【SAO】シノンのかっこかわいい魅力まとめ！声優・名言やその後もネタバレ

シノンについて紹介する前にシノンが登場するSAO（ソードアート・オンライン）についても簡単に紹介しておきます。

SAO（ソードアート・オンライン）はオンライン小説として公開されていた作品が2009年に商業化されたVRMMORPGを題材としたライトノベルです。ライトノベルの中でも抜群の人気を誇り、スピンオフ作品はもちろん、漫画やアニメ化、題材を生かして作中ゲームが遊べるゲームなど幅広いメディアミックス展開が行われている作品です。同時にSAOは作中に登場するゲームの略称でもあり作中でもSAOという名称が頻繁に登場します。

西暦2022年、世界初のVRMMORPG、ソードアート・オンライン（SAO）が発売、主人公キリトはベータテスターを経てSAOのプレイを開始、1万人にも及ぶユーザーが完全な仮想空間で行われる冒険を楽しむ中、SAOの開発者である茅場晶彦からログアウト不可能、SAO内での死は現実での死を意味するデスゲームとなる事が宣言、SAOプレイヤー達を狂気の渦に巻き込まれる事になります。

2年の歳月を経て無事にSAOをクリアし開放された主人公のキリト達。その事件はSAO事件としてキリトを含む多くのSAOプレイヤーに多大なる影響を残す事になります。SAOのクリアに直接貢献したキリトはその後、総務省仮想課所属だという菊岡からGGOと呼ばれるゲームの調査を依頼される事になります。GGOにやってきたキリトが最初に出会う事になるのが今回紹介するGGO編のヒロイン、シノンです。

シノン、本名朝田詩乃はそれまでSAOで登場していたファンタジー世界系のゲームとは大きく異る埃漂う銃器で戦う事をメインにしたVRMMO、GGO（ガンゲイル・オンライン）のプレイヤーです。銃撃戦がメインのGGOに置いて数少ない女性プレイヤーであり、スナイパーライフルを使った狙撃を得意としています。GGOではキリトが男性アバターでは珍しい女性に近い容姿だった事から女性プレイヤーだと勘違いして接していました。

SAOファントム・バレット編での登場以降、キリト達のメインゲームになっていたALOにもアカウントを作り、ALOで行われたエピソードにも登場、SAOアリシゼーション編でも後半にはアスナらと共に登場し、さらにはSAO劇場版でもSAO出身ではない利点を生かして活躍するなど非常に活躍が多いヒロインになっています。

シノンの現実の姿、朝田詩乃としての姿は黒髪をサイドだけ長く伸ばし白いリボンでまとめた髪型をした清楚な雰囲気を持つ女子高生です。性格は同年代と比較して大人びたタイプで誰とでも話すわけではなく、一部の仲が良い友人とだけ喋るようなタイプでした。また朝田詩乃の特徴と言えるのがメガネですが、このメガネには度が入っておらず、トラウマを抱える彼女の深層心理を現していると言えます。

GGOでのアバターであるシノンも髪型は現実世界での朝田詩乃と同様ですが、色が水色になっている点、白リボンでまとめているサイドが機械の部品のような形のヘアアクセサリーに変わっています。GGOでも群れる事を好まず、傭兵として一時的に所属する事はあっても特定のグループを持たずに一匹狼を貫いています。そんなシノンだからこそ、個人戦であるBoBで優勝する事に強い思いを抱えています。

髪型以外に特徴的な要素と言えるのがマフラーです。シノンでは白いマフラーを使っている他、朝田詩乃としてもマフラーを使用するシーンがわざわざ描かれている程、1つのマストアイテムになっています。

そんなシノンがただかわいいだけのキャラにならない最大の理由が愛銃であるヘカートⅡです。GGO内でもレアアイテムと言われるヘカートⅡを偶然手に入れたシノンはこの愛銃を利用して頭角を現しました。ヘカートⅡは実在する銃で、対物狙撃銃（アンチマテリアルスナイパーライフルに分類される巨大な銃です。

