【最遊記】猪八戒が妖怪になった理由とは？右目の秘密や過去・名セリフも紹介

猪八戒は大人気シリーズ『最遊記』のメインキャラクターの一人であり、優しく仲間を見守る姿で多くの女性ファンを獲得しているイケメンキャラクターです。数多くのイケメンが登場する『最遊記』の中でもダントツで女性ファンが多く、アニメ版『最遊記』で声優を担当した石田彰の人気も相まってアニメ界を代表する清潔感のあるイケメンとなっています。ここからは『最遊記』と猪八戒の基本情報を見ていきましょう。

『最遊記』は男性漫画でありながら、多くの女性ファンも獲得しているメガヒット漫画です。イケメンのキャラクターたちやウイットに富んだ会話、キャラクターたちの壮絶な過去、伏線が散りばめられたストーリーなど数多くの見どころがある漫画として長年愛されている作品です。アニメなども人気が高く、声優たちにも注目が集まる作品のためアニメ界、声優界でも高い人気を誇っています。

『最遊記』シリーズは女性漫画家・峰倉かずやによって『月刊Gファンタジー』などで連載されているシリーズ作品です。『最遊記』、『最遊記RELOAD』、『最遊記RELOAD BLAST』の本編3シリーズ、『最遊記外伝』、『最遊記異聞』のスピンオフ作品が二作あり、壮大な世界観を作り上げています。ドラマCDから始まり、OVA、テレビアニメ、劇場版アニメ、舞台、ゲームなど幅広いメディア展開がなされていることも特徴です。

特にアニメは人気であり、2000年から2001年まで『幻想魔伝 最遊記』のタイトルでテレビアニメ化がされ、2001年には劇場版『幻想魔伝 最遊記 Requiem 選ばれざる者への鎮魂歌』も公開されました。さらに『最遊記RELOAD』、『最遊記RELOAD GUNLOCK』と二度のリブートアニメが制作されています。2017年には20周年プロジェクトでテレビアニメ『最遊記RELOAD BLAST』も放送されました。

桃源郷は人間と妖怪が共存し、平和に暮らしている世界でした。そんな平和な桃源郷で妖怪たちが凶暴化し、人々を襲う事件が頻発していました。この妖怪の異変は500年前に天界の闘神・哪吒によって 葬られた大妖怪「牛魔王」を何者かが蘇生しようと試みている影響のためでした。天界は牛魔王の蘇生実験を止めるために最高僧『玄奘三蔵』に西に行くように命令します。玄奘三蔵は孫悟空、沙悟浄、猪八戒とともに西へと向かいました。

猪八戒は23歳の青年であり、身長181センチ、体重73キロのスラッとしたモデル体型のイケメンです。 三蔵一行内では礼儀正しく敬語で話す好青年です。一行のなかでは、運転手でもあり車に変身する竜『白竜』の飼い主でもあります。八戒は人間として生まれながら、途中で妖怪となってしまった異端児として三蔵の保護下に置かれています。

ここでは『最遊記』の原作である中国の伝記『西遊記』について見ていきましょう。『最遊記』はかなりの脚色をして全く別の作品となっていますが、キャラクターの名前や西に向かう設定などは『西遊記』に沿っています。『西遊記』は日本でも広く知られた中国の伝記で、ドラマ化もされています。また孫悟空は『ドラゴンボール』の主人子の名前としても有名となっています。

『西遊記』は16世紀の明の時代に書かれた伝奇小説であり、実在の人物『玄奘三蔵』を主人公にしたSF小説となっています。中国四大奇書に数えられており、玄奘三蔵が実際にインドへの旅を記録した地誌『大唐西域記』をベースにしている物語です。内容は完全なフィクションであり、神や妖怪、龍なども登場します。

西遊記の猪八戒は豚の妖怪としても知られています。菩薩からは『猪悟能』という名をもらいましたが、三蔵によって『猪八戒』と名付けられて、そちらを名乗っていました。三蔵一行の一員として天竺へ旅をしますが、その中ではコミカルな役回りであり孫悟空と喧嘩することも多いキャラクターです。見た目は豚であり修行僧として修行をしているため、飲酒などの煩悩と戦いながらも僧侶として規律を守り続ける一面もあります。

