【コードギアス】扇要は最後は日本の首相に？なぜそんなに嫌われている？　

本記事のメインテーマ、コードギアスに登場する扇要の話題に入る前に、まずはコードギアスの作品情報について解説します。

2006年に放送が開始されたテレビアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」に始まる一連の作品群・コードギアス。その後、コードギアスは漫画や小説、ドラマCD、ゲームなどのメディア展開がされています。

コードギアスの物語の舞台は超大国ブリタニア占領下の日本。特殊能力・ギアスを獲得したブリタニアの少年ルルーシュが、仮面男ゼロとなって全世界を相手に闘いを繰り広げていきます。

上述のようにコードギアス・シリーズは、まずテレビアニメから始まります。2006年10月テレビアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」がMBS・TBS系にて放送（全25話・総集編2話）。その後、2008年4月アニメ第2期「コードギアス 反逆のルルーシュR2」が放送されました（全25話）。

さらにコードギアス・シリーズは劇場版アニメへと展開していきます。2012年8月から2016年2月にかけて、「コードギアス 亡国のアキト」全5章がOVAイベントにて上映されると、その後舞台劇やミュージカル、SNSゲームなどのメディアミックス展開が行われました。

また、コードギアスのアニメ10周年を記念して劇場総集編3部作「コードギアス 反逆のルルーシュ」を上映。原作テレビアニメ・コードギアス・反逆のルルーシュに大幅なカットを加えた上で、新作のカットやセリフを追加しコードギアス作品の再構成をはかっています。その後、コードギアス劇場版3部作の続編となる完全新作アニメ「コードギアス 復活のルルーシュ」が全国120カ所で上映されました。

コードギアスの舞台となるのは、テューダー朝時代のイングランド王国に源を発する架空の国家、神聖ブリタニア帝国。皇暦2010年、帝国は地下資源の利権をめぐり日本に宣戦布告、戦争に突入します。日本は戦いに敗れブリタニアの植民地に。それから7年後、学生生活を送る神聖ブリタニア帝国の元皇子、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは、ブリタニア軍に確保されていた少女C.C.からギアスという絶対順守の力を受け取ります。

ここからは、本記事の主役であるコードギアスの扇要（おうぎ・かなめ）について解説していきます。コードギアスの扇要は、黒の騎士団の中心的役割を果たすレジスタンス組織・扇グループのリーダーで以前は教師をしていました。

コードギアスの扇要は皇暦1992年3月18日生まれですから御年26歳。身長は190㎝近くありかなり体格の良い部類に入ります。親友の紅月ナオトの跡を継ぎ組織のリーダーに就任。その後、コードギアスの扇要は黒の騎士団では副指令を、超合集国では事務総長を務めました。

突然行方知れずになってしまったナオトのピンチヒッターとは言え、扇グループのリーダーに就任したコードギアスの扇要。しかし、コードギアスファンの間では、扇要は指揮官に向いてないとの評価が多いようです。それはどのような理由によるのでしょうか？

扇要が指揮官に向いていないというコードギアスファンの多くは、その理由として彼の性格を挙げています。すなわち扇要の行動に見られる優柔不断さです。時に厳しい決断を下し、即座に部下に伝えなければならない組織のリーダー。あやふやな態度は許されません。ところが、コードギアスでの扇要は優柔不断そのものでした。

こうしたことから扇要はリーダー向きの性格ではない、と結論付けているコードギアスファンが多いのだと考えられます。その事は扇要本人も承知しているようで、自分はリーダーに向いていないという旨の発言をしています。コードギアス・黒の騎士団結成後の役職が示す通り、リーダーの補佐役が妥当な線なのかも知れません。

優柔不断でリーダーの適性など微塵もないと考えられる扇要。コードギアスの最後には、まさかの展開が待っていました。何と最後には、本来敵であるヴィレッタと結婚した上日本の首相に就任してしまうのです。

まさに予想外の展開で、当時多くのファンが驚いたそうです。こうしたことから、コードギアスに登場するキャラクターの中で扇要は最も要領良く出世し最後には幸せを手に入れた人物と言われています。

ツイッターなどネット上では、コードギアスファンからうざい・クズと言われ嫌われている扇要。うざい・クズと嫌われている理由はどこにあるのでしょうか？それはヴィレッタとの出会いに端を発します。記憶喪失になっていたヴィレッタを助けると、敵である彼女を家に引き入れ同居、ねんごろな関係になります。

コードギアスの他のメンバーが命がけで戦っているときに、うら若き女性とイチャついていたのです。これが引き金となり、SNSでは”うざい”とか”クズ”など汚い言葉で罵られ、コードギアス屈指の嫌われているキャラになり下がってしまったのです。このことがなければ、コードギアスファンからうざいとかクズとか嫌われている状況にはならなかったことでしょう。

テレビアニメ・コードギアスで扇要の声を演じたのは、大阪府出身の日本を代表するベテラン声優・真殿光昭（まどの・みつあき）です。以下に声優・真殿光昭のプロフィールを紹介します。

• 出生地：大阪府
• 生年月日：1964年7月28日
• 年齢：55歳（2020年1月現在）
• 身長：170 cm
• 職業：声優
• 事務所：青二プロダクション

大学時代、劇団に所属し声優の仕事を意識し始めた真殿光昭。大学に通う傍ら、東京アナウンスアカデミー声優科の門を叩き声楽の勉強を修めます。その後テアトル・エコー付属養成所で本格的な声優の訓練を受けました。

1989年テレビアニメ・機動警察パトレイバーで声優デビュー。七色の声を持つ声優として知られ、落ち着いた声の二枚目からひょうきんな三枚目キャラ、どこにでもいそうなモブキャラにエキセントリックな役柄まで、変幻自在に幅広くこなしています。また、広島弁や関西弁のセリフを得意にしています。

