刀剣乱舞小狐丸の魅力とは？かっこいいエピソードやセリフを画像で紹介

刀剣乱舞といえばニトロプラスプロデュースの大人気オンラインゲームです。様々な日本刀の名刀が付喪神となり擬人化された「刀剣男子」を収集・強化する刀剣育成シミュレーションゲームで、美麗なイラストと人気声優を起用したキャラクターボイスが魅力的です。

ゲームの爆発的ブームから、アニメは別々の2作品刀剣乱舞-花丸-及び活撃 刀剣乱舞が放映され、2.5次元ではミュージカル刀剣乱舞、舞台刀剣乱舞とバラエティ豊かな展開でどれも大成功を収めています。また刀剣乱舞-花丸-は第2期「続 刀剣乱舞-花丸-」が2018年1月シーズンから放映されました。

そんな刀剣乱舞には2018年5月現在で70以上の刀剣男子が実装され、6月22日は新刀剣男子の実装が発表され、数多くのキャラクターが登場します。そんな刀剣男子の1人、小狐丸がかっこいいと大人気！そんな小狐丸の魅力をかっこいいセリフ・画像と共に紹介します。

小狐丸は平安時代の刀工・三条宗近作とされる太刀です。ゲーム内の刀帳番号は5番という若い番号であり、ゲームリリース前かから公式サイトのトップページのメイン画像を同じく三条派でゲームの顔ともいえる三日月宗近と共に飾り、キャラクター紹介もされていたにも拘わらず、未実装のままゲームはリリース。その後2015年1月23日のアップデートをもって追加実装された刀剣男子が小狐丸です。

名前は「小狐丸」ですが、公式設定集・刀剣乱舞絢爛図録にて画像だけではわからなかった身長が188cmであることが発表されています。身長が明かされる以前から本人曰く「大きいけれど」というセリフが枕詞となっていましたが、単純に大人サイズだからというだけでなく、一般的な成人男性としても本当に大きかったことが判明しました。

ゲーム作品の刀剣乱舞並びにアニメ2作品刀剣乱舞-花丸-及び活撃 刀剣乱舞共に小狐丸を演じるのは声優の近藤隆さん。近藤さんの代表作といえば初主演を務めた「BLACK CAT」の掃除屋トレイン=ハートネットや「家庭教師ヒットマンREBORN!」に登場する雲の守護者兼並盛中学校風紀委員長の雲雀恭弥が有名です。

アニメ作品ではイケメンでクールなキャラクターを多く演じる近藤さんですが、人気海外ドラマの「HEROS」のナレーターや人気シリーズの「PRISON BREAK」、「BONES」、「24」「CSI」など海外ドラマや映画の吹き替えでも活躍。低く深みのある落ち着いた声が印象的で、刀剣乱舞でも平安の刀に相応しい優雅で紳士的な小狐丸を演じています。

刀剣乱舞に登場する刀剣男子は新撰組鬼の副長土方歳三の愛刀として有名な和泉守兼定のように、実存または実在してことが確認されている刀の他に、伝承や言い伝えとして名称は残るものの、実存が確認されておらず実在しない伝説上の刀とされる刀剣に分けられます。小狐丸は後者の実在したか判明していない刀剣男子の1人で、能の「小鍛冶」という演目にその名が登場します。

舞台は魑魅魍魎蔓延る平安時代。時の天皇である一条天皇が「三条小鍛冶宗近に守り刀を打たせよ」というお告げを夢の中で受けたことに始まり、命を受けた三条宗近は天皇に納める刀の相槌を打つにたる弟子が自分のもとにいないことに悩み、稲荷神社を参拝しました。その後三条宗近の悩みを聞き届けた稲荷神社から彼の元に狐が遣わされ、御剣の相槌を打ったと言われています。

狐が相槌を打ち完成した刀には表に「小鍛冶宗近」、裏に「小狐」と銘をいれたというお話で、これが刀剣乱舞の小狐丸の由来とされています。ちなみに、三条宗近は実在した刀鍛冶で、同じく三条派の三日月宗近の作者です。

小狐丸の最大魅力といえば、狐の耳を思わせるふわふわの毛並みに、豊かな銀糸の美しい長髪です。画像では頭頂部のふわふわとして毛束は一見獣耳のようにも見えますが、これは実際には獣耳ではなく獣耳を模した毛髪。長く美しい後ろ毛は戦闘絵では舞うようにたなびいており、非常に優雅な出で立ちとなっています。

