療をしていました。そこに疫病によって弱ったカルラ・イェーガーとその家族が運ばれてきます。グリシャは疫病の対処法をあみ出し、見事カルラ・イェーガーと家族を救うことができました。
おそらくこの事がきっかけとなり、仲を深めたのだと思われます。グリシャは巨人の襲撃によりカルラ・イェーガーが死亡したことを知り、エレンに進撃の巨人の能力を引き継がせることを決意しました。
登場人物の関係③キース・シャーディス
キースは訓練兵時代のエレンの教官として登場しました。実はグリシャを壁の外から保護し、カルラ・イェーガーと引き合わせた物語上でも重要な人物でした。キースは飲み屋で働く美人なカルラ・イェーガーのことを気になっていました。飲み屋で話しかけられた時はキースが顔を赤らめるシーンもあります。キースはグリシャの言葉から、自分が特別な人間なのだと思いこむようになります。
その言葉にとらわれていくうちに、カルラ・イェーガーはグリシャに惹かれ、気づいたら2人は結婚していました。2人が順風満帆な生活をしている間、キースはずっと調査兵団を率いて戦いに没頭していました。キースは自分が求めているものを何も手にできていませんでした。
キースはカルラ・イェーガーとグリシャに劣等感を抱きながらも、自分は特別だと思うことで自分を正当化していました。しかし、カルラ・イェーガーから「特別じゃなきゃいけないんですか?」と言われたことをきっかけに考え方を変え、調査兵団をエルヴィンに託すことにしました。
登場人物の関係④ミカサ
ミカサは人身売買事件をきっかけに両親を亡くしてしまいます。そうして行き場を亡くしてしまったミカサをイェーガー家が引き取ます。カルラ・イェーガーはミカサを自分の子供のように育て、またミカサもカルラ・イェーガーを慕っていました。
さらにミカサは、カルラ・イェーガーにエレンが調査兵団に入りたがっていることを告げ口していました。目の届かないところでは、カルラ・イェーガーの代わりにミカサがエレンのお目付け役になっていました。
カルラ・イェーガーの声優
鷹森淑乃のプロフィール
アニメ『進撃の巨人』でカルラ・イェーガー役を担当している声優は、鷹森淑乃です。鷹森淑乃は1963年11月23日生まれの女性声優です。アーツビジョンに所属しています。勝田声優学院の2期生として卒業した後にデビュー。子供役から大人まで幅広い役柄を演じています。娘の松井暁波も声優としてデビューしています。
鷹森淑乃の主な出演作品
鷹森淑乃の主な出演作品には『超力ロボ ガラット』のパティ・パンプキン役、『炎のアルペンローゼ』のジュディ役、『創聖のアクエリオン』のティターニア役、『FIRESTORM』のナギサ・キサラギ役、『鋼の錬金術師』のエドとアルの母役、『ふしぎの海のナディア』のナディア・ラ・アルウォール役、『アイドル伝説えり子』の仲田靖子役などがあります。
カルラ・イェーガーに関する感想や評価
推しキャラに
— Jokura.. (@___r___j___) October 7, 2018
カルラ イェーガーが
加わった。
若い頃美人すぎかよ
『進撃の巨人』の18巻では、カルラ・イェーガーの若い頃が描かれました。初登場時も充分美人でしたが、特に若い頃はとても美人だとファンからも人気です。カルラ・イェーガーが若い頃にあれだけ美人であったのなら、キース以外にも狙っていた男性がいたのではないかといわれています。
ところで幼いエレンもかわいいんだけど、カルラお母さんもほんとかわいいよねって思ってて、カルラ美人だよね…?カルラが美人ってことはその子供のエレンも美人なんじゃじゃないですか…?って思うんだけどそこんとこドウナノ…エレン・イェーガー、時々ハッとするほど顔がいいと思っているのですが…
— なつ (@na19212) October 1, 2019
カルラ・イェーガーは美人だといわれていますが、その血を濃く受け継いでいるエレンも実は美人なのではないかと思っている方もいました。巨人を殲滅した後にエレンが髪を伸ばし始めた頃は特にカルラ・イェーガーに似ており、美人だといわれています。
キースは凡人であったけど「自分は凡人だ」と痛感して身を引いたっていうのが、凡人では出来ない事をしたと思うよ。能力の無さを認めて相応しい人材にポストを譲るって事は並大抵の事じゃない、それが出来なくて被害を拡大させる無能なトップは多い。キースの呪いを解いたのはカルラなんだろうなぁ…
— 空井 (@sorai_shingeki) October 7, 2018
カルラ・イェーガーは『進撃の巨人』の2話で死亡してしまいましたが、その後多くのキャラクターに影響をもたらした人物だということが判明しました。特にキースに投げかけた名言には「感動した」「心に響いた」という感想がたくさんありました。
このシーンはエレンのことをどれだけ想っていたのかと分かるシーンでもあります。このシーンを見た後に1巻から読み直した方は、「行かないで」と言うシーンで泣いたという方もいました。
改めて進撃見ると、カルラママに「生き延びるのよ!!」って言わせるだけでも良いのに、その後に「行かないで」って言わせる諫山先生えげつないし凄いなと思うわ。生を諦めて死ぬ覚悟で生きろ言ったんじゃなくて、生きたい死にたくないって気持ちを持ちながらも生きろって言ったってだけで感じ方変わる
— 沙夜子@ハンジさん結婚しよ🙋 (@spooky_kooky13) January 19, 2020
「行かないで」というシーンは、カルラ・イェーガーの心情の伝え方が巧妙だと評価されています。まだ死にたくないという気持ちを「行かないで」という言葉で伝えているシーンでした。
カルラ・イェーガーについてまとめ
カルラ・イェーガーはとてもエレンに対して愛情を持っていました。そのために自ら危険なことを選択しようとするエレンとは喧嘩することも度々ありました。それでも命がけで子供達を逃し、「行かないで」という言葉を飲み込むシーンは多くの人の涙を誘いました。
カルラ・イェーガーは死亡後も物語のキーパーソンとして登場します。ぜひ『進撃の巨人』の18巻で描かれるキースの過去編でのカルラ・イェーガーの活躍を、一度見てみてください。