ゴッドウソップの懸賞金は2億！急上昇した理由と伏線から今後を予想・考察

通称「ワンピ」と言われる大人気漫画『ワンピース』は、2018年6月現在でコミックスの既刊は89巻とかなり多くなっています。週刊少年ジャンプに連載されており、昨年20周年を達成しました。ワンピースは現在、日本で一番売れている漫画であり、国内累計発行部数はなんと3億6000万部となっています。2015年には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」ということで、ギネス記録に認定されたこともあります。

ワンピースは主人公を含め、このワンピースの世界に生きる人々が「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐって覇権を争う海洋冒険ロマンとなっています。「俺の財宝か？探せ！この世のすべてをそこに置いてきた！」この世のすべてを手に入れたと言われた男”海賊王”ゴールド・ロジャーが海軍に捕まり、処刑される前に言い放った一言です。この言葉で終結に向かうと考えられていた大海賊時代はさらに激化することになりました。

ワンピースの主人公はイーストブルーのフーシャ村に住んでいた7歳の少年・モンキー・Ｄ・ルフィです。悪ガキであったルフィはいつも村の人に迷惑をかけながらも、楽しい毎日を過ごしていました。そして、ルフィは村に長期滞在していた海賊・シャンクスと運命的な出会いをします。もともと「海賊になりたい」という夢を持っていたルフィはシャンクス達のかっこいい姿を見て、その思いはさらに強いものへと変化していきました。

そんなルフィはある日、画像のような変な食べ物を口にしてしまいます。これはゴムゴムの実と言われるこのワンピースの世界に点在している悪魔の実と呼ばれるものです。これを食べた人間は、特殊な能力を得る代わりに、海に嫌われてカナヅチになるというデメリットがあります。シャンクス達の所有物であったゴムゴムの実を、食いしん坊のルフィは果物と勘違いして何も知らずに食べてしまい、全身伸び縮みするゴム人間になりました。

ルフィはその後事件に巻き込まれますが、自らの片腕を犠牲にしてシャンクスがルフィを守ってくれます。そしてシャンクスから今後、ルフィのトレードマークとなる麦わら帽子を譲り受けます。こうしてシャンクスとルフィは別れました。ルフィとシャンクスが別れてから10年が経ち、ルフィは17歳となりました。特訓に励んだルフィはゴムゴムの実の能力を自分のものとしており、今後の冒険に胸を躍らせながらついに出航するのです。

ワンピースには様々なキャラクターが登場していますが、その中でも今回注目していくのは麦わらの一味の狙撃手を務めるウソップです。ウソップはもともと一味の中でも懸賞金は低い部類でしたが、ある事件を機に懸賞金が跳ね上がり、2億ベリーとなってしまいました。今回はその理由について考察していきます。また、ウソップのつく嘘は、今後のワンピースの伏線になっているという噂があるため、その噂もしっかり検証していきます！

そもそもワンピースのウソップとは何者なのでしょうか？ウソップは今では麦わらの一味に在籍していますが、シロップ村で出会った当時は、もともとはウソップ海賊団というところに属しており、海賊団の名前に自分の名前が入っていることから分かるように、ここでは船長を務めていました。とはいってもウソップ海賊団のメンバーは船長のウソップ、その他には9歳の少年たちのにんじん、ピーマン、たまねぎとたったの4人でした。

武器はそれぞれウソップがパチンコで、残りの3人は9歳の子どもたちであるため、フライパン、バット、シャベルというどちらかというと海賊団というよりは海賊ごっこに近いイメージです。ウソップ海賊団が結成された理由は特にありません。ただただ海賊や父のヤソップに憧れたウソップが、自分も海賊になりたいという思いを実現した結果、このような悪ガキが集まっただけの海賊団となりました。今後の登場もかなり少ないです。

そんなウソップも現在は立派な麦わらの一味の狙撃手です。ルフィの3人目の仲間にあたります。鼻が長いことから「長鼻くん」「ながっぱな」など鼻に関するあだ名をよく付けられます。異名として「狙撃の王様・そげキング」というものを持っており、当初は自らつけたあだ名でしたが手配書がそげキング名義で発行されたことが理由で今後長くそげキングと言われることになります。またある時から「ゴッド」と言われるようになります。