しかし本来髪の毛である部分を、小狐丸自身が毛並みや尻尾を称するように、本人のアイデンティティは刀剣「男子」というよりは狐寄りのようです。

小狐丸の画像といえば、ゲームでの立ち絵姿を思い浮かべるられますが、印象的なのは妖しく笑みを浮かべた口元からのぞく野性味あふれた鋭い犬歯。日本では八重歯は幼気な愛らしさの象徴として昔から人気のチャームポイント1つです。立ち絵の笑みは、ぬしさまに向けた満面の笑顔とのことですが、笑顔を向けられるたびにあどけなくもワイルドなチャームポイントともいえる鋭い牙がチラチラしてはたまりません。

白銀の長髪に色白の肌。全体的に色素が薄く神聖さを感じさせる小狐丸ですが、その瞳は人間ならざる血のような深紅色。白銀に映える紅は畏怖を覚えるほどの神々しさで刀剣男子が付喪神であるということをまざまざと感じさせます。

粟田口の面々や燭台切光忠のように王子様の気品たっぷりな洋装ももちろん素敵ですが、能の演目を由来にもち、平安時代の生まれとされる小狐丸は着崩した袴の和装姿。弓をいるときのように右肩を抜き、ゆがけをつけた独特の出で立ちに、覗く胸筋のチラリズムを駆使した誰も真似のできないオンリーワンでかっこいい着こなしです。

画像だけなら妖艶という言葉に相応しい容姿の小狐丸ですが、その実、物腰は柔らかく非常に紳士的な言動も魅力の一つです。主や大将、刀剣男子から様々な呼び名で呼ばれる審神者ですが「ぬしさま」と呼ぶのは小狐丸だけです。審神者に向けた言葉はどれも非常に丁寧で言葉の端々に審神者に対する敬愛の念が垣間見え、入手当初から非常に友好的な刀剣男子です。

または戦闘や手合わせの際には「踊る」という表現を用いるなど、能の影響を受けたかのようなセリフも雅です。見た目がかっこいいだけでなく、内面も非常にかっこいい魅力的なキャラクターといえます。

長身・イケメン・紳士な振る舞いどれをとっても「かっこいい」と形容すべき小狐丸ですが、馬当番ではダジャレを言ったり、畑当番では意気揚々と油揚げの原料であることを強調して大豆の世話をするなど、画像だけでは伝わらないおちゃめでかわいらしい一面も持ち合わせています。

「小」という言葉への並々ならぬこだわりや、狐らしさを主張するような言動からも、かっこいい見た目をいい意味で裏切る小動物のような愛らしさがう伺えます。

小狐丸を象徴するセリフの1つが「ぬしさまはこの毛並みが良いと仰る」です。付喪神として人の姿を得たにもかかわらず、髪の毛ではなく毛並み。狐よりのアイデンティティを決して譲らない確固たる意志を感じます。

小狐丸の演練での戦闘開始時に聞けるのが、このセリフです。戦闘を舞と捉えるセンスは、多くの枕草子や源氏物語など攻勢に続く多くの和歌を生んだ平安刀ならではの文才といえます。また戦闘に対する絶対的な自信と余裕がなければ生まれない、強者のセリフです。

留まるところを知らない小狐丸の狐推しを示すこのセリフは、戦闘中に会心の一撃を放つ際に聞けるものです。優雅な立ち振る舞いに穏やかな言動が多い小狐丸ですが、戦いとあれば牙をむく野性味あふれるかっこよさが凝縮されています。

小狐丸の名前と顕現した姿のギャップは彼の1つのチャームポイント。小狐丸のセリフ中にも何度か「小」という単語がキーワードのように登場します。その1つが名前と実物のギャプに言及したこの一言です。刀帳にも記されているように、「神々への感謝ゆえ」己を小鍛冶と称し、小狐の相槌で完成した成り立ちを「遠慮」と称す奥ゆかしさに、小狐丸の成熟した魅力を感じます。

常に穏やかで、落ち着いた口調の小狐丸も、戦いの最中に追い詰められてはそうはいきません。真剣必殺時のセリフは、それでも声を荒げることなく、低く威嚇するような声音は迫力と凄みが増していて、普段本丸で見せるような姿とは異なるかっこよさをはらんでいます。

アニメ刀剣乱舞-花丸-では小狐丸は終盤、第9話「長月 その過去があるから」から登場。お決まりの「ぬしさまはこの毛並みが良いと仰る」のセリフと共に審神者からもらった櫛で毛並みを整える小狐丸はまさに忠狐。誇らしくも照れたようにはにかんだ顔で紙の手入れをする小狐丸から審神者への敬愛が伺えます。