シノンがヘカートⅡを手に入れたのは偶然でした。GGOをプレイし始めて3ヶ月が経過した頃、1人で巨大遺跡に出かけたシノンはそこでトラップに落ちてしまいます。そのトラップの先にはボスモンスターが現れ、シノンは絶体絶命に追い込まれますが高い集中力を発揮し、運も味方につけて実に3時間もかけてこれを討伐、その報酬として手に入れたのがヘカートⅡです。

ちなみにシノンは最初、レアアイテムであるヘカートⅡを売る事も考えました。GGOはゲーム内の通貨を現実世界の現金に換金出来るシステムがある為、女子高生であるシノンに取っては相当高い金額が手に入るからです。しかしシノンはこのヘカートⅡを相棒として巧みに扱い、周囲からは反則級と言われるまでの強さを手に入れる事になりました。

沢城みゆきさんは1999年にデビューし、現在も第一線で活躍している声優さんです。アニメ声優としてはもちろんナレーションなども務め幅広い活躍をしている声優さんで、七色の声を持つと言われ活発なキャラクターから大人しいキャラクター、色気のあるキャラクターまで幅広く演じ分ける事から実に多くのキャラクターに声優として起用されています。

また英語が非常に堪能で、「ストリートファイター4」にてイギリス出身のキャラクターであるキャミィ役を演じた際などに音響監督が勘違いしてしまうエピソードを残している程です。声優界でも特に交友が深く、特に男性声優宮野真守さんとの恋人コントはファンの間でも非常に有名です。

余談ですがSAOで沢城みゆきさんがシノン役を務める事になった理由の1つがシノンの名言の1つである「強い奴らを全員殺してやる」というセリフが似合う声優さんをイメージした際に最初に浮かんだのが沢城みゆきさんだったからだというのがSAOの監督のインタビューで明らかになっています。

沢城みゆきが声優として出演した作品としては、初出演となった「デ・ジ・キャラット」のプチ・キャラット役、「夏目友人帳」の笹田純役、「CANAAN」のカナン役、「君に届け」の矢野あやね役、「テガミバチ」のラグ・シーイング役などを務めている他、引き継いだ役として「ハンターハンター」のクラピカ役、「ルパン三世」の峰不二子役、「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎役なども声優としての持ち役としています。

近年声優として出演した役としては、「ヲタクに恋は難しい」の小柳花子役、「賭ケグルイ」の桃喰綺羅莉役、「ポケットモンスター　サン＆ムーン」のライチ役、「ワンピース」のシャーロット・プリン役、「私がモテてどうすんだ」の二科志麻役、「コンビニカレシ」の弥後環九役、「妖怪アパートの幽雅な日常」の久賀秋音役などに声優として出演しています。

シノンはキリトと出会うまで、そして出会ってからもしばらくは孤高の存在でした。しかしキリトも過去に自分と同じ経験をしていると悟りますが、それでも心を固く閉ざしていました。それがシノンが身につけた自己防衛の方法だったからです。しかし戦いの最中、シノンの孤高さはキリトには死に急いでいるようにも見えました。キリトはなんとかシノンを説得しようとしますがシノンは聞く耳を持ちません。

そんなシノンはデスガンに命を狙われていると知ってパニックに陥ります。キリトも説得を辞めません。「人が死ぬ時は、他の誰かの中に居るソイツも同時に死ぬんだ！」と言って引き下がろうとしないキリト。そんなキリトにシノンが初めて心を開いた名言がこの名言です。強くあろうとするシノンが初めて心の弱い部分を人に見せた名言でもあり人気の高い名言になっています。

キリトとシノンが上記のようなやり取りをしている間もBoBは進み、残すはキリトとシノン、そしてデスガンともう1人の実力者である闇風でした。キリトとシノンがデスガンとやり合う為には闇風を先に倒しておく必要があります。デスガンに命を狙われているシノンに対してキリトは自らが囮になる方法を提案、その代わりという形でシノンが闇風を仕留める事を宣言した名言です。

そこにはそれまでの怯えていたシノンの姿はなく、まさしく孤高のスナイパーシノンとしての姿がありました。この名言が名言と言われるのはこの名言のその後、シノンはしっかりと闇風を仕留め、有言実行を果たした事も繋がっています。シノンがかわいいだけでなくかっこいいとも言われる事を象徴する名言でもあります。

