【攻殻機動隊】バトーの目の正体とは?性格や恋愛・声優や名言も紹介

バトーとは、攻殻機動隊の中で少佐と1・2を争う中心人物です。義体の目が独特で、印象の強い顔をしているバトーですが、その顔の下に様々な魅力を隠しています。戦闘面でチームの中心として動く一方、ひょうきんな一面や理知的な所も垣間見せます。バトーの性格や彼の名言、さらにはバトーの声優やバトーの恋愛など、様々な角度からバトーという人物について、その魅力をご紹介していきます。攻殻機動隊といえばバトーの顔を思い浮かべるファンも多い中、バトーが見せる様々な顔やその目を通して語られる作品の魅力をご紹介します。

【攻殻機動隊】バトーの目の正体とは?性格や恋愛・声優や名言も紹介のイメージ

目次

  1. バトーとは?
  2. バトーの目の正体
  3. バトーの性格
  4. バトーの声優
  5. バトーのかっこいい名言集
  6. バトーに関する感想や評価
  7. バトーの目の正体まとめ

バトーとは?

攻殻機動隊でバトーと言えば、チームのサブリーダー的な存在で、公安9課の中でも草薙素子(少佐)と1・2を争う主要メンバーです。独特な義体の目で知られるバトーは、射撃や肉弾戦などでチームの先頭に立つ姿を多く見せていますが、彼が言うには「自分は諜報戦の専門家」だそうです。

攻殻機動隊という作品の中でバトーとはどんな人物なのか、その性格をはじめ、詳しく紹介していきます。バトーの恋愛や、バトーの担当声優、作中で見せた名言、その目の秘密など、様々な角度からバトーという人物の魅力に触れていきましょう。

攻殻機動隊の作品情報

バトーという人物を掘り下げ、彼の魅力をお話する為には、まず『攻殻機動隊』をご紹介する必要があるでしょう。バトーが活躍する『攻殻機動隊』という作品をご紹介する事で、作中でのバトーの立ち位置や、彼のチーム内での果たす役割の大きさ、バトーの隠された一面やその目の秘密など、様々なバトーの魅力をお伝え出来るでしょう。

攻殻機動隊の概要

攻殻機動隊とは、『ヤングマガジン海賊版』1989年5月号に連載が始まった、士郎正宗による漫画が原作です。1991年に単行本第1巻も発行され、1995年に押井守監督作品『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』として初の映像化がなされました。その後TVアニメシリーズや新劇場版、ハリウッドでの実写映画化など、何度も映像化が行われています。

攻殻機動隊のあらすじ

時代は21世紀、第3次核大戦とアジアが勝利した第4次非核大戦を経て、科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台です。マイクロマシン技術を使用して脳に電子機器を直接接続する技術「電脳化」、義手・義足にロボット技術を組み合わせたサイボーグ技術「義体化」など、ハイテク技術が発展し、一般にも深く普及しています。

バトーのプロフィール

バトーは公安9課(攻殻機動隊)に所属しているメンバーです。高出力な男性型義体を持つ、その見た目からも完全なパワー型サイボーグです。身長は187cmで、チームの中でもかなり肉体派の印象です。しかし、バトー自身の口からは「俺は諜報戦の専門家なんだ」という言葉も聞かれます。

攻殻機動隊の前には、軍のレンジャー4課に所属しており、第4次非核大戦で海外へ派兵された際、同じく派遣されていた草薙素子と同じ多国籍軍チームにいた経験もあります。『攻殻機動隊』において、草薙素子と並んでもう1人の中心人物です。劇場版アニメ作品の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』と『イノセンス』ではバトーの目を通して語られる事が多く、両作品ではバトーを主役として製作されています。

バトーと素子は恋愛関係?

