【終物語】忍野メメが南極にいた理由は?忍野扇との関係や声優情報も紹介

〈物語〉シリーズの中の「終物語」の中で南極に飛ばされてしまっていた怪異の専門家である忍野メメ。これまでの〈物語〉シリーズの登場人物である忍野扇がそれに関与していた。忍野扇とは何者なのか。その正体は何なのか。そして南極に飛ばされてしまった忍野メメと羽川翼の関係性にも触れていく。また忍野メメのアニメでの声を担当した声優桜井孝宏についても確認し、桜井孝宏の代表作もまとめる。

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目次

  1. 忍野メメとは?
  2. 忍野メメが南極にいた理由
  3. 忍野メメと忍野扇の関係
  4. 忍野メメのアニメ声優
  5. 忍野メメの名言集
  6. 忍野メメに関する感想や評価
  7. 忍野メメが南極にいた理由まとめ

忍野メメとは?

〈物語〉シリーズと終物語の概要

〈物語〉シリーズは主人公阿良々木暦を中心に怪異と呼ばれる現象に遭遇した少年少女の物語が続いていく。それぞれの登場人物は、人間の姿をしているが様々な正体を持っている。完結編といわれる終物語であったが、〈物語〉シリーズは続・終物語までが阿良々木暦を中心として描かれる。これ以降続くオフシーズン・モンスターシーズンでは中心となる人物が変わってくる。

今回のまとめで紹介する忍野メメは怪異の専門家として登場する。終物語での人間関係や忍野メメの正体や声優などについても確認していく。

〈物語〉シリーズの概要

〈物語〉シリーズは小説家・脚本家・漫画原作者である西尾維新により「100パーセント趣味で書かれた小説です。」が売り文句で書かれた作品である。100パーセントの部分はシリーズの作品によって120になったり、200になったり、時には猫や悪マに変わることもある。西尾維新が得意とする言葉遊びや掛け合いが過剰なほどに盛り込まれ、小説に出てくる登場人物たちも饒舌に話す。

青春怪異ファンタジー小説と呼ばれているが、コメディ要素も強い。この作風ではメディアミックス化は不可能とされていたが、西尾維新の作品としては初めてテレビアニメ化・ドラマCD化された作品である。

終物語の概要とあらすじ

〈物語〉シリーズはファーストシーズンが、化物語が上下巻で5話・傷物語は0話から始まり、化物語を引き継ぐ形で6話が上巻・最終話が下巻に納められている。セカンドシーズンは猫物語(黒)・猫物語(白)・傾物語・花物語・囮物語・鬼物語・恋物語と続き、ファイナルシーズンと銘打たれた憑物語・暦物語と長く続き、終物語が上・中・下と続いた。

終物語のあらすじとしては、〈物語〉シリーズの主人公である阿良々木暦の落ちこぼれる前を描き、後半では大学受験の頃が描かれる。阿良々木暦の青春の終わりを描いているともいわれている。そのため終物語が〈物語〉シリーズの完結編であると言われていた。あらすじとしては主人公阿良々木暦に関係する人たちが「何故そこに存在するのか、その正体は何なのか」がメインに描かれている。

忍野メメは怪異の専門家

忍野メメ(おしのめめ)は〈物語〉シリーズに登場する怪異の世界のモノと交渉や、正体を突き止める怪異の専門家として「化物語」から登場する。主人公阿良々木暦や怪異の現象に悩まされているヒロインたちの助けにもなっている。怪異の正体を調べて、日本中を旅をしている30代のオッサンである。見た目は実写版になったらイケメン俳優が演じそうと言われているワイルドさとチャラさを兼ね備えた風貌をしている。

怪異の専門家ではあるが、怪異の被害を受けている人と怪異の間を橋渡しする専門家であって、助けるわけではない。その対処法を伝えるだけで、これも名言の一つであるが「助けるわけではなく…ひとりで立ち上がるだけ」という信条をもって活動している。ただしお人よしの部分もあるので、手を貸す時もある。

