八九寺真宵が神になった理由は?化物語から終物語までの経緯をネタバレ解説

八九寺真宵とは、化物語をはじめとする〈物語〉シリーズに登場する人気ヒロインです。幽霊であり、『迷い牛』という人間を迷わせる怪異であった八九寺真宵は、『傾物語』で1度は成仏します。その後『終物語』でカムバックして、神となりました。この記事では八九寺真宵が神になった理由を、ネタバレ込みで紹介していきます。『かみまみた!』などの名セリフやかわいい画像も、たっぷりとお届けします。

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目次

  1. 八九寺真宵とは?
  2. 八九寺真宵が神になった理由や終物語までの経緯
  3. 八九寺真宵の神のようにかわいい名言集
  4. 八九寺真宵の神のようにかわいい歌
  5. 八九寺真宵に関する感想や評価
  6. 八九寺真宵が神になった理由まとめ

八九寺真宵とは?

八九寺真宵(はちくじ・まよい)とは『〈物語〉シリーズ〉』に登場するヒロインのひとりです。シリーズ第1弾『化物語』から登場しています。八九寺真宵は交通事故で死亡して幽霊となり、11年ものあいだ、小学5年生の姿でさまよっていました。終物語では神となって、ファンを喜ばせたキャラクターです。

初登場時は主人公の阿良々木暦(あららぎ・こよみ)に「話しかけないでください。あなたのことが嫌いです」と言っています。自分を認識する人間を迷わせる怪異なので、わざと突き放すような態度を取っていたのです。やがて主人公の阿良々木とは、痛快なトークをかわすようになります。阿良々木と別れるときは必ず「またお会い出来ると確信しています」と言っているキャラクターです。

〈物語〉シリーズの概要

『〈物語〉シリーズ〉』とは作家の西尾維新さんによる小説シリーズです。『化物語』(ばけものがたり)からはじまっているため『化物語シリーズ』と呼ばれることもあります。小説第1巻である『化物語』の発売は2006年11月。2009年にアニメ制作会社シャフトによってTVアニメ化して、さらに幅広く世に知られるようになりました。2019年に、アニメ化10周年を迎えました。

『〈物語〉シリーズ』は現代日本を舞台とした、不思議な現象『怪異』にまつわる物語です。主人公・阿良々木暦と、彼を取り巻くヒロインたちの関係が面白いと評判です。怪異の謎を解くミステリー要素、ヒロインたちとのコメディ要素など、さまざまな要素が盛り込まれています。作者の西尾維新さんは「メディアミックス不可能な小説」というコンセプトで書かれたそうです。

八九寺真宵のプロフィール

八九寺真宵は『〈物語〉シリーズ〉』の第1弾『化物語』から登場しているキャラクターです。八九寺真宵の初登場回のサブタイトルは『まよいマイマイ』です。このように〈物語〉シリーズは、ほとんどのサブタイトルが『メインキャラクターの名前+怪異現象の名前』で構成されています。八九寺真宵は『迷い牛』という怪異であり、幽霊の少女です。蝸牛を思わせる大きなリュックや、リボンをつけたツーテールがかわいいと評判です。

八九寺真宵と阿良々木暦の関係

八九寺真宵は数多いヒロインの中でも、主人公の阿良々木暦と特に仲が良いキャラクターです。阿良々木暦は「八九寺と話しているときが1番楽しい」と思っています。ふたりは喧嘩友達とも気のおけない友人とも称せるような、コミカルなやりとりを繰り広げます。胸に触ったり抱きついたり手を噛んだりと、やりたい放題なコミュニケーションを取ります。なお八九寺は、本心では阿良々木が大好きです。

阿良々木暦は八九寺真宵と出会ってすぐに、迷い牛である彼女を助けています。偶然11年前にタイムスリップした際にも、八九寺が交通事故に遭うのを阻止しようとします。そして八九寺に危機が迫ったときには、全力で守ろうとします。阿良々木暦にはひたぎという恋人がいるのですが、八九寺真宵もまた、特別な存在のようです。

〈物語〉シリーズ ポータルサイト

八九寺真宵が神になった理由や終物語までの経緯

ネタバレ解説①化物語では幽霊で迷い牛の怪異だった

八九寺真宵は『化物語』の『まよいマイマイ』から登場しています。八九寺真宵はサブタイトルの『まよいマイマイ』が示すとおり、蝸牛の怪異です。幽霊でもあります。生前の八九寺は、両親が離婚したために母親と別々に暮らしていました。八九寺は11年前、母の日に母親に会いに行こうとして、交通事故で命を落とします。そして怪異『迷い牛』となります。地縛霊とも呼べる存在です。

