2020年01月17日公開
2020年01月17日更新
【ドカベン】殿馬一人の秘打一覧!身長・結婚相手やピアノの腕前も紹介
ドカベンの中でもその秘打と特徴的な喋り方で人気を集めたのが殿馬一人です。野球でも数々の秘打で相手ピッチャーを惑わせる天才的なセンスを発揮しながらプロに注目される程のピアノの演奏をする事が出来るなど、非常に天才的なキャラクターとして描かれています。今回はドカベンの殿馬一人について、使用する秘打などの技から身長や結婚相手などのプロフィール、作中での名言などまとめて紹介していきます。
目次
ドカベンの殿馬一人とは?
ドカベンの作品情報
殿馬一人について紹介する前に殿馬が活躍する漫画ドカベンについても簡単に紹介していきます。
ドカベンの概要
ドカベンは1972年から週刊少年チャンピオンで連載されている野球漫画です。リアル路線の野球がウリで高校野球編を1981年まで連載、その後続編として「大甲子園」「ドカベンプロ野球編」「ドカベンスーパースターズ編」「ドカベンドリームトーナメント編」が展開されシリーズとしては2018年まで連載、全シリーズで205巻もの巻数を誇りシリーズ累計では連載終了時点で日本で最も巻数の多い作品になっています。
ちなみに当初は原作者の水島新司先生が別雑誌で野球漫画を連載していたという配慮から柔道漫画としてスタートしたという異色さを持ち合わせた作品でもあります。ただ元々野球漫画にシフトしていく予定で描かれているので初期から野球をやる伏線も多く、野球にシフトしてからは王道の野球漫画として述べ46年に渡って連載される事になりました。
ドカベンのあらすじ
ドカベンの主人公山田太郎は大きな弁当箱を入れていた事からドカベンとあだ名される野球少年でした。当時から捕手をしていた山田太郎でしたが、中学での試合中、プレイ中の不慮の事故によって相手が失明するかもしれない怪我を負ってしまいます。山田太郎は野球を辞め、転校する事を決意、そこで出会ったのが後にライバルとなり仲間にもなる岩鬼でした。野球を辞めた山田太郎は柔道部に入り2段となるなどそちらでも活躍します。
その後怪我をさせてしまった相手が手術を前に山田太郎の野球復帰を説得、手術も無事成功した事で山田太郎は再び野球をする事にします。先に転部していた岩鬼を追う形で野球部に転部した山田太郎が出会う事になるのが今回紹介する殿馬一人です。
殿馬一人のプロフィール
殿馬一人は山田太郎、岩鬼が在籍した明訓高校に転校してくるキャラクターで、明訓高校では里中も加えて明訓四天王と呼ばれる程のスタープレイヤーです。高校卒業後はそのままプロ入りし、プロ野球編ではオリックス・ブルーウェーブに入団、スーパースターズ編にてスーパースターズに移籍しました。
どのチームでも2番セカンドを務め、足が速く、またどんな手を使ってでも得点を切り開くという意味で基本的にパワーバッターである岩鬼、山田とは違った相手ピッチャーが嫌がるタイプのバッターです。余談ですが、プロ野球編で殿馬がオリックスに入団したのは当時オリックスに在籍していたイチローが殿馬のファンで、作者の水島新司先生にイチロー1番殿馬2番というリクエストをした為というエピソードが残されています。
ドカベンの殿馬一人の秘打一覧
秘打一覧①白鳥の湖
出典: http://www.ne.jp
バレエで使われる楽曲としても有名な白鳥の湖を殿馬が野球に取り入れたのが秘打白鳥の湖です。身体をバレリーナのように回転させる事で身長が低くパワーがない殿馬のパワー不足を補う為に生まれた秘打で、特に豪腕をウリとするピッチャーとの対決で多用されています。ちなみに実際のプロ野球では反則を取られてしまう技ですが、高校野球にてバッターボックスに入る前のパフォーマンスとして行われた事があります。
ちなみにこの秘打は非力な殿馬が相手の豪速球に対応する為に生み出された秘打で高校時代からプロになっても活躍する殿馬を代表する秘打になりますが、あくまでも豪速球への対応策であって変化球や不知火が投げる「超遅球」と呼ばれるスローボールのような球には相性が悪いという弱点を秘めた秘打になっています。殿馬の野球センスと読み合い、リズム感を持ってして初めて行える秘打です。
秘打一覧②G線上のアリア
出典: http://www.ne.jp
殿馬が技巧派である事を印象づける秘打となったのがピアノ曲から名前はつけられたG線上のアリアです。殿馬はバントが非常に得意な事でも知られていますが、G線上のアリアではこのバントで転がしたボールをファウルライン上で停止させてしまうという離れ業を披露しています。この秘打は殿馬がプロ入り後、初めて首位打者のチャンスが訪れた時に使用された秘打で、この秘打で出塁した結果殿馬は首位打者になる事が出来ました。
