昭和元禄落語心中の原作漫画の感想は?各巻のあらすじと登場人物を考察

アニメ、ドラマそれぞれで話題を集め、高い人気、感想を集めた漫画が昭和元禄落語心中です。落語を題材とした原作漫画は漫画の時点で高い評価を受け、その評価がそのままアニメ、ドラマでも多くの感想を集めました。今回は昭和元禄落語心中の原作漫画のあらすじを紹介しつつ、与太郎や八雲を中心とした登場人物の考察、原作漫画を含めアニメやドラマを視聴した人の感想をまとめて紹介していきます。

昭和元禄落語心中の原作漫画の感想は?各巻のあらすじと登場人物を考察のイメージ

目次

  1. 昭和元禄落語心中とは?
  2. 昭和元禄落語心中の原作漫画あらすじネタバレ
  3. 昭和元禄落語心中の原作漫画最終巻10巻ネタバレ
  4. 昭和元禄落語心中の登場人物考察
  5. 昭和元禄落語心中の見どころ
  6. 昭和元禄落語心中に関する感想や評価
  7. 昭和元禄落語心中のネタバレ感想まとめ

昭和元禄落語心中とは?

昭和元禄落語心中の原作情報

昭和元禄落語心中は2010年から2016年にかけて講談社が2018年まで発行された隔月刊誌ITANの創刊号から連載された雲田はるこさん原作の漫画です。その作風から多くの感想を集めると同時に高い評価を受けた作品で、第17回2013年度文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞、第38回講談社漫画賞一般部門、第21回手塚治虫文化賞新生賞をそれぞれに受賞するなどした作品でもあります。

昭和元禄落語心中のアニメ情報

原作漫画が高い評価を受けていた昭和元禄落語心中は単行本に付属する特装版という形で2015年に「与太郎放浪編」がアニメ化されました。その後、2016年に地上波でアニメ化されると1期では「与太郎放浪篇」を総集編の形で1話に収め、2話からは「八雲と助六篇」、2017年放送の2期で「助六再び篇」を展開、声優さんの演技もあって原作に負けず劣らず高い評価を受ける作品となりました。

声優陣の選出にもこだわりが強く、主人公与太郎役を務めた声優で落語家立川志ら乃に弟子入りしていた関智一を除き、落語を演じる機会の多いメインキャストは皆、指定された落語を3分間演じて音源を提出するという形のオーディションが行われました。そのこだわりの甲斐もあってか原作漫画に負けず劣らずの高評価の感想を集めるアニメになっています。

アニメ「昭和元禄落語心中」

昭和元禄落語心中の原作漫画あらすじネタバレ

1巻あらすじネタバレ

1巻では主人公である与太郎が名人、八代目有楽亭八雲の元に弟子入りを懇願する所から描かれます。与太郎は過去に八雲が行った刑務所への落語慰問で八雲の落語に心を奪われ、出所後に訪ねてきたのです。それまで1人の弟子も取らなかった八雲でしたが気まぐれに与太郎を家に連れ帰ります。八雲はお手伝いの松田さん、そして小夏と同居していました。

小夏は、八雲の同門である有楽亭助六の娘です。助六が夫婦共に亡くなり八雲が引き取り育てていたのです。八雲は与太郎を寄席に連れていき、「死神」を見せます。改めて八雲の「死神」に魅入られる与太郎は早速「死神」の練習を始めます。上手くいかない与太郎を見かねて小夏が練習に付き合っているとそこに八雲が帰ってきました。小夏が助六の落語の勉強をしていると知った八雲は小夏を叱るのでした。

小夏は八雲が助六を殺したと思っており、愛憎混ざった感情を八雲に抱いていたのです。それから与太郎は八雲の身の回りの世話をしながら落語を勉強、京都で行われた落語会に同行した与太郎は落語会終わりに食事をしているとお客さんに落語を頼まれます。八雲の許可を得て落語「応挙の幽霊」を披露した与太郎。帰宅後その落語について与太郎は八雲に怒気の籠もった感想をもらいますが、二ツ目として前座を任される事になります。

