【けものフレンズ】ジャイアントペンギンとPPPの関係は？性格や声優は？

「けものフレンズ」の原作はゲームでも漫画でもアニメでもない「動物」そのものであるという漫画家でありキャラクターデザイナーの吉崎観音さんの考えのもとで、動物たちが活躍するジャパリパークを中心に描かれた。更にその世界観を使用し新規IP（知的財産権）を作ることを目的として2014年頃にKADOKAWAの梶井斉を中心にしてプロジェクトが始まった。

このプロジェクトでは、ファンサイトの中で、ファンによる2次制作が認められ、版権キャラクターを使って、ファンが自分でこれまでフレンズ化されていない動物でオリジナルキャラクターを作る3次制作も認めているというこれまでにない取り組みもしている。

「あなたはけものが好きですか」というキャッチコピーから、けものと友達（フレンズ）になれる！というコンセプトの下で作られた「けものフレンズ」プロジェクトから始まったメディアミックス展開された作品である。「けものフレンズ」に登場する「フレンズ」と呼ばれるけものたちは、誰でも知っている動物から、知っているけものであってもマニアックな種類がピックアップされることも多い。

今回の「けものフレンズ」のまとめのペンギンは誰でも知っている動物である。しかし4500万年～3700万年前に絶滅したジャイアントペンギン、さらにPPPも5種類のいろいろなペンギンは誰もが知っているわけではない。「けものフレンズ」を見ることによって、動物に対して物知りになれるほどの情報量がある。アニメなどでは実写で本物の動物園の動物が映されたり、飼育員が説明をしたりするシーンもある。

「けものフレンズ」は擬人化アニメとして、こういった様々な動物がその動物の見た目が洋服や服装に反映されたデザインで擬人化される。この点だけでも上手く動物の特性を生かしているという意見もある。擬人化された「フレンズ」たちは動物の持つ特性が特技になったり、性格に反映されている。「けものフレンズ」の良さをあげる人の中には、動物の特性ゆえにできないこともたくさんあることに着目している。

「けものフレンズ」では、できなかったことを何度も繰り返して下手でも出来るようになったフレンズもいる。そういう点もこの作品の見どころでもあるという感想もあった。

「けものフレンズ」は元々は2015年3月16日にスマホのAndroid版で提供されたアプリゲームだった。ゲームをプレイするのには完全無料であるが、有利に進めるために課金する必要もある。もちろん課金アイテムを使わなくてもできるゲームである。2016年3月16日に完全無料化を発表し同じ年の12月14日にサービスの提供を終了し新たなるスタートを切った。

「けものフレンズ」の舞台は小さな地球のように色々な「ちほー」に分かれている。ジャパリパークは可愛い女の子のけもののいる巨大なサファリパークのなかに様々な「ちほー」があって、その「ちほー」の気候などが住みやすいフレンズが住んでいる。フレンズが住む場所以外には、様々な施設がある。図書館を守っているフレンズや温泉・巨大迷路、廃墟化した遊園地など様々である。

野生の世界では弱肉強食という言葉もあるが、ジャパリパークのフレンズたちはお互いを食料にすることはない。フレンズたちの特別な食べ物もあるが、人間世界の食べ物について調べてレストランを開店しているフレンズもいる。フレンズ同士でじゃれ合う事はあっても戦う事はないが、セルリアンという謎の危険生物がいる。この危険生物によって元の動物に戻ったり、消滅させられたりする。

「けものフレンズ」の膿を隔てた向こう側には未知の世界が広がっている。シリーズ1で主人公だったカバンちゃんの正体である「ニンゲンの事がもっとわかる島があるかもしれない」と、言われているが、それもまたはっきりとはわかっていないのである。

現実の世界では絶滅しているジャイアントペンギンであるが、「けものフレンズ」の中ではレアキャラクターとして存在している。ペンギン史上最大のペンギンと言われているが、「けものフレンズ」のキャラクターの中では10歳前後の少女並みの身長のフレンズとして描かれている。髪型はジャイアントペンギンの姿の黒い部分が地面につきそうな感じに合わせているかのような長さで描かれている。