そげキング名義の時の懸賞金は3000万ベリーでした。そして新世界編にはいった現在の懸賞金は、なんと2億ベリーです。なぜ2億ベリーになったのかの理由は今後詳しく述べていきます。ウソップは登場当時は17歳で、現在は19歳と麦わらの一味で唯一ルフィと年齢が同じです。基本的にルフィといつもふざけて遊んでいます。誕生日はウソップの象徴ともいえる「嘘」から連想される4月1日、つまりエイプリルフールとなっています。

ウソップは海賊の父に憧れていますが、その父は実は四皇の赤髪海賊団に所属しているヤソップと言われる狙撃手です。そのため、ルフィはフーシャ村にシャンクスが立ち寄った際、ヤソップと一度出会っています。このようなこともあり、ルフィとウソップは出会ったときにも話が弾みました。成年になってからウソップはヤソップと会っていませんが、ゴッド・ウソップとして新聞に取り上げられた時など、活躍をひそかに見守っています。

ウソップは基本的には明るく、楽しいことが大好きです。しかし、本当の性格は「超」がつくほどのネガティブ思考です。麦わらの一味の戦闘員は基本的に好戦的で、自分の懸賞金が上がると喜ぶキャラが多いのに対して、ウソップは敵の気配を察知するとまずどうやって逃げようかと考えます。おまけに自分の懸賞金があがることを海賊としての名が知れたと心のそこで喜ぶ半面、海賊や海軍から目を付けられると大騒ぎすることが多いです。

そんな一味の中でもダントツで臆病なウソップですが、自分以外頼るものがいない、また自分が今いる中で一番強い人間であると自覚した際には勇気を振り絞って敵と交戦します。足や声は震えていますが、その姿はまさに「勇敢なる海の戦士」です。ウソップの戦闘に正々堂々などという言葉はなくゲリラ戦を仕掛けます。ウソップの戦いはウソップもボロボロになるギリギリの勝利ですが、こうして幾度となく死線を潜り抜けてきました。

狙撃手のウソップに狙撃の才能があることは当たり前ですが、実はウソップにはもう一つ意外な才能があります。それは手先が器用であることです。麦わらの一味の象徴である麦わら帽子を被った髑髏の海賊旗はデザイン自体はルフィが考えたものの、実際に船に張っている海賊旗はウソップが描いたものです。ナミの武器である天候棒(クリマ・タクト)を開発・改良しているのもウソップであり、今後も何を開発してくれるのか楽しみです。

ウソップは麦わらの一味の狙撃手であるため、その狙撃や射撃の腕は光るものがあります。ただし、ウソップは射撃に銃やライフルを使うわけではなく、パチンコを使います。このスタイルは新世界に入り、各々が2年間の修行で成長して帰ってきても変わりません。最初イーストブルーで出会ったときに使っていたパチンコは銀河パチンコと呼ばれる父ヤソップから譲り受けたものでした。小さなパチンコですが威力は馬鹿にできません。

銀河パチンコでも様々な視線を潜り抜けてきますが、銀河パチンコは小さいため、狙撃用の遠距離武器というよりは近接武器でした。そしてウソップはエニエス・ロビー編で「そげキング」と名乗るようになります。この時に武器は銀河パチンコから画像の巨大パチンコ・カブトになりました。このパチンコは銀河パチンコにくらべて、威力も高く射程距離もはるかに長いです。打てる弾の数も増え、新世界までこのパチンコを使いこみました。

シャボンディー諸島です。くまによってウソップはボーイン島に飛ばされます。そこで出会ったヘラクレスンにポップグリーンの使用方法を習いました。2年間修行をして帰ってきたウソップが持っていたパチンコこそ、ポップグリーンを操るパチンコ・黒カブトです。威力はもちろん数km離れた対象物に対しても風を読んで、確実にヒットさせる技術を身に着けました。ようやく狙撃手っぽくなり今後もこの黒カブトを使うと思われます。

