2019年12月17日公開
2019年12月17日更新
【銀魂】平賀源外の過去と声優・名言を紹介!実写版キャストはムロツヨシ
「銀魂」という作品をご存じだろうか。少年ジャンプに連載されアニメ・映画・実写版映画・ゲームと展開しているので名前を知っている人も多い作品である。幕末に活躍した人物をモデルというよりパロディ化し、笑えるのに泣ける人情のある作品として人気が高い作品である。このまとめでは、脇役ではあるが印象的なエピソードのある平賀源外についてまとめる。平賀源外はモデルを平賀源内とし、映画ではムロツヨシさんが演じた。声優・名言なども併せてまとめる。
目次
銀魂の平賀源外とは?
銀魂の作品情報
「銀魂」は作者の空知英秋さんには「SF人情なんちゃって時代劇コメディー」と表現されている。江戸時代末期の歴史上の人物のパロディがたくさん出てくる漫画作品である。しかし「銀魂」の中で登場人物たちが持っているアイテムは2000年代の日本人が所持しているようなものが多い。歴史に興味のない人が、パロディのモデルになった人物や、その名言に興味を持つのに良い作品とも言われている。
銀魂の概要
「銀魂」は、2004年4月から集英社の週刊少年ジャンプにて連載開始された。空知英秋さんの初めての連載漫画だった。初めのうちは読者への人気アンケートも低調だったが、徐々に人気に火が付きメディアミックス展開する作品となった。2006年にテレビ東京系列でテレビアニメ化され2018年10月まで間を開けながら4期まで続いた。
ゲーム展開は2005年からその年代ごとの主流の機種をつかった所品が発売された。少年ジャンプの中ではどんなゲーム展開を期待するか、どんなゲームがやりたいかなどの企画募集などもあった。
劇場映画の展開としては劇場版アニメは、2010年4月「劇場版 銀魂 新訳紅桜篇」・2013年7月オリジナルの劇場版アニメで「劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」が作られた。実写版は、福田雄一監督による小栗旬を主演で、2017年7月に「銀魂」・2018年8月に「銀魂2 掟は破るためにこそある」が上映された。福田雄一組と言われる佐藤二朗・ムロツヨシも参加した。
銀魂のあらすじ
江戸末期の「銀魂」の世界では天人と呼ばれる宇宙人の襲来を受けていた。日本を守ろうと多くの志士たちは臨戦態勢に入るが、幕府はあっさり天人に国を開国してしまった。天人に刃をむけた志士たちは処刑されてしまった。今回のまとめの平賀源外は幕府の裏切り行為により、大切な息子を殺されたという側面を持つカラクリ技師である。主人公の坂田銀時たちと繰り広げる人情コメディが描かれている。
平賀源外のプロフィール
「銀魂」は名前を見てひと目でモデルが分かる登場人物が多い。平賀源外は、江戸時代にエレキテルを使いこなしたという事で有名な平賀源内がモデルである。年齢は明記されていないが、息子の年齢から40歳以上であろうと言われている。身長は159㎝55㎏と男性としては小柄だが、江戸時代の人としては標準と言われている。頭についているゴーグルは若い頃の画像にもあることから昔から目の保護に使っていたと言われている。
サンタクロースの様なたっぷりとした髭を伸ばしているが頭頂部は寂しい。前歯が欠けているのは実験などの影響かと話題になったが、解明されていない。カラクリの技術力はかなり高い。息子の三郎とはカラクリ作りをしていたが、お互いの意見が別れ、二人の永遠の別れに繋がってしまった。
平賀源外の技術力
「銀魂」の世界は江戸時代はもちろん、2019年の現代よりも進んだ技術力になっている。ドラえもんに出てくるような道具を簡単に作ってしまう平賀源外の技術力は相当に高い。一寸法師の打ち出の小槌の反対バージョンや、タイムマシーンなど、現代でもないものを作り出す平賀源外は天才発明家と言える。
銀魂の平賀源外の息子との過去やモデル