「けものフレンズ」のキャラクターはモデルとなる獣達に似せた風貌になっていて、ジャイアントペンギンも本物に寄せた作りになっている。少しつり上がった目、手先もミトンの手袋でペンギンの手先の様な印象を表している。頭にはヘッドフォンをつけていて、そのヘッドフォンにはPPPというペンギンのアイドルグループの名前が書かれている。この事から「PPPの卒業した先輩メンバーか？」など推測されている。

「けものフレンズ」の1期アニメではまだ存在は噂程度にしかなかったジャイアントペンギンは、「けものフレンズはどうやって生まれたのか」という中で語られる。「サンドスターが動物に当たると、けものフレンズになる」という話の後で、それは過去に生きていた獣たちの先輩の姿を残す化石から出も生まれると話していた。

絶滅したジャイアントペンギンも化石の形では現存している。「けものフレンズ」のジャイアントペンギンは、その化石にサンドスターが触れて出来たのだろうと言われている。2018年4月下旬ブシモアプリ版で観察できるフレンドとして初登場となった。ふらりと現れて、アドバイスする先輩の様な振舞いで出てくる。PPPからは「ジャイアント先輩」と呼ばれている。

「けものフレンズ」に出てくるジャイアントペンギンは、4500万年～3700万年前にニュージーランドや南極沖合のセイモア島付近に生息していたといわれている。それまで探検家たちの食料でしかなかったペンギンを研究対象としたのは、1768年から3度に渡り調べたジェームズ・クックである。

その中で人間並みの大きさのジャイアントペンギンがいたことを発見したのである。現在最大と言われているエンペラーペンギン（皇帝ペンギン）よりも40～50㎝くらい大きいといわれている。絶滅したと言われる年代から考えると何らかの地球環境の変化によるものと見つかった化石からの研究がされているが、このままの大きさで今も生きていたら、ホッキョクグマ並みの扱いを受けていたのではと言われている。

「けものフレンズ」のペンギンのフレンズ5人で活動し、行動しているユニットである。正式なユニット名は「Penguin Idol Project」通称PPP（ぺパプ）と呼ばれ、現在いるメンバーは3代目のメンバーだという。デビュー曲の「大空ドリーマー」は5人の声優がユニットを組んで歌い、「けものフレンズ」の挿入歌に使われている。

「けものフレンズ」のフレンズらしく服装もペンギン、それもそれぞれのキャラクターにあわせたような服装を着ている。アニメ版では2期の「けものフレンズ」の第8話「ぺぱぷらいぶ」に登場し、タイトルが「ラブライブ！」のようだと話題になった。

「けものフレンズ」のPPPはジャパリパークの中でのアイドルグループで、5人のフレンズから成り立っている。「けものフレンズ」のPPPのフレンズたちはそれぞれ違うペンギンの種類で構成されている。コウテイペンギンのフレンズはコウテイ(声優:根本流風)、ロイヤルペンギンのフレンズはプリンセス(声優:佐々木未来)、フンボルトペンギンのフレンズはフルル(声優:築田行子)。

残りの2人のフレンズはイワトビペンギンのフレンズのイワビー(声優:相羽あいな)とジェンツーペンギンのフレンズのジェーン(声優:田村響華)の5人でアイドル活動をしている。実はPPPのフレンズたちはPPPのストーリー以外にも1話の予告編で背景の中でコーヒーゼリーを食べている客として描かれていた。正式に5人のフレンズがきちんとした形で出てくる8話ではアイドルとして歌って踊っている。

「けものフレンズ」のジャイアントペンギンのヘッドフォンにはPPPと言うロゴが付いている。現在のPPPは、3代目と言われている。このヘッドフォンのPPPは現役メンバーにもついている。その為、ジャイアントペンギンは初代PPPの先輩か、2代目PPPの先輩かもしれないという推察されている。しかし先輩かどうかも含めてジャイアントペンギンとPPPの関係は謎が多い。

「けものフレンズ」のボイスドラマ『じゃぱりまんがり』の中で「じゃぱりまん」という食べ物を探すPPPの元にジャイアントペンギンがやってきた時、PPPはジャイアントペンギンの事をジャイアント先輩と呼んでいる。その時ジャイアント先輩は、役にたったのか、たたないのかわからないアドバイスをして、相変わらず謎のまま去って行く。

