コードギアスを見る順番は？時系列やアニメ・映画作品のあらすじを一覧で紹介

コードギアスシリーズは2006年にサンライズが制作するアニメ「コードギアス反逆のルルーシュ」からスタートしたメディアミックス展開を幅広く行う作品群です。SFロボットアニメでありながら政治的、社会的思想などを豊富に取り組んだ展開、そしてそれらをあくまでもエンターテイメント作品として仕上げた形、そしてそれまでの主人公にはあまりない、アンチヒーロー的立場を取る主人公の立ち位置もあって高い人気を獲得しました。

2クールで放送されたアニメは大好評のうちに終了し、その後も続編となるアニメ作品や劇場版となる映画作品、漫画、ゲーム、小説、ドラマCD、ラジオ、舞台などそれぞれのメディアで単なる作品の別アングルではなく独自の世界観を構築する事で現在でもシリーズ展開が続けられている作品群になっています。

コードギアスが高い人気を獲得するに至った理由の1つが登場する魅力的なキャラクターです。ここではコードギアス作中で活躍する主な登場人物についても紹介しておきます。

コードギアス本編における主人公に当たるのがルルーシュ・ランペルージです。実は神聖ブリタニア帝国の皇子の1人ですが、様々な出来事によって神聖ブリタニア帝国に占領され「エリア11」と呼ばれるようになった日本で生活しています。状況の改善と妹ナナリーの身の安全の為、C.C.から与えられた「ギアス」の力を使い皇子の立場を隠し「ゼロ」と名乗って神聖ブリタニア帝国に反攻に身を投じる事になります。

頭脳明晰で容姿端麗と非常に優れた才覚を持ちながらもその複雑な境遇から表立った活躍をする事は出来ない苛立ちなど様々な要素を抱えたキャラクターであり、人間の良い部分と悪い部分両方を兼ね備えたまさに等身大のキャラクターとしてコードギアスのキャラクターの中でも人気を集めています。

日本が神聖ブリタニア帝国に征服される前の最後の総理大臣の息子にして、軍に志願し内部から神聖ブリタニア帝国を変えていこうと考えているのが枢木スザクです。ルルーシュとは親友関係にありますが、神聖ブリタニア帝国が侵攻して以来会ってはいません。期せずしてルルーシュと対立する事になり、何度もルルーシュの前に立ちはだかる最大の敵になっていきます。

非常に生真面目な性格であり、その立場などはコードギアスが普通のアニメであれば間違いなく主人公はスザクであったと言われる程に主人公然としたライバルキャラクターになっています。兵士としての訓練を受けた事と元々のセンスもあって身体能力が高くHMFの操作技術もコードギアス作中で屈指のレベルを誇り立身出世を重ねていく事になります。

心に蟠りを持ちながらも立ち上がれないルルーシュの背中を押す事になった謎の少女C.C.（シーツー）です。不老不死であり何百年も生きており、ルルーシュに自分の願いを叶える事を条件にギアスの力を与え、神聖ブリタニア帝国に反攻するルルーシュの「共犯者」を名乗り、ルルーシュの目的を最初から知っているコードギアスの作中でも唯一の存在であり同時に最後までルルーシュの味方であり続けました。

その境遇からコードギアスの中でも外伝作品を含めて登場機会が多く、他のキャラクターは祖先だろうキャラクターしか登場しないコードギアスの漫画版「漆黒の連夜」などにも登場していたりするなどその性質と性格が最大限に生かされているキャラクターです。

ここからはコードギアスを見る順番を全てのメディアミックス作品を交えて合わせて紹介していきます。

反逆のルルーシュの本編を追いかけるには2つの方法があります。1つはアニメ版である「反逆のルルーシュ」「反逆のルルーシュR2」、そして最後に劇場版「復活のルルーシュ」を視聴する方法です。ルルーシュが主人公として活躍するいわゆる正史であり、最初期からのファンにもこの順番で視聴した人が多いです。ただアニメはそれぞれに2クール分、系4クール50話程あるので視聴には時間がかかる点は留意する必要があります。