1巻ではその他、小夏と八雲がそれぞれ抱える助六への思い、また与太郎が出所した事を知って訪ねてきた兄貴分のエピソードが収録されています。与太郎が弟子になり二ツ目になるまでが描かれるシンプルなストーリー展開ながらも助六の存在など今後につながる謎も多く残した導入になっているという感想が多く集まる終わり方になっていました。

2巻あらすじネタバレ

与太郎は八雲と同時に助六の落語にも惹かれていきます。そして小夏から翌日行われる八雲の独演会で前座を務める事になったと始めて知らされ慌てます。当日、稽古が足りない与太郎は前座として助六の「初天神」を披露しますがお客さんには全く受けませんでした。加えて八雲の落語が始まると与太郎はなんと舞台袖でいびきをかいて寝てしまいます。

そのいびきは客席にも聞こえる程の大きなもの、しかしその場は八雲のアドリブによる機転で場は大盛りあがり、しかし当然八雲は怒り与太郎に破門を言いつけます。寄席に置いて帰られた与太郎でしたが家に帰り着き小夏に中に入れてもらい八雲に頭を下げます。与太郎は八雲の落語に惚れ込んでいますが一方で自分に八雲のような落語は出来ない事、助六の落語がイメージに近いと思いの丈をぶつけます。

そこで八雲は与太郎の破門を解く代わりに3つの約束をさせ、与太郎と小夏に自分と助六の話を聞かせる事にします。元々八雲は芸者の家の生まれでした。女系の家族の中に元々少なかった居場所は足を痛めて踊れなくなった事でさらになくなりついには先代にあたる七代目八雲の元に捨てられるも同然に厄介払いされます。同時期、身寄りのない状態から八雲に弟子入りを志願し入門したのが助六でした。

二人はそれぞれ、八雲は菊比古、助六は初太郎という前座名をもらい忙しく芸事の世界に入り込んでいきます。戦争を経てそれぞれに大きな経験をした2人は二ツ目となって前座に上がるようになりますが、若手注目株となった助六(二ツ目になって再び改名)に対して菊比古はなかなか思うような落語が出来ません。そんな菊比古を見かねた先代八雲が菊比古を遊びに連れ出します。菊比古がそこで出会うのがみよ吉という女性でした。

3巻あらすじネタバレ

みよ吉と恋人のような関係になった菊比古。しかし菊比古に捨てられるかもしれない事をみよ吉は恐れていました。そんなみよ吉を見ていられない助六は思わずみよ吉を抱きしめてしまいますがそこを菊比古に見られてしまいます。しかし菊比古は「別段腹が立つこたないよ」と気がないような事を言ってしまうのでした。しかしそれは師匠に芸者であるみよ吉ではなくちゃんとした女性と世帯を持つように言われた為だったのです。

そうこうしているうちに菊比古と助六は揃って真打に昇進します。真打昇進披露会でトリを務めたのは助六でしたが助六の落語を嫌う会長の十八番の落語をその場でやってしまうのです。流れで喧嘩になった師匠と助六、師匠は助六に破門を言い渡してしまいます。その裏では菊比古がみよ吉を振っていました。みよ吉は既に菊比古に依存しており「絶対に復讐する」と菊比古を脅しにかかります。

破門を言い渡された助六は独りになったみよ吉とバッタリ出会います。そこでみよ吉は助六に菊比古に振られた事を伝え、助六は思わずみよ吉を抱きしめてしまうのでした。3巻はみよ吉の存在と同時に助六と菊比古の違いが大きく出た巻として多くの感想を集めています。

4巻あらすじネタバレ

3巻で明暗が別れたという感想も多い菊比古と助六。菊比古は真打となってどんどん貫禄が増していく一方、助六は破門された立場なので満足に高座に上がる事も出来ません。ある時、菊比古は師匠から八代目に指名されますが、助六の方が相応しいと断ります。そこに助六が姿を見せ、みよ吉との間に子供が出来たからと田舎に行くと別れを告げ去ってしまいます。菊比古が助六に嫉妬していたように助六も菊比古に嫉妬を覚えていたのです。

