負けヒロインとは？正妻より人気？ラブコメ系・ハーレム系で敗北したキャラ一覧

幅広い世代に人気のあるジャンル・ハーレム系のラブコメアニメや漫画などには、主人公に思いを寄せる魅力的な女の子たちが数多く登場します。その中でも魅力的なキャラクターでありながら、最終的に主人公と結ばれなかったサブヒロインのことを称して“負けヒロイン”と呼んでいるようです。この“負けヒロイン”の多くは、なぜ主人公が選ばなかったのか不思議になるほど魅力的なキャラで溢れているといいます。

他のライバルたちと恋の戦いを繰り広げ、最終的に結ばれなかった負けヒロインたち。彼女たちは初めから主人公に恋愛感情を抱いているキャラから、友情や信頼関係を築いたのちに恋愛感情へ発展していくキャラなどがいるようです。こうして改めて主人公への恋愛感情が芽生えることでヒロインとなり、ラブコメの物語において重要なイベントのキーパーソンになったり大きな影響を及ぼすキャラクターとなっていくようです。

ラブコメ系アニメの最前線で戦いを繰り広げる負けヒロインですが、さらに主人公にとっての恋愛対象になるほどの魅力を秘めているキャラクターであることが特徴的なようです。主人公が全く恋愛感情を抱かなければ、いわゆる「かませ犬」キャラクターで終わってしまいます。ハーレム系アニメで数多く登場するヒロインの中でも、負けヒロインは主人公の感情を左右させるほどの影響力を持ったキャラクターと言えるようです。

魅力的なキャラクターが多い負けヒロインですが、ではハーレム系ラブコメアニメにおけるヒロインキャラクターとの境界線は何なのでしょうか？その境界線は勿論「主人公と結ばれるか」、「主人公と結ばれないか」の差と考えられているようです。しかし負けヒロインたちも悲しい結末を迎える訳ではなく、他のキャラと結ばれたり新たな道を歩むなど納得のいくハッピーエンドを迎えるキャラクターが多いようです。

ハーレム系ラブコメアニメなどの見所となっている「正妻戦争」とは、1人の男性を巡って2人以上の女性が争う展開となった際に使われる言葉のようです。同時期に放送されていたアニメ「ましろ色シンフォニー」と「Fate/Zero」が事の発端と言われていて、正妻の座をかけてヒロインたちの争う様子が「正妻戦争」と呼ばれ、ニコニコ動画のコメント覧などでもこの言葉が多く飛び交うようになったようです。

負けヒロインが正妻より人気を集める理由の1つ目は、悲恋にしかない美しさがあるからと言われているようです。ハーレム状態の中にいる主人公の心を掴むために切磋琢磨し、魅力的で可愛いキャラであっても結ばれない運命にある負けヒロインたち。しかし結ばれなかったからこそ生まれるドラマがあり、メインヒロインと結ばれるシーンよりも負けヒロインの失恋シーンなどにより心が惹きつけられるという読者も多いようです。

魅力的なヒロインであればあるほど話が盛り上がるという理由からも、負けヒロインに人気キャラクターが多いと言われているようです。バトル系のアニメであっても、強敵であればあるほどストーリーが盛り上がっていきます。それと同様にライバルとなるヒロインが魅力的であればあるほど主人公にも迷いが生じ、最終的にヒロインと結ばれたときにより大きな盛り上がりを見せる効果があると考えられているようです。

負けヒロインが正妻よりも人気がある傾向にある3つ目の理由として、作者の好みが反映されやすいという点が挙げられているようです。負けヒロインは最終的に主人公と結ばれない運命にあるため、無理な設定を入れたりする必要がないといいます。そのため作者自身が思う魅力的な女性像をキャラクターに反映する事が出来て、メインヒロインに比べてよりイキイキと描かれる事が多く魅力的に映ると言われているようです。

恋に破れたヒロイン一覧で紹介する1人目は、ライトノベルが原作でアニメ化にもなった「Re:ゼロから始める異世界生活」に登場するメイド・レムです。双子の妹であるレムは常に劣等感に苛まれていましたが、主人公・スバルがその気持ちを解き放ってくれたことで愛するように。スバルがエミリアに気持ちを寄せている事を知りながら尽くし続ける、レムの健気な姿がより視聴者を惹きつけて人気を獲得したようです。