強面が揃うメンバーの中でも、体格が良くパワー型の義体を持つバトーです。そんな彼の生活からは、恋愛の要素はあまり感じられません。恋愛に興味を抱いているのかすら疑問に思えるほどです。彼は完全に男女を平等に扱い、男だから女だからといった発言も指摘も一切していません。しかし、唯一そういった恋愛にも似た様子を垣間見る事が出来るのは、草薙素子との間においてでしょう。

作品中でバトーと草薙素子の関係は、特別なもののように描かれています。かといってそれが恋愛と言えるかというと、そこには少し違和感が残ってしまいます。バトー以外のメンバー達に対しての少佐は、部下を自在に使いこなす優秀な指揮官として描かれ、上司に対しても一歩も引かず、独自の視点から物事にあたる強い人物として描かれています。しかし、バトーとの間でとなると、少し雰囲気に違いがあるように描かれているのです。

バトーよりも付き合いの長いメンバーは他にもいます。例えばイシカワは、バトーが少佐と出会う前からの少佐の知り合いですし、バトーが知り合った頃には既に信頼し合ったメンバーのようでした。しかし他のメンバーとバトーとの違いは、彼も少佐と同じように、上司に対して一歩も引かず独自の視点から物事にあたっているという所です。

少佐にとって、それは信頼できるメンバーという枠を超えた、稀有な存在なのではないでしょうか。技術や人物への信頼というものを超え、どこか自分と同じように物事を捉える事が出来る、そういった同じ目線を持った数少ない、というよりほとんど唯一の仲間であり、そういった信頼を置く人物なのでしょう。

バトーの方はというと、普段は「メスゴリラ」と少佐に対して軽口を叩くシーンもあれど、ほとんどのにおいて一貫して少佐を気遣っています。少佐の行動が先行した時にはバックアップに回り、彼女の性格からみて危険だと思える時には、直接それを少佐に意見したりもします。さらには、少佐が素肌に近い格好で立っていると、後ろから自分のジャケットをそっと掛けるシーンなどもあります。

攻殻機動隊の世界は義体という機械の体が普及し、性別すらもはや意味を為さないのではないかと思える社会が広がっています。その中でも、彼女の義体がどれほど変わっても、彼女が女性型の義体に乗り続ける限り、バトーは少佐のそういった部分をも支えようとしているように描かれているのです。

「変わらないわね…」と、そんなバトーに少佐はいつも声を掛けるのですが、その様子は恋愛感情を抱いた者同士にも見えます。しかし、それは恋愛の枠に留まる関係なのかどうか。単なる恋愛感情の枠を超えた関係性であることを、2人は作品の中で何度も示しているかのようです。信頼できる人物として、自分にとって唯一無二の存在として、2人は描かれているのです。

それに一番近い表現は恋愛なのかもしれません。しかし単なる恋愛という言葉には到底収まらない、どこか自分の持つ事が出来なかった自分自身の欠片のように、お互いを見ているようにさえ思える描かれ方がされています。バトーはそれ以外の所で恋愛感情のようなものを見せた事はありません。

少佐が死を偽装したシーンなどでは、一緒にいた自分も取り押さえられる中、本気で少佐の名前を呼び、その死に強い動揺を見せていたりもしました。その前には進退窮まった少佐と2人で、共に逃げる事を勧めたり、事が終わった後には喧嘩した恋人同士のように、一種拗ねているとも見える口ぶりで、少佐の事を話している所などもあります。そこには少佐に対する、他のメンバーとは違う強い思いがある事は間違いありません。

しかしそれが恋愛なのかどうか、真意は分かりかねます。作品を見ている側にとっては、2人は強い絆で結ばれた恋愛感情を持った恋人同士のようにも見えます。しかしそれと共に、恋愛感情というだけでは足りない、2人しか分からない関係があるように見えるのです。

バトーのグッズ

決して美男子ではないバトーですが、攻殻機動隊のもう1人の中心人物という事もあって、フィギュアを始めとして様々なグッズが人気です。ポスターで描かれているバトーの姿も、非常にかっこいいです。

タチコマや少佐らの可愛いキャラクターが人気を集めている中、バトーも負けず劣らずの人気を誇り、ファンを魅了しているようです。バトーのコスプレ用ウィッグなんかもありますよ!