もう1つの方法であり、最短で本編のあらすじを追いかけたいのであればおすすめなのが劇場版反逆のルルーシュ「興道」「叛道」「皇道」の3つを視聴した後に、「復活のルルーシュ」を視聴する方法です。劇場版3部作と言われる「興道」「叛道」「皇道」は上記アニメ2作の総集編となる劇場版映画であると同時に自然な流れでコードギアス復活のルルーシュに入る事ができる作品群になっています。

コードギアスシリーズはアニメ、劇場版以外にもOVAや漫画、小説などでも展開されていますが、基本的にはアニメシリーズを追いかけるとその流れはおおよそ理解出来ます。コードギアス全部のアニメ、劇場版作品を視聴するのであれば「反逆のルルーシュ」「亡国のアキト」「反逆のルルーシュR2」「興道」「叛道」「皇道」「復活のルルーシュ」と視聴していくのが最適です。

コードギアスの作品内の時系列で見るとまた少し流れが変わってきます。コードギアスの世界の中で一番古いエピソードを扱っているのが漫画「漆黒の連夜」で皇歴1860年代を扱っています。その後が皇歴2017年を舞台としたコードギアス反逆のルルーシュ、同じ2017年代で反逆のルルーシュの後の時系列を描いた事が明確になっている劇場版「亡国のアキト」漫画版「双貌のオズ」という順番に続きます。

続いてが皇歴2018年代を描く「反逆のルルーシュR2」と2018年代ながら「反逆のルルーシュR2」の後だと明記されている「双貌のオズ02」へと時系列が流れます。そして最新作であるコードギアス復活のルルーシュで暦が作り変えられ光和2年へと時系列が進んでいきました。作中明確に年代が分かる作品はこれらの作品群のみで残りの作品は時系列をあまり意識しない作品になっています。

コードギアスシリーズはまずアニメにて2006年に「反逆のルルーシュ」が放送、2008年に「反逆のルルーシュR2」が放送されます。そこからは劇場版で、2012年～2016年にかけて「亡国のアキト」が全5章構成で順次公開、2017年に劇場版総集編「興道」、2018年に「叛道」「皇道」が公開され2019年に劇場版にて最新作にあたる「復活のルルーシュ」が公開されています。

実に世界の3分の1を支配下に入れる神聖ブリタニア帝国の皇子ながらブリタニア帝国に深い恨みを持つ、ルルーシュはなぞの少女C.C.と出会い他者に強制的に命令できる「絶対遵守」のギアスを与えられます。ルルーシュはこの力と自らの戦略を武器に仮面で素顔を隠した「ゼロ」としてブリタニア帝国に対するレジスタンス組織「黒の騎士団」を結成します。

ルルーシュを中心に様々な者の陰謀が渦巻く中、ルルーシュは幼馴染にして親友のスザク、皇女コーネリア率いるブリタニア帝国軍との戦いに身を投じます。ルルーシュはギアスも自らの戦略の1つとして取り入れ黒の騎士団以外の反帝国ゲリラ組織やその支援者達に接触して勢力を拡大、ついにはトウキョウ祖界に侵攻する一大作戦「ブラックリベリオン」を引き起こす事になるのでした。

ブラックリベリオンから1年経過したエリア11こと日本、ルルーシュはそこで記憶を奪われた状態で生活をしていました。しかし偶然にも黒の騎士団の残党とC.C.と再会を果たした事で記憶が蘇ると捉えられた仲間を救出し再びブリタニア帝国に反旗を翻します。ルルーシュは中華連邦を始めとする諸外国とも連携し反ブリタニア帝国を掲げる「超合集国」を設立し再び体制を整えていきます。

ルルーシュはギアスの力もあって神聖ブリタニア帝国皇帝シャルルと亡くなったはずの母と邂逅。ギアスの力を持つシャルルでしたが最後にルルーシュのギアスがまさり2人を消滅させる事に成功。皇帝シャルルの不在で混乱した神聖ブリタニア帝国に入り込むと皇族、貴族らにギアスを使い神聖ブリタニア帝国に就任すると最後の計画「ゼロレクイエム」に向けて動き出します。