忍野メメは協力だけしたら次の旅に出てしまうので、全体を通して出てくるキャラではない。終物語ではラスボスに絡む立場の重要なキャラクターになって戻ってくる。

忍野メメの外見

ワイルドさとチャラさが同居する外見の忍野メメは、髪は金髪あごひげも金色で素肌にアロハシャツパンツも7分丈でラフな服装である。足元の便所サンダルと言われるサンダルが少し汚らしい印象に見えるが、一応細身のイケメンに分類されている。大きな特徴は右耳に赤い逆十字のイヤリング・そろいのペンダントに、いつも火のついていない煙草をくわえている。

忍野メメが登場する最初は小説だったため、ビジュアルは読者の想像に任されていたが、アニメ化によってそのビジュアルがイケメン枠というのに驚いたファンも多かったと言われている。小説では煙草に火をつけていない。これは作者が火をつけるとアニメ化の際に問題になると配慮していたのであるが、アニメでは火が付いている。

忍野メメのコスプレも人気

忍野メメのコスプレは、市販のアロハ・忍野メメのトレードマークのペンダントとイヤリング・草履か便所サンダル・金髪のウイッグと金色の付け髭と言ったものでできる。他のキャラクターに比べて準備もしやすいと言われているが、ペンダントを純銀製にこだわる人もいて値段もいろいろである。元々のコスプレイヤーの体型作りの方が難しいとも言われている。

TVアニメ「終物語」公式サイト

忍野メメが南極にいた理由

南極にいた理由は迷い牛の能力で迷っていた為

忍野メメが、南極にいたのは忍野扇の迷い牛の能力によって、飛ばされたからである。南極と北極には怪異が存在しない。怪異の専門家が怪異の無い南極に行くはずがないという点から忍野メメを隠すためには南極が最適と考えたからである。同じ理由で怪異の専門家である影縫余弦は北極に飛ばされていた。怪異どころか、人もいない南極で迷っていた忍野メメ。

ネタバレになるが怪異である忍野扇は、街から怪異の専門家を排除しようとして、その後も街に怪異の専門家が入ってこられないようにすることが目的だった。忍野扇は初登場の時からミステリアスな正体不明の存在だった。初めの頃はその性別すら分からなかった。終物語では女性の形で描かれているが、忍野扇の正体は〈物語〉シリーズの主役である阿良々木暦の罪悪感が、生みだしてしまった怪異である。

だからこそ怪異の専門家が邪魔だった忍野扇によって、忍野メメは遠く南極の地まで追いやられてしまったのだった。

忍野メメを南極から連れ戻した羽川翼

迷い牛の力によって行方不明になっていた忍野メメを探していたのが、羽川翼である。羽川翼はまさか南極にいるとは思いもよらなかったこともあり、いそうなところを探し回っていた。日本だけではなく海外も探し回った羽川翼。羽川翼が日本に戻ってきた時、貝木泥舟と出会い「ラスボスは忍野メメの姪である」という事を聞いた。しかし忍野メメには姪はいない。

貝木泥船の言葉を聞いた羽川翼は、発想の転換をすることを思いついた。これまではいそうな所を探してきた。逆にここにはいないだろうという場所を探すことを思いついたのだ。そんな中で羽川翼が最初に思いついたのが南極と北極である。怪異はおろか、人も住んでいない、怪異の専門家が絶対に行かない場所である。北極と南極。羽川翼が選んだのは南極だった。

阿良々木暦のピンチでもあったので、羽川翼はジェット機を手配して急いで南極に行った。そして寝るのも惜しんで南極に飛ばされた忍野メメを救出した。この事によって阿良々木暦のピンチには間に合った。南極に行くと決めてから、南極から忍野メメを助け出すまで羽川翼は不眠不休で救出を頑張った。

忍野メメと忍野扇の関係

忍野扇の正体

忍野メメが南極にいた理由の中で少し触れたが、忍野扇の正体は、人間ではなく阿良々木暦の自己批判の心が生みだしてしまったものだった。自分が望まないままに「吸血鬼もどき」になってしまった阿良々木暦。彼は「吸血鬼もどき」になってしまった後の「自分の行いを誰か裁いてくれ」と願っていた。ある戦いで阿良々木暦が倒した死屍累生死郎を、忍野忍が食べた現実が、忍野扇が生まれるきっかけになった。