負けヒロインキャラ一覧で紹介する2人目のサブヒロインは、「あの夏で待ってる」に登場する青髪ショートカットの女の子・谷川柑菜です。主人公・霧島海人に恋をしている谷川柑菜は奥手で、想いを伝えられないままメインヒロインと主人公の仲を取り持つ役割もします。ヒロインと主人公が恋人同士になった後、失恋することが分かっていながらも勇気を出して海人に告白する健気な姿が多くの読者の心を掴んだようです。

負けヒロイン一覧で3人目に紹介するキャラは、アニメ「冴えない彼女の育て方」に登場する人気ライトノベル作家・霞ヶ丘詩羽です。ファン交流会で知り合った主人公・安芸倫也と同じ高校で1つ年上の詩羽は、作品を通じて遠回しに告白するなど不器用でありながらどこか可愛いアピールをします。倫也の創作活動を協力するも最終的に失恋しますが、互いを認め合い関係は継続していくことを示す結末が描かれているようです。

恋愛に負けてしまったヒロイン一覧で、4人目に紹介する負けヒロインは「政宗くんのリベンジ」に登場する儚げな雰囲気を持つ小岩井吉乃です。主人公・真壁政宗のクラスメイトと師匠であり、メインヒロイン・安達垣愛姫のクラスメイトで使用人という位置づけの小岩井吉乃。政宗と愛姫が破局後に告白してキスをする所まで辿り着きましたが、最終的に政宗と愛姫が結ばれる結末となってしまったのでした。

負けヒロイン一覧で5人目に紹介するキャラは、アニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」に登場する主人公・ヒロの幼馴染にあたるイチゴです。委員長タイプな性格で真面目な優等生キャラなイチゴは、フランクスに乗れなくなったヒロをいつも気にかけ、メインヒロイン・ゼロツーがヒロを殺しかけた出来事がきっかけとなり告白しキスをしました。しかしヒロの揺るぎない気持ちを知り、彼への恋心を振り切ったのでした。

恋に破れたヒロイン一覧で6人目に紹介するキャラは、アニメ「冴えない彼女の育てかた」に登場するハーフ美少女の澤村・スペンサー・英梨々です。主人公・倫也の幼馴染である英梨々は、小学校と中学校も同じでよく遊んでいた仲でした。ずっと近くで好意を抱き続けていた英梨々ですが、原作最終巻で玉砕する結末を迎えたのでした。最終的に周りから散々いじられてきた加藤恵が、冴えない彼女として倫也に選ばれたのでした。

負けヒロイン一覧で7人目に紹介するキャラは、アニメ「化物語・物語シリーズ」に登場する羽川翼です。主人公・阿良々木暦とメインヒロイン・戦場ヶ原ひたぎとは同じクラスで、委員長を務めているしっかり者なキャラクターです。思いを寄せる暦を副委員長に任命したり、距離を縮めようと試みるもひたぎと恋人同士になってしまい失恋。しかし暦によって翼は大切な存在であり、その関係はずっと変わらないようです。

負けヒロイン一覧の8人目に紹介するキャラは、ラブコメアニメ「IS(インフィニット・ストラトス)」に登場するシャルロット・デュノアです。主人公・織村一夏たちが通う学園に男装して編入したシャルロットは、女性だということが一夏に知られて以降思いを寄せるようになります。ハーレム状態の中多くのヒロイン候補と争うシャルロットですが、温和な性格と美しい容姿から生徒からも人気のあるキャラのようです。

負けヒロイン一覧で9人目に紹介するキャラクターは、ハーレム系ラブコメ「中二病でも恋がしたい！戀」の主人公・富樫勇太が中二病になる原因となった女の子でもある七宮智音です。中学時代から勇太が好きだった智音ですが、高校で再会した時には既にメインヒロイン・小鳥遊六花と付き合っていました。六花より先に思いを伝えていたらという後悔する気持ちや、2人の恋を応援する健気な姿が六花より高く評されたようです。

負けヒロイン一覧で10人目の紹介するキャラは、「true tears」に登場する黒のショートヘアの石動乃絵です。周囲から変わり者扱いされていた乃絵は、主人公・仲上眞一郎が湯浅比呂美を好きだと気づきながらも諦めきれずにいました。祖母との死別以来泣けなくなった乃絵ですが、眞一郎に振られた際に自然と涙があふれ出ていたのでした。その涙が祖母の記憶からか、失恋からなのか分からない切なさが感動を呼んだようです。