• NINKU -忍空-（1995年、藍朓）
• 勇者王ガオガイガー（1997年、ピッツァ / ソルダートJ ほか）
• Bビーダマン爆外伝（1998年、きいろボン）
• X －エックス－（2001年、有洙川空汰）
• 名探偵コナン（2003年-2019年、永瀬豹太ほか）
• コードギアス 反逆のルルーシュ（2006年-2008年、扇要、刑部辰紀）
• 武装錬金（2006年、パピヨン / 蝶野攻爵、蝶野次郎）
• 恋する天使アンジェリーク〜かがやきの明日〜（2007年、聖獣の炎の守護聖チャーリー）
• DEVIL SURVIVOR2 the ANIMATION（2013年、ジョー）

先ほどはうざいとかクズとか言われる、コードギアスの嫌われているキャラとしての扇要を紹介しました。ここからは、コードギアスの扇要のかっこいい魅力について解説していきます。

コードギアス・扇要の性格のネガティブな面は、再三取り上げてきましたが「優柔不断」ということになります。うざいとかクズとか酷評されるだけでなく、戦闘を指揮する立場のリーダーとしては致命的ともいえる事でしょう。

しかし、扇要の性格を表すキーワードがもう一つありました。それが「優しい」性格です。コードギアス・扇要は、温厚な性格をしていて、とにかく友人思いで優しいのです。コードギアスの黒の騎士団には一筋縄ではいかない人間が集まっていました。メンバー内でのトラブルも日常茶飯事のように起こります。

そんな時扇要は、メンバーをなだめたりすかしたりして、大きな亀裂が入らないようにまとめる役割を担っていました。確かにリーダーとしては頼りないところもありますが、黒の騎士団という組織の中での扇要のポジションはとても重要であることは疑いのない事実だと考えられます。

扇要のかっこいい魅力、それは黒の騎士団という組織内での人望の厚さに表れていました。前述のようにメンバーの取りまとめ役を担っていた扇要。そんな時彼の優しさが大きく貢献していたのです。。

爽やかな好青年といった外見も、頼りがいのある優しいお兄さんを演出していたのかも知れません。悲惨な展開の多いコードギアスという作品にあって、面倒見の良い温厚なキャラクターというのは貴重な存在だったようです

最後に紹介する扇要のかっこいい魅力、それは敵の軍人にも好意をもって接するところにあります。当時、勢力図を塗り替える勢いを示していた黒の騎士団。その最中である出来事が起こります。敵の軍人で記憶喪失に陥っていたヴィレッタを保護するのです。そしてヴィレッタに一目で好意を持った扇要は、彼女を半ば軟禁状態にした上で、相思相愛の関係を築いていくのです。

その後、記憶を取り戻したヴィレッタは目の前にいる敵、扇要に銃を向け撃ってしまいます。そんな自分を撃ったヴィレッタに対して、扇要は一途に愛を貫いていきました。このことが後にコードギアスファンからうざいとかクズとか言われ、嫌われている理由となった扇要ですが、許されない愛であっても自分に正直に最後まで貫いていく姿勢はかっこいいと言っても良いのではないでしょうか？

ここまでコードギアスの扇要特集をお届けしてきましたが、最後に扇要に関する感想や評価を紹介していきます。

コードギアスの扇要に関する感想や評価、最初に紹介するのは、扇要が黒の騎士団を壊滅に追い込んだという、きしさんのツイートからです。コードギアスを見たのは10年以上前のことで記憶があいまいだったようですが、コードギアス・アニメ第2部で扇要のしたことを見るに及んで、うざいとかクズと呼ばれて嫌われている理由を理解したそうです。

コードギアスの扇要に関する感想や評価、続いて紹介するのは、コードギアスの扇要が可哀想なキャラだという”おわん”さんのツイートからです。うざいクズなキャラとしてコードギアスの扇要と共にメタルギア5のヒューイ・エメリッヒを挙げた上で、いずれも正義感が強く表れ過ぎて視聴者の反感を買い言われ放題になってしまったと言います。正義感も”過ぎる”と良くない結果を招くことになるのでしょうか？

コードギアスの扇要に関する感想や評価、最後に紹介するのは、扇を決して許してはいけないという”ぼっちくん”のツイートからです。ルルーシュと同じく視聴者の非難を浴びたのに、最後は死なず褐色の美人を嫁にして日本の総理大臣にまで上り詰めたコードギアスの扇要。ツイートでは扇要を「無能な裏切り者のクズ」と酷評していますが、多くの視聴者から扇要が嫌われている理由もこうしたことなのでしょう。

ここまで、テレビアニメをはじめとする一連の作品群・コードギアスの扇要にスポットを当て、最後の驚くべき展開やうざいとかクズなどと嫌われている理由、さらにはアニメで扇要を演じた声優の情報までまとめてお届けしてきました。

コードギアスに登場する扇要にはネガティヴな評価が付きまといます。リーダーにとって致命的な優柔不断な性格。そして、コードギアスのメンバーが命がけで戦っているときに、ヴィレッタとねんごろの仲になり結婚、1人幸せを謳歌。最後は日本の首相にまで昇りつめ、地位と名誉を欲しいままにします。こうしたことがコードギアス・ファンの反感を買い、うざい・クズと嫌われキャラになってしまいました。

しかし、コードギアスの扇要にはかっこいい魅力もありました。彼には、優柔不断な性格の裏返し、優しさが備わっていました。また、部下思いで人望も厚く、敵軍人に対しても好意を持つ懐の深さがありました。この記事でコードギアスの扇要に興味を持った方は、過去のアニメ作品などに触れてみるのも良いでしょうし、今後の続編でどのような展開がされるのか期待して待つのも楽しいかも知れません。