助六が去ってからしばらく、師匠が高座終了後に倒れてしまいます。そしてそこで菊比古は師匠の思いを知る事になります。師匠七代目八雲は六代目八雲の実の息子で元々噺家になるつもりはなかった事、そこに入ってきた落語の上手い弟子を先代八雲が息子に八雲の名を継がせたいからと追い出してしまったと言い、その名こそが助六、菊比古の知る助六の祖父だったのです。

間もなくして師匠が息を引き取り、菊比古は会長からも八代目八雲を襲名するようにと告げられます。菊比古は思いを断ち切るべく、助六とみよ吉を探しに行きます。2人の元に辿り着いた菊比古が最初に出会ったのは2人の子、小夏でした。小夏はみよ吉が出ていってしまった事を教え、菊比古を家に案内します。助六と再会した菊比古は東京に戻るように言いますが助六には既にその気はありませんでした。

しかし菊比古は自分の為、そして助六の落語が好きな小夏の為、助六に落語をやるように説得、旅館の店主からのススメもあって落語会を開く事になるのでした。4巻は菊比古の八雲襲名の流れ、そして助六の破門後の様子が描かれる事になった事でより謎が増えたとする感想も多くなっています。

5巻あらすじネタバレ

無事に旅館での高座を終え復活を遂げた助六。そこにみよ吉が帰ってきます。みよ吉は未だに菊比古の事を想っていました。そこに姿を見せた助六に驚いたみよ吉がもたれていた窓の手すりが壊れてしまいみよ吉は落ちそうになります。「ユリエ!」とみよ吉の名前を呼び落ちたみよ吉を抱きとめた助六、そして助六を支えていたのが菊比古でした。菊比古は引き上げようとしますが助六は諦めたように手を離してしまいます。

菊比古は2人の葬儀を終え小夏を引き取り東京に戻った菊比古は八代目八雲となる決意を決めたのでした。ここまでが八雲の過去の話です。そして与太郎達が八雲から話を聞いてしばらく、与太郎は真打昇進が決まり、八雲の家を訪ねました。そこには結婚しないまま妊娠し八雲の家で生む事になったという小夏も来ていました。与太郎はその子の父親になれないかと小夏に申し出ます。

しかし与太郎が八雲の家に来た目的は別にありました。与太郎は助六の墓参りに来ていた八雲の元に出向き、助六を継ぐ許しを貰いに来たのです。そして与太郎は三代目助六を襲名し真打となる事になりました。過去の話が終わりそれでも助六の名を継ぐことを決めた与太郎。5巻はそんな与太郎の覚悟と助六とみよ吉の死に様に驚いたという感想が非常に多くなっています。

6巻あらすじネタバレ

6巻では与太郎の人気に陰りが見えます。マスコミにチンピラ時代に入れた入れ墨から元ヤクザだと報じられてしまったのです。そして6巻最大のポイントとなるのがそれまで謎だった小夏の子の父親が判明するという事です。その父親はかつて与太郎がチンピラをしていた頃、お世話になっていた地元のヤクザの組長だったのです。親分は店の女将を愛人にし、そこで働いていた小夏にも手を出していたのです。

与太郎は啖呵切りして親分と話をつけ、最後にはしっかりと頭を下げます。その夜、与太郎は八雲に親子会をやりたいと申し出ます。最初嫌がった八雲でしたが「居残り」を覚えるように話します。そして八雲は助六の居残りを与太郎に見せるのでした。

7巻あらすじネタバレ

7巻ではさらに時が経ち、小夏の子、信之助は幼稚園に通う年になります。信之助は幼稚園が終わると寄席に来るのが日課に。その頃には与太郎は寄席を満席に埋める程の売れっ子になっていました。その傍らには寄席で三味線を弾くようになった小夏もいます。信之助が通う幼稚園から落語を頼まれた与太郎は子供達と一緒にじゅげむの練習をして場を盛り上げると、小夏を舞台に上げじゅげむをやらせるのでした。