殿馬は元々バントが非常に上手い選手としてドカベン作中でも度々バントをするシーンが描かれていますが、プロ入り後に首位打者を獲得できるかどうかを決める重要な場面で使われるなどのインパクトもあって人気の高い秘打の1つになっています。
秘打一覧③花のワルツ
出典: http://www.ne.jp
高校時代から使用していた秘打の1つでG線上のアリアと同じくピアノ楽曲の名前から取られた花のワルツです。バットを寝かせて持ち、ピッチャーがボールを投げたら大きく振り上げて振り下ろしながら打つ事で打ったボールに強烈な回転をかけるという秘打です。通常ではありえない回転をするので守備を乱す事が出来る秘打ですが、地面にバットを叩きつける事になるのでバットが折れてしまうという欠点がある秘打にもなっています。
秘打一覧④ポテトチップ
出典: http://www.ne.jp
守備を乱すタイプの秘打としてはポテトチップという秘打もあります。身体全体をキャッチャーの方に引いてからボールをカットするように打つ事で途中でボールの勢いが死んでポテンヒットになるという秘打です。殿馬の身長の低い身体が活かされた秘打になっています。
秘打一覧⑤皇帝円舞曲
出典: http://www.ne.jp
殿馬の秘打は何も技巧に頼ったものばかりではありません。時には相手を揺さぶる事で成立させる秘打もあり、その中の代表的な秘打といえるのが皇帝円舞曲です。
基本的に右投げ右打ちの殿馬ですが秘打皇帝円舞曲では、最初左打席に入ります。普段右打ちの殿馬が左打席に入り最も警戒するべきなのはバントですが、それだけではピッチャーは撹乱されません。しかし1球投げさせた後殿馬は右打席に入り直します。ここでバントはないとピッチャーを安心させ、虚をついてセーフティーバントをするという心理作戦を上手く使った秘打です。
秘打一覧⑥美しき青きドナウ
出典: http://www.ne.jp
殿馬の秘打は基本的に自らの弱点を補ったり、相手の意表をつく事が多いですが、反面特化している故に対策した事と反対の事をされてしまうと何も出来ないという弱点があります。豪腕ピッチャーである不知火のスローボールを打つべく編み出されたのが美しき青きドナウです。
秘打一覧⑦黒田節
出典: http://www.ne.jp
身長こそ低い殿馬ですが、身体能力は高めでそんな身体能力の1つ、視力の高さが活かされた秘打が黒田節です。バッドのヘッドでバントする秘打で、豪速球投手相手に使用すると相手のボールの回転が残る事でボールが不規則なバウンドをするという秘打になっています。この黒田節という命名は、相手ピッチャーのリズムを計る殿馬がそのリズムが黒田節と同じだったからという理由になっています。
秘打一覧⑧華麗なる大円舞曲
出典: http://www.ne.jp
高校時代を締めくくる最後の秘打となったのが華麗なる大円舞曲です。通常のバッドの持ち方から振り下ろすように打つことでバウンドを変える秘打でセカンド強襲となったこの秘打で内野安打を決めるという殿馬らしい締めくくりになっています。
ドカベンの殿馬一人の身長や結婚相手・ピアノの腕前
殿馬一人の身長や出身地
ドカベンは連載中に年代がどんどん進んでいくタイプの作品で、身長などのプロフィールは必要性がない限り明かされていない事も多く、殿馬のようなメインキャラクターであっても長い連載期間を通じて身長が明かされたタイミングは高校2年生の頃が最後になっています。高2秋の時点で殿馬の身長は163cmでした。
特徴的な「づら」という語尾で話す殿馬ですが、その出身地は神奈川県横浜市です。ちなみに殿馬の使い方とは違いますが静岡、山梨、長野あたりで使われる方言に「づら」というのがあり、出身地が明かされる前はそれらの地方の出身なのではないかと考えられていました。
殿馬一人の結婚相手
ドカベンでは主要なキャラクターの結婚も描かれており殿馬も結婚しています。殿馬の結婚相手は同じプロ野球選手である正岡華子、登録名マドンナです。2004年マドンナが四国アイアンドッグスに入団した年の開幕戦で殿馬がマドンナに山田が行ったプレイについて解説した際に恋に落ちました。殿馬もマドンナの事を気にかけ相思相愛になった2人は2006年シーズン終了後に結婚しました。
元々マドンナは地元では有名な正岡財閥の娘でしたが結婚式は行われず、結婚後も夫婦別姓をしているのか登録名はそのままにしています。結婚後の2007年オールスター戦では、監督を務めたヒルマン監督の結婚祝いという意向から殿馬とマドンナのみオールスターでは異例のフルイニング出場を果たすなどドカベン作中でもそれぞれのやり方で祝福されています。
殿馬一人のピアノの腕前
殿馬は元々ピアノをやっており、中学も山田太郎達とは違う学秀院中等科に通っていました。ピアノへの入れ込みは凄まじく、身長の低さから指も短い殿馬はそれ故に引けない曲を弾くために手術して指をより開くようにするようにした事もあります。そんな殿馬は野球を初めて以降もピアノの腕は超一流を保っています。