負けヒロイン一覧で11人目に紹介するキャラは、ハーレム系ラブコメ「僕は友達が少ない」の三日月夜空です。主人公・長谷川小鷹の幼馴染として登場した三日月夜空がメインヒロインとして物語が展開していきますが、中盤では柏崎星奈、終盤では楠幸村・志熊理科など全員がメインヒロインとして描かれた特異な作品のようです。最終的に小鷹は星奈を選ぶという、想像の斜め上をいく展開だったようです。

負けヒロイン一覧で12人目に紹介するキャラは、ラブコメアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」に登場する新垣あやせです。明るく人当たりのいい性格のあやせは、主人公・京介に世話を焼くにつれて次第に惹かれていくようになります。ストーカー騒動後に京介へ思いを告げるものの、京介はあやせと同じくティーンズ誌のモデルで親友の桐乃の事が好きだったため「付き合えない」と言われて失恋に至ったのでした。

負けヒロイン一覧で13人目に紹介するキャラは、ラブコメアニメ「さくら荘のペットな彼女」の声優を目指す女の子・青山七海です。主人公・神田空太に恋心を抱いていた七海は、外国からやってきたメインヒロイン・椎名ましろに宣戦布告。ましろと友人関係に発展するも空太に告白しましたが、空太は同時期に告白されたましろを選択。失恋してしまった七海ですが、努力を重ねて声優になるという夢を叶える結末を迎えました。

14人目に紹介するキャラは、ハーレムラブコメ作品「いちご100%」に登場する東城綾です。主人公・真中淳平が屋上で出会った、いちごパンツをはいた少女を巡り物語が展開していきます。その少女の正体が眼鏡をはずした東城綾であるため彼女がメインヒロインかと思われましたが、真中は交際と破局を繰り返した西野つかさを最終的に選択。東城綾を選ぶと確信していた読者にとって、意外性の大きい結末だったようです。

まつもと泉の漫画作品「きまぐれオレンジ☆ロード」は主人公・春日恭介と、メインヒロイン・鮎川まどか、サブヒロイン・檜山ひかるの三角関係が描かれた作品です。まどかに恋心を抱きながらも、素直で可愛いひかるを邪険にできない優柔不断な春日恭介。まどかも妹のようなひかるを気にかけるなどそれぞれの思いが交錯していきますが、恭介とまどかの関係が深まっていきひかるは完敗してしまったのでした。

テレビアニメ「超時空要塞マクロス」では主人公・一条輝と、早瀬未沙、リン・ミンメイによる三角関係が勃発します。なかなか進展しない関係が続きますが、最終的に自分の気持ちを素直に伝えたことにより一条輝と早瀬未沙が結ばれる運命を迎えたのでした。惜しくも恋の戦いには破れてしまったリン・ミンメイですが、そのブランド力は圧勝だと言われていて多くのファンから支持されているキャラクターのようです。

「少年ビッグコミック」で連載していた「みゆき」は主人公・若松真人を巡る、鹿島みゆきと義理妹・若松みゆき2人の「みゆき」が登場する青春ラブコメ作品です。クラスのアイドル的存在で、おしとやかな性格が魅力的な鹿島みゆき。しかし最終的に若松真人が告白した相手は、若松みゆきだったのでした。残酷で悲しい結末を突き付けられた鹿島みゆきは最終回、1人で北海道に傷心旅行に出て物語は幕を下ろしたのでした。

ハーレム系ラブコメに登場する、正妻にも負けない人気を誇る負けヒロインたち。彼女たちの特徴として主人公のことを呼び捨てではなく、“くん付けちゃん付け”で呼ぶキャラクターが多い傾向にあるようです。キャラクターによっては“苗字＋くん付け”で呼ぶなど、恋愛に奥手で下の名前で呼べないような女の子も多いようです。

負けヒロインの特徴の二つ目は、優しく健気で性格の良いキャラクターが多いと言われているようです。ハーレム状態の中で主人公と付き合うことになったヒロインに対しても、内心嫉妬心を抱きながらも応援する姿勢を見せる負けヒロインたち。しかし逆手に考えると性格が良すぎるからこそ、恋のバトルで卑劣な手などを使わず結果的に負けてしまうキャラが多いと言えるのかもしれません。

負けヒロイン一覧でも紹介したように、主人公と幼馴染の関係にある負けヒロインが多い傾向にあるようです。昔から知っている仲であるため中々恋心に気付けなかったり、知りすぎているからこそ一歩踏み出せなかったりする「幼馴染」という設定がより物語に切なさやもどかしさを与えているようです。

