【ダンまち】ヴェルフはかっこいい鍛冶師！魔剣を嫌う理由や声優も紹介

今回は「ダンまち」に登場するヴェルフについて、鍛冶師としての活躍や魔剣を嫌う理由、そしてその過去について考察し、ヴェルフのかっこいい魅力やアニメ声優の細谷佳正さんについてもみていきます。まず「ダンまち」の作品情報やあらすじについてみていきます。

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」略して「ダンまち」は2013年から連載されている大森藤ノ先生原作・ヤスダスズヒト先生作画のライトノベルです。本編の他に外伝「ソード・オラトリア」や「ファミリアクロニクル」などの漫画作品、アニメ化作品、ゲーム化作品などが発表されています。

特にアニメは2015年に第1期が放送され、2019年に第2期が放送されました。そして、2020年には第3期が放送予定となっています。

少年ベル・クラネルは英雄譚の英雄のような女の子との運命的な出会いに憧れを抱き、巨大なダンジョンがあることで有名な迷宮都市オラリオにやってきました。そこで、女神ヘスティアと出会ったベルは、彼女のファミリアの唯一の団員となり、毎日1人でダンジョンに乗り込んでいました。ある日、ベルがいつも通りダンジョンで戦っていると、上層にも関わらず中層級の強いモンスター（ミノタウロス）と遭遇し、襲われています。

そんなピンチを救ってくれたのが女性最強剣士と名高いロキ・ファミリアのアイズ・ヴァレンシュタインでした。ベルは一目で彼女に恋をし、それから彼女に釣り合うような強い冒険者になろうとするベルの奮闘が始まるのでした。

「ダンまち」に登場するヴェルフ・クロッゾは、ベルの兄貴分で年齢は17歳、かっこいいと人気のキャラクターです。かつてヘファイストス・ファミリアの一員でしたが、アポロンファミリアがベルの所属するヘスティア・ファミリアに対して仕掛けた戦争遊戯を前にして、ヘスティア・ファミリアに改宗しました。12巻以降はヘスティア・ファミリアの団員としてベル達と行動を共にしています。

ヴェルフは「不冷（イグニス）」という二つ名を持つレベル2の鍛冶師です。戦闘では大剣で戦い、パーティーで行動するときには前衛として活躍します。使用する魔法は、魔法封じ系の「ウィル・オ・ウィスプ」で敵が詠唱したとき、魔力を爆発させる効果があります。スキルはクロッゾ一族の血筋に由来する「魔剣血統（クロッゾ・ブラッド）」で、独自の魔剣作成の技術を持っています。

発展アビリティは「鍛冶」でこれを手にしたことにより、ヴェルフは上級鍛冶師となりました。また、ヴェルフハ鍛冶師として相当な実力を持っており、発展アビリティ「鍛冶」がないレベル1の頃からヘファイストスに才能を認められていました。しかし、残念なことにヴェルフの作ったものは全然売れず、武器屋の片隅で埃を被っていました。

腕前が確かなのにヴェルフの武器がまったく売れないのは、ヴェルフのネーミングセンスが壊滅的であることが理由でした。ヴェルフの名付けた武器の例をいくつか挙げると「兎鎧（ピョン吉）」「牛短刀（ミノタン）」などです。ヘファイストスからも残念な感性と言われるほどのネーミングセンスのなさでした。しかし、武器屋の片隅で眠っていたヴェルフの武器を購入する人物が現れました。

それが主人公のベル・クラネルです。ベルは読み方を知らないまま「兎鎧（ピョン吉）」と「牛短刀（ミノタン）」を購入し、愛用するようになりました。なお、牛短刀（ミノタン）の方はシリーズ化され「牛若丸シリーズ」という名前で呼ばれるようになりました。

ヴェルフが魔剣を嫌う理由についてみていく前に、まず「ダンまち」作中に登場する「魔剣」とはどのようなものかを紹介していきます。「魔剣」とはその名の通り、魔力を有した剣のことであり、たとえそれを使う者が魔法を使うことが出来なくても、魔剣を使うことにより魔法を使用したときと同程度の攻撃が期待できる武器です。ただ、剣に込められた魔力を使い切ってしまうと、魔剣は砕け散ってなくなってしまいます。

そんな特性を持つ魔剣ですが「ダンまち」の世界でとても需要があり、高い価格をつけられて売買されています。しかし、ヴェルフは魔剣を嫌っています。その理由にはヴェルフの刀鍛冶としての誇りが関係しているそうです。ヴェルフが考える「武器」とは使用する者の体の一部となり、使用するものと常に共にあるものです。

そのため、武器は使用する者を決して裏切ってはならない、とヴェルフは考えています。一方、魔剣は使用する者の意思に関係なく込められた魔力を使い切ると砕け散ってしまいます。そして、魔剣は強大な力を秘めていることから、ヴェルフは魔剣を邪道の武器と捉えているのです。