八雲と親子会を行う事になった与太郎。人気者の与太郎は大受けし、八雲に場を譲ります。八雲は「反魂香」を披露。演じている最中、ふっと八雲の前にみよ吉が姿を見せます。演技に見えない苦しさを見せる八雲を小夏が心配する中、なんとか落語をやり通した八雲。しかし幕が降りるとその場で倒れてしまいます。八雲の思いを感じ取った与太郎は八雲を小夏に任せ、「居残り」を演じて親子会を最後まで成立させるのでした。

8巻あらすじネタバレ

なんとか起き上がれるようになった八雲でしたがより一層口数も少なくなり落語からも距離を置くようになります。与太郎はかつて八雲が菊比古の頃、助六と旅館で高座を行った時のフィルムが見つかったとして見に行きます。助六の墓参りに来た与太郎、そこで同行していた松田さんから助六とみよ吉が死んだ事件の真相を聞かされる事になります。

なんと、2人が死ぬ要因になったのは小夏本人だったのです。しかし幸いにも小夏が途中で気を失い、事態を覚えていなかった事から八雲は自ら責任を被り、かつて話して聞かせたように自分が殺したように小夏に話していたのでした。既に明かされたと思っていた2人の死の真相が明らかになり衝撃を覚えたとする感想を集めるあらすじとなっています。

9巻あらすじネタバレ

松田さんと芝居を観に行った八雲、帰りに八雲の落語が聞きたいと親分や贔屓の人達が集まる旅館に連れられていきます。入るのを渋る八雲でしたが女将に押される形で室内へ。与太郎は助六の落語を演じ場を盛り上げます。しかし八雲が噺始めた時、警察がふみこんできて親分を逮捕してしまいました。

それからしばらくして親分が刑務所に入ると、与太郎はかつて自分が刑務所で八雲の「死神」を聞いた事を思い出し一緒に慰問に行こうと八雲に提案。信之助が甘えた事もあって八雲はこれを了承します。落語慰問では八雲は「たちきり」を披露しました。そしてこの時、小夏は八雲がみよ吉を見ている事に気づきます。小夏もまたみよ吉の姿が見えているのでした。

ずっと八雲に居残りを見てもらえていない事が心にあった与太郎は「居残りの会」を開催し八雲をそこに呼びます。与太郎の居残りを見た八雲は1人席を外すと寄席へと向かい、誰もいない高座で「死神」の落語を始めます。落語が終わった時客席から「イヨッ八代目ェ」と声がかかります。助六の姿が見える八雲、それは死神そのものであり、ろうそくが倒れ寄席が炎上する事になります。

炎に包まれる中、現れたのが与太郎でした。与太郎は八雲に必死に手を伸ばします。これまで散々死にたがりを見せていた八雲でしたがここで死にたくないと与太郎の手を取ります。9巻は八雲の生死などその先が気になる終わり方になっているという感想を多く集めています。

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昭和元禄落語心中の原作漫画最終巻10巻ネタバレ

10巻ネタバレ①弟子入り

季節は流れ、春、八雲は日向の椅子に座っていました。そして八雲の髪を梳かす小夏。八雲は助六とみよ吉の存在が大きかったと話し、同時に小夏が居た事で後悔する暇もなかったと話します。ラジオから聞こえてきた与太郎の野ざらしに2人は笑い合うのでした。そして小夏は八雲に弟子入りを認められます。しかしその約束が果たされる事はありませんでした。

10巻ネタバレ②指切り

八雲が目を覚ますとロウソクが並ぶ一本道の上に立っていました。そしてそこで助六に出会います。助六はそこを冥途だと言います。ネタバレすると八雲は縁の下で小夏と約束をした後容態が急変し、死んでしまったのです。この展開は衝撃を受けたと多く感想を集めています。その冥途で若かりし頃の姿に戻った八雲はみよ吉とも再会、3人で冥途にある寄席に行きます。