平賀源外の息子との過去
平賀源外の名言のところでも詳しく触れるが、平賀源外には一人息子がいた。子供の頃から平賀源外のそばでカラクリ作りに夢中になり、カラクリ作りの腕もメキメキと上がっていた。平賀源外が妻を失ってからも二人はそれを乗り越えるように楽しくカラクリ作りをしていた。けれど平賀源外がカラクリを戦争の道具に使うと言ってから、三郎と意見が対立してしまった。
「戦争にカラクリを使うのなら、僕が戦争に行く」そう言って鬼兵隊に入隊してしまったのである。鬼兵隊は隊長の高杉晋助を残し将軍に粛清されてしまい、その首は河原に並べられるという結末を迎えてしまったのだった。
平賀源外のモデル
平賀源外のモデルはその名前を見てもわかるようにエレキテルを発明したことで有名な平賀源内がモデルである。モデルになった平賀源内の伝記を読むと、科学者としてだけではなく、街の相談役なども引き受ける知恵のある人物だったこともわかる。夏バテを防ぐための土用の丑の日は、ウナギが売れない業者からの相談を受けて、夏こそ精の付くウナギを食べようというアイディアを出したのも平賀源内である。
銀魂の平賀源外の声優
平賀源外の声優①青野武
平賀源外の声を担当していたのは、青野武さんである。16話から213話までの放送回を担当した。声優の青野武さんは1936年6月19日に北海道旭川市で生まれ、高校卒業後には演劇がやりたくて上京した。舞台芸術学院で学び、その後は劇団七曜会に所属し舞台俳優としての道を歩みながら、1961年から放送された海外ドラマ『ブロンコ』の主役であるタイ・ハーデンの声優を担当した。
その後、俳優としてナレーターとして多くの仕事をこなしながら、外国作品の声優・アニメの声優として活躍してきた。2010年5月に脳梗塞と診断され、それまで担当してきたちびまる子ちゃんの友蔵役をはじめとした声優としてのレギュラーの仕事を降板した。復帰に向けて闘病生活を送ってきたが、2012年4月9日午後4時38分に東京八王子市の病院にて75歳で亡くなった。
青野武さんの代声優としての代表作はたくさんあるが、多くの人が目にしたものをピックアップするだけでもかなりある。ちびまる子ちゃんの友蔵じいさん、ドラゴンボールのピッコロ大魔王、宇宙戦艦ヤマトの真田士郎、ゲゲゲの鬼太郎のぬらりひょん。など主役声優ではないのだが、アニメを支える重要な声優として活躍している。
平賀源外の声優②島田敏
青野武さんの病気による降板を受けて、平賀源外の役をひきついたのは、島田敏さんである。ちびまる子ちゃんの友蔵はじめ多くの役を引き継いだ。島田敏さんは、1954年11月20日新潟県生まれの声優・俳優・ナレーターである。少年から老人・動物など人間でないものまで幅広い役を演じる事が出来る声優である。若い頃はイケメンの役が多かったが、年齢を重ねてからは3枚目や老人役を多く演じている。
アニメの声優だけでなく外国映画の吹替声優としても活躍している。スターウォーズのルークスカイウォーカーやチャイルドプレイのチャッキーなどアニメではエルドランシリーズのエルドランなどの人間ではないものなども演じている。
銀魂の平賀源外の名言集
平賀源外の名言①「オ…オヤジ…」
「銀魂」の時代は幕末の日本に似た風景である。そんな中で将軍に対抗するテロリストと呼ばれる集団もある。平賀限外の息子三郎はそんな将軍に対抗する仲間の1人だった。平賀限外の息子三郎は、将軍側に捕まり首を落とされ、その首を河原にさらされた。「江戸一番の発明家」と呼ばれていた平賀限外の息子も幼い頃は平賀限外と一緒に発明の手伝いをしていた。
平賀源外の息子は「汗まみれで楽しそうにしている親父が好きだ」そんな事をいっていた。けれど自分の信念に沿って、鬼兵隊に入隊し、三郎は命を落としてしまった。平賀源外は、妻も失っていたので一人になってしまった。平賀源外と三郎はカラクリ作りの事で喧嘩をして家をでてしまった。仲直りもしないうちに息子を亡くした平賀源外はロボットを作り、そのロボットにサブロウという名前を付けた。