怪異『迷い牛』は作中ではよく『蝸牛』と呼ばれています。迷い牛は目的地に帰れず、永遠にさまよう怪異です。迷い牛は「家に帰りたくない」と思う者のところに現れ、その者を迷わせます。しかし八九寺真宵は阿良々木暦の手助けにより、母親の家があった場所にたどり着きました。念願を果たした八九寺真宵は、地縛霊でなくなります。そして迷い牛として人間を迷わせなくなり、自由に動く『浮遊霊』となったのです。

ネタバレ解説②「くらやみ」に追われ成仏へ

『化物語』にて家にたどり着いた八九寺真宵は、その後、街を自由に歩き回る幽霊となります。暦や周囲の人間との日々が楽しかったために、成仏する道を選びませんでした。なお『〈物語〉シリーズセカンドシーズン』の『傾物語』、『まよいキョンシー』ではパラレルワールドの姿として、幽霊にならなかった21歳の八九寺真宵が登場します。

八九寺真宵が交通事故に遭って迷い牛にならなかった場合、世界は吸血鬼キスショットによって滅びる運命にあります。21歳の八九寺真宵は、退廃した世界で生きのびており、阿良々木暦を助けます。この21歳の八九寺真宵はサバイバルに長けた女性で、普段の八九寺真宵とは違った魅力があります。

迷い牛として人間を迷わせなくなった八九寺真宵でしたが、その結果『くらやみ』と呼ばれる現象につけ狙われるようになります。この経緯は『〈物語〉シリーズセカンドシーズン』の『鬼物語』、『しのぶタイム』にて語られています。『くらやみ』とは間違いを正す存在で、怪異・迷い牛として人間を迷わせなくなった八九寺真宵とそれを知る人間を、消滅させようと襲ってきます。

八九寺真宵はもとの迷い牛に戻るか、暦たちと逃げ続けるか、選択を迫られます。そして八九寺は、幽霊として成仏することを選びます。阿良々木暦は「一緒に迷い続けてやる」と引き留めますが、八九寺はそれを良くないとして、阿良々木と別れます。「大好きでした」「またお会い出来ると確信しています」と涙ながらに告げて、消えていきます。

ネタバレ解説③阿良々木暦との再会

『〈物語〉シリーズセカンドシーズン』にて成仏した八九寺真宵は、『終物語』で再登場します。八九寺真宵は成仏後「親より先に死んだ罪」で地獄行きとなり、賽の河原で石積みの罰を受けていました。そして吸血鬼としての力を弱まらせるため、臥煙伊豆湖(がえん・いずこ)によって地獄に落ちた、阿良々木暦と再会します。阿良々木を迷わせる怪異として登場した八九寺真宵でしたが、地獄では、阿良々木の案内人となります。

阿良々木暦は地獄で完全な人間となり、現世へ戻ることになります。生き返るのをためらう阿良々木暦を、八九寺真宵は本気で説得します。そうして暦はひとり現世に戻る決意をして、天から降りてきた糸を掴みます。しかし土壇場で八九寺を掴み、共に現世へと戻ります。八九寺は阿良々木に連れられて、幽霊として現世に戻りました。

ネタバレ解説④終物語で神様になった理由

『終物語』の『まよいヘル』にて現世に戻った八九寺真宵は、再び迷い牛に戻るか成仏するかという二択に迫られます。しかし臥煙伊豆湖によって『北白蛇神社の神になる』という選択肢が、八九寺に提案されます。北白蛇神社は〈物語〉シリーズに何度も登場している神社なのですが、このときは神が不在でした。昔に崇められていたクチナワという神は滅びていました。

『〈物語〉シリーズセカンドシーズン』の『恋物語』では、お札を飲み込んだ千石撫子(せんごく・なでこ)が北白蛇神社の現世神として君臨していました。しかし千石撫子は詐欺師の貝木の働きによって、人間へと戻っています。そのため北白蛇神社の神の座は空いており、不安定な状態となっていました。

八九寺真宵は北白蛇神社の神となり、以前のような日常を取り戻します。「パトロール」という名目で、神社の外を自由に動き回るようになります。八九寺真宵は、阿良々木暦が高校を卒業したときには「話しかけないでください。私もう神様ですから」と返しています。こうして復活した八九寺真宵の姿に、喜びの声が多くあがりました。

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八九寺真宵の神のようにかわいい名言集

八九寺真宵の名言①「かみまみた」

それでは〈物語〉シリーズの名物とも称せる、八九寺真宵の名言を紹介していきます。まずはお馴染みのセリフ「かみまみた」です。八九寺は阿良々木と出会うと、必ず「阿良々々木さん」「ありゃりゃ木さん」「ラララ木さん」などと、名前を呼び間違えます。それを阿良々木に責められると「失礼、噛みました」とけろりとした顔で謝ります。さらに阿良々木が責めると八九寺は「かみまみた」と舌を出しておどけます。

なお「かみまみた」には、「ファミマ見た」「鍵マニア」「はにかみました」など変形バージョンがあります。「垣間見た」「神はいた」などもあり、即座に阿良々木からつっこまれています。地獄にて阿良々木と再会したときは、マイクを持って「噛みました」や「かみまみた」の原型をとどめていない歌を、楽しそうに歌っていました。