そういった確固たるポリシーを持っているため、ヴェルフは魔剣血統というスキルを持ちながら魔剣を打つことがなく、強大な魔力をこめる代償として高値で取引されている魔剣を毛嫌いしていました。しかし、ヘファイストス・ファミリアの主神ヘファイストスから、自分の意地と大事な仲間を天秤にかけてはいけないと注意されたことがきっかけで、魔剣に対する偏見を徐々に解消していきました。

ヴェルフは家出人ですが、彼の実家は「アレス・ファミリア」という国家系のファミリアが統治するラキア王国に代々仕えてきた鍛冶師の一族です。ラキア王国は、レベルの高い冒険者が多くいるオラリオと違い、兵士でもそのレベルはレベル3〜4程度です。その強さがどれくらいというと、オラリオで中堅に位置するファミリアの団員くらいです。そんな兵士ばかりで、ラキア王国はなぜ繁栄することができたのでしょうか？

その理由は魔剣とクロッゾ一族にありました。クロッゾ一族の始祖・クロッゾはもともとは平凡な青年でした。ある日偶然、クロッゾは精霊をモンスターから救い、瀕死の重傷を負ってしまいます。

精霊は自分を助けたことで重体となったクロッゾに、自分の血を与えて救います。精霊の血は神の分身とも言われており、クロッゾの傷はすぐに癒えました。さらに、初代クロッゾにはその血の効果で魔法を使ったり、魔剣を打てたりする能力が備わりました。

その後、初代クロッゾから何世代か後の、精霊の血が流れる彼の子孫たちは「魔剣血統」という特殊なスキルを身につけ、鍛冶アビリティがなくても魔法と同等の効果が期待できる魔剣をつくれるようになりました。

しかし、それが悲劇の始まりとなりました。「魔剣血統」という独自のスキルを持つようになったクロッゾ一族は、自分たちの住むラキア王国に、魔剣を買ってくれるように頼みに行きました。

ラキア王国を治めるアレス・ファミリアの主神であるアレスは軍神であり、精霊の血を持つクロッゾ一族のつくった凄まじい威力を発揮できる魔剣を高く評価しました。そして、クロッゾ一族に貴族の位を与え、魔剣を高額で買い取るようになりました。その結果、大量の魔剣を有したラキア王国の兵士は下っ端に至るまで皆が魔剣を使用するようになり、戦闘で連勝していきます。

そして、エルフと対立することになり、エルフの住む里を焼け野原にしてしまいました。この戦いで精霊もエルフと共に居住地域を追われることになり、エルフはラキア王国に対して恨みを抱き、精霊たちも魔剣とそれを作ったクロッゾ一族に怒りの矛先を向けます。そして、精霊達の怒りを買ったことにより、クロッゾ一族は精霊たちから魔剣を打つ能力を没収され、クロッゾ一族の打った魔剣のほとんどが消失していしまいました。

それにより、魔剣頼りだったラキア王国は連敗を重ね、加えてエルフたちの報復に遭い、大きな被害を受けることになりました。その結果、クロッゾ一族は貴族の位を剥奪され、魔剣を打てなくなったクロッゾ一族は一気に没落。一族を立て直すため、クロッゾ一族は普通の鍛冶師と同じように、地道に鍛冶の技術をことになりました。

しかし、それから数代後、魔剣を打てなくなったクロッゾ一族の中で突然、魔剣を打つことのできる「魔剣血統」のスキルを有した子どもが誕生しました。それがヴェルフでした。ヴェルフは幼少期から鍛冶の技術を学んできました。しかしヴェルフに「魔剣血統」があることが一族に知られると、一族の復活のために魔剣を打つことを強制されるようになってしまいます。

上記の通り、ヴェルフは魔剣の特性が嫌いなので、鍛冶師としての誇りを貫き、家出。オラリオに普通の鍛冶師としてやってきたのです。

アニメ「ダンまち」でヴェルフの声を担当したのは声優の細谷佳正さんです。声優の細谷佳正さんは1982年2月10日生まれ、広島県尾道市出身で「ほそやん」の愛称で親しまれています。事務所には所属しておらずフリーで活動しており、2004年からアニメやゲーム、吹き替えの声優として活動しています。

ヴェルフのアニメ声優・細谷佳正さんの主な出演作品をみていくと「ちはやふる」綿谷新役、「黒子のバスケ」日向順平役、「坂道のアポロン」川渕千太郎役、「新テニスの王子様」白石蔵ノ介役、「宇宙戦艦ヤマト2199」加藤三郎役、「君のいる町」桐島青大役、「キングダム 第2シリーズ」王賁役、「進撃の巨人」ライナー・ブラウン役、「ストライク・ザ・ブラッド」暁古城役、「亜人」海斗役、「ダイヤのA」結城哲也役などです。