攻殻機動隊 -THE GHOST IN THE SHELL- Official Site [公式]

バトーの目の正体

これまでにもバトーの様々な側面についてご紹介してきました。ここからはその他の彼の一面について、さらに掘り下げていきましょう。そもそもどうしてあんな目をしているのか、バトーの義体に隠された秘密についてもご紹介していきます。

バトーの目の正体①義眼

バトーは、白い小さな筒がそのまま目になったような、そんな義眼を装着しています。その見た目は非常に機械感があり、白目と黒目の区別もなく、一種独特な雰囲気をその目だけで漂わせています。私たちの常識では良く分からない目をしているわけですが、そこに義体の大きさも相まって、威圧感のあるバトーの雰囲気を感じられます。

この目はバトーがかつて所属していたレンジャー4課で装着した義眼です。この時に装着した目をそのまま今も使い続けているようです。この目はレンジャー部隊に所属している隊員が装着するもので、軍の管理の下で装着する事が出来るようです。バトーが軍の1チームに追われた時も、相手がレンジャーと知るやこの目を見せ、そこからお互いの間に生じていた誤解を解いていきました。

バトーの目の正体②様々な機能を搭載?

この目には赤外線センサーを始めとして、各種のセンサー機能が搭載されていますが、バトーがアニメ版の中で使用したことは一度もありません。もしかするとバトーを追っていたレンジャー部隊は使用していたのかもしれませんが、はっきりと語られていません。但し、レンジャー部隊に追われていると分かった途端にバトーが脅威を感じた所からも、同じ目を持つ彼からしても、彼らの索敵能力は並外れていたのではないでしょうか。

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バトーの性格

厳しい状況に置かれた時でも、常に冷静であることに努め、チームを引っ張るバトーですが、彼はどんな性格なのでしょうか。少佐との恋愛についてもご紹介しましたが、ここでは彼のちょっとひょうきん者としての一面と、そしてニヒルでハードボイルドな一面についてご紹介します。

バトーの性格①ひょうきん者

劇場版アニメ作品では一貫してシリアスなバトーですが、TVアニメシリーズなどでは、タチコマと呼ばれるAI搭載戦車(思考戦車)の教育係として、彼らに愛情にも似た感情を見せる人物です。

また、義体化したサイボーグに筋肉トレーニングは必要ないのですが、頻繁にトレーニンググッズを自分で購入するなど、お茶目な一面も披露したり、また少佐やチームが真面目な話をしている中でも、どこか少しおどけて見せたり、そのひょうきん者として性格を覗かせています。それは彼なりの気遣いなのでしょう。

バトーの性格②劇場版ではハードボイルド

変わって劇場版の方では、そのハードボイルドな一面がクローズアップされています。『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』では、少佐の力になろうとしつつも、彼女を止められなかった無力感を感じているようでしたし、続編の『イノセンス』では、自分の命を省みない無茶でアウトローな所が目立っていました。その寂しそうな背中に、見ている側は感情を揺さぶられます。

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バトーの声優

魅力的な側面を数多く持つバトーですが、そのバトーに声を与える声優の方々をご紹介していきます。バトーの声優だけでなく、他にどんな役柄を声優として演じて来られたのかも、共にご紹介しましょう。

バトーの声優①大塚明夫

大塚明夫さんは1995年に公開された映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』からTVアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』まで、連続してバトーを演じてこられた声優です。大塚さんと言えば、メタルギアシリーズのスネーク役や、ハリウッド俳優のスティーブン・セガールの吹替など、代表的な役を数多く演じておられます。

バトーの声優②松田健一郎

松田健一郎さんはTVアニメ『攻殻機動隊ARISE』でバトーを演じておられる声優です。松田さんと言うと、『キノの旅 -the Beautiful World-』のアニメシリーズで陸役を、『ブラッククローバー』ではゴードン・アグリッパ役を務めておられました。2019年の『ヴィンランド・サガ』ではトールズの声優として、逞しい戦士の父親を演じておられました。