ハーレム系ラブコメの主人公は、優柔不断で頼りない男性が多い傾向にあるようです。一方でそんな主人公に思いを寄せる負けヒロインには、包容力があり世話好きで料理上手という一面があるキャラが多いようです。思いを寄せる主人公の胃袋から掴もうという、負けヒロインの健気な一面が垣間見れるシーンで男性読者の心も掴んでいるようです。

「幼馴染」であったり「親友」「仲間」であったり、主人公にとって大切な存在であることが多い負けヒロイン。魅力的なキャラクターでありながら恋の戦いには負けてしまうその理由として、「大切だからこそ恋愛対象ではない」という点が挙げられるキャラもいるようです。大切な存在であるからこそ、恋愛関係ではなくても違う形で関係が継続するというパターンも多いようです。

世話好きの多い負けヒロインの中には、委員長キャラでしっかり者タイプである傾向もあるようです。そんなしっかり者キャラの萌えアイテムでもある、メガネが特徴的な負けヒロインもいるようです。ずっと友人関係だと思っていたヒロインが眼鏡を外した途端、美少女であることに気付き主人公の胸が高鳴るというパターンもあるようです。

徐々に主人公への気持ちに自覚していくキャラもいますが、冒頭から主人公が好きという負けヒロインも多い傾向にあるようです。特に主人公の幼馴染に位置しているキャラが、幼いころから主人公に恋し続けているというパターンが多いようです。そこにメインヒロインやかませ犬キャラが登場し、ハーレム展開やイベントが発生し告白するというストーリーが王道のようです。

負けヒロインの中には、主人公のファーストキスの相手だというキャラクターも多く見られるようです。意識的にキスを交わしたか、ふとした事故により交わしたのか設定は色々な傾向があるようですが、そのファーストキスがきっかけで主人公の事を好きになるという負けヒロインもいるようです。

負けヒロインたちの中には、他のヒロインへ気持ちが向いていたとしても告白するというキャラクターが多く見られます。またデートに行った勢いで告白するなど、ヒロインに対する焦りからか早く告白してしまうキャラクターが多い傾向にあるようです。主人公の気持ちも定まっていない状況での告白はドキッとさせる効果もあるようですが、その後の関係には発展しない事が多いようです。

健気で恋愛に対してあまり積極的ではない負けヒロインもいる中、堂々とライバルヒロインに宣戦布告を申し出る積極的な負けヒロインもいるようです。しかし多くの場合宣戦布告したはずのヒロインと友人関係に発展し、2人の恋を応援する立ち回りをすることになる傾向が多いようです。宣戦布告したにも関わらず、結局「いい人」になってしまう所も負けヒロインの特徴なのかもしれません。

ハーレム系アニメのメインヒロインのライバルとして登場し、結果的に主人公と結ばれない結末を迎える負けヒロイン。報われない彼女たちが主人公に恋をする姿は、読者も惹きつける魅力で溢れているようです。そんな負けヒロインの事をメインヒロインよりも好きという方も多く、「負けヒロインが振られるシーンをみると精神的に辛い」という声も多いようです。

負けヒロインにはメインヒロインにも勝るほどの純粋さ、性格の良さがあるとも言われているようです。この純粋すぎる性格で恋愛の激しいバトルに負けてしまうヒロインに対して、「負けヒロインは純粋だから応援したくなる」「メインヒロインよりも直球勝負の負けヒロインに惹かれる」という声も多いようです。

谷川柑菜やイチゴ、レムなど青髪のキャラクターが多いと言われている負けヒロイン。さらに青髪で幼馴染という設定のキャラクターは、大抵が負けヒロインではないかと考察されているようです。しかしこの傾向について「青髪ヒロインが負けヒロインなんて言わせない！」「それでも青髪ヒロインたちには頑張ってほしい」というエールを込めた感想が多く寄せられていました。

今回はハーレム系ラブコメアニメ・漫画で、主人公と結果的に結ばれない「負けヒロイン」について紹介していきました！メインヒロインよりも人気を獲得することもある負けヒロインは、ライバルとなるに相応しい魅力的なキャラクターが多いようです。今回は魅力的な負けヒロインが登場する作品を一覧で紹介していきましたので、気になる作品はぜひ視聴してみてはいかがでしょうか？