「けものフレンズ」には、レア出現のジャイアントペンギンのジャイアント先輩は、PPPからの視点でも謎な存在である。ひょうひょうとしたしゃべり方と、掴みどころのない性格にPPPの後輩たちは多少戸惑っている。また4500万年～3700万年前に存在していたと言う存在のために、恐竜が存在していた時の話をすることもある。料理に対しては「久しぶり」などと声をかけるところなど太古の人らしさも感じさせる。

「けものフレンズ」のPPPからジャイアント先輩と呼ばれているが、その経緯については説明されていないので視聴者はPPPの初代か2代目にいた先輩ではないかと想像されている。しかしPPPのメンバーたちが困っていると手助けしたり、困っていることにアドバイスする姿などがペンギンとしての先輩らしいとも言われている。

「けものフレンズ」のジャイアントペンギンのジャイアント先輩は4500万年～3700万年前という太古に生きていた存在のために、悠然とし過ぎた物言いに何を考えているか分からない。見た目のかわいらしさに対して、貫禄のあるギャップも不思議な存在な所を感じさせると評判である。

絶滅種の謎のジャイアントペンギンの声を担当する声優は今野宏美さんである。今野宏美さんは1975年9月13日北海道生まれの声優であり、ナレーターである。札幌大学を卒業後、セガサターンの「センチメンタルグラフティ」担当の6名のうさぎ組の声優のうちの一人に選ばれてデビューする。その時の事務所はマーカス。

元々この恋愛シュミレーションゲームの声優に決まっていた青二プロの6人と「SGガールズ」として活動を始めた。その後青二プロダクションに所属し、声優だけでなくラジオ番組なども担当するようになった。テレビアニメの声優としては「ゲゲゲの鬼太郎」の5作目の猫娘や「らき☆すた」の小神あきら役で注目を集めた。

「けものフレンズ」のジャイアントペンギンの声優の今野宏美さんは、出演した「らき☆すた」の小神あきら役を演じた。小神あきらは子供の頃から芸能界にいる演歌も歌う14歳のアイドルの為、今野宏美さんは、「らき☆すた in 武道館 あなたのためだから」で演歌も歌った。このDVDでは総合司会であるが、Disc2の3部では演歌の曲がたっぷりと聞くことが出来る。

ゲーム声優としては「英雄伝説 空の軌跡FC Evolution」ではティータ・ラッセルを演じ、人気シリーズの「テイルズ オブ シンフォニア ユニゾナントパック」のセレス・ワイルダーの声優を担当した。2007年の「ゲゲゲの鬼太郎」5作目ではねこ娘を演じて話題になった。2019年の「ゲゲゲの鬼太郎」6作目では福島県の沼沢沼に住むという伝説の大蛇沼御前として参加した。

この他にもOVAでの声の出演や、Webアニメ・ドラマCDなど様々な声優としての経験を積んできた。さらにキャラクターとしてのラジオ出演や、声優としてのラジオ出演もした。またナレーションとしてもフジテレビの「良かれと思って!」など多数のナレーションの仕事もしている。また「最終兵器彼女」では北海道弁の方言監修などの様々な声の仕事をしている。

「けものフレンズ」の舞台化にあたり、当時のツイートでPPPの先輩として、ジャイアントペンギンの声優の今野宏美さんにも出てほしいというツイートもあった。ジャイアントペンギンがどういう先輩なのかの謎も解き明かしてほしいという声もあった。

「けものフレンズ」の声優たちが集まって商業施設などで新曲のリリースイベントなどにファンが集まって参加することも近年増えた。ファンと声優が想いを重ね合うのも作品のメディアミックス化の醍醐味である。

「けものフレンズ」のジャイアントペンギンは遠い遠い昔に絶滅しているので、太古の事はよく知っている歴史学者の様な一面を持ちながらも見た目は、ロリータと呼ばれるロシアの作家のナボコフの長編小説に出てくる理想の女性のような見た目の少女で表現されるギャップがいいという意見もある。

「けものフレンズ」の基本的な良さは動物の特性を知って、その動物がどういうものかを知ることが出来る、それがけものフレンズの良さである。今回のまとめでは、絶滅した巨大なペンギンであるジャイアントペンギンのジャイアント先輩についてまとめた。ペンギンの他にもマニアックな動物がたくさん出てくる「けものフレンズ」が気になった方はチェックしてみてはいかがだろうか。