ワンピースのウソップを演じる声優は山口勝平さんです。1965年生まれで現在は53歳、福岡出身の人気声優です。ワンピースのウソップ以外で過去に演じたアニメとキャラクターは『名探偵コナン』シリーズの工藤新一/怪盗キッド/黒羽快斗役、『デュラララ！！×2』シリーズの赤林海月役、『アイシールド21』の雷門太郎役などがあります。1988年から声優活動を行っていますが主要キャラの担当が多く今後も楽しみな声優です。

非公式ではありますが、ワンピースのウソップのモデルとなったキャラクターはあのディズニー映画の『ピノキオ』ではないかと言われています。理由は単に見た目の鼻が長い(ピノキオは伸びていく)ということ、ウソップもピノキオも共に嘘つきであるということです。完全にモデルではなくとも何か影響を受けていることはほぼ間違いないでしょう。「頑張れば人間になれる」ことと「勇敢な海の戦士になる」ことも微妙に似ています。

バギーたちとの戦闘を終えたルフィはナミ・ゾロと共にシロップ村に上陸します。そこにいたのがウソップでした。ルフィが父・ヤソップと会ったことがあり、今は赤髪海賊団の狙撃手を担っていることを聞くと大喜びし、この話を機にルフィとウソップは意気投合します。これがルフィとウソップの最初の出会いでした。

そんな和気あいあいとした雰囲気のなかに悲報が飛び込みます。屋敷の執事であるクラハドールがカヤの命を狙っているというものです。クラハドールの正体は昔突如消えたと言われていたクロネコ海賊団船長のキャプテン・クロでした。このことを知ったウソップは村中に海賊が来ると叫びまわります。しかし、いつもホラを吹きまわっていたウソップを村の人はだれ一人信じてくれません。ウソップは自分でどうにかすることに決めました。

そこでルフィらとウソップは協力します。朝一にクロネコ海賊団が海からやってくるとそれを迎え撃ちます。ゾロやルフィの活躍により敵は重傷を負いました。しかし敵幹部のジャンゴがカヤを殺しに行こうと森へ入ります。ウソップ海賊団の3人の少年も攻撃に加わり、なんとかジャンゴを倒してカヤ暗殺を阻止しました。その後、ウソップは麦わらの一味に入団することを決め、カヤからゴーイングメリー号をもらい海賊として出航します。

一味に入団して最初にたどり着いたのは海上レストラン・バラティエです。サンジを仲間にするもナミがいなくなり、アーロンパークへと向かいます。ここでナミの義姉であるノジコからナミの過去を聞き、アーロン海賊団との先頭に向かいました。ウソップの相手は幹部のチュウです。最初はチュウが怖くて逃亡します。しかし、自分は海賊になるんだと心を決め、必殺・火炎星をやウソップ・ハンマーを使い見事一人で初勝利を納めました。

その後、一味はリトルガーデンに上陸します。そこでウソップは運命的な出会いをしました。巨人族であるエルバフの戦士ドリーとブロギーです。彼らはもう戦っている理由を忘れたにも関わらず100年以上決闘を続けており、ウソップはその誇りの高さにあこがれを感じます。ウソップはその二人の決闘を邪魔したバロックワークスの戦闘員Mr.3と対峙し、ドルドルの実で固められたナミやゾロを見事救い出すことに成功しました。

アラバスタに着く直前に、ウソップはナミの天候棒(クリマ・タクト)を製造します。ウソップは今後もこの天候棒を改良していきます。そしてアラバスタではチョッパーと共に、Mr.4＆犬銃ラッスー＆ミス・メリークリスマスのコンビと対決します。最初は劣勢に立たされますが、ルフィが馬鹿にされたことを理由に奮起します。死闘の末、ボロボロになりながらも見事に敵を撃破しました。