よろず請負人の坂田銀時は平賀源外のカラクリ作りの音の苦情処理に来てからの知り合いである。祭りの中で街に出向いた将軍を殺そうと、鬼兵隊の高杉晋助に誘われ、ロボットのサブロウを使って将軍を狙う予定だった。銀時たちは、それを止めるためにサブロウを壊した。その時にロボットのサブロウが平賀源外に言ったのが「オヤジ…アセマミレデ…」途切れ途切れに息子三郎と同じ台詞をロボットのサブロウも言った。
息子を失った平賀源外をロボットのサブロウが、息子三郎が言っていた台詞で止めたというエピソードの時の名言である。
平賀源外の名言②「さーな、長生きすりゃ…」
ケンカ別れとはいえ三郎は大切な息子である。テロリストとして殺され平賀源外は、小栗旬さんの演じる坂田銀時に「どうしろというんだ、どうやって生きていけと」と思いを吐露する。坂田銀時は「長生きすればいい」と無責任なことを言うが、下手な慰めの言葉よりも平賀源外の心に響いた名言となった。生きるしかないのなら長生きするというのは単純なようで多くのファンが納得した名言である。
坂田銀時の名言が平賀源外の表情を変えさせ、平賀源外の顔を見た桂小太郎は、「なかなかいい表情をしている」とつぶやいた。
◆銀魂の平賀源外の実写版キャストはムロツヨシ
ムロツヨシのプロフィール
実写版「銀魂」の平賀源外を演じたのは俳優のムロツヨシさんである。銀魂の監督の福田雄一さんの作品には数多く参加しているムロツヨシさんなので、何の役が振り当てられるのだろうとファンの間では話題になっていた。ムロツヨシさんは両親の離婚・再婚などで複雑な家庭環境で育ったため、別れた母親が自分の名前を見て嫌な気持ちにならないように本名は非公開としている。
複雑な環境で育ったが、育ててくれた祖父母が哀しい気持ちにならないように、勤めて真面目に生きてきたとAスタジオで語っていた。しかし大学に入学後演劇の魅力にハマり、せっかく入れてもらった東京理科大学を中退してしまったという。自分の名前を売るためにあらゆるコネは効果的に使いまくり、「ムロツヨシはこう思います、ムロツヨシはそうは思いません」など選挙中の政治家のように名前を連呼して覚えてもらったという。
その為、誕生会などのメンバーが豪華すぎるなど、SNSで話題を振りまいている。多くの人に名前を認知されたのは、福田雄一監督作品の勇者ヨシヒコシリーズ」である。へっぽこな魔法しか使えない魔法使い役がはまり役で、一気に人気が出た。その後朝ドラ「ごちそうさん」大河ドラマ「おんな城主直虎」でも重要な役を任されるようになった。
俳優の小泉孝太郎さんと仲がいいことから、正月に小泉家に行き、小泉進次郎議員や小泉純一郎元総理大臣とも一緒に食卓を囲む仲だという。小泉孝太郎さんとは「踊る大捜査線」で知り合い、当時端役のムロツヨシさんとメインの刑事役の小泉孝太郎さんだったが、運命の出会いのように感じたという。コミカルな役の多いムロツヨシさんだが「大恋愛〜僕を忘れる君と」で泣けるラブストーリーの主演を演じている。
ムロツヨシ演じる平賀源外の活躍
実写映画の平賀源外は、原作では紅桜編には出てこないが、実写映画には出演シーンが組み込まれている。カラクリが得意な平賀源外がここは活躍すべきではという多少の矛盾はあったが、パロディシーンなどでは、モデルになった元のアニメや、モデルとなったアニメのグッズなどを楽しく使った演技は、コメディアンもしているムロツヨシさんならではと言われた。
銀魂の平賀源外のかっこいい活躍
かっこいい活躍①初登場
「銀魂」のコミックスでは4巻の「音楽なんて聞きながら…もう切りなさい」で初登場し、アニメ版では17話の「親子ってのは嫌なとこばかり似るもんだ」で初登場となる。内容は「銀魂」の主人公銀時の万事屋に平賀源外の家から聞こえてくるカラクリ作りの際に発生する騒音問題を解決してほしいという依頼で銀時と出会う。