忍野忍は阿良々木暦とリンクしていた事などから、阿良々木暦の自己批判から生まれた怪異は忍野扇となった。阿良々木暦が退治した死屍累生死郎の力。それを食べた忍の物質創造能力を併せ持つ恐ろしい怪異として生まれてしまったのが忍野扇である。忍は忍野メメと兄弟のように暮らしていた。吸血鬼だった忍に忍野の名字をさずけたのも忍野メメだった。
 

阿良々木暦の殺した死屍累生死郎の死体を喰った忍野忍。その姿を見て阿良々木暦は、激しい自己批判に陥ってしまい怪異を生みだした。その批判精神こそが忍野扇の正体である。この経緯から忍野扇は、忍野扇は阿良々木暦と忍野忍の間に生まれたという説もある。行き場のない忍に自分の血を吸わす事で忍の面倒を兄のように見ていたのは忍野メメである。

忍が忍野メメから名字をもらったように忍野扇もまた忍野の名字を自分につけた。「忍野メメの姪と名乗ったのは、忍のような家族になりたい思いだったのかも」という推察もある。そして「くらやみ」に飲み込まれそうになる忍野扇を阿良々木暦が助けるシーンもある。終物語のクライマックスシーンであるが、このシーンにも多くの感動の言葉が寄せられていた。

忍野扇は忍野メメの姪ではなかった?

ラスボスとして忍野メメを追いやった忍野扇は、忍野メメの姪であると自称していた。それがバレて「くらやみ」に飲まれそうになった時に、忍野メメが、「くらやみ」に向かって「俺の姪っ子に何をするんだ」とかばったために忍野扇が助かったという事もあった。

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忍野メメのアニメ声優

・櫻井孝宏のプロフィール

うさん臭い身なりながらも頼れるイケメンキャラの忍野メメの声優は櫻井孝宏である。1974年6月13日愛知県の米屋の長男として生まれる。兄弟は3人。櫻井孝宏のプロフィールを見ると、デビュー前の行動には驚かされるファンも多いだろう。野原を全焼させてしまったとか、ロケット花火でトイレの隣に入っている人を脅かしたり、教室の机を燃やしてしまったりなどと言うびっくりするような過去があるという。

その為か視力はいいのに事務所から「目つきが悪い」と言われて伊達メガネをかけているのだという。本人の話なので、何処まで大袈裟に言っているのかは不明である。しかし自由な生き方をしている忍野メメの役にはあっているという意見もある。そんな櫻井孝宏が声優を目指したのはテレビで見た声優のインタビュー番組がきっかけだという。

特に1962年生まれの声優:関俊彦に憧れているという。イラストを描くのも得意で声優と並行してイラストレーターを目指していた時期もあったという。「コードギアス 反逆のルルーシュR2」の最終話ではその腕を買われてアニメーションの原画スタッフとしても活躍した。エンディングでのクレジットの原画スタッフとして名前を見ることが出来る。

これはあるブログのコメント欄に書かれていた情報であるが、声優の桜井孝宏が担当した部分は「最後のありがとギアスのCCの部分」だそうだ。気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか。

櫻井孝宏の主な出演作品

桜井孝宏が声優としてデビューしたのが1990年代であるので、たくさんの人気キャラクターを演じている。2019年版の人気キャラ・ランキングがあったので下に引用する。原画スタッフまで頑張った「コードギアス 反逆のルルーシュ」の人気は根強く2年連続の1位だったそうだ。

[櫻井孝宏さんが演じた中で一番好きなアニメ作品キャラクターは?]
1位 枢木スザク 『コードギアス 反逆のルルーシュ』
2位 槙島聖護 『PSYCHO-PASS サイコパス』
3位 御幸一也 『ダイヤのA』
4位 松野おそ松 『おそ松さん』
5位 霊幻新隆 『モブサイコ100』

 