シノンの現在まで続くトラウマの要因となっているのが11歳の頃に発生した郵便局強盗事件です。シノンこと朝田詩乃は幼い頃に交通事故で父親が他界し母親と共に東北の小さな街に住んでいました。その母親も父親の死をきっかけに幼児退行のような状態に陥ってしまった事からシノンは人一番母を自分が守らなくてはという義務感を常に感じている女の子として成長します。

ある日、母親と共に郵便局に来ていたシノンは偶然にも郵便局強盗に遭遇します。そこでシノンは母親を守る為、犯人が手放した拳銃を発砲、犯人を殺してしまいます。この出来事が現在までシノンの辛い過去としてトラウマになる事になります。

事件は、犯人の銃が暴発した事により死亡とニュースでは報じられますが、小さな街での出来事故に、シノンが殺した事が広まってしまいます。その後、事件がきっかけで小学校、さらに進学した中学校でもシノンはいじめや恐喝を受けるようになりました。シノンが母親の元を離れ東京で一人暮らしを始めたのも一重に事件を知らない街に住みいじめから逃れる為でした。

高校に進学していじめこそ無くなったもののシノンの心には過去の出来事がトラウマとして焼き付いており、銃器に対してPTSDを発症しています。シノンが現実世界で度の入っていないメガネをかけているのもこのトラウマが原因であり、そのメガネは銃弾も防ぐと言われる特殊素材で出来たオーダーメイド品であり、シノンにとっては一種の防具の役割を果たしています。

そんなシノンがGGOにいるのもこのトラウマを克服するのが当初の狙いでした。アバターであるシノンになればPTSDの発作が起きない事に気づいたシノンはGGOで強くなる事で現実世界でも強くなれるのではないかと考えたのです。GGOではヘカートⅡを手に入れた影響もあって銃に愛着すら覚えているシノンですが、現実世界ではトラウマの克服には至っていません。

BoBでは途中、デスガンが使用していたのが郵便局強盗で使われた銃と同じ銃だったのを見てシノンでもPTSDの発作を発症、さらに自らが狙われている可能性がある事をキリトに聞かされた事で恐慌状態に陥ります。そこでキリトに初めて自らの過去を話し、同時にキリトの過去も聞く事でキリトの強さの一端を垣間見たシノンは立ち直る事が出来ます。

キリトとデスガンの戦いをアシストしてキリトの勝利に貢献すると、残りはキリトとシノンの2人になります。しかし両者共に既にボロボロであった事から、グレネードを使って同時に死亡、キリトと共に念願だったBoBの優勝を達成する事になります。

キリトを信頼し本名と住所を教え、その後、ログアウトしたシノン。犯人は部屋には居らず安堵するシノンでしたが、数少ない友人であった恭二こそが共犯者の1人であり、シノンは錯乱した恭二に襲われてしまいます。偶然近くの病院からログインしていたキリトが駆けつけたことでシノンは事なきを得ます。

デスガン事件はキリトに調査を依頼していた菊岡から事件のその後の顛末を聞く形で収束、キリトの配慮もあり、シノンも現実世界で菊岡と会いその後の顛末を聞かされます。事件はSAO事件の生き残りであるSAO名ザザ、GGOではステルベンのアバター名を使っていた新川昌一、SAO時代の彼の仲間であるジョニー・ブラックこと金本敦、そして新川昌一の弟でデスガン誕生のきっかけを作った新川恭二の3人による共犯でした。

ちなみにデスガン事件によって新川兄弟は逮捕されますが、金本敦だけは身を隠して逃亡しており、これがその後のエピソードであるアリシゼーション編のきっかけにもなっています。また余談ですがデスガンが使用する銃がシノンのトラウマと同じ銃なのも恭二がシノンに歪んだ強い憧れを抱いていた為であり偶然ではない事も明らかになっています。

事件の顛末を聞いたその後、シノンはキリトの計らいで事件当時、犯人が拳銃を突きつけた郵便局員の女性、そして当時お腹にいた女性の娘と対面します。自らを人殺しだと思っていたシノンは2人の命を救っていた事を知り、そこで女性と娘から感謝と謝罪の言葉を受けた事で自らの罪と向き合う覚悟を決め前を向く事を決心します。