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バトーのかっこいい名言集

バトーの名言となると、作品の中心人物なのでファンによって挙げる名言が分かれる事でしょう。ここでは3つの全く違うシチュエーションで発せられた彼の名言を挙げてみました。

バトーの名言①「目的を遂げずには」

TVアニメ『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』第25話での名言です。公安9課(攻殻機動隊)が政府の方針で壊滅させられ、軍や警察に追われる身となったメンバーが次々と制圧・拘束されていきます。軍の兵士との戦闘を切り抜けたバトーは、少佐と合流します。少佐のセーフハウスに移動した後、2人で逃げ延びて公安9課がやろうとした事を残そうという少佐に答える形で、この名言が生まれました。

「目的を遂げずには死にきれねえかんな」という言葉自体に名言としての性格は強く出ていませんが、壊滅させられてしまった公安9課や、次々と拘束されて行ったメンバー達に対して、バトーが彼らから残された意思を背負う覚悟を決めたシチュエーションこそ、この言葉を名言たらしめています。チーム1、情が深い彼の性格がここからも伺える名言です。

バトーの名言②「所詮個人的な思い付きを」

TVアニメ『攻殻機動隊S.A.C 2nd gig』第22話での名言です。未曽有の国家危機の引き金となった「個別の11人事件」を引き起こしたのは、政府内の内閣情報庁代表補佐官の合田であると確信し、彼との舌戦を繰り広げるシーンです。肉体派として注目されがちのバトーが、全ての裏で暗躍した合田に対して仕掛ける舌戦は、バトーの「諜報戦の専門家」としての側面を浮かび上がらせます。

核心を次々に突いて合田の真意を引き出そうとするバトーは、挑発的にこの名言を発します。「所詮個人的な思い付きを他人に強要しているだけでは、他人の心を打つ事は出来ねえ」と言ってのけるバトー。どれ程科学技術が進んだ社会になっても、人の心は1人の自己顕示的な欲望では意のままにならないという彼の信念が、この名言に表れています。

バトーの名言③「自分勝手な思想の為に」

同じくTVアニメ『攻殻機動隊S.A.C 2nd gig』の第18話での名言です。「天使の羽根」と呼ばれる国際大物テロリストの拘束作戦へと駆り出された少佐とバトー。その作戦の中で、天使の羽根が大事にする少女と出会います。その後、バトーは天使の羽根と対峙し、この名言が生まれました。

「自分勝手な思想の為に大勢の人の命を奪っても、娘の父親ではありたいのか?」という名言には、表面ではぶっきらぼうに振舞うバトーの情の深さと、しかし曲げる事の無い社会と人を守るという自分の立場と信念が垣間見えます。最後に、父親を捜して語り掛ける少女へ絞り出すように答えたバトーの姿からは、信念に基づいた結果であっても1人の少女にとって悲しい状況を招いた自分の行動への覚悟と人を愛する心が伝わってきます。

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バトーに関する感想や評価

バトーへは常にファンからの熱い眼差しが送られています。社会と人を守る公安9課の職務の上でも、1人の人間としての矜持の上でも、任務だけを現場に持っていくのではなく、バトーは常に深い情を持っていく人物です。

バトーのファンは女性も多いし、男性でも魅了されます。チームを背負う心が、彼の顔つきの一つ一つから感じられます。

バトーを主たる中心人物に据えた劇場版2作は、TVアニメ版の雰囲気とはやはり違います。この雰囲気だからこそ映えるバトーの魅力が、この2作には詰まっています。

彼の生来の性格もそうでしょうが、これはバトーが自身に課した覚悟のように見えます。バトーという人物の魅力は、どれほど語っても語りつくせないほどです。

攻殻機動隊 Information Site

バトーの目の正体まとめ

いかがでしたか?今回は『攻殻機動隊』の中からバトーにフォーカスを当ててご紹介しました。彼の性格やその目の秘密、さらには草薙素子との関係など、様々な角度から、バトーというキャラクターの魅力に触れてもらえたらと思います。興味を持たれたら是非一度『攻殻機動隊』をご覧になって下さい。バトーの渋くてかっこいいキャラに注目です!

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