空島では神の島の生贄の祭壇に運ばれたナミやチョッパーを助けるために尽力しました。交戦したのは神官の一人であるサトリです。ルフィとサンジの協力して挑みますが、攻撃が全く当たりません。その理由は心網(マントラ)です。後に見聞色の覇気として出てきますが、敵の行動を予測することができます。しかしルフィがぐるぐる巻きにしてサトリを動けなくし、サンジが強烈な蹴りを入れることでなんとか勝利することができました。

途中ロングリングロングランドでフォクシー海賊団と対決しますが、ウソップは惜しくも負けてしまいました。その後、一味は節目であるウォーターセブンへと差し掛かります。最初ウソップはゴーイングメリー号の修理費である2億をもって町に出ますが、フランキー一家にこれを奪われてしまいます。このお金は自分が託されたものだとウソップは一人でフランキーハウスに乗り込みます。しかし結果は大敗、ボコボコにされてしまいます。

こうして修理ができなくなったメリー号と一味はここで別れることにします。みんな思いはそれぞれでしたが、ウソップだけは割り切ることができないという理由で、一味と対峙します。そしてメリー号をかけてルフィと決闘を申し出ました。結果は敗北、ルフィとウソップは共に今までの思い出を振り返りながら殴り合い、後味の悪い決闘となりました。この決闘により、今後一味には所属しない者としてその場を去っていきました。

ところが一味脱退直後、ウソップはフランキーと共にCP9に連行されます。海列車で拘束されていたところをサンジに助けられ、ロビンが捕まっていることを知ります。一味ではないがロビンの救出には加わりたい、そんな思いで狙撃の王様・そげキングが生まれました。設定としてそげキングはウソップの親友です。しかし、ルフィとチョッパー以外にはウソップ本人であることがばれています。逆に二人にはばれていませんでした。

エニエス・ロビーでは、門番の巨人族・オイモにドリーとブロギーの事を伝えたことで、寝返らせることに成功します。その後最初にCP9のジャブラと交戦しますが、サンジと交代して離脱します。その後はスパンダムを遠距離狙撃で邪魔します。ようやくそげキングらしくなってきました。また、エニエス・ロビーでは「火の鳥星」を使って世界政府の旗を焼き払います。これにより、ウソップ他、麦わらの一味は世界を敵に回しました。

この事件をきっかけに今後ウソップには懸賞金がかけられます。その金額は3000万ベリー、それも手配書の名義はなんと「そげキング」です。メリー号との別れをそげキングとして済ませ、ルフィに泣きながら頭を下げ、無事麦わらの一味に再加入をしました。なおロビンとフランキーも仲間になり、全員の懸賞金額も一気にあがったことから、このエニエス・ロビー編はやはりワンピースの中でも一つの分岐点になっていると思われます。

その後に向かったスリラーバークでは、ペローナと交戦します。ここでウソップは驚くべき才能を見せつけます。ペローナの誰でもネガティブになって戦えなくなる「ネガティブホロウ」が、ウソップは元からネガティブという理由で全く効きません。ある意味、ペローナに唯一勝てる男(負けない男)でした。画像のクマシーとの戦闘に苦戦を強いられますが、最後はペローナにゴキブリ星こと「黒光り星」を撃ち込み戦闘不能にさせました。

ウソップはシャボンディー諸島でバーソロミュー・くまによってグリンストンに飛ばされます。最初はひたすら食べ物を食べたことで画像のようにただのデブになってしまいます。しかし、新聞を拾い、ルフィがなぜこのような行動をとったのか理由を考えると今後しなければならないことが浮かんできました。その後はヘラクレスンとダイエットや特訓に励み、ついにヘラクレスンの武器であるポップグリーンを習得することができました。

麦わらの一味はシャボンディー諸島に再集合します。もちろんウソップもその場に現れ、みんなと共に魚人島に向かいました。その魚人島ではギョンコルド広場で新魚人海賊団幹部のダルマと交戦します。ここで初めてポップグリーンを用いました。結果は大勝、おそらくこのダルマとの戦いがウソップが傷一つ勝利した唯一の戦いといってもいいのではないでしょうか？その後ルフィがビッグ・マムに喧嘩を売り、魚人島をあとにしました。