八九寺真宵の名言②「酷いですっ…」

阿良々木暦からセクハラの限りを尽くされた八九寺真宵は、ある日「酷いですっ!PTAに訴えますっ!」と怒ります。八九寺は学校に通っていない幽霊なので、どこのPTAに訴えようとしているかは不明です。なおこの言葉のあとも、暦阿良々木から八九寺へのセクハラは止まりません。

八九寺真宵も、内心では過剰なスキンシップを楽しみにしているようで「阿良々木さんからセクハラ行為を抜いてしまったら、ミジンコぐらいしか残りませんよ」という名言も残しています。

八九寺真宵の名言③「ナマムミ、ナマモメ、ナマママモ…」

八九寺真宵は阿良々木暦に「わざと噛んでいる」と迫られ、「生まれてから1度も噛んだことがないのか」と返します。そして早口言葉「生麦生米生卵」を命題に出すのですが、「ナマムミ、ナマモメ、ナマママモ」と噛んでいます。かけあいを楽しむ八九寺ですから、わざと噛んでいるのかもしれませんが、真相はわかりません。

八九寺真宵は「ナマモメなんていやらしいです」「ナマママモなんていやらしいです」とも続けています。「マ」がいやらしく聞こえているようです。

八九寺真宵の名言④「温厚なわたしですが…」

阿良々木暦とのやりとりの中で「温厚な私ですが、仏の顔もサンドバッグです!」と名言を残しています。暦からは「ありえない温厚さだな…」とつっこまれています。八九寺はこのように格言や言葉の言い間違いが多いキャラクターですが、どれも「わざと」やっているように見受けられます。頭の回転の早さも、彼女の魅力のひとつと言えます。

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八九寺真宵の神のようにかわいい歌

『〈物語〉シリーズ〉』は作中に使われる楽曲も、人気要素のひとつです。エピソードごとにメインとなるヒロインキャラクターのイメージソングが、OPに使用されます。八九寺真宵役の加藤英美里さんが担当する曲は、2019年10月現在、3曲です。

八九寺真宵の歌①帰り道

『帰り道』は『化物語』の『まよいマイマイ』OPに使用された楽曲です。八九寺真宵のかわいさをコミカルに、そして家に戻れない怪異としてのもの悲しさも、歌いあげています。OP映像にはたくさんの八九寺真宵が、画面せましと動き回ります。

八九寺真宵の歌②terminal terminal

『terminal terminal』(ターミナルターミナル)は『終物語』の『まよいヘル』OPに使用された楽曲です。1度は幽霊として成仏した八九寺真宵の、現世にかえってくる喜びにあふれているといえる1曲です。こちらもOP映像も、八九寺真宵がかわいいと人気です。

八九寺真宵の歌③happy bite

『happy bite』(ハッピーバイト)は『傾物語』の『まよいキョンシー』OPに使用された楽曲です。八九寺真宵の阿良々木への想いが歌われているといえます。

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八九寺真宵に関する感想や評価

それでは八九寺真宵への感想や評価を一部紹介していきます。まずは8月9日にちなんで、八九寺真宵の画像を集めたつぶやきです。八九寺真宵の元気なさまがかわいいという声は、多くあがっています。

こちらは八九寺真宵を神!神!と崇めたつぶやきです。素晴らしさを表す言葉として「神」かわいいと言われてきた八九寺真宵でしたが、『終物語』にて本当に『北白蛇神社』の神様となりました。

最後に『続・終物語』に登場する八九寺真宵への感想です。『続・終物語』は鏡の世界に行く物語なのですが、八九寺真宵は北白蛇神社の神様として登場します。『傾物語』の登場時と同じく、21歳相応の姿で登場します。この八九寺真宵は『八九寺さん』『八九寺真宵おねえさん』とファンの間で呼ばれ、親しまれています。

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八九寺真宵が神になった理由まとめ

八九寺真宵は〈物語〉シリーズに登場するヒロインのひとりです。主人公の阿良々木暦との痛快トークも、人気を呼んだキャラクターです。〈物語〉シリーズ第1弾の『化物語』から『続・終物語』まで登場しています。シリーズ終盤には北白蛇神社の神となります。八九寺真宵は1度は幽霊として成仏しますが、「またお会い出来ると確信しています」という決めゼリフどおり、復活を遂げたキャラクターです。

また八九寺真宵には『傾物語』や『続・終物語』で21歳の女性として登場するシーンもあり、その姿も魅力的だといわれています。〈物語〉シリーズはたくさんのヒロインが登場するシリーズです。10周年記念としてこれまでのイラストを集めたビジュアルブックが、2019年12月に発売予定です。この記事やサイト内の他記事を参考に、どうぞ〈物語〉シリーズを楽しんでください。

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