ジョジョ3部の家出少女アンとは？承太郎との関係や活躍シーン・声優も紹介

ジョジョ3部は初めてスタンド能力の登場した部となっています。それまでは『波紋』で戦いを繰り広げてきましたが、ジョジョ3部にて『スタンド能力』が登場してからはこちらが戦いの主流となりました。ジョジョ3部は、主人公の承太郎がスタンド能力を発動し、自ら刑務所へと入ったシーンから始まります。ジョジョ1部で倒したと思われていたディオが復活したことをきっかけに、ジョースター家の血筋の者にスタンド能力が発動したのです。

承太郎はもちろん、承太郎の祖父でジョジョ2部の主人公だったジョセフ・ジョースターにもスタンド能力が発動。そして、承太郎の母でジョセフの娘でもあるモリーにも発動してしまいました。しかし、普通の女性であるモリーには負担が大きく、このままだと死んでしまいます。ジョセフや承太郎はモリーを救うため、ディオを倒しにエジプトへと向かうのです。

ジョジョ3部で登場した家出少女アンは、ジョジョ3部がアニメ化されるまで「家出少女」や「不良少女」という呼ばれ方しかありませんでした。しかし、アニメ化されたジョジョ3部では荒木飛呂彦さんにより「アン」という名前が付けられました。承太郎一行と出会った当初は「父親に会いに来た」と話していましたが、実際は「世界中を旅してみたい」という理由で家出していたことがわかります。

承太郎一行と同行していたがために幾度となくスタンド使いに襲われ、承太郎一行からこれ以上の動向は危険だと判断されて帰国を促されますが反発。承太郎一行が承太郎の母親を救うために旅をしていることを話すと納得し、出身地である香港へと帰っていきました。年齢は公表されていませんが、承太郎たちとの身長差や「ブラもまだつけていない」発言から12歳前後ではないかと予想されています。

ジョジョ3部の概要や家出少女アンのプロフィールを紹介してきました。ここからは、ジョジョ3部の主人公・承太郎とアンとの関係に迫ります！

家出少女アンは、ジョジョ3部でのヒロインの立ち位置にいるのでしょうか？アンは当初男装をしていたため承太郎一行には男の子だと思われていましたが、女の子だと判明してから承太郎はアンに紳士的に振る舞います。12歳ほどとは言え、少年漫画のヒロインらしくシャワーシーンもあります。ジョジョ3部にはアン以外に承太郎一行の味方につく女性キャラクターは存在しないため、アンは幼いとは言えヒロインと言えるでしょう。

ヒロインは主人公と結婚するのがセオリーです。1部のヒロイン、エリナは主人公のジョナサン・ジョースターと結婚していますし、2部のヒロイン、スージーQも主人公のジョセフ・ジョースターと結婚しています。ではジョジョ3部のヒロインであるアンは承太郎と結婚するのでしょうか？

ジョジョ6部の主人公は承太郎の娘・空条徐倫です。つまり承太郎は結婚するのですが、相手はアメリカ人女性ということで香港出身のアンとは結婚していません。それでもアンと結婚しているのではないか？と考察するファンもいたようですが、承太郎の結婚相手が登場した際にアンとは顔が違うためやはりアンは結婚相手ではないという結論が付いています。

ジョジョ3部に登場する家出少女アンのアニメでの活躍シーンやセリフを見ていきましょう。まず一つ目は第6話のシーンです。男装し承太郎一行の乗る船へと密航してきます。その際に「この妖刀が早えーとこ340人目の血をすすりてぇって慟哭しているぜ」というセリフを披露しています。

しかし、見つかってしまったために海へと飛び込み逃げようとするのですが、運悪くサメに食べられそうになったところを承太郎に助け出され、女性だということが判明します。「父親を捜している」という理由で承太郎たちの船に密航したアンでしたが、スタンド使いとの戦闘に巻き込まれてしまいます。

スタンド「ダークブルームーン」により命が危なくなったアンでしたが、またも承太郎に助け出され一命をとりとめます。危険だという理由から、シンガポールまで同行することになりました。

次に紹介するアニメでのアンの活躍シーンやセリフは第7話です。アンは船の中で檻に入れられた巨大なオラウータンを発見します。そのオラウータンが持っている写真を見て「サルのあんたが女の子のピンナップ見ておもしろいの？」というセリフを披露しています。