パンクハザードに上陸したウソップは子供たちを守ったり、手放してしまったりと東奔西走します。研究所脱出後はドンキホーテ海賊団幹部とその使用人のベビー5とバッファローと交戦し、なんとか撃破しました。そして、麦わらの一味はついにドレスローザへと向かいます。

ドレスローザについたウソップは同盟を組んでいるトラファルガー・ロー達と共に、グリーンビットへ向かいます。しかしこのグリーンビットでトンタッタ族と言われる小人たちに捕まってしまいます。その後、トンタッタ王国に連れて行かれますが、ここでトンタッタ族のヒーローであるモンブラン・ノーランドの子孫であると嘘をつき、英雄として担ぎ上げられます。そして、彼らから10年前のドレスローザの悲劇を聞かされました。

そしてウソップはトンタッタ族やリク王軍が計画しているSOP作戦(シュガー・おったまげ・パニック作戦)に参加することを決めます。しかし、いざたどり着いて交戦するとなると、ウソップは逃げ出してしまいます。しかし自分以外が戦闘不能となり、トンタッタ族に期待されていたことで、戻ってきて戦闘を開始しまっす。結果は大敗、すぐにとらえられウソップはシュガーに食べさせる予定だったタタババスコを食べさせられます。

すると、ウソップは辛さのあまり、画像のようなとんでもない顔になります。これを見たシュガーは、その顔の怖さと変化に驚いて気絶してしまいます。その結果、おもちゃにされていた人々はすべて解放され、無事SOP作戦は成功に終わりました。ウソップは「ゴッド・ウソップ」と称えられますが、瀕死の状態です。そんなウソップに追い打ちがかかります。ドフラミンゴが怒り、ウソップに懸賞金5億をつけて殺すように命じたのです。

ウソップを「ゴッド・ウソップ」とたたえていた人々も瀕死のウソップを殺せば5億手に入るとなれば話は別です。一気にドフラミンゴ側に寝返り、ウソップは自分が助けた人々に殺されそうになります。しかし、ここで本当に恩義を感じた者やトンタッタ族、リク王軍がウソップの鉾や盾となり、周囲の敵を一掃しました。そして、ウソップの今後を決める大一番がやってきます。もう一度シュガーを気絶させる任務です。

するのは超遠距離狙撃です。ここでウソップはなんと見聞色の覇気を覚醒させます。肉眼では建物を見るのに精いっぱいにも関わらず、建物の中の人の位置まで見えてしまうのです。この結果シュガーにピンポイントで弾を撃ち込み、再度気絶させることに成功しました。この一件により、ドレスローザ編が終わるとゴッド・ウソップ名義で正式に2億の賞金首となります。そげキングの仮面もなくなりついに素顔が明らかにされました。

ウソップがなぜ2億の賞金首になったのか、それには理由があるはずです。戦闘力で言えばゾロやサンジが圧倒的ですし、ウソップはお世辞にも一味の中で強い部類とは言えません。そんなウソップがいきなり2億の懸賞金をかけられた理由はおそらくウソップの「カリスマ性」と考えられます。このワンピースの世界だけではなく、現在私たちが生きる世界の中でも、最も怖いのは一人の力を持っている人間ではありません。

それはルフィのように、「人をまとめる力」を持っていることです。この一件からウソップに感謝する者は何万人といます。これからウソップが危機に陥ったとき、またウソップが助けを求めた時に駆け付けることは間違いないでしょう。本人が意図せずとも周りの人が集まってくるという人間が一番危険視されるのです。このような理由からウソップは3000万ベリーからいきなり2億ベリーの賞金首になってしまったのではないでしょうか。

その他にもいくつか理由があげられます。まずは単純にドンキホーテ海賊団幹部のシュガーを一人で倒したということです。どんな形であれ、あのドンキホーテ海賊団幹部を一人で倒した事実は覆りません。おまけに2回も倒しています。海軍が今後警戒するのも当然です。またもう一つの理由として、ドフラミンゴが5億の懸賞金を付けたことがあげられます。七武海のドフラミンゴが5億をつけるとさすがの海軍も気にするでしょう。

