【はじめの一歩】千堂武士は浪速のロッキー！一歩と二度戦った男の強さと戦績は？

千堂武士は宮田一郎と並ぶ一歩のライバルであり、公式戦で唯一一歩と二度闘った男となっています。その存在感は圧倒的であり、魅力的なファイトスタイルや豪快な性格などで多くのファンを獲得した『はじめの一歩』屈指の人気キャラクターとなっています。

『はじめの一歩』は自身もボクシングジムを経営している漫画家・森川ジョージが描くボクシング漫画であり、プロボクサーにも多くのファンを獲得しているメガヒット漫画となっています。累計発行部数は一億部に迫る勢いを見せており、アニメ化も三回されるなど『週刊少年マガジン』屈指の人気を誇っています。

プロボクサー・鷹村守はある日河川敷でいじめられている少年『幕ノ内一歩』に出会います。彼を元気づけるためにボクシングジムに連れていき、サンドバッグをたたかせることにしました。そこで一歩は鷹村も驚くほどのパンチ力を見せるのでした。そして一歩は鷹村守に憧れて、プロボクサーを志すようになります。

千堂武士の異名として知られる『浪速のロッキー』は世界的に有名なボクシング映画『ロッキー』から取られたものではありません。千堂武士のロッキーは、生涯無敗を誇った名チャンピオン『ロッキー・マルシアノ』から取られたものでした。ロッキー・マルシアノの決して引かないファイトスタイルが千堂のファイトスタイルと同じことを表した異名となっています。

千堂武士の性格は一言で表せば『狂暴』です。さらに『単純』であり、バカにされるとすぐに激昂します。その反面優しく義理堅い一面も持っており、彼と関わった人はたちまち魅了されてしまうカリスマ性のある存在となっています。

千堂武士は消防士だった父親の背中を今でも追っており、子供を助けて亡くなってしまった父親のように弱いものを守ろうと街の不良などと喧嘩をし続ける学生時代を過ごしていました。いつしか大阪の街にその名前が知られるようになり、ある日元プロボクサーである柳岡と出会いプロボクサーとなり日本で一番強い男との戦いを目指すようになります。

ここではライバルであり、親友でもある千堂武士と一歩の関係について見ていきましょう。正反対の性格であるように見えて、実は似た者同士の二人はもはや『親友』といえる関係性となっています。

ふたりの初対戦は『新人王戦』でした。共に西と東の新人王となったふたりは、大阪での決戦が決定していました。初対決は一歩の怪我や大阪での開催など、一歩にとっては不利な条件が揃っていました。しかし、二人は壮絶な打ち合いを演じ、千堂が失神してしまったために一歩のTKO勝ちになりました。

ファイトスタイルが似ており、共に東と西の新人王となった二人はライバルでした。しかし、初対決のあと千堂は一歩との再戦を望んでおり、『打倒・一歩』のために肉体改造をするなどいつしかライバルから目標へと変わっていきました。

一歩との再戦は『日本フェザー級タイトルマッチ』という最高の舞台で実現しました。二人のファイトスタイルから「地鳴り」を表す『LALLAPALLOOZA』と銘打たれ、試合は壮絶な打ち合いとなりました。最後は一歩のデンプシーロールが炸裂して、一歩は日本フェザー級日本チャンピオンとなりました。

一歩に負けてから、千堂は一歩との再戦を長い間望んでいました。しかし現在一歩は引退状態にあり、千堂は宮田一郎に「待つのはもうやめにせぇ」と助言していた程です。かつてのライバルだった千堂が一歩にどういった言葉をかけるのかは多くのファンが注目しています。

千堂武士の強さと戦績を見ていきましょう。千堂武士は『西日本新人王戦』までは無敵の強さを誇っていました。しかし一歩と出会ったことで、タイトルマッチまでの最短ルートは歩めなくなってしまいました。王座は陥落したものの強さへの追及は常に続けています。

千堂は世界への挑戦を始めていますが、なかなか対戦相手が決まらなかった時代には『どつくリスト』というものを作っており、戦いたい相手のジムに乗り込んで道場破りを行っていた時期があります。そのリストには『宮田一郎』や『間柴了』、『鷹村守』などの名前が書いてあり、『宮田一郎』とはスパーリングが実現しています。

千堂の戦績で最も重要なのがヴォルグ・ザンギエフとの対戦です。ヴォルグとの戦いでは勝利は収めたものの、ヴォルグの圧倒的な技術を目の当たりにしてテクニカルなボクシングに対する意識が変わりました。ヴォルグ戦での『疑惑の判定』での勝利という屈辱も味わった千堂のボクシングへの見方を大きく変えた重要な一戦となっています。今でも千堂はヴォルグを戦友と考えており、ヴォルグ戦は千堂に大きな影響を与えました。

『はじめの一歩』はアニメも好評を博している漫画として知られており、千堂武士のアニメ声優もファンに高い人気を獲得しています。千堂はコミカルなキャラクターでありながらも、闘いにおいては凶暴な一面も見せるなど単純なようで複雑な演技が必要なキャラクターとなっています。関西弁も使わなければならないため、声優としての技術が必要となっています。

アニメ『はじめの一歩』で千堂武士の声優を担当したのは、ベテラン声優の小野坂昌也です。小野坂昌也は大阪府出身の声優なので、千堂武士の関西弁もしっかりと表現されています。元々芸人志望だったこともあり、コミカルなシーンもしっかりこなせて、ドスのきいた低い声も出せる小野坂昌也の声は多くのファンに絶賛されました。

声優・小野坂昌也の出演作品を見ていきましょう。1986年に『ゲゲゲの鬼太郎』や『北斗の拳』などでデビューし、彼が知名度を上げたのは1992年に『ツヨシしっかりしなさい』の井川ツヨシや『美少女戦士セーラームーン』のジェダイトなどを演じたことでした。さらに、『SLAM DUNK』の相田彦一や『テニスの王子様』の桃城武、『キン肉マンII世』のキン肉万太郎などでトップ声優となりました。

ここからは千堂武士に関するネット上の感想や評価を見ていきましょう。千堂は一歩に負けず劣らずの人気を誇っているために、ネット上にも多くのファンが存在します。アニメ版声優にも注目が集まるなど、様々な感想が集まっています。

千堂武士は『はじめの一歩』屈指の人気キャラクターであり、鷹村守や宮田一郎と並ぶほどの人気を獲得しています。作者も千堂武士をお気に入りキャラクターに挙げており、登場回数も増えてきています。ネット上には『千堂が好きになってる』という声などが挙がっています。

千堂武士の圧倒的な強さにもさまざまな声が集まっています。千堂のファイトスタイルは素人でも分かりやすく、その強さは圧倒的なものとなっています。一歩に匹敵するパンチ力や気性の荒さなどもその強さの理由となっています。ネット上には『千堂はマジで強いなぁ』という声などが挙がっています。

アニメ『はじめの一歩』で千堂武士役を務めた声優の『小野坂昌也』にも称賛の声が集まっています。カッコいいセリフやコミカルなセリフなど感情の振り幅の大きい千堂を圧倒的なクオリティーで表現しており、彼の声も千堂人気に一役買っています。ネット上には『小野坂さんの千堂武士カッコいいなぁ』という声などが挙がっています。

今回は『はじめの一歩』の人気キャラクターである千堂武士の強さや戦績、一歩やヴォルグとの関係などを紹介してきました。その強さや性格、決して平坦とは言えない戦績から多くのファンを獲得している超人気キャラクターとなっています。『メキシカンキラー』として世界に挑戦している千堂武士に注目して、『はじめの一歩』をお楽しみください。