世界一のピアニストであり指揮者でもあるアルベルト・ギュンターに楽団へ招待されるというエピソードもある程で、常に音楽感を養うべく、改造して本格的な音が出るおもちゃのピアノを持ち歩いていたりもします。またプロ野球選手になってからもシーズンオフには音楽会を開催したり、オープン戦を全て欠場して音楽留学をするなどピアノや音楽にまつわるエピソードが非常に多くなっています。
ドカベンの殿馬一人の名言集
殿馬一人の名言①「世の中に絶対は…」
殿馬らしい表現であると言われる名言の1つがこの名言です。身長が低く決して野球選手向きとは言えない身体ながらも秘打を始めとした様々な工夫を持って活躍する殿馬だからこそ重みのある名言になっています。
「世の中に絶対はねえづら」
殿馬一人の名言②「天才か…思えば…」
殿馬はその野球でのプレイスタイル、パフォーマンスなどから作中でも度々天才という表現を用いられます。しかし殿馬自身は決して自分の事を天才と思っているタイプではなく、今回紹介した数々の秘打を編みだすなど努力している面も非常に強いです。そんな殿馬だからこそ天才と言われても努力を続けられるのかもしれません。
「天才か…思えばそう言われたこともあったづらな…」
ドカベンの殿馬一人の声優
肝付兼太のプロフィール
ドカベンのアニメは主に高校野球時代のエピソードが中心となっていますが、そんなアニメドカベンで殿馬役を演じたのが肝付兼太さんです。日本のアニメ黎明期から活躍していた声優さんで、これまでに少年役から老人役、人外のキャラクター、果ては老婆の役まで幅広く演じられている声優さんです。2016年に80歳で亡くなってしまいました。
肝付兼太の主な出演作品
肝付兼太さんがこれまでに演じた代表的なキャラクターとしては「オバケのQ太郎」の西郷強役、「元祖天才バカボン」の本官さん役、「キテレツ大百科」の刈野勉三役、「銀河鉄道999」の車掌さん役、「それいけアンパンマン」のホラーマン役、「ドラえもん」のスネ夫役、「はじめ人間ギャートルズ」の父ちゃん役、「パーマン」のカバ夫役、「アルプスの少女ハイジ」のセバスチャン役などがあります。
ドカベンの殿馬一人に関する感想や評価
ドカベンで好きなシーンは殿馬がリズム狂わされてそれを取り戻すためにピアノを弾きながらバット振るシーンです
— 小宮そさら (@sorcerer1227) October 13, 2019
ここからは既にドカベンを視聴している人の殿馬についての感想を紹介していきます。殿馬はピアノはもちろん、音楽を交えてのエピソードが非常に多く好きなエピソードとしても音楽に関するエピソードが非常に多いです。中でもリズム感を取り戻す為にピアノを借りて弾くシーンが好きという声が多くなっています。
たまにドカベン読み返したくなるんだけど、小さな巨人でお馴染みの里中君の身長が意外と168cmあることに驚いてる。殿馬は163cmらしい。148cmくらいだと思ってた。
— 貝社員ISO (@spinamarada) June 14, 2015
殿馬の身長に関しては作中でも特に小さく描かれているシーンが目立つ事からその身長設定である163cmを知って驚いたという声も非常に多くなっています。ドカベンの世界ではガタイの良い選手も多いので余計に小さく見えるのかもしれないという感想も見られます。
田名部さんが出したドカベンの名言、
— とべ to be@きゃん民 (@alone11_be) August 3, 2017
「凡人は明けても暮れても練習練習づら」(殿馬)
殿馬はあまり口で語るタイプのキャラクターではありませんがそれぞれの言葉にはそれまでの経験などが反映されているので非常に名言が多いとも言われています。周囲からは天才と思われていても自分では凡人だと考えているような事が見える名言を始め、セリフ数のわりに名言の多いキャラクターだと言われています。
ドカベンの殿馬一人一覧まとめ
ドカベンの殿馬一人は明訓高校時代から登場する重要なキャラクターの一人で、その技巧派なプレイスタイルと数多くの秘打で相手ピッチャーを苦しめ読者を楽しませるキャラクターです。口数は多くはありませんが名言が非常に多いキャラクターでもあり、山田太郎、岩鬼と並んでドカベンを代表するキャラクターの一人になっています。
ドカベン初期から活躍するキャラクターなので登場シーンも多くプロ野球編、スーパースターズ編に入っても変わらず活躍をしてくれる選手です。まだドカベンを見たことがないという人は殿馬一人の秘打やエピソード、名言に注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?