その寄席の高座の座布団には生涯で一番落語を聞かせたかった人が呼べるという力がありました。助六が高座に座ると姿を見せたのは幼少期の小夏でした。そして助六の落語が終わり次は八雲の番、八雲が高座に座ると姿を見せたのは信之助でした。八雲は信之助の好きなじゅげむを披露するのでした。落語が終わると八雲は三途の川を渡ります。八雲と助六は指切りをして別れるのでした。

10巻ネタバレ③新しい時代

さらに時は流れ、信之助もまた落語家の道を進み二ツ目となっています。さらに小夏は周囲の力添えもあって史上初の女性落語家になる事が出来ました。そして与太郎は、九代目有楽亭八雲を襲名する事になります。九代目八雲の襲名披露の寄席では信之助が五代目菊比古として登場しました。与太郎がトリで「死神」の落語をやります。そしてそこにや八雲の姿が見えるようになっていたのでした。

昭和元禄落語心中のあらすじの最後は寄席が終わった後話す与太郎の言葉で締めくくられます。与太郎は落語がなくなるとは1度も考えたことないと話します。「だってよお こんないいモンがなくなるわけねぇべ」というセリフが昭和元禄落語心中あらすじ最後のセリフです。

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昭和元禄落語心中の登場人物考察

登場人物考察①八雲が与太郎を弟子にした理由

八雲は後にも先にも与太郎以外ちゃんとした弟子を取った事がありません。作中には八雲に何度も弟子入りをお願いするキャラも登場しますが最後まで首を縦に振る事はありませんでした。何故そんな八雲が元チンピラで刑務所上がりである与太郎を弟子にしたのでしょうか?ファンによる考察や感想では、与太郎にどこか助六と近い空気を感じたからではないかと考えられています。

登場人物考察②菊比古と助六の関係

昭和元禄落語心中でも最も複雑な関係性で描かれているのが菊比古と助六です。2人はお互いがお互いに対して嫉妬を覚えると同時に羨望も抱えていました。「八雲と助六篇」は八雲視点なので助六の感情は見えづらいですが、助六も別れ際、菊比古に思いの丈をぶつけています。そんな2人の関係性こそが昭和元禄落語心中のあらすじの中でも特に感想を集めるシーンになっています。

登場人物考察③七代目が助六に八雲を渡さなかったのは何故?

あらすじでも紹介したように先代にあたる七代目八雲は助六に八雲を襲名させる事に否定的でした。決して実力不足ではありません。むしろ七代目は助六の事を高く評価しています。しかし評価すればするほどに助六の名前が呪いのように重くのしかかり意固地になってしまったのです。このエピソードは襲名の流れが単純ではない事が良く分かると感想を集めています。

登場人物考察④助六とみよ吉の死の理由

比較的あっさり明かされたと感想を集めた助六とみよ吉の死の理由。しかしその実真相は別にある事の伏線になる話しになっていました。上記あらすじに付け加えるとみよ吉は度々包丁を持ち出し、「死んでやる」と狂乱する事があったようでその流れで助六を刺してしまったのです。それを見た小夏は「みよ吉が助六を刺した」と思い込みみよ吉を窓へと押してしまうのでした。

登場人物考察⑤信之助は誰の子供?

信之助の親は与太郎はヤクザの親分だと思い込んでいますが10巻にてとある仮説を唱えるキャラがいます。というのも信之助の父親は八雲なのではないかというのです。確かにこのセリフを裏付けるような描写はそれまでにも描かれており、驚きの感想を集める結果になりました。

登場人物考察⑥与太郎が九代目八雲へ襲名したこと

昭和元禄落語心中の原作漫画ファンが特に泣けると感想を集めているのが与太郎が八雲を襲名した事です。今回のあらすじでは分別の為、与太郎で通していますが与太郎は真打に昇進した時点で三代目助六を襲名、馴染みの者には以降も与太郎、ヨタと呼ばれていますが対外的には助六です。つまりこの襲名は長い時を経て助六が八雲の名を継いだ形になっているのです。