そんな大事な櫛が10話で時間遡行軍に破壊されると、小狐丸の声に怒りが滲みます。割れた櫛を強く握りしめる小狐丸の姿に、放映時は多くの審神者が心を鷲掴みにされました。

同じく初登場の9話では同じ三条派で三日月宗近と縁側でお茶をする小狐丸。どちらも平安刀ということで、刀剣乱舞キャラクターの中では老齢に分類されています。そんな小狐丸のために大量の稲荷寿司を作って表れたのが、同じく名前に狐を冠する鳴狐。

この2人はゲーム版刀剣乱舞の回想エピソードにもあるように、お互い狐同士という認識で歩み寄ろうとする姿が印象的です。刀剣乱舞-花丸-11話では自ら鳴狐に声をかけ、いなり寿司を作ってくれるよう頼むなど、2人の中は良好だと知れます。

第10話「 【神無月】本当に大事な思い出」では早速小狐丸の見せ場が満載です。江戸に出陣した小狐丸一行らは、時間遡行軍と会敵。小狐丸が審神者からもらった櫛が破壊されます。その後も猛攻が続く中、戦場に1匹の白い狐が現れると、小狐丸は時間遡行軍の凶刃から白狐を救います。

主からもらった櫛を破壊し、あまつさえ同族の狐に危害を加えようとするに本気を出して戦う小狐丸。長い髪が舞う小狐丸の戦闘シーンは目を奪われる美しさです。その後、無事に敵を倒した小狐丸は遠くに狐の嫁入りを発見。先ほど助けた白狐を想ってか、見つめるまなざしの優しさも魅力的です。

同じく刀剣乱舞-花丸-第10話では小狐丸の由来である「小鍛冶」にも触れています。時間遡行軍との戦いを終えた一行は、鍛冶場発見。はぐれた仲間を待つと同時に、戦闘で披露し、雨に濡れた体を労わることにします。そこで鶴丸国永が見つけたのが狐のお面。三日月宗近が「小鍛冶」の一節を歌えば、小狐丸は凛とした声で応えます。

そこで三日月宗近は小狐丸の生誕秘話「小鍛冶」について語り始めます。話し終えるとそれまでいた鍛冶場は跡形もなく消え去り、小狐丸は戦闘の傷も癒え、破壊された櫛も元の姿となって帰ってきました。先ほど助けた白狐の恩返しだと気づいた小狐丸は優しく目を細めます。

狐に化かされ現実に存在しなかった鍛冶場同様、能の演目であり刀として実態を持たない小狐丸。しかし歌い継がれることで刀剣男子として存在し、顕現してからの思い出がその存在を揺るぎないものとしていると小狐丸は出自に関し揺らぐことなく芯を持った強さと共に存在しています。

自身が確固とした芯を持つ小狐丸は、本丸の仲間にも厚い信頼を寄せています。それが伺えるのが刀剣乱舞-花丸-最終話の12話「師走 僕たちの本丸は、今日も花丸」。隊長の任を受け、池田屋に出陣した大和守安定は任務は達成するも、かつての主・沖田総司に遭遇し帰還をせずに元主を追いかけてしまいます。

すると本丸に残された写真から大和守安定が消えてしまいます。三日月宗近は池田屋での異変を察知しますが、対して小狐丸は心配はいらないと返します。元々本丸では池田屋への大和守安定の出陣を不安視する声もありましたが、小狐丸は大和守安定をそしてたとえ彼に何かあっても共に出陣した新選組刀の仲間がいれば、なにも問題はないと断言します。

どんなに信じていても、不安の種は信頼を揺るがすものですが、何事にも左右されない小狐丸の仲間に対する強い信頼が垣間見えるシーンです。

これまで刀剣乱舞の小狐丸について画像と共に紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか？美麗なイラストでも人気な刀剣乱舞ならではの魅力あふれるビジュアルに、画像だけでは伝わらないギャップや生い立ち、小狐丸を形作る背景がわかると、より小狐丸の魅力が見えてきます。

現在アニメの放映はすべて終了していますが、刀剣乱舞自体はまだまだ続いている現役コンテンツです。これからさらなるアップデートを重ねていけば、小狐丸の回想やエピソードも増えていく可能性があります。また、ミュージカル及び舞台版の刀剣乱舞の公演もまだまだ続きます。今後の小狐丸ひいては刀剣乱舞の活躍がますます見逃せません！