息子を失った事で自暴自棄になった平賀源外が、祭りに乗じて将軍を狙おうとした時の話である。詳しい内容については名言のところで紹介した。自分の作ったロボットの言葉で息子三郎を思い出し、正気に戻るシーンは感動的と評判になった。
かっこいい活躍②劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ
劇場版アニメ「銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」では、「白組」との対決のために銀時を5年後の世界へ送るためのタイムマシーンを作る。その為5年後の世界が中心となるため、現代に残った平賀源外の活躍はあまりないのだが、平賀源外がいなければ、タイムマシーンは出来なかったという点で活躍している。銀時と5年間離れる訳であるが、この間の平賀源外はテロリストとして活躍していたと明かされた。
かっこいい活躍③銀魂最終章
「銀魂」最終章の銀ノ魂篇では、圧倒的な数量の武器で襲ってくる解放軍に対抗するため、すべての敵の兵器を使えなくするために「ナノマシン」を作りからくりを制御不能にした。カラクリの機械に命を吹き込むことが、平賀源外の仕事である。しかしこの仕事は、カラクリの命を止めるような無効化である。敵と戦うためとは言え、平賀源外の心には葛藤があっただろうと推察されている。
この時に使用された相手の武器を無効化するシステムの名前は「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング源外砲」である。名前だけはこれまでの話で、お笑いのネタのように使われてきた。しかしクライマックスにまさかのシリアスな使用に驚いたという声も多かった。
銀魂の平賀源外に関する感想や評価
2012年4月9日は声優 青野武さんの御命日であります。悪役や老人の役が多いイメージですが僕が最初に知ったのはヤマトの真田さんでしたね。ザラブ星人は声だけでなく実際に着ぐるみの中に入って演技をしていました。 pic.twitter.com/nNU7qY6S9Q
— 時星 リウス (@TokiBosi20) April 8, 2017
平賀源外の声を担当していた青野武さんの命日に青野武さんを偲ぶツイートである。ウルトラマンに出演した時には、着ぐるみの中に入るなどいろいろな経験値を持つ声優だった。
超やばかったよ。特にラストシーンでムロ演じる平賀源外が親指を立てながら溶鉱炉に沈んでいくシーンは涙なしには見られなかった。
— かとちゃん (@Katotschan_cade) August 20, 2018
源外のカラクリ作りに対する愛情・死んで行った息子三郎に対する愛情が映画でもしっかりと描かれているという感想である。ふざけて笑わせているようで、平賀源外は泣けるキャラクターである。
平賀源外の敵討ちを止めた銀さんがさ「今時敵討ちなんか流行らねぁんだよ」って言うけど、師を自分の手で殺すことになって1番敵討ちしたかったのは銀さんだろうし、明かされてきた過去を鑑みて昔の銀魂読み返すと涙止まらないんだけど…
— あきはるさん (@akiharu310) December 20, 2015
「銀魂」の中に出てくる名言にもなる言葉には、実は相手を思って言う言葉と、自分の過去が言わせている言葉がある。息子の仇討ちをしようとする平賀限外に言った言葉は、実は銀時が、自分に言い聞かせている言葉かもしれないという感想である。
銀魂の平賀源外についてまとめ
銀魂のカラクリ師の平賀源外についてまとめた。モデルはもちろん江戸時代の天才発明家と言われた平賀源内である。どんな人にもいろいろな事情があるように平賀源外にも悲しい過去があった。笑わせておいて泣ける。心に沁みる名言も多い「銀魂」はモデルになった歴史上の人物も知りたくなると評判である。銀魂・平賀源外が気になった人はチェックしてみてはいかがだろうか。