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忍野メメの名言集

忍野メメの名言①「助ける?そりゃ無理だ…」

こちらの名言は〈物語〉シリーズの「化物語」の中の忍野メメのセリフ。お嬢ちゃんと忍野メメの呼ぶ相手は戦場ヶ原ひたぎである。怪異によって体重を盗まれた戦場ヶ原ひたぎに「助ける?そりゃ無理だ…」と突き放すように言う。「君が勝手に助かるだけ」とさらに突き放すような言い方をする。冷たいようにみえるが、これは「根本的な解決は自分にゆだねられる」という忍野メメの根本的な思想である。

忍野メメの名言②「お嬢ちゃん。随分と元気がいい…」

廃墟に不法占拠して暮らしている忍野メメのところに、阿良々木暦に連れられてやってきた戦場ヶ原ひたぎに向けて言った言葉。怪異の専門家への相談に来た戦場ヶ原ひたぎ。忍野メメのうさん臭い様子にキツイ物言いで声をかけたことで忍野メメは面白そうにこの発言で返した。大人の余裕で戦場ヶ原ひたぎの物言いに元気がいいと笑い、「…話してくれなければ先にすすまない」といった。

戦場ヶ原ひたぎの生意気な言葉をお嬢ちゃんな年頃にありがちなことと「秘密は厳守するから…」と受け止める忍野メメの包容力を感じさせる名言である。

忍野メメの名言③「年頃の女の子を一人で…」

化物語4話での戦場ヶ原ひたぎの件で電話してきた阿良々木暦に言った言葉。なんだかんだ戦場ヶ原ひたぎに冷たい言葉を投げかけても、解決に結びつく行動をした忍野メメである。その報告をしたいという戦場ヶ原ひたぎの事を「年頃の女の子」と呼び、自分の事は「怪しい男」と言って「不法占拠している廃墟に送り込むな」と大人としての正論を阿良々木暦に電話で言う忍野メメの名言である。

忍野メメの名言④「君は会うたびに違う…」

怪異の専門家である忍野メメ。化物語も7話になってくると阿良々木暦が忍野メメに怪異の相談を持ち掛ける数も増えてきた。相談のたびに毎回違う女の子を連れてくることを、からかっている言葉である。忍野メメがツンデレと命名した少女は上3つの名言にでてきた戦場ヶ原ひたぎの事である。

その他、ロリ小学生・スポーツ少女・委員長などそれぞれ相談に来るほどの、深い悩みを持っている少女たちの事を言いたい放題の名前で呼んでいる。ふざけているようで頼りになる忍野メメだからこそ、阿良々木暦も相談に来るのである。

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忍野メメに関する感想や評価

阿良々木暦が忍野メメの元に連れてきた中で委員長と呼ばれていたのが、羽川翼である。羽川翼は高校時代から有能であった。しかし忍野メメはそれゆえの脆さが羽川翼にあることを見抜いていた。羽川翼については猫物語が詳しい。怪異の専門家忍野メメに助けられたから、南極に飛ばされた忍野メメを不眠不休で助けに行った姿は羽川翼のこのポリシーに由来すると評判である。

南極越冬隊員などは、日本から出発する際に南極で死なない体づくりをしていくという。南国のような恰好の忍野メメの絶対行かなそうな処である。それでもそこへ探しに行く委員長の、決めたら突き進む姿への称賛も多い。
 

忍野メメを南極に飛ばした忍野扇。忍野扇の正体は「くらやみ」ではないかという読者を翻弄させる部分もあった。そしてその正体が、終物語で明かされると読者・アニメ視聴者それぞれにたくさんの感動を与えた。

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忍野メメが南極にいた理由まとめ

怪異を描いたストーリーであるが、それは人の心に巣食うものが原因となっている。今回のまとめでは、怪異の専門家である忍野メメが何故南極に飛ばされてしまったのかを中心に、その周りの人の心の中にある怪異を生みだしたものについても触れた。〈物語〉シリーズは怪奇ものではあるが、人の心にふれた作品である。このまとめを見て興味を持った人はチェックしてみてはいかがだろうか。

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