ここからは『最遊記』の猪八戒が妖怪になった理由を見ていきましょう。元々は人間として生まれて普通の生活を送っていましたが、ある出来事がきっかけで『妖怪化』してしまうという桃源郷においても異端の存在であり、大罪人として監視されています。『妖怪になった理由』は悲しいものであり、哀しき過去を持っている者たちが集まった三蔵法師一行の仲間たちの中でも、かなり過酷な過去を猪八戒は経験しています。

最遊記の猪八戒が妖怪になった理由①は『花喃の死』を見ていきましょう。猪八戒が妖怪となってしまったきかっけは『恋人』でした。孤児院育ちの悟能(後の猪八戒)は『花喃(かなん)』という恋人がいました。二人は双子で花喃とは血を分けた姉弟でしたが、ふたりはそんなことなど気にせずに仲睦まじい生活をしていました。そんなある日、村人たちの嫌がらせを受けて『百眼魔王』という妖怪に攫われてしまいます。

一年間花喃を探し続けてようやく百眼魔王の拠点を見付けた悟能は人間でありながら百眼魔王の拠点を襲撃し、百眼魔王の部下の妖怪たちを虐殺します。ついにボロボロになりながらも花喃のもとにたどり着いた悟能ですが、花喃は自らが妖怪に汚されてしまったと自分で命を絶ちます。目の前で花喃を失った悟能は激しい怒りに襲われることになりました。

最遊記の猪八戒が妖怪になった理由②は『激しい憎しみ』を見ていきましょう。悟能は百眼魔王に花喃を売った村人たちを虐殺し、激しい憎しみに囚われます。そして『千の妖怪の血を浴びると妖怪化する』という伝承があり、悟能は百眼魔王の部下たちを殺した後に妖怪化してしまいます。激しい怒りと共に妖怪になり、平穏な生活と恋人、人間である事すらも失った悟能は逃亡生活を余儀なくされました。

ここからは『最遊記』の猪八戒の右目の秘密と過去を紹介していきましょう。猪八戒の右目は義眼であり、これには彼の壮絶な過去が原因となっています。妖怪化してしまったり、義眼であったりと様々な経験をしている猪八戒は仲間にすら本当の力を見せるのを躊躇します。三蔵一行と出会うまでは大罪人として追われる存在であり、今の穏やかな様子とは想像もつかないほどの大罪を犯しています。

猪八戒の右目の秘密と過去①は『猪八戒は元人間』です。三蔵一行はみな異端児ばかりであり、妖怪と人間のハーフである『沙悟浄』、岩から生まれたと言われる精霊『斉天大聖』として神に等しい力を持つ『孫悟空』がいますが、元人間で途中から妖怪に変貌するという猪八戒は三蔵一行の中でもかなり異質な存在となっています。悟空と同じく妖力制御装置をつけているため、普段は人間の頃の姿であり妖怪とは気づかれません。

猪八戒の右目の秘密と過去②は『三蔵一行との出会い』です。妖怪虐殺と村人虐殺の罪で逃亡していた猪悟能を追うために、三仏神は玄奘三蔵に討伐を命じます。そのころ重傷を負った猪悟能は森の中で沙悟浄に命を救われます。二人はしばらく同居していましたが、そこへ玄奘三蔵と悟空が現れます。ついに対面した四人ですが、彼の大罪の罪を裁くことはせずに三蔵は自らの監視下に置くことで悟能の罪を保留します。

三蔵に諭されて、猪悟能は自暴自棄な生き方を改めます。これ以後は『猪八戒』と名前も変えて、三蔵の住む慶雲院に定期的に通って監視を受ける存在となりました。これ以降は悟空に学業を教えたり、三蔵からの依頼で三仏神からの任務をこなしたりと沙悟浄と共に三蔵と悟空のもとを訪れる機会も多くなります。こうした関係性から『牛魔王の組成実験阻止』の旅の同行者として三蔵たちとは腐れ縁となっていきます。