コードギアス本編である反逆のルルーシュではほとんど描かれていない存在であるヨーロッパ方面にある国家、E.U.を主な舞台とした作品がコードギアス亡国のアキトです。ヨーロッパに侵攻するユーロ・ブリタニアに対抗するE.U.はイレブンの少年少女達で構成された特殊部隊「wZERO」を編成します。彼らは守る国も居場所もない中で常に戦死と隣合わせの最前線に送り込まれる事になるのです。

そのあらすじからも分かるようにコードギアス亡国のアキトはコードギアス反逆のルルーシュでは描かれていないヨーロッパを舞台としている事もあり、主人公はその他のアニメシリーズ、劇場版シリーズの主人公であるルルーシュ・ランペルージではなく、「wZERO」に所属する少年兵士「日向アキト」です。日向アキトが主人公なのはコードギアスシリーズの中でも亡国のアキトだけになっています。

上記であらすじを紹介したコードギアスのアニメシリーズを再構成した劇場版映画として制作されたのがコードギアス総集編映画3部作です。基本的にあらすじはアニメシリーズと同様ながら、続編に当たる「復活のルルーシュ」の存在を意識した構成になっており、また映画になる事であらすじの本筋にも絡むような大きな変更点も多数見られる映画に仕上がっています。

どの時系列を追うにしても2019年11月現在コードギアスシリーズの最新作と言え、作品の時系列でも一番新しい時代を描いているのがコードギアス復活のルルーシュです。ゼロレクイエムが達成され世界平和が訪れてから1年後を舞台にした物語です。R2の最後で亡くなってしまったルルーシュを復活させようとするC.C.の旅と新たな火種が描かれる事になります。

ここからは既にコードギアスを視聴した人の順番に関しての感想を紹介していきます。コードギアスシリーズは作品が膨大である事、タイトルが一部しかナンバリングされていない事、アニメ、劇場版の映画を中心に様々なメディアでシリーズが展開されている事もあって視聴する順番が分からないとする声も多くなっています。

またコードギアスは正当な続編であっても作品内での時系列である程度時間が空いている事が多いという事もあり、正しい順番で見ているのか不安になったという声も多いです。それぞれの作品が単独でも楽しめるようなあらすじ構成の作り方をしていると言えば聞こえは良いですが連続で見ると違和感を覚えてしまうという声も多くなっています。

コードギアスはその作品の性質上、様々なキャラクターが登場しそれぞれに主義主張が存在しますが、特にルルーシュとスザクが最終的な目標は同じであり、作中の時系列の中で度々手を取り合えそうな場面もありながらも対立を続けるようなあらすじの構成など非常に見どころが多いと言う感想が多くなっています。

コードギアスシリーズは2006年のアニメシリーズを皮切りに様々なメディアでシリーズ展開されているロボットアニメ作品群です。魅力的なキャラクターが多く、ファンに取ってはキャラクターや世界観の深堀りにもなるので作品群が多いのは嬉しい反面、これから視聴しようとする人に取っては何から視聴すれば良いのか分からないと言われる結果になっています。

特に最新作となる映画復活のルルーシュ放映時にはその声は多く集まりました。本編だけを視聴するのであればアニメ作品から最新作の復活のルルーシュ、もしくは総集編から復活のルルーシュという形に落ち着く人が多いですが、全部追いかけたいという人も多く、また作品内の時系列順や放映順など様々な方法で視聴する事ができる程に作品がシリーズ作品が多くなっています。

コードギアスシリーズはその作品の性質上、今後も新たな展開が生まれる可能性は大いにあり、そのキャラクター性など非常に見所の多い人気の高い作品です。まだコードギアスシリーズを視聴した事がないという人は今回紹介した視聴順番を参考にしながら視聴してみてはいかがでしょうか？