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昭和元禄落語心中の見どころ

見どころ①昭和感

昭和元禄落語心中はタイトルにもあるように昭和の時代の変化をそのまま描いたような作品にもなっています。戦中、戦後、そして高度経済成長期と流れていく昭和の流れを菊比古と与太郎を通して描いているのです。また感想を多く集めるのがその時代の変化に合わせた周囲のキャラや背景などの描き分けがかなり精密に行われている点です。その雰囲気の良さを感想に上げる人も非常に多くなっています。

見どころ②登場人物の苦悩

昭和元禄落語心中のあらすじの半分以上は登場人物の苦悩を描いています。特に八雲は菊比古時代から様々な苦悩が描かれているという感想も多くなっています。また苦悩を当人ではなく第三者の目線で描いているのが良いとする感想も多く、漫画としては非常に珍しい落語を題材にしている事も相まってその苦悩がより色濃く見えるとする感想も非常に多いです。

見どころ③家族の絆

昭和元禄落語心中が人気を集めた大きなポイントだと感想を集めているのが家族の絆を徹底して描いている点です。小夏と信之助こそ血の繋がった親子ですが、八雲も与太郎も血の繋がりはありません。にも関わらずそれぞれがそれぞれに対し愛情を持ち、それは時代の流れと共に少しずつ変化していきます。家族の繋がりが希薄になっていると言われる現代だからこそ昭和元禄落語心中は刺さると感想を集める事に繋がっています。

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昭和元禄落語心中に関する感想や評価

ここからは昭和元禄落語心中の原作漫画えお読破した人の感想、アニメを視聴した人の感想を紹介していきます。原作漫画から特に多くの感想を集めているのが構図の旨さです。家族をテーマの1つとして描きながらも血の繋がりだけではない繋がりを描いているのが良かったとする感想は非常に多いです。特に現実時間軸では八雲ではなく与太郎を置いた事でよりその感情表現が見えたとする感想が多くなっています。

またアニメになって特に増えた感想として、声優の演技力を上げる感想も多いです。昭和元禄落語心中の中で落語を演じる機会がある声優さんはオーディションの結果ベテラン声優さんが多くなり、その演技力の高さを感じられるアニメだったとする感想が多くなっているのです。特に年齢の変化の大きい八雲役の石田彰さんの落語がとても良かったとする感想が多いです。

その反面アニメでは内容の感想については「昭和元禄落語心中だけはネタバレしたくない」と内容に敢えて触れないような感想も多くなっています。それらの感想はテーマや描き方が細かいだけに少しでも語ると色々ネタバレしてしまうと言う人が多くなっており、ぜひ自分の目で確かめて欲しいという感想でまとめている人も多いです。

また昭和元禄落語心中は落語を大きなテーマとするだけに、落語家がこの話をどう見るのか、落語家の感想が知りたいという声も多いです。話の感想はもちろん、作中で声優が演じた落語の出来について感想を知りたいという感想も多いです。テーマがテーマだけに他の作品と比較してその道のプロの感想を聞いてみたいという声が非常に多くなっていると言えます。

ちなみにそんなファンの感想に応えるわけではありませんが落語家である立川志らく師匠が昭和元禄落語心中に触れる感想を何度かツイートしており、その中には「八雲の死神から私は新たなインスピレーションを感じた」という感想、また昭和元禄落語心中の作品が落語に大きく貢献してくれた、落語界をかっこよく描いてくれたと内容にしっかりと触れたわけではないながらも感想を述べています。

昭和元禄落語心中のネタバレ感想まとめ

昭和元禄落語心中は落語を題材として苦悩や家族の絆を描く漫画です。原作漫画は全10巻と手に取りやすく、その構成の上手さもあって高い評価を受け漫画を原作に、アニメ、ドラマにもなっている作品となっています。感想も原作漫画、アニメ、ドラマそれぞれに非常に多くの感想を集める人気作となっています。

特に原作漫画は落語というどうしてもセリフが多くなる作品ながらも非常に面白いという感想が多くなっている作品でもあります。原作漫画、アニメ、ドラマとどれも評価が高い作品なのでまだ昭和元禄落語心中を視聴した事がないという人は、原作漫画、アニメ、ドラマと好きな媒体で視聴してみてはいかがでしょうか?

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