猪八戒の右目の秘密と過去③は『右目を失った理由』です。猪八戒は妖怪化してから自らが殺した村人の弟を名乗る少年に出会います。彼に残った兄の両眼を見せられた猪八戒は自らの右目をえぐり、視力を失います。右目をえぐったところで三蔵と悟空に止められ、左目は無事に終わりました。右目は現在は義眼となっています。

『最遊記』の猪八戒の名セリフを紹介していきましょう。『最遊記』は名セリフが多い漫画としても知られており、ネット上でも作品の名セリフなどには注目が集まっています。猪八戒の残す名セリフは優しさと哀しさで溢れており、過酷すぎる過去や現在の不安定なカラダが影響している名セリフが多くあります。優しく諭すことも多く、一行の仲間のことを第一に考える猪八戒の人柄が滲み出る名セリフを多く残しています。

これは猪八戒が殺した大妖怪『百眼魔王』の息子である清一色に言った名言です。妖怪を虐殺し血に染まった手を持つ八戒ですが、それでも生きていくという決意と過去との向き合いかたを自身を恨む清一色に伝えた名言として人気の台詞です。八戒の過去は壮絶ですが、同じく過酷な過去を持つ仲間たちとともに生きていく八戒の決意の一言です。最後の『僕らは』というセリフが八戒がかけがえのない仲間を手に入れたことを表しています。

子供じみた喧嘩ばかりする三蔵一行の中で唯一のまともな思考を持っていると思われている猪八戒のまさかのセリフとなっています。旅が長くなれば八戒が意外に気が短いところなども見せており、頑固であったり負けず嫌いであったりと子供じみた一面も見せています。そうしたことが分かる名言として猪八戒ファンには好評なセリフとなっています。こうした一面を見せられるのも仲間との絆が深まっている証となっています。

この名言は猪八戒のなかでも特に人気の高い名言となっています。清一色を罠にかけるために精神的に追い詰められたフリをした八戒が清一色に笑顔で言い放った一言です。このあと容赦なく清一色を倒す八戒の強さと笑顔で反撃する姿に魅了された女性ファンも多くいる猪八戒屈指の名ゼリフとして大人気の名言です。八戒のこうした茶目っ気と芯の強さは猪八戒の最大の魅力となっています。

ここからはアニメ『最遊記』で猪八戒の声優を担当した石田彰について見ていきましょう。『最遊記』のメディアミックスはOVAとドラマCDから始まっており、石田彰は唯一OVAとドラマCDから本編のアニメまで猪八戒の声優を演じ続けている声優です。ほかの三人はテレビアニメ制作時に声優が交代していますが、猪八戒だけは声が好評だったために石田彰が続投しています。

猪八戒の声優として石田彰を知ったというファンも多く、石田彰の代表作として知られています。『最遊記』は声優も人気のアニメ作品だったために、『最遊記』を見て声優ファンになった人も多くいます。アニメ界でも影響力があり、最初のアニメ化から18年以上経っても高い人気を獲得しています。

石田彰は1967年11月2日生まれの52歳(2019年元帥)の人気声優です。愛知県日進市出身で、ピアレスガーベラ所属となっています。石田彰は日本大学藝術学部演劇学科在学中に芸能事務所『江崎プロダクション』の養成所に通い、俳優と同時に声優としてのトレーニングも受けます。OVA『世界名作童話全集』などデビュー前にも仕事をしていました。

1991年から2009年まで『マウスプロモーション』に所属し、2012年に現在の所属事務所に移籍しました。2007年に『第1回声優アワードサブキャラクター賞』を受賞するなど名実ともにトップ声優となっています。「石田ボイス」と呼ばれる独特の声に定評があり、彼が演じるキャラクターは人気を獲得することが多いことでも知られています。キャラソンを避ける傾向にあり、キャラソンCDには『語り』で登場することが多いです。

石田彰は1990年には『機動警察パトレイバー』の整備員としてデビューしています。1996年から『新世紀エヴァンゲリオン』や『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズなどで演じたことた渚カヲルは特に人気の高いキャラクターです。渚カヲルは世界的にも高い人気を獲得しているキャラクターなので、『石田彰』の名前は海外のアニメファンにも知られている名前となっています。