他にもヴェルフの声優・細谷佳正さんの主な出演作品をみていくと「ハイキュー‼」東峰旭役、「オオカミ少女と黒王子」日比谷健役、「ハイスクールD×D」ミカエル役、「テラフォーマーズ」膝丸燈役、「Free!シリーズ」山崎宗介役、「アルスラーン戦記」ダリューン役、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」オルガ・イツカ役、「文豪ストレイドッグス」国木田独歩役、「田中くんはいつもけだるげ」太田役などです。

他にもヴェルフの声優・細谷佳正さんの主な出演作品をみていくと「灰と幻想のグリムガル」ハルヒロ役、「斉木楠雄のΨ難」窪谷須亜蓮役、「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-」左右田和一役、「僕のヒーローアカデミア」常闇踏陰役、「ゴールデンカムイ」谷垣源次郎役、「寄宿学校のジュリエット」土佐健斗役、「火ノ丸相撲」日景典馬役、「この音とまれ!」高岡哲生役、「彼方のアストラ」カナタ・ホシジマ役などです。

ヴェルフのかっこいい魅力1つ目は、大剣を振り回して戦うことです。ヴェルフは鍛冶師ですが、戦闘時はシンプルで武骨なデザインの大剣を使っています。ヴェルフはこの大剣は自分が使用するだけだからという理由で名前をつけていません。ヴェルフはそんな「無銘の大剣」を振り回して、鍛冶師にも関わらず前衛で戦います。

ヴェルフのかっこいい魅力2つ目は、ヘファイストスへの想いです。ヴェルフはヘファイストス・ファミリアに在籍していたことからずっとヘファイストスに恋心を抱いています。ヴェルフは自身に「魔剣血統」のスキルがあると判明し、魔剣作りを強制されるようになったときから心が荒んでいました。

そして、オラリオにやってきてヘファイストス・ファミリアに入ってからもさらに魔剣作りを求められ、他の団員たちからの妬みと自分の中の鍛冶師としての誇りにより、途中からは意地も加わって頑なになっていました。しかし、そんなヴェルフの心を溶かしたのが主神のヘファイストスでした。

ヴェルフはヘファイストスのことを鍛冶師としても尊敬しており、彼女から「仲間と意地を秤にかけるな」と言われ、その日から「ヘファイストスに認めてもらえる鍛冶師になりたい」「ヘファイストスに認めてもらえるような武器を作れるようになりたい」と思うようになります。そして、その想いは徐々に募っていき、ヴェルフ自身もその想いが恋心だとはっきりと自覚するようになったのでした。

ヴェルフはベルの兄貴分的な存在ですが、やはり彼も「17歳の少年」というエピソードがあります。それは18階層の階層主との戦いの後に偶然発見した温泉での出来事でした。ヴェルフらパーティー一行はその偶然見つけた温泉に入ることになり、みんなはヘルメスがなぜか準備していた水着に着替えます。思いもしなかった温泉を楽しむ女の子キャラを眺めながら、ヴェルフはベル、桜花とのんびりします。

しかし、ベルと桜花の2人は彼女たちに連れて行かれ、1人になったヴェルフはブルマ型の戦闘服を着用したリューに目を奪われてしまいます。しかし、ヴェルフの耳には「ブルマと私を秤にかけるのはやめなさい」という空耳が聞こえてきて、ヴェルフはリューのブルマへの煩悩を紛らわせるため、彫刻をほることに熱中することにしました。このことから、やはりヴェルフも年頃の男の子だということが分かり、かわいいと言われています。

こちらは「ダンまち」ヴェルフに関するツイートです。こちらの方はヴェルフがとてもかっこいいと絶賛しています。

こちらも「ダンまち」ヴェルフに関するツイートです。ヴェルフのアニメ声優・細谷佳正さんの声がかっこいいという感想です。

こちらも「ダンまち」ヴェルフに関するツイートです。ヴェルフの名言が高く評価されており、ヴェルフの性格やアニメ声優・細谷佳正さんの声も良いという感想です。

いかがでしたか？「ダンまち」に登場する鍛冶師・ヴェルフのかっこいい魅力やアニメ声優の細谷佳正さんについて紹介し、ヴェルフが魔剣を嫌う理由やその過去について考察してきました。ヴェルフはベルの兄貴的存在で、鍛冶師ながら戦闘では前衛で大剣を振り回すキャラクターです。

そして、クロッゾ一族に生まれ、魔剣を打つことのできる魔剣血統というスキルを有していることや、それにも関わらず鍛冶師としての誇りから魔剣を嫌っていることが分かりました。そして、へファイストスへの想いがかっこいいと言われていることが分かりました。皆さんもかっこいいと言われ、魅力的な主要キャラ・ヴェルフのさらなる活躍に期待していきましょう！