その後、シャワーを浴びるアンの元へスタンド使いだったオラウータンの魔の手が伸びます。その後、承太郎に危ないから部屋にいるように指示されているなど、普段は女性に対して冷たい承太郎がきちんとアンを女の子扱いしている描写に多くのファンがうらやんだと言います。

最後に紹介するアニメでのアンの活躍シーンやセリフは第9話です。承太郎一行の1人、花京院にスタンド「イエローテンパランス」が化けます。紳士的な花京院というイメージがあったらしいアンは、「イエローテンパランス」が化けた偽の花京院に不信感を抱いていました。その際に「あんな下品なセリフをあの人が吐くなんて…」というセリフを話しています。また、ジョセフたちに承太郎の危機を知らせるなどの活躍シーンも見られます。

アンはインドへ向かう承太郎たちから姿を消したかに思われていました。しかし、パキスタンへ向かう途中に承太郎一行はアンを発見します。承太郎を追いかけてきたアンでしたが、毎度スタンド使いに出くわす承太郎たちはこれ以上アンを危険にさらすわけにはいかないと、強制的に香港へ帰すことにします。反発するアンでしたが、ジョセフから承太郎の母を救うために旅をしていると聞かされたアンは納得し香港へ帰ることにします。

その時に出たセリフが「絶対にお母さん助けなよー！応援してるからなー！」でした。クールで女性に対しても冷たくあしらう承太郎が少し微笑んだ瞬間です。アニメオリジナルの展開として、香港へ帰るアンを見送りに承太郎が空港へ来るシーンが描かれていました。

ジョジョ3部に登場するアンのアニメでの声優は釘宮理恵さんです。釘宮理恵さんは1979年5月30日生まれ、大阪府出身です。その後熊本へ引っ越され、熊本で育っています。1997年に第1回声優サマースクールにてアイムエンタープライズ&私たち翔びます賞を受賞し、1998年にゲーム『étude prologue 〜揺れ動く心のかたち〜/SS版』の佐伯悠見役として声優デビューを飾りました。

少女役を演じることが多かった釘宮理恵さんですが、『鋼の錬金術師』のアルフォンス・エルリックなど少年役を演じることも増え、徐々に活躍の場を増やしていきました。声優の他に、舞台や朗読劇にも出演しています。

釘宮理恵さんの声優としての主な出演作品を紹介していきます。「真・女神転生デビチル」のメッチー役、「十二国記」の泰麒役、「学園アリス」の今井蛍役、「灼眼のシャナ」のシャナ役、「銀魂」の神楽役、「ハヤテのごとく!」の三千院ナギ役、「FAIRY TAIL」のハッピー役、「緋弾のアリア」の神崎・H・アリア役、「キングダム」の河了貂役、「東京喰種トーキョーグール」の鈴屋什造役などが挙げられます。

家出少女アンはジョジョ3部の途中で登場しますが、すぐに香港へ帰るため登場しなくなります。しかし、承太郎ファンや3部ファンからは承太郎とアンの絡みが好きという声も多く、この方のように数年後のアンについて考えた方も見られました。承太郎一行は、半分のメンバーが死亡します。そのため、アンと承太郎が久しぶりに再会し、「みんなは元気？」と尋ねられた承太郎の表情を想像し、悲しい気分になってしまったようです。

ジョジョ4部に出てくる間田というキャラクターが、「スタンド使いは引かれ合う」というセリフを話しています。その考えで行くと、3部に登場するアンにもスタンド使いの素質があったのではないか？という感想を持たれた方も見られました。

こちらはアンの初登場シーンです。男装して密航したものの、承太郎に助けられた際に女性だとバレてしまいます。女性だとわかってから、承太郎は「ションベン臭いガキ」と言いながらもきちんと女性扱いをし、「やれやれ」と言いながらもアンを何度も助けます。「思春期の女の子があんな扱いを受けたら好きになるのも頷ける」という感想でした。

ここまでジョジョ3部に登場した家出少女アンについてまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか？家出少女アンは、アニメになるまで「アン」という名前は付けられていませんでしたが、アニメ化するにあたり原作者の荒木飛呂彦により名付けられました。

アンの声優は釘宮理恵さんが担当し、登場回数は少ないものの活躍シーンもあることがわかりました。そんな家出少女アンが登場するジョジョ3部、まだ未見のかたはご覧になってみてはいかがでしょうか？