その後は平穏な生活を取り戻し学内でも昼食を共にする友人が出来るなどした他、トラウマも少しずつ克服し始めています。その証拠というわけではありませんが、デスガン事件の年の正月には地元に帰省も出来ており、唯一その時期の出来事であるSAOマザーズ・ロザリオ編には未登場となっています。

また上記の女性との対面の際、キリトが力を借りた事でシノンの過去を知る事になったアスナやリズベットとも交友を深めた事もありその後キリト達のメインゲームであるALOにも参加、猫がモチーフとなっており登場種族の中で最も視力が良いケットシーを選び、ALOでは扱いが難しいと言われる弓でプレイしています。GGOでの経験もあり短期間でキリト達のパーティーについていける程の実力を身に着けています。

ちなみにSAOではステータスをそのままにゲームを移動するコンパートシステムがありますが、シノンのメインゲームはALOに参加したその後もGGOであり、ケットシーとしてのシノンは別のアカウントを使用しています。

SAOマザーズ・ロザリオ編では未登場だったシノンですが劇場版であるオーディナル・スケールでは再び登場し活躍を見せています。劇中ではSAO関係者からSAOでの記憶が消えていく事が起こり、キリトは仲間の記憶を失わない為に1人で戦おうとしますが、そこに助っ人で現れたのがシノンでした。SAOに参加していない自分ならとキリトとの共闘を打診し見事に活躍してみせるのです。

ちなみにSAOオーディナル・スケールはVEではなく現実世界で行われるARゲームである為、基本的には現実の容姿がそのまま反映、シノンも朝田詩乃をベースにした容姿になっています。ALOで身につけた弓を使って戦いますが最終決戦ではユイの力を借りてヘカートⅡを使い抜群の狙撃を披露しています。

SAOの公式スピンオフ作品であるSAOAGGO。シノンがメインでプレイしているGGOを舞台とした物語ですが、この物語にはシノンは直接登場しません。SAOAGGOはSAO本編とはキャラの行き来がない為キリトもシノンも登場しませんが2人が優勝した第3回BoBが物語のきっかけになっている他、SAOAGGOに登場するキャラの1人がスナイパーライフルの入手にアドバイスをもらったというセリフがあるなど間接的には関わっています。

ここからは既にSAOを視聴した人のシノンについての感想を紹介していきます。シノンは自身がメインヒロインであるSAOファントム・バレット編での活躍はもちろんですが以降のエピソードでも要所要所で活躍するキャラクターとして描かれており、かわいいだけではなくかっこいいという声も多いキャラクターになっています。特にSAO劇場版オーディナル・スケールでのヘカートⅡでの狙撃は人気の高いポイントになっています。

そんなシノンですが2019年11月現在放送中のSAOアリシゼーション編の後半で活躍する事がSAOの原作で明らかになっている事から活躍するのが楽しみという声も非常に多くなっています。特にSAOアリシゼーション編はキャラクターはもちろん衣装のデザインもかわいいもの、かっこいいものが多い事からシノンのSAOアリシゼーション編での衣装が早く見たいという声も多いです。

シノンを語る上でやはり過去のエピソードが大きな要因になっている事が多く特にキリトに過去を打ち明けるシーンが印象的だったという声も多くなっています。その後の一連の流れがかっこいいという声も多く、シノンらしい雰囲気が一番出ていたとする声も多くなっています。

SAOで活躍するシノンはファントム・バレット編で登場したヒロインでそれまでにいなかったクールな印象を持ったキャラクターです。しかしその過去は壮絶な物があり、その過去をなんとか乗り越えようともがいている姿が思わず応援したくなるキャラクターだとも言われています。普段はクールな印象が強いですが時折見せるかわいい反応などが良いとする声も多いキャラクターです。

そんなシノンだけに過去と向き合うような名言が非常に多く、SAOの中でも特に高い人気を誇るキャラクターになっています。その影響もあってかSAOファントム・バレット編以降も活躍が多いヒロインの1人になっています。まだSAOを視聴した事がないという人はシノンの過去やその後、活躍に注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？