『NARUTO -ナルト-』 の我愛羅や『最遊記』の猪八戒など人気キャラを担当し、『機動戦士ガンダムSEED』のアスラン・ザラでトップ声優の仲間入りを果たす人気を獲得します。近年の代表作に『夏目友人帳』の名取周一や『銀魂』の桂小太郎などがあります。いずれも女性人気があるキャラクターが多く、セリフ回しや中性的な声などから腐女子にも人気が高まっています。

ここからは『最遊記』の猪八戒に関するネット上の感想や評価を紹介していきましょう。ネット上に多くのファンがいる『最遊記』なので、超人気キャラクターに関する声は数多く挙がっています。外見はもちろん、悲しい過去であったり、仲間たちの関係性などにも注目が集まっています。さらにアニメ『最遊記』で猪八戒役を担当した石田彰にも様々な声が挙がっています。

猪八戒はカッコいいという声が多く挙がっています。八戒は普段は優しいですが、いざというときはかっこよく器の大きいところを見せることもあります。普段のお母さん的なポジションでありながらカッコいいというギャップに多くの女性ファンが魅了されています。ネット上には『猪八戒、カッコいいな 』という声や『普段は優しいけど、いざというときは猪八戒がかっこよすぎる』という声などが挙がっています。

八戒は恋人との関係性において壮絶な過去があり、さらに妖怪にさらわれるという過去は三蔵一行の中でも壮絶な経験をしているためファンの同情も集まっています。八戒は常に優しいですが、こうした過去を持っていることを見せない八戒に称賛の声も多くあります。ネット上には『八戒にこういう悲しい過去があるとさらに辛い』という声や『八戒の過去が壮絶すぎて涙が止まらない』という声などが挙がっています。

八戒は常に妖力制御装置をつけているため、本気を出してはいません。本気になった八戒は『斉天大聖』にもダメージを与えるほどの強さを見せており、天界の人物を除けば作中最強と言われることもあるキャラクターとなっています。ネット上には『多分、最遊記で一番強いの八戒です』という声や『本気モードの八戒って作中最強クラスじゃね？』という声などが挙がっています。

八戒と悟浄の関係もファンには注目の関係性となっています。ふたりは一緒に住んでいたこともあるなど夫婦のような関係になっており、八戒と悟浄は強いきずなで結ばれています。ふたりはｓ互いに信頼し合っていて、三蔵や悟空をフォローするというコンビネーションの良さも好評です。ネット上には『悟浄と八戒がヤバイ』という声や『悟浄と八戒は友情に号泣する』という声などが挙がっています。

コミカルなシーンも多くある『最遊記』は三蔵一行のやりとりなども好評なマンガです。まるで家族のようなやり取りも多く、猪八戒は母親役としてなだめたり諭したり、家計をやりくりしたりしている点もファンには好評です。ネット上には『猪八戒は圧倒的ママみが強い』という声や『猪八戒のお母さん的なポジションが好き』という声などが挙がっています。

アニメ『最遊記』で猪八戒の声優を担当した石田彰にも多くの称賛を集まっています。猪八戒の声は石田彰の代表作となっており、声優界でも優しく笑顔の似合う青年を演じることが多い声優です。猪八戒役は石田彰ファンからの支持も多いキャラクターでもあります。ネット上には『八戒の石田彰大先生は最高』という声や『石田彰は猪八戒の声ではじめて知った』という声など猪八戒の声を演じたことを絶賛する声が多く挙がっています。

今回は『最遊記』の猪八戒が妖怪になった理由や右目が義眼な理由、三蔵一行との出会い、担当声優、ネット上の感想などを紹介してきました。途中から妖怪になったという異色の経歴と妖怪との壮絶な過去などもあり、注目の存在となっています。女性ファンの人気が圧倒的なキャラクターであり、担当声優である『石田彰』も女性人気の獲得したことでも知られています。

石田彰の声やセリフ回しも人気が高く、アニメ版『最遊記』での猪八戒の演技は絶賛されており多くの名言も支持されています。原作『最遊記』はまだまだ続いており、三蔵一行として猪八戒もますます活躍していくので今後も猪八戒に注目しながら『最遊記』をお楽しみください。