ワンピースには「ウソップの嘘は発言当初は嘘であるが、その嘘はのちのち本当になるため今後の伏線となっている」という噂があります。今回は今までの嘘が伏線になっている例をとりあげ、そこから今後ウソップはどのような活躍をするのか、またワンピースはどのように進んでいくのかを考察していきます。

最初の嘘が伏線になっている例はシロップ村であったこのシーンです。ウソップは毎日のように「みんな大変だ！海賊が攻めてきたぞ！」と村中に嘘をついて回っていました。しかし、ある日カヤを暗殺しにきたクロネコ海賊団が本当に海賊船で現れます。当然本当の事ですから、ウソップは町中にこのことを知らせに行きます。しかし、いつも嘘をついているせいでシロップ村の住人は誰もこの発言を信じてはくれませんでした。

次に紹介する伏線は、ウソップがカヤを元気づけるためについた冒険談に関する嘘です。それは「巨大な金魚のフンが大きすぎて、大陸と勘違いして上陸した」というなんともかわいらしい嘘です。しかし、この発言も伏線となっていました。グランドラインの”何もない島”というフンでできた島に巨人族のドリーとブロギーがいたのです。巨人族の二人が大陸と間違えるほどですから、そのフンの大きさが計り知れないものとわかります。

その金魚のフンの話の続きがまた伏線となっています。カヤはその巨大なフンをした金魚自体はどうなったのかをウソップに尋ねます。すると、ウソップは「金魚は小人が切り身にして国へ運んだ、また食べきれていない」と嘘をつきます。しかし、この嘘も伏線となっており、ドレスローザ編で小人のトンタッタ族がそれに当てはまります。闘魚を捕まえたトンタッタ族、さらに王国全員で食べても数か月は持つという発言までしています。

アーロンを倒し、ルフィに懸賞金がついた時の伏線です。ウソップはルフィが3000万ベリーの賞金首になったときに、「ちまたじゃ3000万ベリーは俺の後頭部にかかっているって噂だ」と豪語します。そしてウソップはエニエス・ロビーの一件でそげキング名義で3000万ベリーの賞金首になりました。懸賞金がかけられることを予想するならまだしも、金額までぴたりと言い当ててくるところはもはや伏線としか言いようがありません。

ワンピースでウソップの嘘がどれほどストーリーの伏線になっているのかお分かりいただけたでしょうか？そしてウソップはまだまだたくさんの嘘をついています。このまだ実現していない嘘は今後の伏線となっているのでしょうか？今までウソップのついてきた嘘から今後のウソップを予想していきます！

ウソップは前に「海王類を10匹倒したことがある」とチョッパーに嘘をついたことがあります。これが実現し、本当に海王類を10匹倒すことになるのでしょうか？確かにウソップは2年の修行で新世界の敵幹部を一人で倒せるレベルまでに成長しています。ただ、10匹は多すぎます。もしかしたら、シュガーを倒したときと同じように、自分の身を犠牲にして、一気にまとめて倒してしまうなんてことが起こるかもしれません。

ウソップは敵に遭遇すると戦いたくないがゆえに、自分にはたくさんの部下がいるから戦うのはやめとけと相手に勧告します。その嘘の部下数はほとんどが8000人と1億人のどちらかです。8000人に対してはシュガーを倒しておもちゃから解放した人々から崇拝されて事で、実際に実現していると考えられます。しかし1億には及びません。そもそもワンピースの世界に人口が1億人もいるのかどうか疑問ですが、今後が楽しみではあります。

ウソップのプロフィールから活躍、そして嘘が伏線になっているという事実を紹介してきました。ウソップは確かに麦わらの一味の中ではネガティブで、どちらかと言えば弱い存在です。しかし、他の戦闘員にはない、なにか親しみやすさや優しいオーラがあります。もしかしたら今後のワンピースのキーマンになるかもしれません。今後のウソップに注目です！